難産で遅くなりました。
でも、これで終わりまでの道は見えてきました()
と言うことで投稿です
美咲と最後に別れたリサと麻弥。
「数が多いですが…距離を詰めさせる前に撃ち落とすくらい…!!」
彼女達もこの場を抑えるべく健闘していたが――――
「きゃああああああ!!」
「リサさん!!」
だが、彼女達―――正確に言えばリサだけが劣勢に追い込まれていた。
彼女は最初にペーネロペーに一撃を入れてダメージを与えたのは良かったが、それ以降は自分の動きに完全に対応されただけでなく、自身の動きをより真似ていくがそれ以上に敵の動きは正確さを増し、リサの左前腕はクスィーのファンネルミサイルにより吹き飛ばされてしまっていた。
「おやおや、お仲間がピンチのようですよ?」
「援護に行こうにも、この数では…!!」
「麻弥!!こっちはいいから!!」
損傷したリサを援護しようにもAI制御の機体を相手にしつつ、今は静観しているJが動き出すのを警戒しているだけで麻弥の方にも余裕が無い。
そのことが分かっているのかリサはそのまま援護を断ると半壊した機体を操って2機を相手にドッグファイトを続けている彼女の事を心配した麻弥だったが、言われた通りに目の前の敵を相手へと戻っていく。
「いいのですか。最弱の彼女を見捨てて?才あるあなたと違い、あちらは才能は凡人程度…何時まで持ちますかね?」
「リサさんがやると言ったんですから。ジブンはそれを信じてこちらの敵をあっちに行かせない事っすからね」
「メンタルに左右される人間と、常に最高の動きをする自分のAI…何時までその余裕が持ちますかね?」
「言わせておけば……」
麻弥はJの言葉に答えながら、ライフルとビットで大量の量産機を捌いていくが、この麻弥達のやり取りはリサの方にも聞こえてしまっていた。
確かにリサには美咲のような理不尽とも呼べるような圧倒的な強さも、紗夜のような爆発力も、麻弥や有咲や花音のような一芸も、瑠唯のような成長性もない。
アイドルや女優としての仕事をしてガンプラバトルに掛ける時間が少ない千聖を相手に五分五分の勝率だということを考えれば、他のメンバーと比べたら才能と言うものはリサにはなく、”最弱”や”凡人”と言うその言葉を彼女は否定できなかった。
だが、それでもリサは努力と根性だけで紗夜達や他の強敵達を相手にしてきた。
そして、今回の相手はベストコンディションの自分をコピーしているAIが2機と言う分の悪い勝負でダメージも受けようとも意地で食らいついていた。
「それでも…!!負けられない…!!」
そうリサが吼えたと同時にクスィーがサーベルを突き立てようと迫るとそれに合わせてリサは左腕をサーベル目掛けて突き立て、クスィーのサーベルは肩まで深々と突き刺さるが突き刺さったのと同時にリサはコンソールを前に押し出して機体を前へと進ませていた。
「…取った!!」
肩まで貫通するほどに深々と突き刺さったサーベル。
ここまで刺されば後は横に振り払われるだけで機体を両断されるという状況だが、リサは振り払われるよりも先に機体を押し出してサーベル諸共クスィーの右腕を損壊した左腕にめり込ませる事で完全に動きを封じて見せた。
そして、既に左腕をリサに撃ち抜かれてしまって使えないクスィーに残されたのは自爆覚悟のミサイルのみで、当然それが来ることが分かっていたリサは撃たれるよりも先に腰からサーベルを引き抜いて――――
「1つ!!」
クスィーを胴体から真っ二つ両断すると、即座に左腕をパージしてその場を離脱すると同時にクスィーが爆散。
「リサさん!!流石です!!」
「麻弥!!任せてって言ったでしょ!!」
「なっ…!?だが、もう1機は万全の状態…勝ち目は…!!」
「意地でも負ける訳にはない!!」
クスィーを撃破したリサは即座に変形して距離の空いたペーネロペーへ向かって飛ぶが、ペーネロペーもフライト・フォームに変形してリサを振り切ろうと飛び始めていた。
2つの機体の速度は互角だったが、今までの機体ダメージと左腕を喪失してバランスが大きく崩れたリサが遅れ始めて2機の距離が開いていくと突如としてペーネロペーがMS形態に変形しながら機体を反転させると、リサの進路上にミサイルをばら撒き始めていた。
「ミサイル…」
普段のリサならば減速しながら自身の軌道を変えてミサイルを回避。
そこから再び速度を上げて距離を詰めようとするが、リサ自身をコピーしたAIが相手ならば回避した後のアクションも完璧に入っていると判断した彼女は―――
「突っ込む!!」
普段ならば絶対に取らない方法を選択すると、目の前のミサイル目掛けてを機首のライフルと肩部のビームバルカンを斉射しながら一気に速度を上げてミサイルの弾幕を抜けていくと即座にMSへと変形してサーベルで切りかかるが、ペーネロペーの胸部装甲を切り落とすのみだった。
「掠った……っ!!ミサイル!!」
リサの攻撃が掠めたのも束の間、今度はペーネロペーがリサへと体当りして強引に距離を開けた所でペーネロペーが残っていたミサイルを全弾リサへと撃ち込むと彼女を包むようミサイルが連続して爆発していくが、その中でミサイルの爆発とは違う爆発も起こっていたことを近くにいた麻弥達は見逃さなかった。
「っ!!リサさん!!」
「落ちたね…これで君もジ・エンドだ…」
「くっ!!まだ…!!まだ終わる訳には行かない…!!」
「ふっ!!変形したところで大破寸前の状態で何が出来る!!」
ミサイル以外の爆発があった。
それはほぼ間違いなくその爆発はリサの機体から起こったもので彼女が撃墜されたと誰もが思っていた。
だが、その予想に反して、その爆発の中から突如としてリサの機体が飛び出してきたが、その機体は既に両肩部が吹き飛んでおり、残っているのは機首になっているライフルと胴体部と右腕のみと、Jの言う通り彼女の機体は既に大破寸前だが、リサはそれでも諦めていなかった。
「これで最後…絶対に決める…!!」
リサは満身創痍の機体でペーネロペーに向かって真っすぐ突っ込んでいく。
それを見たペーネロペーは左腕を突き出してコンポジット・ウェポン・ユニット のメガ粒子砲でリサを撃つが、リサはバレルロールでメガ粒子砲をスレスレで躱すと、そのまま機首のライフルがペーネロペーの胴体部へと突き刺り―――
「これで…終わり!!」
リサはその状態で引き金を引くとライフルから放たれたビームはそのままペーネロペーの機体を貫通し、ペーネロペーは機体の各所から火花を散らしながら力を失くしていたが、リサも変形したままの状態で完全に動きを止めてしまっていた。
自身のコピーを2機相手にして、両方とも撃墜して見せたリサ。
そんな状況を見たJは驚きを隠さずにはいられなかった。
「なっ!?…まさか、あの状態から…」
「リサさんがあんなのに負ける訳ないっすよ!!」
「だが、1人減ったぞ…!!これで…全員で袋叩きに――――」
「全員?何を言ってるんですか?」
「なんだと?」
「よく防いでましたが、これで!!」
「なっ!?」
「あなた1機だけですよ」
Jはいくら麻弥が優秀でもAI軍団の数の暴力を前にしては、最悪の場合でも大きく消耗して大破寸前まで追い込んでから仕留めればいい。と考えて完全に麻弥をAIに任せて自身はリサが落とされる様を見ようと考えていた。
だが、実際は彼の予想に反して麻弥はJがリサの方を注意している間に麻弥はJ以外の機体の大半を撃墜しており、リサが2機を落としたのと同時にJ本体以外の全てのAI機体を残らず撃ち落として見せていた。
「こんな所で終わる訳には―――!!」
「離脱ですか…」
気が付けば圧倒的に優位な状況から五分――――いや、他のフロアから麻弥の援軍が来ることを考えれば圧倒的に不利な状況に陥っていた事を理解したJは麻弥から背を向けてその場を離脱し始めたが、麻弥はその背中を狙おうとはしていなかった。
「これで勝ったと思うなよ!!仕切り直してからすぐに…!!」
「次なんてありません」
「そんなハッタリで―――」
Jが体勢を立て直して再び攻撃を仕掛けると言ったが、麻弥は「次は無い」とハッキリ告げていた。
だが、麻弥はライフルで狙おうともしておらず、通常の射撃では届かないような位置まで後退していたJは彼女の言葉がただのハッタリだったと切り捨てようとしたが、次の瞬間にはJの機体の四肢が同時に撃ち抜かれた。
「なっ!?」
「まさか、この距離を―――」
「これでジ・エンドです!!」
撃たれたJは何が起こったか理解出来ずに麻弥の方へと視線を向けると、彼女の周囲にはJに銃口を向けた4基のライフルビットが浮遊していた。
その光景にJは麻弥がライフルビットで狙撃して四肢を同時に撃ち抜いたと言うのを理解し、それを口にする前にJが先ほど麻弥へと言った言葉を返すと、狙撃の早撃ちと言う離れ技でJの機体の胴体を正確に打ち抜いて断末魔を挙げる前に機体を爆散させていた。
敵の爆散を見届けた麻弥はライフルを格納してピストルに持ち替えると、動きを止めたペーネロペーを警戒し始めていた。
「リサさん!!無事っすか!!」
「麻弥?…手足吹っ飛んだこれが無事に見える?」
「まだ、撃墜じゃないんすね…。敵の停止確認前にとりあえず助けます」
ペーネロペーに突き刺さったリサだったが、驚くべきことに未だに撃墜にはなっていなかった。
本当ならペーネロペーを撃って完全に撃墜していることを確認してからリサを救出したかった麻弥だったが、リサの機体ダメージを考えてそれを断念すると、警戒しながらリサに近づくとすぐさまリサをペーネロペーから引き抜く。
そして、リサを救出してから動かなくなったペーネロペーへと数発ピストルを撃ち込んで完全に動かないことを確認するとリサはコンソールを弄り始めていた。
「手足吹っ飛んでも胴体にダメージはあんまり入ってないから、まだいける…」
「リサさん?無理しないほうが…」
「いやいや、ここで無理しないでいつするの?…まぁ、復帰まで時間はかかるけど」
「それはそうですが…復帰?…っ!!何か来る…!!」
リサはこの機体状態でもまだいけると言ったことに麻弥は戸惑ったが、彼女達の元へと近づいてくる機影に気が付いて彼女はピストルを構えたが、すぐにそれを下ろしていた。
「麻弥ちゃん!!」
「麻弥ちゃん!!ってふえぇえええ!?リサちゃん!?」
「リサさん。派手にやってんな…」
「有咲!!千聖達も…!!」
「そちらは損傷は…?」
「しいて言えば、私のタンクだけですかね…」
「では、市ヶ谷さん。指揮は返しますね」
彼女達の元に現れたのは上階で別れた筈の有咲と千聖達。
麻弥は安堵した表情を浮かべると互いの被害状況を確認すると、麻弥はこの場の指揮を有咲に明け渡したが、有咲は苦い顔を浮かべていた。
「いや、指揮も何も。奥沢さんの後を追いかけてこのまま突っ込むだけですからね」
「そうですけど。ハッキリ言っておかないと…」
「そうね。麻弥ちゃんの言う通りね。大事なことだからハッキリしておかないと…」
「あはは…確かに…」
「リサさんは…運んだほうが良いっすかね?」
「花音、任せたわよ。戦うのは私のドラグーンでなんとかするから」
「うん…って建物が揺れてる!?」
ここまで来れば前に進むのみ―――
有咲の言葉を聞いた一同はそれに納得すると、損傷したリサを花音が抱え込んで彼女達が地下へと向かおうとしたが突如として建物が揺れ始めていた。
何事かと思って周囲を警戒した彼女達だったが、揺れと同時に起こった異変にリサが気が付いていた。
「ねぇ!!アレ見て!!」
「あれ…地下からのビーム!?あんなのが…!!」
「って…!!アレ、地下から屋上まで建物全部を撃ち抜いてますよ…!!」
「奥沢さん…!!急ぎましょう!!」
彼女達が見たのは地下から屋上までを撃ち抜いたビーム。
それを見た有咲は先行した美咲の事を心配して、4人で地下へと飛び込んでいくのだった。
「流石リサさん!!自分2人相手によくぞあそこまで戦えましたね!!」
「いや~…かなりヤバかったけどね~」
「いえいえ、ジブンだったら落ちてますよ!!」
「そりゃ、麻弥の場合だったらビットで完全包囲されてからの狙撃してくるでしょ。相手が良かったってだけだよ」
「ですが、リサさんはこの状況で限界じゃ…」
「まぁ、何とかなるでしょ!!てか、何とかしないといけないし。有咲とか美咲が頑張ってるのに置いてけぼりは無しでしょ」
「そうですね!!でも、一気に最終局面まで行きましたよ!!」
「後はこころを助ければ終わりだね!!一筋縄じゃ行かないだろうけど…」
「でも、やれるだけはやりましょう!!と言う訳で次回!!"最後の刺客"」
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
突入組
・美咲:ダブルオークアンタ(GNソードⅣフルセイバー装備・機体本体は通常仕様)
・有咲:フルアーマーユニコーン(ハイパービームジャベリン×2装備)
・紗夜:ストライク(ストライカーパック消失・???)
・リサ:ガンダムAGE-2ノーマル(中破・手足欠損)
・千聖&花音:ブラックナイトスコードカルラ
・麻弥:ガンダムサバーニャ(ホルスタービット&ライフルビット24基+手持ちライフル×2
・瑠唯:ZZガンダム
残留組
・蘭:ジョニー・ライデン専用ザクⅡ
・巴:グシオンリベイクフルシティ
・つぐみ:Z
・楽奈:Ez8
・明日香:デスティニーガンダムSpecⅡ(紗夜機)