前回、次回予告書いてなかった間抜け(ジブン)がいたらしいなぁ…
日曜日のケジメ案件か?
と言うことでケジメではないですが初投稿です。
研究所の大型システムでの一件があった後、彼女達は皆がバラバラに散らばって過ごしていた―――
「…今井さん」
「紗夜?どうしたの?」
「付き合ってください」
「紗夜?いきなり告白?」
「違います」
紗夜は同じように1人でいたリサに声をかけたが、その言葉を聞いたリサが茶化すと彼女はむすっとした表情を浮かべて答えていたのを見たリサは紗夜を茶化すのを辞めて話を聞くことにした。
「どうした―――って…さっきの?」
「えぇ…。先ほどは情けなく落とされてしまったので」
「仕方ないでしょ。多勢に無勢だったうえに普段の機体じゃなかったし…それに目的だった友希那達は全員無事だったんだし…ほら、試合に負けて勝負に勝ったって思えば…」
「ですが…それは言い訳です」
紗夜は先ほどのバトルで撃墜されたことを気にしていた。
だが、初めての機体―――それも作る速さを重視してあまり高くない完成度の状態で戦っていたあの状況ではそれも仕方がないことだとリサが言うも、紗夜は言い訳だと思ってしまっていた。
「はぁ…確かに言い訳…かもね…」
「えぇ、だから次は負けません」
「いやいや、次があってほしくないんだけど…でも、確かにその通りかも…。うん。友希那もいないし付き合うよ」
「…ありがとうございます」
「あら。なら私達にも付き合ってもらおうかしら?」
「そうっすね」
「えっ!?麻弥に千聖!?いつの間に!?」
彼女の顔を見て何かを察したリサは笑みを浮かべながら紗夜に付き合うことにしたが、そんな2人の間に麻弥と千聖が割って入って来ていた。
「付き合って…って辺りからかしらね」
「それ最初からじゃん!?」
「まぁまぁ、さっきの件はジブン達も思う所があったので…」
「初心に帰るって訳じゃないけれど…ね?」
「はぁ…でも、2人の言い分も分かるから…」
「なら決まりね。昨日のコテージなら邪魔が入らないと思うからそこに―――あら?」
「あれ?紗夜先輩にリサ先輩達だ…」
「ほんとだ…何してるんだろ?」
「あっ!!ロックじゃん~」
「それに戸山さんの妹の明日香さんですね…」
紗夜や千聖達が先日バトルをしていたコテージに向かおうとしてタイミングで、彼女達の近くをロックと明日香の2人が通りかかってしまい、彼女達はすぐにリサに捕まってしまった。
「2人は今まで何をしてたんですか?」
「何を…?なんか聞き方変な気がしますけど…?」
「えっと…私と明日香ちゃんの2人で数学の勉強して、それが終わったのでその気分転換に散歩を…」
「あら、こんな所に来てまで勉強なんて偉いわね」
「その…休み明けに小テストがあるので…」
「…あの先生ですか。あの人は連休明けにテストしますからね」
「あ~…友希那がいっつもひどい点数だったな~」
「…宇田川さんは大丈夫なのかしら?」
先輩達に絡まれてしまった後輩たち2人。
麻弥の質問の仕方が気になった明日香を他所にロックが素直に先ほどまでやっていた勉強とその理由を語ると、羽丘に通っていた2人が懐かしそうな表情を浮かべて頷いていたがそんな2人を他所に紗夜は1人であこの事を心配していた。
だが、残った千聖は彼女達とは全く別の事を考えていた。
「…あなた達この後は暇なのね?」
「えっ?はい…」
「とりあえずは…ですけど…」
「これからバトルをすることになったから着いてきなさい」
「「はぁ?」」
「千聖さん?2人をどうして?」
「そうね。折角なら楽しい方がいいじゃない?それと明日予定していた瑠唯ちゃんとのバトルが向こうに帰ってからやることになったから、それまでにバトルしたいのよね」
「楽しいって、その…千聖さん?こういう言い方すると失礼かもしれませんが2人ではレベルが違うと言いますか……紗夜さんもそう思いますよね?」
「いえ、大和さん。2人がいることで初心に返る…と言う訳ではありませんが、何か気付きがあるかもしれません。戸山さん…いえ、明日香さんは以前にデスティニーを使っていたので私のを使ってもらえればいいかと…」
「えっ?その…紗夜さん…?」
「よっし、そんなわけで2人とも行くよ~」
「「「え…?」」」
千聖はあろうことかロックと明日香の2人をバトルに誘うと、誘われた後輩2人は思わず声を挙げた。
当然だが、麻弥は明日香とロックが加わっても彼女達とレベルの差が開きすぎていることを懸念したが紗夜が千聖の方を援護してリサが2人の腕を引いて連行していく姿に連れていかれた2人と麻弥から戸惑いの言葉が漏れるのだった。
紗夜達がそんなことをしていた一方―――
「……」
壊れたままのベアッガイを手にした美咲は1人になろうとに、誰も来ないように外れにあった砂浜に力なく座りこんで雲一つない青空を見上げていた。
だが、そんな彼女のささやかな望みは儚くも砕け散っていた。
「ふえぇ~…ここどこぉ~…あっ…美咲ちゃん…」
「花音…さん…」
誰も来ないような辺鄙な砂浜へと迷子になった花音がフラフラと迷い込んでしまって2人が鉢合わせると何とも言えない空気が2人を包んでいたが、花音は何を思ったのか美咲の元へと歩み寄ると彼女の横に座っていた。
「…服、汚れますよ」
「いいんだよ?」
「「……」」
短い言葉を交わした2人は沈黙し、波の音だけが響いていく。
そして、言葉を交わしてからしばらく時間が経った頃―――
「……初めてだったんですよ」
「美咲ちゃん?」
美咲が呟くような小さな声が長い沈黙を破っていた。
花音はその小さな声の言葉の意味を聞き返すと、美咲は両手に抱えていたベアッガイだったものを花音に見せていた。
「この機体…私が初めて作ったガンプラなんですよ」
「えっ…!?そうなの?」
「…はい」
先日のバトルや先ほどの事件の時には花音から見たら完全に人間から片足を踏み外している様なとてつもない動きを見せていた美咲。
しかも、その機体は彼女が初めて作った機体だという告白に花音は驚きを隠せなかったが、そんな花音を他所に美咲は1人で語り始めていた。
「最初に紗夜先輩のガンプラ作るのを手伝う前に作ってから…今までずっと、壊しては直してを繰り返してたんです…」
「ホントだ……直した後が沢山ある…。でも…その…」
「…でも、ここまで壊れたらもう直せませんね…」
「…っ!!…そうかもね…」
美咲の言葉を聞いた花音は手の中に納まっているベアッガイを見たが、そこには彼女の目からしても分かるほどに修復を繰り返したような跡が至る所に残っていることを見つけていた。
だが、今回のは損傷では完全に前の様には直せない。
そう思った花音は出かかってしまったその言葉を飲み込もうとしたが、当の本人がその事を口にしたことに驚いたもののなんとか彼女の言葉に相槌を打っていた。
「…あんなに一緒だったのに。直したいって思っても、もう直せないって頭の中では分かっちゃったら、もうどうしたらいいのか分かんなくて…」
直したいけど、直せない。
したいけど出来ないとハッキリと理解してしまった彼女は完全にどうしたらいいのか分からなくなっていた。
そんな美咲の言葉を聞いた花音は自分なりに考え――――
「直せばいいんじゃないかな?」
「えっ?」
あろうことか直せないと言っていた美咲に対して直すことを提案したが、当然その提案をされた美咲は花音の事を驚いた表情で見つめていた。
「えっとね…直してもさっきみたいに動かせないのは分かるんだけど…その……バトル出来る出来ないとかとか関係なくて…動かなくても直したいなら直せばいいんじゃないかな?」
「花音さん…?」
「うぅ…その…私から見ても直しても前みたいに動かせないのは分かるけど…直したいんだったら時間をかけてもいいから直してあげたらいいんじゃないかな?…なんて…」
「…」
「…えっとね…実家にいた頃に弟が読んでた車のマンガで壊れたのを直したいって言ってたのがあってね…!!その、美咲ちゃんもそうしたいならそうすればいいんじゃないかなって!!それにほら、バトルするにしても同じ種類で別のを用意するとか、別の機体を用意してもいいんだから!?その…!!えっと…!?」
美咲に見つめられた花音は緊張している時のような早口で言葉の意味を伝えると、それを聞いて美咲もその言葉の意味を受け止めた彼女の中ではすぐに答えを出てきていた。
「そうですね…。前みたいに動けなくても…時間はかかるのは分かってますけど… 直します」
「えっ?」
「何で驚いてるんですか?直せばいいって言ったのは花音さんじゃないですか。それとバトルをすることになったとしても、実はもう別の機体の用意がありますから」
「それはそうだけど…!?でも!?ふえぇ~!?」
美咲は自分の気持ちを花音に伝えたが、何故か花音が先ほど以上に緊張で意味不明な鳴き声をあげ始めて完全に2人の立場が入れ替わってしまい、少し時間が経ってからその事に気が付いた2人はおかしくなって自然と笑っていた。
「まぁ、直すにしても向こうに帰ってからですけどね。パーツとか道具のこともありますから」
「えっと、そうだね」
「もしもの時は手伝ってくださいよ?」
「うん…美咲ちゃんみたいに出来ないかもしれないけど、その時は頑張るね!!それで美咲ちゃん…その…ね…」
「はいはい。分かってますよ。道に迷ったんですよね。一緒に戻りますよ」
出来る出来ないではなく、やりたいという感情を優先することを決めた美咲。
それを決めた彼女は直す算段を立てる前に迷子になってここまでやってきた花音を連れて皆の元に帰ったその後には大きな問題も起こることなくその日を終えた。
そして、迎えた最終日。
東京に帰るだけになっていた彼女達はとてつもなく大きな事件に巻き込まれることになるのだった。
「奥沢さん、復活したか」
「有咲!!これがてぇてぇって奴だね!!」
「香澄、お前のせいで感動が台無しだわ」
「えぇ~!?」
「うちは2人のコントのせいで感動が台無しやわ」
「りみりん…方言出てる」
「あはは…でも、最後の最後でトラブルって…」
「いつも通りだね」
「おたえ…。それは…メタ発言ってやつだよ…」
「2人もアホなことしてたらあかんで?ほな次回”Decree from the Darkness”!!。観んかったらたこ焼きのタコを抜いたるかんな!!」
「それただの小麦粉だよ?」
「おたえ…ツッコミがなっちゃいないよ…」
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