そろそろ最終決戦が始まりそうな感じになってまいりました。
でも本当に始まるのかな?って思いながら初投稿です
研究所を占拠しているガンプラマフィア。
彼らはその一室で自分たちが告げた時間が経つのを待っていた。
「ボス。放送をお願いします」
「悪いね」
そして、おおよそ彼らが手先として送り出したガンプラが研究所の制圧を完了するであろう予定の時間に合わせて、部下に呼ばれたボスが先ほど宣言した時と同じように自信に満ちたの表情で再び放送を始めていた。
「ごきげんよう。世界中のガンプラファンの皆さん。先ほどの映像から少し時間が経ったが……我々の支配に従おうという意志を示すものは現れないのは非常に残念だ。まだ、世界中の人間は我々の本気が分かっていないらしい…」
ここでボスは緊張感を持たせるために一呼吸おいてから呆れた様な仕草を見せていたが、そんな仕草とは裏腹に彼の放つ空気は重いものに変わっていく。
「更に痛い目を見せないと分からないというならば仕方がない…先ほどの放送に映っていた弦巻のご令嬢の友人達に犠牲になってもらおう」
ボスは更に人質に危害を加えることを宣言し、その対象はこころの友人と思われているガールズバンドの面々と宣言する。
そして、ボスの言葉を聞いた手下はボスから画面を監視カメラへと切り替えて、彼女達がいた会議室の様子を写そうとするが――――
「何?誰もいない…?」
マフィアが切り替えたその映像の中に少女達の姿は全く映っていなかった。
「どういうことだ?」
「ボス。あんな場面を見た後じゃ碌に動けないと思って、カメラの確認をしていなくて…」
人が傷つけられるという場面を見せられた少女達は動くこともままならないと勝手に思い込んでいたマフィアの手下たちはカメラでの監視を研究所の外や大人たちが集まっている場所しか確認していなかった。
だが、少女達は彼らの予想に反して会議室から姿を消していた事にボスが放送の事を忘れて、部下に指示を出していた。
「すぐに見つけ出せ!!防災設備を誤作動させて階段の防火シャッターを下ろしているから同じ階にいるはずだ!!」
「それが…最初にいた3階のカメラにはガキどころか大人達も映っておらず…」
「カメラがない場所に隠れているんだ!!」
「ですが、その階ですとトイレ位しかありませんがあの人数が入れる数はありません」
「状況的にそこしか―――」
しかし、いくらカメラの映像を見ても彼女達がいるはずの階のカメラのどこにもその映っていない。
カメラがない場所と言えば部下が言うトイレ程度だが、そんな場所に40人以上の人間が隠れられるようなスペースはないが、状況的に考えてそこしかありえない。
そう言おうとしたその瞬間、ガンプラマフィアの放送の映像がいきなり切り替わっていた。
『残念でしたね。研究所はまだ完全に制圧出来てませんよ』
「ボス!!こいつ…!!」
「お前…ベアッガイの……!!」
『それに、制圧したって言う割には、子供1人見つけられないって恥ずかしくないんですか?』
「いったいどこから…おい!!放送を切れ!!」
「ダメです!!こちらの操作を受け付けません!!」
放送の画面はマフィアのボスから美咲の映像へと切り替わっていた。
その事に驚いていたマフィアは思わず声に出していたが、その言葉を聞いて美咲は呆れるような声を挙げていた。
『はぁ…3階に決まってるでしょ。そっちが階段を降りれなくしてるんだから』
「なっ!?カメラには何も…!!」
『3階のカメラ映像は何も映ってない映像をループ再生するように弦巻の家の人間が細工しました。いや~、あなた達とは違って頼れる大人がいるのはいいですね~』
ここぞとばかりに美咲はガンプラマフィアを煽り始めるとマフィア側は怒りながらも、放送元を特定しようと動き出していた。
「ボス!!場所は分かりました!!…3階の大型バトルスペースです!!」
「くそっ!!そこのバトルシステムを止めろ!!データ取得用にそこのサーバーと繋がっているからそこから制御すれば――――」
『アンタ達がバトルシステムの管理用サーバールームにいるのは予想済みなので、この階のシステムは全部サーバーとの接続は切って対策済みですよ』
「なっ!?」
『研究所を完全制圧したとか言ったくせに出来てない。それでやれてるのが高校生の女の子を1人攫ってコスプレさせていい気になってるって、ガンプラマフィアって言うのは随分と間抜けの集団なんですね』
マフィア達は自分たちがいる場所を特定された上で彼女達が既に対策を打っていた事に驚いたが、そんな中で美咲はこころ1人誘拐しただけでいい気になっていると挑発する。
しかし、そんなことをしてもマフィア達は圧倒的に優位な立場にいることは全く変わっておらず、それを思い出したマフィア達はすぐに冷静さを取り戻すと不敵な笑みを浮かべ直していた。
「そんなことをしてどうするつもりかね?抵抗しても無駄だよ。なぜなら―――」
『”粒子が撒かれているこの場所では、ガンプラはガンプラでしか壊せない”ですか?』
「そこまで分かるとは、実に優秀な人間なようだ」
『優秀な仲間がいるだけですよ。ガンプラマフィアのボス――――いえ、PPSE元会長の双子の弟のマシタ・ミキオさん?』
「…」
『逮捕された後の移送していた護送車が事故に巻き込まれて、それで起きた混乱の隙に一緒に捕まった仲間と脱走してから身分を偽ってこの島に潜入して研究所を襲撃。こんなところですか』
「そこまで分かっててどうするつもりかね?君がいるそのバトルシステムで我々の攻撃に抵抗でもしようと言うのかね?」
ガンプラマフィアがジブン達が優位に立っているその理由を語ろうとする前に、美咲がその理由を口にしたが、その後に美咲が口にしたボスの正体を口にするとボス―――マシタの顔から完全に余裕が消えていた。
『抵抗?全然違いますよ……
あんた達を徹底的に叩き潰す』
「ふははははは!!叩き潰す?…我々、ガンプラマフィアを?それで弦巻の令嬢を助けるナイトにでもなるつもりかね?」
ただの少女である美咲がガンプラマフィアに盾突くいうという言葉を言っていることにマシタは盛大に笑うと、彼らの手中にいる弦巻の令嬢であるこころを引き合いに出して揶揄うが、美咲はそんな言葉を完全に鼻で笑っていた。
『弦巻の令嬢?そんなの知ったこっちゃない。あたし達はあたし達の友達を取り返す!!』
「そんな吼えたところで無駄だ!!今の我々を相手に死角はない!!」
ガンプラマフィア達からしたらこころは”弦巻の令嬢”という肩書にしか見えていなかったが、美咲達からしたら”弦巻の令嬢”という肩書以上に”ただの友達”だった。
友達を取り返す―――
その言葉に強い意志を込めた美咲だったが、マシタ達ガンプラマフィアはそれでも負ける要素が見当たらず強い言葉を返していた。
明らかに有利な状況にあるガンプラマフィアだったが、それでも彼らにとっては致命的な弱点が残されていた。
『今のあなた達の圧倒的優位に立てている理由は…
地下のプラフスキー粒子精製装置』
「っ!?」
『これがあなた達の手元から離れれば、人を襲わせるガンプラも動きが止まって、こころにつけてるエンボディシステムもただのコスプレ…』
プラフスキー粒子精製装置―――
これをガンプラマフィアが抑えていることによって彼らは研究所内に粒子をばら撒いて、その中で人を襲わせることで完全に優位に立つことが出来ていたが、裏を返せばここさえ取り戻せばガンプラマフィアは完全に積みの状況になってしまう。
だが、それは完全にマシタからしたら絵空事にしか思えず、笑いが零れていた。
「ふっ…はっはっは!!そんな戦況をひっくり返すようなことが出来るとでも?我々に一度負けているのを忘れたのかね…」
『今度は負けない…。あんた達みたいな小悪党の企みは絶対に潰す…!!』
絵空事だと挑発したつもりのマシタだったが、逆にその挑発を真面目に返されたことでマシタの顔から
笑みが消えると、先日に数の暴力で圧倒したことを思い出した今度は逆に美咲がマシタを挑発するかのように笑みを浮かべてそれを答えたのを最後に彼らの放送から美咲が姿を消す。
その光景にマシタは放送の途中だということも忘れて怒りを露にしながら、美咲が消えた画面を睨み続けるのだった。
「美咲の奴、完全にキレてるな…」
「マッスーさん!!それはそうですよ!!こころさんが攫われて危害を加えると言われてるんですから!!」
「でも、大丈夫やろか?」
「ロック、大丈夫だから…それにしても、チュチュ?大分落ち着いてるね」
「やれることが無いし、それに周りが怒ってると返って冷静になってるのよ」
「そっか…。それじゃ冷静ついでに次回予告お願い」
「レイヤ、OKよ。…次回"プラスチック・セブン"」
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