【完結】この素晴らしいまちカド世界に祝福を!   作:のろとり

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 赤ゲージだ! 赤ゲージだ!! 赤ゲージうわあああああ人生で初めて赤ゲージになった!!!!

 はい。そういうわけで今回は超絶ダイジェストのウガルル回です。

 それと今回で原作4巻(アニメ二期)の範囲は終了となります。短いようで長かったな……いやまぁ、オリジナル話ばっかやってたから、こんなに長いんですけどね。


第二十四話 ウガルル召喚? 毟り取りますマスターの毛!

「夜分に失礼します! 新たな生命の誕生に協力してほしいんですが!」

 

「よし任せろ」

 

 夏休みが終わり、新学期が始まったシャミ子があすらに訪ねてきた。要件が意味不明であるが、カズマは皆まで言うなと雰囲気を漂わせて、シャミ子に協力すると即答した。

 

「で、子どもは何人欲しいんだ?」

 

「子ども……? 違いますよ、そういう意味では無いです!」

 

「違うの!? 俺のモテ期は!? 魔族と人間のハーフは!?」

 

 どうやらカズマは勘違いをしていたようだ。シャミ子の伝え方が悪いのもあるだろうが、詳しい話も聞かず、自分にモテ期が来ただの、シャミ子が自分との子どもが欲しいなどと解釈するこの男も大概である。

 

「セクハラで桃に訴えますよ」

 

「あ"あ"? やってみろよおおお! 男の純情を弄びやがって! その大きい胸は飾りか? 男の視線を集めるだけのただの脂肪か!?」

 

「なっ……!」

 

 カズマのセクハラはいつの間にか慣れてしまったシャミ子。桃に訴えると強気に出れるほど耐性が付いた事を褒めるべきか、耐性が付くほどまでシャミ子にセクハラしているカズマを叱るべきか。

 

 そして異世界のパーティーメンバーや知り合いに、セクハラをしまくっていたカズマがその程度で折れたりはしない。寧ろやれるものならやってみろと煽ってきた。

 

「そんなに訴えたいなら、二人纏めて『スティール』使って何もかも剥いでや」

 

「そこまでやで~カズマはん」

 

「リコさん!」

 

 スティールで反撃すると言いかけ、リコに止められる。前に一度だけリコにセクハラした事のあるカズマだがリコからその時キツイ罰を喰らって以降、リコがセクハラを受けることは無くなったのだ。

 

「あまりそないなこと言うと、ウチも怒るで?」

 

「ぐっ……」

 

 またあの罰を受けたいのかと、笑っていない目で伝えるとカズマは悔しそうに一歩を引いた。

 

「ところで優子はん、新たな生命の誕生ってなんなん? 面白そうやな~」

 

「僕も何か協力出来ることがあれば手伝うよ」

 

「実はミカンさんの呪いについて解決しようと思いまして」

 

「呪いと生命の誕生の何処が関係してるんだ?」

 

 話は戻り、最初の生命の誕生についてとなった。さっきまで悔しがっていたカズマも、真面目な雰囲気に流される形で話に乗ることにした。

 

 呪いと生命の誕生。シャミ子が言ったこの二つの関係性が一切見えてこない。呪いはミカンのモノを指しているが、生命の誕生とはなんだろうか。夏祭りの射的で、カズマが緊張しているミカンにラマーズ法を勧めた件を未だ引き摺っているのだろうか。

 

「ミカンさんの呪いは元々、ウガルルさんって言う、ミカンさんのお父さんが召喚した魔族が原因なんです」

 

「聞いたことがあるね。確かメソポタミアに伝わる怪物だとか」

 

 ウガルルは経営が傾いたミカンの父親が、見よう見まねで召喚した魔族である。しかし召喚の方法が正しく無くて失敗。

 本来なら「自身が経営してる工場と家族を守る」願いで召喚したが、その願いを拡大解釈して「ミカンを困らせるモノを攻撃する呪い」へと変わったのであった。

 

「召喚が不十分だったようでして、依り代に馴染めなかったウガルルさんはミカンさんの魔力で今日まで生きながらえていたんです」

 

「ふむ……今日までってことは、そのウガルル君に何か問題が発生したんだね」

 

 もし急ぎの用事で無ければ、夜に訪ねてくる事はなく、翌日の放課後や休日にでも来るだろう。しかしこんな夜に来るとなると、それほど切羽詰まった状態なのが察せられる。

 

「はい。外の様子が分からなかったウガルルさんは、ミカンさんの感情が高ぶった時に呪いを発生していたようでして……私の能力を使ってウガルルさんに直接「ミカンさんが呪いで困ってる」と伝えたら、役目が無くなったと言って消えそうになりまして」

 

「今に至るってわけやね~」

 

「なので、ウガルルさんをミカンさんの中から、現世に召喚して助けようと思ってるんです!」

 

「現世に召喚つっても、どうやるんだ?」

 

 召喚の際に与えられた目的を果たせておらず、存在意義を失い消滅寸前のウガルル。そのウガルルを目的を与えて現世で再度召喚をする。

 

 そういう作戦なのは分かったが、方法が不明である。流石のポンコツ魔族のシャミ子でも、考え無しにあすらに来たとは考えにくい。

 あすらに来た理由は何か手伝って欲しい、またはここに居るメンバーにしか出来ない事を頼みに来たのだろう。

 

「小倉さん曰く、ご先祖みたいに依り代で現世に召喚するようです」

 

「つまりは現世で肉体を創って、その肉体にウガルル君の魂が入るように再度召喚するって作戦かな?」

 

 魂だけ現世に召喚しても天に昇って消滅してしまうが、魂を現世に縛り付けられる(肉体)があれば話は別である。そして今は肉体を創るための準備の段階である。

 

「そうですそうです! そのため必要な『魔力が籠った美味しい肉料理』と『動物系魔族の尻尾の毛』を貰いに来ました! あ、お肉ならここに用意してあります!」

 

「リコ君、頼めるかい?」

 

「分かったでマスター」

 

 魔力が籠った料理ならリコ、尻尾の毛なら自分自身の事だと理解したマスターは、リコに早速取り掛かるよう頼んだが、何故だかリコは全く違う事をしていた。

 

「リコく~ん? その縄はなんだい? てかどっから持ってきたんだい?」

 

「何って、これでマスターを縛ってケツ毛を毟り取るんやで?」

 

 そう、縄を持ってマスターを縛ろうとしていたのだ。てっきり料理に取り掛かると思っていたマスターは驚き、ジリジリとリコから離れようとするが、離れると同時にリコが迫ってくるため、何も意味が無い。

 

「僕が頼んだのは料理の方なんだけど!? 自分で尻尾の毛くらい採れるからね! あとケツって言葉を使わないように!」

 

「でもまたマスターが腰を痛めないか心配やわ~」

 

 口ではマスターを心配しているが、顔は赤く染まっている。まるでマスターの尻尾の毛を毟るのが楽しみと言わんばかりである。

 いつの間にか壁際までに詰められていたマスターは、万事休すかと、顔を伏せた。しかし、そんなマスターを助けるかのようにある人物が迫るリコを止めた。

 

「リコ落ち着けって。リコは早く料理をする必要があるだろ?」

 

「それもそうやな~」

 

 カズマであった。実際、ウガルルの消滅まであまり時間が無い。カズマの言う通り、リコは急いで料理をしなければならない。

 リコは一理あると、カズマの耳元で一言二言喋り、カズマへと素直に縄を渡す。マスターはホッと一息付いて椅子に座ろうとし、

 

「『バインド』」

 

 カズマのスキルである『バインド』によって縛られた。バインドとは、ワイヤー等で対象の相手を縛り上げるスキルである。

 道具が必要なのと、消費魔力が大きいのが欠点であるが、一定時間過ぎるまでほどける事の無い使い勝手の良いスキルでもある。

 

「えっと……カズマ君? この縄をほどけないんだけど、てか結び目が何処にも見当たらないんだけど?」

 

「安心しろマスター。マスターはいつまでも俺達の心の中に生きてるからな」

 

「カズマ君!?」

 

 思わぬ裏切りに声をあげるマスター。先ほどリコはカズマに「優子はんにセクハラした罰はチャラにするから、マスター縛ってくれへん?」と頼んでいたのだ。

 なんとしても罰は避けたいカズマはすぐに了承し、油断したマスターを縛ったのであった。カズマは仕方ないと言った雰囲気だが、顔は邪悪そのものであった。

 

「ちょっと待っ……」

 

 そうしてマスターはリコによって尻尾の毛を毟り取るのであった。

 その後リコは魔力の籠った肉料理を作ると、マスターの尻尾の毛と一緒にシャミ子へと渡すのであった。




 序盤のカズマとシャミ子のやり取り見て毎回笑ってました。やっぱ相性良いねぇこの二人!

 ウガルル誕生の儀にカズマさんも来させようと考えましたが、原作であすら組が来てない理由を考えると「シャミ子、必要な物しか伝えてないんじゃね?」と言う結論に行き着きました。
 そもそも本編書いてたら勝手にカズマさんが儀式に行かない√に進んでいたので、原作うんぬんはあまり関係無いですが。

 今回の内にウガルルとカズマさんを会わせようと考えましたが、少しやりたいことがあるので次回以降となります。

 次回は短編です。もっと言うと次々回も短編です。その次は原作5巻の話ですね。

 「短編多くね?」と言われそうですが、キャラとの交流や、やっておく必要のある小話を考えると、短編が多くなるんですよねぇ。

【第二回】この作品で好きなキャラ投票!

  • 佐藤カズマ
  • 吉田優子(シャミ子)
  • 千代田桃
  • 日夏樹ミカン
  • マスター
  • リコ
  • リリス
  • 吉田良
  • 吉田清子
  • 佐田杏里
  • 小倉しおん
  • 犬のお姉さん
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