ミノフスキー然り、GN然り、プラフスキー然り―――
ガンダム作品は設定に困ったら粉のせいにすればいいってばっちゃが言ってた。
そう言い訳をしながらも、初投稿です
「あっ!!こころんの家の人達だ!!」
「後ろにいっぱいついてきてる~~~~!?」
「って、撃ってきた!!」
「流れ弾が来る前に部屋へ…!!」
「こっち!!」
彼女達の前には先ほど映像の中で襲撃されていたこころの家の黒服が後ろから迫って来ていたジムから逃げていたが、黒服を追いかけてきていたジムの軍団は持っていたライフルを構え始めて黒服目掛けて撃ち始めと、その攻撃は黒服の身体を掠めていた。
そんな光景を見た彼女達は自分たちが出てきた会議室の中に飛び込み、はぐみが黒服たちを手招きして部屋の中へと入れると即座に部屋に鍵をかけていた。
「これで大丈夫だよ!!」
「すいません…」
「いや、大丈夫じゃねぇ…」
「あーちゃん?どういうこと?」
部屋に鍵をかけて安心した表情を浮かべた一同に黒服たちは傷ついていることを他所に彼女達に礼の言葉を述べていたが、今のこの状態は有咲が言うように全く大丈夫ではなかった。
「有咲の言う通りだな…ここは窓すらないから、もしも中に入りこまれたら完全に逃げ場がないってことか…」
「巴さんの言う通りだよ。このままじゃ積みだな」
「今さら騒いでも仕方ないでしょ…とりあえずどうするか考えて…」
有咲が思っていたことは完全に巴が代弁すると、その言葉で彼女達が危機感からか焦りだしていたものの、今更焦った所でもう遅い。
その事を有咲が口にしようとしたその瞬間―――――
鍵をかけた部屋の扉が小さく揺れていた。
「何だ!?」
「爆発音…バズーカ系の音!?ドアを吹っ飛ばすつもり!?」
「蘭~、そ~なの?」
「レイ!!手伝え!!机でドア押さえんぞ!!机の天面もプラスチックっぽいから多少は時間稼げんだろ!!」
「ますき、分かった!!」
ドアが揺れた際に響いた音から蘭がその攻撃がバズーカ系の音だと判断すると、ますきがレイヤと2人で机を立てかけることでドアを抑えて時間を稼ごうとしていた。
それで僅かだが時間を稼ぐことは出来るが、彼女達が今の状況で得られる情報は殆どなかった。
「情報が全くない以上は策の立てようもありませんね…」
「誰かが囮になって、他が逃げるか?」
「巴さん、そんな手を選んでも誰も賛同しねぇって!!くっそ…!!どうする…!!どうすりゃいいんだよ…!!」
「ちょっと~!!どうするの~!!」
「静かにしなさい。アリサとマヤとトモエの考えるのの邪魔をしないのが私達の出来ることよ」
有咲達が頭を抱えながら必至に策を考えようとしたが、情報がない以上は策の立てようもなく頭を抱えてしまう。
だが、そんなタイミングで空気をぶち壊す行動を取るものが現れた。
「ちょっと楽奈ちゃん!!こんな時に何してるの!?」
「そよ、テレビつけてる。でも、音が出ない…」
「あれ?七深ちゃんあれって…」
「シロちゃん、あれは広町が作ったのと一緒の奴だよ~」
なんと、このタイミング空気を読まない楽奈が会議室につけられていたモニターの電源を入れていた。
そのことのそよは彼女に声を挙げたが、その画面に映し出されていたのは以前に七深が作ったMA―――ハシュマルが研究所の職員に迫っていく光景だった。
だが、その画面の中で起こった出来事は彼女達の何人かに違和感を与えていた。
「あれ?なんか出てきた?」
「あれ…!!プルーマ!!」
「つぐちゃん?何でブルマ…?」
「日菜先輩違います!!っ!?」
画面の中ではハシュマルが職員に迫っていたが、そのハシュマルの中からはMAの子機ともいえる機体―――複数体のプルーマが出てして、それらが職員の身体をと飛びついて、その足の肉を引きちぎる光景が映し出されていた。
「酷い…」
「っ!!プルーマで身体を食い破るつもりかよ!!」
「待って!!つぐみ、ハシュマルの中にプルーマなんて入れられないでしょ?」
「蘭ちゃん!!あれ、しまってるんじゃくて作ってるんだよ!!」
「はぁ!?有咲、それ設定だけでしょ?」
「らんらん先輩。あんなの入れるスペースなんてないですよ~」
「内部スペース上、あの数だしてるってことは作ってる以外ありえない!!粉のせいで原作に寄ったってことか…っ!!」
「ダメ!!もう限界!!」
「レイ!!離れろ!」
「「「「き…きたぁあああああああああああああ!?」」」」
「有咲!!なんか思いついたんだろ!!」
「市ヶ谷さん!!やるしかないですよ!!」
「巴さん…麻弥さん…分かった!!」
ハシュマルの中からプルーマが出てくる光景を見て、本来ならあり得ないが機体が原作の設定に寄った事が出来るのだと察した有咲だったが、それと同時にレイヤとますきが抑えていたドアに限界を感じてその場から離れると少し遅れてドアが粉々に吹き飛ばされると、数体のジムが宙に浮かんだ状態で会議室へと入り込んでいた事で室内の空気は一気に絶望感が広がっていく。
しかし、このタイミングで巴と麻弥の2人は有咲に視線を向けると、その視線に応えるように有咲は深く息を吸い込んでいた。
「ユニコォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」
「有咲が壊れた!?」
有咲は全力で声を張り上げた。
当然だが、その行動の意味が分からない大半の面々はこの状況に彼女が壊れたと思っていた。
だが、有咲がそう叫ぶと室内に変化が起こっていた。
「なんだ!?天井が揺れてるぞ!?」
「何がどうなってるんですか!?」
突如として彼女達がいた会議室の天井が揺れると、彼女達だけでなく彼女達に迫ろうとしていたジム達すら彼女達に遅れながらも、天井に頭部カメラを向けたその瞬間――――
「天井が…溶けっ!?」
「来てたのが2つ溶けたわね…」
「この色…!!ビームマグナム!?」
突如として天井の一部が赤く染まりながら融解すると、その融解した先から特徴的なビームが飛んでくると同時に彼女達に迫って来ていた2機のジムがドロドロに融解していく。
その正体に気が付いて誰かが声を挙げたが天井の空いた穴からは見覚えのある機体が飛び出してきた。
「アレは…有咲ちゃんのユニコーン!?ビームマグナム2本持ってる!?」
「片方はバンシィのランチャー付きの奴だな…」
「…行くぞ!!」
ひとりでに動くユニコーンの姿に困惑する一同を他所に有咲は敵であるジムへと視線を向けると、ジム達は現れたユニコーンを標的にしてビームを放つが、その攻撃は背面に背負っていたシールドが機体の前に浮遊してそこに搭載されたIフィールドによって完全に無力化する。
そして、ユニコーンの両腕に装備されたシールドを飛ばしてビームガトリングとビームマグナムの射撃でジムを次々に破壊していくが、数機はその弾幕からすり抜けると即座にサーベルを引き抜いてユニコーンに迫る。
だが、ユニコーンは両腕のビームトンファーとビームジュッテにその攻撃を受け止められると、その隙に飛ばしたシールドとガトリングの間にマウントされていた格納状態のビームジャベリンの刃を展開してそのまま残ったジムを全て切り刻んで撃墜して見せると装備を全て格納して有咲の目の前に着地するとそのまま機体は動きを止めていた。
「すっごーい!!やっつけた~!!」
「あの…有咲ちゃん…?これ何がどうなっているのかしら?」
「白鷺先輩、最後のインダストリアル7の時の勝手に動いたのを再現したんですよ…。画面の中のハシュマルがプルーマを作ってるのを見て、もしかしたらって思って賭けてみました」
「それで、博打は大当たりね」
先ほど僅かに映ったハシュマルがプルーマを生成しているのを見て、粒子に包まれたこの空間では原作の仕様に引っ張られる。
これならばユニコーンの最終盤で機体を呼ぶ声に答えたシーンが再現できるかもしれないという賭けにも等しい予想を立てた有咲は自身が作ったユニコーンを思い浮かべながら叫び、機体はその声に答えるように彼女を守るように勝手に動いていたのだ。
その言葉に納得は出来ないが理解はした。と言った様な表情を浮かべたが、多くの面々は機体が勝手に動くと完全に勘違いし――――
「そう言う事でしたら…
ガンダァーーーーーーーーーーーム!!…来ませんね?」
「紗夜さん?その呼び方では指を鳴らすのが足りていませんし、それに皆さんの中で呼べば来るようなのはGガン系列とハロを載せたジブンと花音さんの機体くらいですよ…」
「はぁ…バカやってないでとりあえず方針決めて動き―――って、アレは?」
紗夜が有咲を真似て機体を呼んだが、機体が来る気配がない。
この中で勝手に動くような機体はユニコーンを除けば00系列でハロを載せている設定の麻弥と花音のみで、その事を指摘された紗夜は周囲から残念なものを見るような視線を受けていたが、今はふざけている状態ではないことを有咲が指摘して今後の事を考えようとしたが部屋の片隅にいたある人物の意識を持っていかれていた。
「アタシのせいだ…アタシがあんなこと言わなければ…みんなが危険な目に合うことも無かったのに…アタシのせいで…みんなが…」
「リサちー?つぐちゃん、あれ…」
「多分、軽くバカンスって言ってたのをこころちゃんに聞かれたせいで今の状況になっていると、完全に自分を責めてますね…」
「弦巻さんの行動もだけど、その出先でこんなのに巻き込まれるとか私にだって予想出来ねぇって…」
彼女達の視線の先では部屋の片隅でリサが蹲っており、自身の軽はずみな言葉で皆を危険な目に合わせてしまったと自責の念に駆られていた。
だが、有咲が言うようにこころの行動もその行動のせいでこんな事件に巻き込まれることなど、誰にも予想しえない。
それにも関わらずリサは自身の事を責めていたが、誰もが彼女を慰めようとしたがどうやって声を掛ければいいか分からずに困惑してしまっていた。
ただ1人を除いて―――――――
「紗夜?」
「今井さん…」
「アタシのせいで…アタシが…」
「立ちなさい……!!」
「氷川…さん…?」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「…っ!!」
「ちょっと紗夜さん!?リサ姉になにするの!?」
紗夜が皆の中から抜け出して一人離れていたリサの元へと歩み寄るが、そんな彼女に気が付いていないリサは未だに自身の事を責めていた。
だが、そんな調子を見た紗夜は何を思ったのかリサの胸倉を掴んで無理やり彼女を立たせると、あこが紗夜に声を挙げるが、当のリサはそれでも紗夜の事を気にすることなく言葉を漏らしていたのを目の前で聞いた彼女は覚悟を決めた。
「歯を食いしばれ…!!修正してやる!!」
紗夜は握りしめた自身の拳をリサの頬を全力で殴りつけていた。
余りにも予想外過ぎる出来事にそれを見ていた全員が完全に固まってしまい、殴られたリサはその衝撃でそのまま壁に背中を叩きつけたのを張本人である紗夜は怒りの籠った視線をリサに向けるのだった。
「修正パンチ!?って紗夜さんがやんのかよ!?」
「ねぇ有咲。さっきはぐみと香澄にやろうとしたのって…あれ?」
「いくら有咲でも…ねぇ?」
「沙綾ちゃん、香澄ちゃんはあれをやられるところだったんだよ?」
「えっ?でも、何で紗夜先輩はリサさん殴ったの?」
「修正するためだよ?」
「「何を?」」
「そりゃ、ヘタレてるリサさんに決まってんだろ?んじゃ、次回"ぶつけ合うハート”」
「有咲ちゃん?それ、一方通行になるんやないの?」
「りみ、それは言ったらダメだろ…」
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