【完結】この素晴らしいまちカド世界に祝福を!   作:のろとり

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 予約投稿です。

 ホロライブExpo2024に行っているため今日は書く時間が無いです。ですのでぇ……前日に書き終えました。
 今回から三章ですが、三章の〇〇は後日書き足します今書くとネタバレになりますので。あと今回も短めだけど、許してヒヤシンス。

※この章はシリアス多めとなっております。

 誤字報告の通知が届くまでの私の反応
私「よっしゃ、今回はこそは誤字無いやろ。勝ったな、ガハハ! いやまぁ、誤字報告に勝つとかの概念なんて無いけどさ」
通知「誤字あるで」
私「AIBOOOOOO!!!」

 誤字報告毎回、本当にありがとうございます。誤字減らすように頑張ってはいます。


第三章~この素晴らしい科学者に祝福を!~
第三十二話 杏里にお任せ! 悲しみのシャドウミストレス優子!


「これで本日のホームルームを終わります」

 

「シャミ子」

 

「…………ポケー」

 

 ホームルームが終わり、放課後。今日はある事情で寄り道は禁止されており、部活の活動も無い。生徒達は少しつまらなそうにしながら、帰路へと向かう。ミカンは桃に話があると言って、すぐ教室を出ていき、教室にはシャミ子と杏里だけが残った。

 

 シャミ子のクラスメイトである杏里は、放課後になってもずっと何処か明後日の方向を見て呆けているシャミ子に声を掛ける。

 

「シャミ子、シャミ子やーい」

 

「ハッ! どうしました杏里ちゃん?」

 

「どうしましたじゃないよ。シャミ子ずっとポケーッとしてたけど、何かあったの?」

 

 一度話しかけたが反応が無く、もう一度声をかけながらシャミ子の目の前で手を振った杏里。シャミ子はようやく杏里の存在に気付いたようで、いつからそこにと言った様子で驚いた。

 

 シャミ子は朝からずっとこんな調子であり、杏里が心配して声をかけるのも頷けるだろう。どうしてシャミ子がこんな状態なのか、杏里には一つ心当たりがあった。

 

「もしかしてカズマさんの事?」

 

「ッ!?」

 

 そう、カズマである。カズマは先日、シャミ子達に「異世界に帰る準備が整った」と話していたのだ。それを聞いたシャミ子は、カズマが元の世界へと帰れる事を嬉しくも、何故だか悲しみと困惑の感情を抱えていた。

 

 その時は「おめでとうございます」と言葉をかけたが、シャミ子はちゃんと笑えていただろうか。表情が堅くなっていなかっただろうか。カズマが元の世界に帰るのはいつか来ると分かってた、帰れるのは目出度いことだ、それでも……それでも、寂しく思ってしまう。

 

「私は実家の手伝いをしてる時とか、あすらに寄った時ぐらいでしか話してなかったけど、カズマが来てからもう二ヶ月も経つんだね」

 

 シャミ子達が夏休みの八月から、カズマがこの世界にやって来た。それから二ヶ月が経ち、今は十月である。たった二ヶ月であるが、シャミ子にとってその二ヶ月と言う期間は短く、カズマが居るのは当たり前と感じるような濃い時間であった。

 

「…………杏里ちゃん」

 

「どうした~」

 

 シャミ子の胸を内を察しているのか。杏里は世間話をするかのように、重苦しく自身の名前を呼ぶシャミ子に軽くどうしたと言葉を返す。

 

「私、カズマさんが居なくなるのは寂しいです。カズマさんが元の世界に帰ろうとしてたのは知っています。知っていますが、この世界で過ごすのは駄目なんですかね?」

 

 シャミ子は杏里に心の内を話す。カズマがこれまで元の世界に帰ろうとしており、この世界に残ろうとしている姿は一度も見たことがない。

 シャミ子が見たことがないだけでカズマは悩んではいたが、結局は変わらず帰ろうとしているため、シャミ子が今のようになる結果は変わらなかっただろう。

 

「シャミ子は嫉妬魔族だねぇ」

 

「嫉妬? 誰にですか?」

 

「カズマさんのパーティーメンバーにだよ。シャミ子自身よりも、パーティーメンバーの方が魅力的なのか~! って嫉妬してるんでしょ」

 

 杏里にそう言われ、シャミ子は自分は嫉妬しているのかと、よく分からなかった自身の胸の内を知った。自分達と遊んだり、世間話をするカズマはあの楽しそうである。

 一方で異世界やパーティーメンバーの話をする時は、その時抱いた感情を思い出しながら話しているようで、話をする時の大半は、怒りや辛さを全面に出して話していた。

 

 異世界では夏になると日本の数倍以上の大きさのセミが大量発生するとか、機動要塞デストロイヤーのように科学者が作った機械が異世界に幾つもあるとか、アクアはいつも酔った後に吐いてて女神に見えないだの、めぐみんは素直じゃないだの、ダクネスはいい加減攻撃を当ててくれと……。

 しかしその話をする時に限って、カズマはいつもより楽しそうに、そして「自分の仲間はこんな奴らなんだ」と、自慢するように話していた。

 

「それに、カズマさんにとっては家族のようなモノなんじゃないかな」

 

「家族……」

 

 シャミ子はその言葉と共に、自分の家族を思い浮かべた。もし自分の大切な友達と、大切な家族を選べと言われたらシャミ子はカズマのように選べるだろうか。

 

 否、選べない。シャミ子なら「両方を選ぶ方法を探します!」と言うかもしれないが、ここで選べるのはどちらか一つだけだ。仮に時間を掛けて考えたとしても、どちらを取るかは選べないだろう。

 

「杏里ちゃん! 私、カズマさんと話してきます!」

 

 カズマはアクア達にお土産を用意するためと、あと数日はこの世界に残ると言っていた。マナタイト擬きはカズマが持っており、それをシャミ子に使ってもらえば帰れるようになっている。

 

 カズマが帰るまでに自分のこの気持ちを伝えなければ、きっと自分は後悔する事になる。シャミ子は善は急げと、バッグを持ってカズマの元へと向かうのであった。

 

「あ、シャミ子。先生が……って、行っちゃった」

 

「変なロボットが街の中を動き回ってるから、真っ直ぐ帰るようにって言ってたんだけどなぁ。ま、千代桃やミカンが自主的にパトロールしてるようだし、大丈夫か」

 

 ちゃんと先生の話聞いてたかなぁと小言を漏らしながら、杏里は教室を後にするのであった。




 以上、シャミ子メインでした。学校のシーンは必須で、魔法少女組は不在、小倉さんは……まぁうん。と言うわけで、杏里ちゃん登場です! 出番少ないかもしれんが、カズマさん学校に入れないので学校パートが無いのが原因です。すまんな、杏里ちゃん。

 一応言うと、最後の「変なロボット」は原作に居ないです。もしかしたら原作読み返して探す人が出てくるかもしれないので、念のため注意ってことで。

 次回はカズマとシャミ子が色々と話す回です。

【第二回】この作品で好きなキャラ投票!

  • 佐藤カズマ
  • 吉田優子(シャミ子)
  • 千代田桃
  • 日夏樹ミカン
  • マスター
  • リコ
  • リリス
  • 吉田良
  • 吉田清子
  • 佐田杏里
  • 小倉しおん
  • 犬のお姉さん
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