今回はちょっとした小話一話のみです。
短くね? と言われそうですが、次の話とくっ付けると、話の構成がおかしくなるので。その代わり、三十一話を連続で投稿するので許してクレメンス。
「カズマさんこんにちは!」
「よっ、良子」
カズマが珍しく外を歩いていると、カメラを持った良子に挨拶をされた。周りの景色をカメラに収めており、その様子は9歳の少女とは思えないほど似合っており、まるでプロのようである。
「えっとねカズマさん。カズマさんの写真を撮っても良い?」
「写真? それぐらいなら構わないけど、急にどうした?」
シャミ子のように異世界話を期待されているのかと思っていたカズマは、良子の口から写真と言うワードが出たのは予想外であった。
話を聞くと、これまでシャミ子や桃、ミカンやマスター達は撮った事あるのだが、カズマだけタイミングが無くて撮れていなかったとの事。なお、良子のカメラに写真に小倉しおんの写真も入っているのだが、何故だか撮った覚えが無いようだ。
小倉しおんだからと無理矢理納得して聞かなかったことにしたカズマは、写真を撮るのを快く了承してばんだ荘の前へと立った。
「カッコよく撮ってくれよな」
「良ただいまです! ってあれ、カズマさんどうしましたわ何か用事ですか?」
「よっ優子。特にこれと言って用は無いんだけどな」
早速撮ろうとしたが、何処かへ出掛けに行っていたシャミ子がばんだ荘へと戻ってきた。カズマが理由も無く外に居るのに少し驚き、何か用事が入ってたかと過去を思い返すが、偶然来たので何も用事は無い。
「そうだ、シャミ子も一緒に写るか?」
「何の話ですか?」
「おねぇ、おねぇ、今からカズマさんの写真を撮ろうと思ってたの」
「そうだったんですか。でしたら一緒に写りましょうか」
シャミ子はカズマの横に並ぶようにして、ばんだ荘の前へと立つ。撮られ慣れて無いのか、肩には無駄な力が入っている。その姿は「ばんだ荘」と書かれた看板の近くに立っている事もあってか、入学式で校門前で写真を撮ろうとしている学生のようである。
一方のカズマは平然を装っているが、多少なりとも緊張はしているようで、表情が硬い。二人は互いに見つめ合い、緊張している目の前の相手を見て思わず吹く。
「ブハハ、優子肩に力入りすぎだろ!」
「フハハ、そういうカズマさんこそ表情が硬いですよ!」
ひとしきり笑ったら力が抜けたのか、今度こそカメラの前で自然体となる二人。ふと、シャミ子はどんなポーズで写真を撮るのか気になった。
厨二病のような言動する紅魔族のようなポーズか、それとも爆裂魔法を撃つ時のポーズなのか、はたまたカズマオリジナルのカッコいいポーズにするのか。シャミ子は内心の興奮を抑えきれておらず、尻尾が勢いよく揺れていた。
「カズマさんカズマさん! どんなポーズで撮りますか?」
「適当にピースで良いんじゃねぇのか?」
「え~……じゃああれやりましょう! 二人でハートを作るヤツです! 凄い有名で、SNSでも流行ってるようですよ!」
カズマはポーズに対して特に希望は無いが、異様にテンションが高いシャミ子はハートを作りたいと希望した。
ちなみにだが、シャミ子はカズマの事を兄のように思っており、カズマはシャミ子を妹のように思っているため、二人の間に恋愛感情は無い。シャミ子が流行りだからと、何も考えずにやりたいと言っているだけなのだ。
「おねぇ、カズマさん。撮るよ~」
「カズマさん、ハートですよハート!」
「有名なハート作るヤツね。分かった分かった」
「はいチーズ」
カズマはSNSで有名なハートと言えば、一つしか無いだろうと、あるポーズを思い浮かべる。あのポーズを撮りたいなんて、シャミ子は変わってるなと内心呟きながら、良子がシャッターを押すと同時にポーズを決める。
「撮れたよ~」
「どんな感じになりましたか?」
シャミ子が良子の後ろへと回り、撮った写真を確認する。その写真には、シャミ子がハートの左半分を作っており、カズマが何故だか親指を上に立てて、グッドポーズをしていた。
「カズマさん、私ハートって言いましたよね!?」
「有名なハートって言われたから、俺は親指立てといた」
「ちーがーいーまーすー! これじゃあハート作れて無いじゃないですか! もう一回、もう一回撮りますよ!」
「面倒臭いな」
カズマとしては、シャミ子がネットで有名なハートと言ったので、ネタとして有名なハート半分とグッドポーズをしたのだが、普通に二人でハートを作りたかったようだ。
もう一度撮ろうとシャミ子はワガママを言う。人によってはシャミ子がワガママを言えるほど、カズマに心を許していると捉えるだろうが、カズマからすればその姿はアクアを彷彿とさせた。
ワガママを言うシャミ子とアクアが重なり、思わずと言った具合でポロっと思っていたことを溢す。
「なによぉ!」
「ちょっおま止め」
喧嘩を売られたとカズマに掴み掛かるシャミ子。カズマはよりアクアに似て面倒になってきたと、ドレインタッチでシャミ子に反撃をする。
良子の前だと言うことも忘れて、じゃれ合う二人。良子は自分に父か兄がいれば、こんな風にじゃれ合っていたのかと、想像にフケる。
「おねぇ……カズマさんと仲良しなんだね」
「これの何処を見てそうなる!?」
「ほらカズマさん! もう一回だけ撮りましょうよ~!」
「ああもう、しょうがねぇなあああ!」
ずっとワガママを言うシャミ子に折れ、カズマはもう一度シャミ子と一緒に写真を撮るのであった。
良ちゃんの出番を入れつつ、カズマとシャミ子の絡みを書いてみました。
次回はカズマさん単体の話です。三章の繋ぎ回なので結構短いです。次の投稿は3月15日3時35分です。
【第二回】この作品で好きなキャラ投票!
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佐藤カズマ
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吉田優子(シャミ子)
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千代田桃
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日夏樹ミカン
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マスター
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リコ
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リリス
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吉田良
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吉田清子
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佐田杏里
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小倉しおん
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犬のお姉さん
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犬