紗夜日菜がこの前誕生日でしたね。(ここではお祝いムード皆無でギスドリしてる模様…
多分次回当たりでガンプラが出て来るんじゃないですかね?(てきとう
「ごきげんよう。八潮瑠唯です。
前回のあらすじは…氷川さんが宇田川さんへの事で気落ちしていた所に氷川さんと―――妹の方よ?会ってしまって、その際に言われた言葉によってコンプレックスが刺激された氷川さん―――こっちは姉の方ね…それで、氷川さんがメンタル崩壊してしまって奥沢さんと市ヶ谷さんの目の前で意識を失った…と言った所ね…。
…なんで1人でしゃべってるのかですって?
そんなの決まってるじゃない。ヴァイオリンをしているのは私しかいないからよ。
…チュチュさんもヴァイオリンをしていた時期があった…?
でも、あの人はバンドではDJだし、もうヴァイオリンはやってないから仕方ないじゃない…
そんなことより、もう本編が始まるわよ」
「知らない天井ね…ここは一体…」
意識を失ってしまった紗夜が目覚める。
しかし、目覚めてから最初に目にしたのは見知らぬ天井。
頭が全く回らない彼女は上体だけ起こして部屋を見渡すと、和洋折衷と言ったような雰囲気を感じる部屋の中で壁に掛けられていた見慣れたモノを発見した。
「あれは…花咲川の制服…?」
「ったく、散々だったな…傘が全く役に立たなかったし…」
「お風呂沸かしてくれてたのは感謝だよ…って紗夜先輩。起きたんですね」
「市ヶ谷さん…それに奥沢さん…?」
紗夜が見つけたのは去年まで自身が着ていた花咲川の制服。
彼女がそれを見つけた直後、この部屋の主である有咲が美咲を連れて部屋に入るとそのまま床に座り込んで紗夜へと視線を向ける。
だが、紗夜はこの場所が有咲の部屋であることなど全く分かっていなかったが、床に座った有咲がそのまま彼女へと話しかけていた。
「紗夜先輩。ここで起きる前まで何してたとか、どこまで覚えてます?」
「えっと…起きる前は…確か…」
念のため、目覚める前の事を確認しようとした有咲。
その言葉を聞いた紗夜は回らない頭で何があったかを思い出そうとしたが、それが彼女の中のスイッチを押してしまった。
「うっ…!!」
「紗夜先輩!?」
「わた…!!私は…私は…!!」
「ちょっと紗夜先輩!?」
「あんな…わた…!?私…遊ばれて…!!」
「やばっ!?紗夜先輩!!落ち着いてください!!」
「ヤな予感がする…市ヶ谷さん!!私が行く」
突如として頭を押さえ始めたと思ったら、狂ったように譫言を呟き始め、このまま暴れ出しそうな雰囲気まで出し始める紗夜。
そんな彼女が心配で傍に寄ろうとした有咲だったが、ミッシェルの中に入って常日頃から鍛えられている美咲が有咲に代わって紗夜を取り押さえるつもりで紗夜の傍へと近寄っていく。
「…っ!?」
「あぶなっ!?」
「奥沢さん!!」
「…大丈夫!!紗夜先輩!!落ち着いてください!!」
「放して…!!」
「そんな状況で出来る訳ないでしょ…!!」
美咲の悪い予感が当たってしまい、紗夜は我を忘れてベットから飛び出そうとした。
しかし、彼女は美咲によってベッドに押し倒すように押さえつけられるとすぐに体力の限界を迎えてしまい、そのまま力なくベットに倒れて眠った紗夜の姿を見た美咲はゆっくりと起き上がった。
「ふぅ…ミッシェルに入って鍛えてて良かった…」
「ベットに押し倒したのに色っぽさのかけらもねぇな…」
「呑気な事言ってる場合じゃないでしょ…」
なんとも気が抜けた言葉を送った有咲に思わずツッコんでしまった美咲だったが、その言葉のお陰もあってか肩から力が抜けていくのを見ると今度は真剣な表情で有咲が考え始めていた。
「何があったんだよ…。そう言えば最初倒れる前は日菜さんとかあこちゃんの名前言ってたけど…2人となんかあったのか?」
「ん~…そうなのかな?あこと何かあったらRoseliaで一緒のリサさんとか燐子先輩が間に入るんじゃ…?」
「だよな…そうなると日菜さん絡み…いや、あこちゃんとも何かあって2人が間に入る間もなかったとかか?」
「う~ん…こうなったら外堀から埋めていく?」
「本人から話が聞けるのを期待しつつ…がいいんじゃね?あこちゃんは…巴さんで…日菜さんは…誰にする?」
「あ~…大和さんでいいんじゃない?学校も一緒だし、こっちはあたしが聞いてみる」
「了解…んじゃ、それしたら生徒会の奴やっちゃうか…」
2人は紗夜の事を周囲に確認しつつ、本来の目的であった生徒会の仕事へと取り掛かっていくのっだった。
―――――意識を失った紗夜だったが、走馬灯のような夢を見ていた。
「おねーちゃん!!」
自分が始めたことを彼女はそれをマネるとすぐに自分以上に上達していた。
最初は何とも思ってなかったが、次第にそれが嫌になり、別の事を始めたが―――
「えへへ~おねーちゃん!!」
またマネをして自身を追い抜かしていく。
そしてまた別の事を―――
「おねーちゃん~!!」
また抜かされて別の事を―――
「るんっ!!」
今度こそは―――
「おねーちゃん~出来たよ~!!」
だが、またダメだった。
いつもも彼女がやってないことを始めるがその度にすぐに抜かされて、その事実が自身の心を傷つけられていたことを、何回も何回も思い出してはまた傷ついていく。
さながら血を吐きながら続けるシャトルランの様な地獄を味わった紗夜だったが、そんな中で彼女は一つの疑問が頭をよぎった。
―――私は一体何がしたかったんだろうか?
その疑問に答えを出そうとした紗夜だったが――――
「朝だよ~!!」
突如として響いてきた呑気な声によって意識が現実へと引き戻されていた。
「有咲~!!朝だよ~!!って紗夜先輩に美咲ちゃん!?」
「んぁ……かすみ…?」
「うっ…市ヶ谷さん…どいて…」
大声を挙げながら部屋に入ってきた香澄と、床で寝ていたが大声によって叩き起こされて不満な表情を浮かべていた有咲と美咲、そして紗夜が目を覚ました。
「有咲~!!何で紗夜先輩と美咲ちゃんがいるの!?」
「うっせ…朝っぱらから大きな声出すな…」
「有咲!!なんで2人が―――えっ…」
香澄は紗夜達がいる理由を問い詰めようとしたが、そんな彼女は紗夜が置かれている状況にやっと気が付いて声を震わせながら思わず訪ねてしまった。
「有咲…?何で紗夜先輩がベットの上で縛られてるの…?」
「「あっ…」」
「これは…?」
その言葉を聞いた紗夜は無言で自身の身体を確認しようと視線を自身の身体を確認すると、香澄の言葉通りに紗夜は手足を縛り上げれあげられていた。
縛られている原因が全く理解出来ずに困惑する紗夜に床で冷や汗をかき始める2人。
そしてバンドメンバーと同級生が卒業した先輩を縛り上げて寝ていたという変態的な現状を前に思考が停止して固まる香澄と言うこの世の終わりのような感覚に包まれる室内だったが、起床直後にも関わらず一瞬で覚醒した有咲と美咲が即座に言い訳を始めていた。
「香澄!!これは…あれだ!!紗夜先輩から頼まれたんだよ!!な?奥沢さん!!」
「そうそう!!紗夜先輩が夢遊病かもって相談されたから、それで夜にどこかに行かないようこうしてたんだよ!!」
「えっ…でも…信じられない…」
「香澄!!こういうデリケート過ぎる問題だと、距離が近すぎる人達だとすっげぇ心配するだろ?」
「そうそうだから、学校の後輩って微妙な距離の私達に相談したんだよ!!」
「…?そうなのかな?」
「「そうだって!!」」
「そうかも…!!」
生徒会で培ったコンビネーションによって香澄を強引に言いくるめることに成功した2人は地獄のような状況が終わりを迎えたと思っていたが、これで地獄は終わらなかった―――
「あの…スイマセン…これを早く外してもらえますか…?」
「紗夜先輩?そうしますけど…」
「なんで身体をモジモジさせてるんですか…?」
「きっとおトイレ行きたいんだよ!!」
「おい!!香澄!!もうちょっとデリカシーをだな…」
紗夜の行動に対して香澄がデリカシーの無い推測を口にしたことに有咲は即座に説教を入れるが―――
「いえ…その…その通りなんですが…」
「「「えっ…?」」」
香澄のその推測は残念なことに当たっており、それどころか事態はかなり深刻だった。
「あの…このままでは人としての尊厳と言いますか…何と言いますか…」
「「「うわぁあああああああ!!」」」
詳しい説明はしなかったものの事態の深刻さを察して、香澄を加えた3人はすぐに紗夜を解放するために動き出すのだった。
―――――最終的に紗夜は人としての尊厳を守ることは出来たが、原因を作ることになってしまった有咲と美咲は学校に着いてからしばらくの間、香澄からの冷たい視線を向けられるが昨日の紗夜の事を隠すためにそれを甘んじて受け入れるのだった。
「ミサキ…アンタね…」
「チュチュ、言いたいことは分かるから…確かにやり過ぎたと思うけど…」
「メンタルブレイクしたサヨが変な気を起こすかもしれないと考えたら、問題ないと思うわ。それよりも、サヨは雨で濡れてたのにいつの間に着替えたのよ?」
「そりゃ…あたしと市ヶ谷さんで着替えさせたよ…まぁ、市ヶ谷さんの使ってない下着をつけようとしたら上はスカスカで下はきつくてサイズが合わないから諦めたけどね…」
「そんなことは聞いてないわよ!!」
「とりあえず、次回予告…ってもう時間がない…」
「何してんのよ!!次回!!"彼女の想い”See you next time!!」
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