BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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おい。託された剣どうなってんだよ…
やっぱりハロハピの圧倒的光の裏は闇なんだね…
ってことで投稿です。



第12話-託された剣

 

「いや~…紗夜…成長したなぁ~…」

 

「リサさ~ん。なんかおかーさんみたいなこと言ってますよ~」

 

「も~モカ、お母さんって…」

 

「でも、闇落ち紗夜さんもなかなか乙でしたなぁ~」

 

「いやいや、一緒にいるこっちはひやひやモノだよ?いつぞやみたいにRoselia解散みたいなことになるかと思ったし!!」

 

「そうならなくてよかったですね~」

 

「ホントだよね~。まぁ、復活した紗夜を眺めるとしますか~」

 

「は~い」

 


 

有咲から新たな機体を託された紗夜。

彼女は受け取ったそれをすぐに有咲の蔵で制作―――することは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで…イベントまでが期日のレポートは全部ね…」

 

「お疲れ様です…それにしても大学生って大変だな…」

 

彼女は今後の憂いを少しでも失くすために、ここ1週間の間でRoseliaでの練習以外の全て費やしてイベントまでが期日になっているレポートを全て片付けていた。

 

大学生ではない有咲は紗夜の課題を眺めてその大変さを感じていたが、紗夜は全てが終わってから出されていたレポート課題だけではなく、今後出されることになっているモノも含まれていたという事実に疑問を感じていた。

 

「それにしてもどうして今後出される課題まで把握してるんですか…?」

 

「こころの家の人が調べたんで間違いないと思いますよ?…まぁ、毎年同じものが出てる授業の奴だけで突発的なのは無いからあれですけど…」

 

「理由になってませんが…?でも、レポートに丸々1週間…後はイベントまではバンドの練習以外は特に予定はないですね…」

 

「てか、あの量を1週間で終わらせるのもスゴイですけどね…」

 

紗夜に疑問に対して美咲が答えになってない答えを返したことに一瞬疑問を感じたが、ハロハピのバックにいる弦巻の名前を聞いた紗夜はそれ以上の無駄な思考は辞めて美咲はスマホのカレンダーを確認していた。

 

「残りは4-5週間…授業と練習の合間で作業して…それと並行して練習もか…かなりハードなスケジュールになりそうだな…」

 

「ですが、日菜に勝つためにはやるしかありません…!!」

 

「とりあえず、蔵のスペースは貸すんで…ここだったら少なくとも日菜さんには見られることもないですから…」

 

「ありが…」

 

「紗夜先輩?どうしました?」

 

ここまで協力してくれている後輩2人を前に紗夜は時間の無さを考えた末に、ここでトンデモない爆弾を投下してしまった。

 

 

 

 

 

「いえ…毎日ここに通うなると移動時間が無駄ですから…しばらくここで生活しましょう…」

 

「「はい…?」」

 

あろうことか紗夜はイベントまでの間、蔵に住み込むと言い出してしまった。

その言葉を聞いた2人は耳を疑ったが、紗夜の顔を見ればその言葉を大真面目に言っていることはハッキリと分かってしまった2人は思わず声を挙げてしまったが、紗夜は止まらない。

 

「市ヶ谷さん達が練習するときは別の場所で作業しますから…それに、家で作業したら日菜に見られてしまいますし…それに手伝ってくれるんですよね?」

 

 

 

 

 

「市ヶ谷さん。ドンマイ…」

 

「って、手伝うって言ったのは奥沢さんだろ!?…ってあぁああああ!!しゃあない!!良いですよ!!もう…!!」

 

「ありがとうございます。それでは今から…」

 

「あっ紗夜先輩。ちょっと待ってください…。作るのに必要な道具を出しますから…」

 

有咲は自身がこの状況を生み出してしまった一因になっていることを思い出して、絶叫しながらも紗夜を受け入れた。

その事に紗夜は笑みを浮かべるとその勢いのままに制作を開始しようとしたが、そのタイミングで美咲が待ったをかけると、美咲はカバンの中から様々なアイテムを取り出し始めていた。

 

「まずはパーツを切るように両刃ニッパーと片刃ニッパー」

 

「ちょっと待ってください?なんで同じモノが出てくるんですか?」

 

だが、美咲が取り出したアイテムに紗夜は早速ツッコミを入れてしまった。

彼女からしたら美咲が出したそれは2つとも全く同じニッパーにしか見えなかったが、紗夜のツッコミを聞いた美咲は死んだ魚のような目をしながら意味の分かってない紗夜に説明を入れていた。

 

 

「あはは…紗夜先輩。何言ってるんですか?違いますよ?ほら、こっちは刃が2つついてて、こっちのは片方だけが刃になってるんですよ?最初に両刃ニッパーで少しゲートを残すように切ってから片刃ニッパーに持ち替えて残りを切るとパーツが白く変色する面積を減らせるんですよ…」

 

「なるほど…」

 

「続けますね…。次はデザインナイフですね。ニッパーで切った後のゲート処理で使ったり、デカールを切り出したり、マスキングをする際に使って、後はデカールを張り付ける時に使うピンセットです」

 

「デカール…?マスキング?なんでRASのドラムが…?」

 

「デカールはシールみたいなもんですよ。あとそっちのマスキングじゃないです」

 

「…そうですか」

 

説明で分からない箇所があったがそれを見た美咲が捕捉説明を入れると、彼女は納得した様子で再び説明を聞く姿勢に戻った紗夜を見た美咲は再びアイテムを取り出し始めた。

 

「とりあえず、塗装前に使うようのアイテムは使う時に出すとして…」

 

「分かりました」

 

「後はヤスリにヤスリにヤスリにヤスリにヤスリに―――」

 

 

 

 

「「ちょっと待って!?」」

 

「何ですか?」

 

「奥沢さん!!ヤスリって全部同じじゃないですか!?」

 

「紗夜先輩。何言ってるんですか?全部番手が違うじゃないですか?それにこっちはゲート処理で使う金属製で、こっちはゲート処理の仕上げやパーツのヒケ処理で使う紙ヤスリ―――あっ、こっちのスポンジヤスリの方が良かったですか?」

 

「待て待て待て!!奥沢さん!?なんでそんなに持ってるんだよ!?」

 

「ガンプラの話をこころの家の人にしたらこの1週間で叩き込まれたんだよ…」

 

「「…」」

 

 

「じゃあ、明日は金曜ですから、紗夜先輩がRoseliaの練習から帰ってきたら作業始めましょうか」

 

「分かりました。今日はとりあえず説明書を読み込んでおきます…」

 

美咲が再びアイテムを取り出し始めたと思ったが、みるみる積み上げられていくヤスリの山に紗夜だけではなく一緒にいた有咲もツッコミを入れてしまった。

たまらず美咲が死んだ目をしたまま説明をしている理由を聞いた有咲だったが、返ってきた理由に完全に言葉を失ってしまったが、こうして紗夜は制作のための準備を進めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

紗夜が新たなガンプラを作ろうとしていたのと同じ頃――――

パスパレ、正確には千聖と麻弥は千聖の部屋で本番用のガンプラ制作に取り掛かっていた。

 

「千聖さん。ジブンはそろそろ終わりそうですが、そっちはどうですか?」

 

「もうちょっとかかりそうね…どうしても他の仕事もあってなかなか作業出来なくて…。確か、イヴちゃんは色塗ったりしてるのよね?」

 

「そうですね。マーカーで一部を塗ってるって言ってましたよ?」

 

こうして2人で集まっては作業をしていたが、女優としての仕事も入っている千聖はなかなか作業時間を確保することが出来ずに遅れ気味だと自嘲していた。

その言葉を聞いて麻弥は千聖の手元を覗き込んだが、進捗状況としてはイベントにはかなりの余裕を持って完成するペースを保っているのは明らかだった。

 

「もう少しで終わりそうじゃないですか…!!手伝いましょうか?」

 

「折角だから私だけでなんとか…」

 

「だったら、通常版の脚作りますよ?バトル後の演出で脚がいりますから」

 

「そうね…だったら、そっちをお願いしようかしら…」

 

 

 

「2人とも~。紅茶入れてきたから休憩したらどうかな…?」

 

「あら?花音、ありがとう。一旦休憩しましょうか…」

 

「そうですね。松原さんありがとうございます」

 

麻弥が千聖の作業を手伝おうとしたタイミングで千聖の同居人である花音が紅茶とお菓子の差し入れを持ってやってくると、2人は休憩に入って花音を含めた3人で仲良くお茶をすることにしたが、花音の興味は2人が作っていたガンプラに向けられていた。

 

「うわぁ…!!ガンプラ、カッコいいね!!」

 

「ふふっ…ありがとう。とは言ってもまだ作ってる最中だけどね?」

 

「今度、パスパレの皆が作ってる動画が上るんですよ」

 

「えっ?これじゃないの?」

 

「これとは別に作ったのよ?動画用のは他のみんなと一緒に作ったのよ。動画用でこんな感じで…」

 

 

「あっ…!!」

 

千聖は花音に褒められて嬉しくなってしまい、ガンプラを作っている動画を花音に見せ始めたが画面の中で作業していた中で花音はあることに気が付いて声を挙げてしまったが、理由が分からず2人はその声に少しだけ驚きつつ花音に理由を聞いていた。

 

「松原さん?どうしたんですか?」

 

「えっと、実家で弟が作ってたガンプラと日菜ちゃんが持ってるガンプラが一緒だったから―――」

 

 

 

 

 

「「あっ…!?」」

 

「ふぇ…?」

 

花音の言葉を聞いて2人は声を挙げた瞬間、表情が固まって動かなくなってしまう。

突然の出来事に花音が鳴いてしまったが、その声で2人は我に返ったが時すでに遅し―――

 

「千聖さん、不味いですよ…」

 

「ごめんなさい。浮かれてたわ…日菜ちゃんのガンプラは当日までの秘密だったのに…」

 

「えぇ~!?」

 

「松原さん…申し訳ないですが…」

 

「大丈夫!!みんなには内緒にするから…!!2人ともゴメンね?」

 

「いいのよ…私が悪いんだから…」

 

あろうことか浮かれていた千聖はイベント当日まで秘密にすることになっていた日菜のガンプラを部外者の花音に見せてしまうという大失態を犯してしまった。

それに気が付いて麻弥は申し訳なさそうな表情を浮かべたが、花音が咄嗟に謝って秘密にすると言ってくれたことによってこの場は一旦収まった。

 

「それにしても花音はよく覚えてたわね…」

 

「何となく思い出しそうだったんだけど、あの青いのを見て思い出したんだ~。でも、千聖ちゃん達がここまでやってると私も気になってくるなぁ~…」

 

「ふふっ…。花音。今は仕事でやってるけれど、仕事が終わったら2人で一緒に作りましょうか?」

 

「それ、面白そうだね!!」

 

「ちょっとジブンもそれに混ぜてくださいよ~!!」

 

こうして収まった場で彼女達は再び和気藹々とした様子で休憩を楽しむのだった。

 


 

「紗夜先輩、最近お店に来てないと思ったら…」

 

「チサトさん達、裏であんなことしてるなんて…!!私なんて空気じゃないですか!!」

 

「ちょっとつぐみ先輩もイヴ先輩もしっかりしてください~!!」

 

「それにしても、ミサキさんもアリサさんも出番多くないですか?イベントには関係ないのに…」

 

「同じ生徒会長なのになんでこんなに差が…」

 

「あぁ~!!2人ともこれ以上はダメです!!次回!!"それぞれの戦い”お楽しみに!!ってあぁ~!!2人とも戻ってきて~!!」

 





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