【完結】この素晴らしいまちカド世界に祝福を!   作:のろとり

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 今回で第三章の題名が判明します。後日タイトルを変えておきますね。

 それと、案の定ストック0ですし、考えていた展開前倒しにしたので、どうしようかなぁ~と悩んでます。もしかしたら数日ほど投稿空くかもしれないです。
(前回の後書きに追記があります。見てない人もいるかもしれないので、一応ここで報告します。)


第三十五話 犯人判明!? 謎のロボットの製造過程!

「ぶべっ」

 

「っと、なんとか逃げれたな」

 

「ここってあすら?」

 

 出掛けた時の帰り道が面倒と言う理由で、以前あすらの前をテレポート先に登録していたカズマ。シャミ子と桃を連れてテレポートして、ロボットから逃げたのであった。

 

「マスター、リコ。入るぞ」

 

「お帰りなさい、優子君がそっちに向かって行ったけど……ってあれ、凄いボロボロだけどどうしたんだい?」

 

「優子はんや桃はんにセクハラしてボコボコにされたん?」

 

「おい、なんでもかんでも俺が原因みたいな言い方は止めてもらおうか」

 

 作戦会議と休憩も兼ねてあすらへと入った三人。ボロボロの三人を心配するマスターであったが、リコはカズマが何かしたのだと適当に当たりを付けた。

 

 いつもならそうかもしれないが、今回は事情が違う。疑ってくるリコにドレインタッチで魔力を吸い取るお仕置きしたいが、今はロボットの件が先だと気持ちを抑えるカズマ。

 

「そんなことより、マスター! ちょっと緊急事態なのでお店借りても良いですか!」

 

「今日も休みだから構わないけど……」

 

 未だ臨時休業中のあすら。あと数日で再開出来る程までにお店の準備は整っているが、今は関係無い話である。仮に開店していたとしても、緊急事態となればマスターは快く店を貸してくれただろう。

 

「ありがとうございます!」

 

「私はミカンとウガルルを呼ぶよ」

 

「シャミ子よ、そろそろ余の向きを戻してもらって良いか?」

 

「あぁすみませんご先祖!」

 

 戦力を揃えようと、住宅街をパトロールしているミカン達を電話で呼ぶ桃。学校からカズマの居る河川敷までシャミ子が走った結果、鞄のなかで揺れて酔った上に、ずっと逆さまになっていたご先祖。

 一言も喋らず、シャミ子からも存在が忘れられていたご先祖の向きが戻し、酔いが覚める頃にミカンとウガルルはあすらへと着いたのであった。

 

 

 

 

 

「━━━って事があったんだよ」

 

 カズマ、桃、シャミ子、リリス、ウガルル、マスター、リコ。計七人のメンバーが揃い、カズマと桃の二人が今まであった事を説明する。シャミ子も説明はしたが、擬音語ばかりだったため、止められた。

 

 謎のロボットについて、シャミ子の杖と桃の打撃は効果が薄く、カズマのスキルで倒せたが第二形態に変身。不利を悟ったため、一時退却してあすらへと逃げてきた事。そこまで話し、あすらには薄暗い雰囲気が漂い始めた。

 

 シャミ子自身の魔力が追い付いてないが、なんとかの杖は強力な武器だ。そして桃も本人曰く「自分は弱い方の魔法少女」と自称しており、今はその発言をした時より弱体化しているが、一応は世界を救ったことのある人物だ。

 

 その二人の攻撃が効かず、カズマの不意打ちでなんとか倒せた相手だ。そんな相手が第二形態と言っている以上、その時よりは強いだろうし、不意打ちは警戒されているだろうから、スキルで後ろからの不意打ちは二度通用しないだろう。どう勝てば良いんだと全員が頭を抱える。

 

「変形するロボットって、世界観間違えてないかしら?」

 

「そんなのが街を彷徨いていたんだね」

 

「変形前でも厳しい相手だった。カズマさんとシャミ子が助けてくれなければ、やられてたかもしれない」

 

「カズマさん、もう一度スキルを使って背後から攻撃するのは可能かしら?」

 

 もう一度不意打ちするのはリスクが高いのは重々承知であるが、カズマに背後から攻撃して倒すのは可能か聞くミカン。

 

「難しいな。武器自体は、シャミ子が「強い包丁」をイメージしたから問題無いんだが、相手がデカすぎて背後から攻撃しても、致命傷になるかどうか」

 

 当然と言うべきか、カズマからの返答は無理に近いと言うものであった。そもそも不意打ち自体が成功したのは、シャミ子の杖があったのと、運が良かったからである。

 

 シャミ子がロボットに負けないような武器として、なんとかの杖を「強い包丁」なんてフワフワした概念の武器に変形させて、カズマのスキルが運良く成功したから不意打ちが決まったのである。

 

 もしシャミ子が強めの武器に変形出来なかったら。カズマのスキルが成功してなかったら。そもそも桃が河川敷に来てなくてカズマ達の存在を知らなかったら……IFの話となるためキリが無いが、運を手繰り寄せて成功したたった一度の奇跡だ。一度出来たのだから二度も出来ると考えていると、足元を掬われる羽目になるだろう。

 

「弱点とかあらへんの?」

 

「弱点あれバ、オレの爪でイチコロ!」

 

 その言葉に桃は首を横に振る。変形する前にはなるが、戦ってみたが弱点らしきモノは何も無かった。もしかしたら機械らしく、水に弱いと言う弱点を持っているかもしれないが、予想であって答えではない。

 

 弱点を探すために消耗して、仮に弱点を見つけたとしてもボロボロになって動けなければ意味は無い。希望的観測に頼るよりかは、弱点は無いものとして動いた方が良いだろう。

 

「ムムム、マズいね。桃殿でも勝てなくて、弱点も無いとなると、倒すんじゃなくて機能停止するのも視野に入れた方が良いかもしれないけど」

 

「厄介な奴は封印するのが一番だが、封印の準備も何も無いからな」

 

 倒せないのなら、無理に倒さずに、動きを封じるべきと言う考えのマスターとリリス。しかしその方法も今は使えない。

 

 機能停止にする方法は不明であり、封印するための準備は何も整っていない。行動を封じる点で見れば、カズマのスキルを使うのが最善かもしれないが、それはあくまで時間稼ぎに過ぎない。

 

 相手を拘束するバインドは、縛るためのワイヤー等が必要だ。巨大ロボットを縛れるようなワイヤーがそうそう見つかるとは思えず、仮に見つかっても縛れるのは籠めてる魔力が尽きるまでの間だ。カズマの魔力あまり持たないだろうし、下手したら無理矢理引きちぎられる。

 

 クリエイト・ウォーターとフリーズのコンボで、相手を凍らせるのも難しいだろう。巨大ロボットを凍らせるとなると、カズマの魔力程度では足りず、仮に凍らせられても、氷自体は動かれたらすぐ割れる程度の脆さである。

 

「あ! そうえば俺、あのロボから手帳らしきモノを奪ったんだが」

 

「カズマさん、何か罠があるかもしれないから私に貸して」

 

 考えた案は全てボツとなり、振り出しに戻った。何か良い考えは無いかと頭をはたらかせていると、ふとカズマはスティールで奪った手帳らしきモノを思い出した。

 

 ポケットから取り出すと桃へと渡し、桃は罠が無いか表紙や裏面を確認した後に、中身を読むわけでもなく、ただパラパラとページを最初から最後まで進めるのであった。

 

「開けた瞬間に爆発したり、読んだ対象を呪ったりする系じゃ無さそうだね」

 

「そんなにも危ない可能性があるなら、ここで読むのは止めてくださいよ!」

 

「何も無かったら問題ないよ。取り敢えず読んでいくね」

 

 手帳らしきモノに、罠が無いことを確認した桃。これに何か弱点や、使えそうな情報があればと呟きつつ、全員に聞こえるよう中身を音読し始めるのであった。

 

「『○月×日 国のお偉いさんが毎度毎度無茶を言い出す。今回は、モンスターを駆逐する兵器が欲しいとの事。そんなポンポンと都合良く用意出来るかよ、俺はドラ〇もんじゃないんだぞ』」

 

「誰かの、日記?」

 

「アレを造った責任者のモノか?」

 

 ミカンとリリスが日記の中身を考察する中、カズマは謎の既視感を覚えた。この雰囲気は何処かで覚えがある。しかし何故だろう、本能が思い出すなと警告をしてくる。

 カズマがそんな警告を気にしてる中、桃はページを捲り次の内容を読む。

 

「『○月×日 なんか出来ちゃった。俺ってやっぱ天才かも! しかも俺のロマンを追求して、第一形態は女の子で第二形態は変形ロボットにしてやった。うは、これはテンション上がるわw』」

 

「あの、カズマさん」

 

「止めろ何も聞きたくない!」

 

 カズマはアレを造った人物が誰なのかを察した。否、察してしまったと言うべきか。異世界で何度もアイツの造った発明品に迷惑を掛けられてきた。だがここは異世界じゃなくて、並行世界の日本なんだ。だからアイツは関係無いと、必死に否定をする。

 

 カズマから異世界の話をよく聞いていたシャミ子も、この日記に既視感を覚えたためカズマに聞こうとするが、カズマは必死に聞こえないと拒否し続ける。その姿を見て、シャミ子も察した。あのロボットは誰によって造られたのかを。

 

 突然様子がおかしくなった二人にみんなは心配そうな目を向けつつも、意識自体はなんだか嫌な予感がする日記へ向いている。

 

「『○月×日 テンション上がった結果、もっとロマンを追い求めて他にも刀を装備させたり、時空転送装置とか、色々付けてやった。中が四次元ポケ〇トになってるから、色んなモノをぶちこめて便利すぎる。あ、そうだ。ついでに部屋にある要らないモノぶちこんどくか』」

 

「何ダ、コイツ……?」

 

「え? え? え?」

 

 ウガルル達が日記の人物の行動に引いている中、シャミ子とカズマは頭を抱えた。異世界だけでなく、此方の世界でも迷惑を掛けるのかと。

 

「『○月×日 起動実験として、この前付けた時空転送装置を使って別世界に移動した。光の一族だの、闇の一族だの厨二病みたいな奴らが攻撃してきたけど、俺の造ったロボが勝った。魔力持ってる奴しか狙わないし、その戦闘で街一つが壊滅したけど、まぁ俺にとっては関係無いから良いや』」

 

「さ、流石のウチでもそこまではせんな~」

 

『…………』

 

 全員が無言になり、なんとも言えない表情で桃の方を見る。流石の桃もこの視線を受けるのは耐えれなかったのか、誰にも目を合わせずに日記しか視界に入れていなかった。

 もうこれに弱点なんて載ってないんじゃないかと、全員が分かってきているが、念には念を入れようと、日記を進める。

 

「『○月×日 お偉いさんにそのまま報告したら、そんなおっかないもの壊せと言われた。人が頑張って造ったモノを壊せは無いだろと思ったが、言うと面倒だから黙っとく。置いとくとまた何か言われそうだから、どうすっかなぁ~』」

 

「『○月×日 考えた結果、別世界送りにすることにした。移動時間は適当に何百年にした。それぐらいあれば、万が一戻ってきても、その頃には俺死んでるから責任に問われないしなw 見つかっても面倒だから、この手帳もロボの中に入れて、一緒に転送しよう。おっと、そうえば名前を決めていなかったな。取り敢えず適当に超合金ロボッター(仮)とでも名付けるかw』…………終わり」

 

 そうして日記が終わり、桃がテーブルに日記を置く音だけがあすらに響く。そんな中、日記が終わるまで怒りを抑えていた二人が居た。

 

 またか、またお前か。何度迷惑を掛けたら気が済むんだ。これ以上迷惑を掛けるんじゃないと。

 

「またお前かあああああ!!!!」

 

「また貴方ですかああああ!!!!」

 

 カズマとシャミ子は、超合金ロボッターを造ったもとい、あの機動要塞デストロイヤーを造った日本人転生者に対して、大声で怒るのであった。




第三章~この素晴らしい科学者に祝福を!~

 ロボット……もとい、超合金ロボッターを造った犯人の判明回でした。ちなみにですが、最初から例の科学者を絡ませる予定でした。

 私はネーミングセンスが無いので名前を悩みましたが、最近ワンパンマンを読んだから、超合金クロビカリから「超合金」を持ってきて、ゲッターが脳裏に浮かんだのでそれっぽい名前の「ロボッター」を合わせた名前にしました。

 次回は桃達に叫んだ理由の説明からですね。機動要塞デストロイヤー造った科学者と言っても、シャミ子以外に通じないですし。

【第二回】この作品で好きなキャラ投票!

  • 佐藤カズマ
  • 吉田優子(シャミ子)
  • 千代田桃
  • 日夏樹ミカン
  • マスター
  • リコ
  • リリス
  • 吉田良
  • 吉田清子
  • 佐田杏里
  • 小倉しおん
  • 犬のお姉さん
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