BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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投稿です。
―――やっとガンプラが出来ました。



第13話-それぞれの戦い

 

「香澄?どうしたの?なんか変だけど…ほら何隠してるの…」

 

「えっと…この前有咲の家に言ったら紗夜先輩と美咲ちゃんがいたんだけど…」

 

「けど…?」

 

「紗夜先輩が有咲のベットの上で縛られてる横で2人が寝てて…有咲、私達に黙って紗夜先輩と美咲ちゃんとロマンティクスしたんだ!!」

 

「香澄!?ストップストップ!!ほら、あそこに立希ちゃんもいるし、中学生の楽奈ちゃんもいるから!?」

 

 

 

「さーや、おもしれーおんな…」

 

「野良猫。あんた何言ってんの?」

 


 

紗夜が有咲の蔵に住み込み始めることになった翌日。

彼女を除いたRoseliaの面々は練習のためにスタジオに集まっていたが、その空気は1名を除いて重い物になっていた。

 

 

「紗夜、早く来ないかしら…」

 

「友希那、課題のレポートから解放されたから妙にイキイキしてるね~」

 

「そんなに大変な内容では無かったですが、書き慣れてない分苦労しましたね…」

 

「そもそも、大学なのにどうして宿題が出るのかしら…?しかも、音楽に関係のないもので…」

 

「課題が出るのは学校で、音楽に関係ないのは教養科目の授業だからでしょ~…。まぁ、どっかの誰かさんは個人練習ばっかりで期日忘れて泣きついてきたけど…」

 

「リサ、そんなことはどうでもいいのよ。それよりも準備はいいのかしら?久しぶりに1週間ぶりくらいに全員が揃って練習するのだから…」

 

「大学生はレポートであこちゃんはテストでしたからね…」

 

「だとしても、私達はプロのバンドなのよ?個人では練習してるのは分かっているけれど」

 

「友希那~。学生でもあるんだから、勉学をおろそかにして留年なんてシャレになんないから仕方ないでしょ?紗夜もレポートが大量で大変だったみたいだし…ってあこ?」

 

「リサ姉…」

 

「どうしたの?テストの手応えが無かったとか?」

 

彼女達は学生の天敵でもあるテストやレポートの対応に追われて、1週間近くの間全員で揃って練習をすることが出来ずにいた。

その間も個人での練習は欠かさずにしていたが、全体で合わせるとなると話は別。

久しぶりの全員での練習に友希那を窘めていたリサも内心楽しみにしながらベースを準備し始めるが、そんな中でリサは妙に落ち込んでいるあこに軽口混じりで声をかけるがあこはテストとは全く別の事を心配していた。

 

 

 

 

 

「リサ姉~…。紗夜さんまだ怒ってるのかな…?」

 

「ん~…どうだろ?きっと、レポート漬けにされて紗夜も不機嫌だったんだって」

 

「でも、あの後から紗夜さんと会えてないし…それに、あの時紗夜さんがやりたがってないのに無理に誘ったから…」

 

「大丈夫だよ。きっと氷川さんも怒ってないと思うから…」

 

「りんり~ん…」

 

 

「…そうだったかしら?」

 

あこはガンプラバトルの練習の時の紗夜の事を気にしており、友希那以外の2人もあの時の紗夜の事は気になっていた。

流石に飛び出したあの後に連絡を入れたが、なんでもないとの一点張りで取りつく島がなくどうしようかと考えたタイミングで大学生組がそれぞれの学校で出されたレポート課題に追われてしまい、あこもテストが近づいていたためその対応に追われてしまった結果的にはあの時の問題は今まで完全に放置されてしまっていた。

 

普段のあこだったらそこまで気にすることもないが、あの時の紗夜はあこから見ても明らかにおかしかった彼女の事を流石に気にしないことなど出来る訳もなく、紗夜の登場に若干怖さを感じて他の2人もそれを気にし始めたタイミングでスタジオの扉が開け放たれてそこから紗夜が現れるが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅れてすいません。すぐに練習を始めましょう」

 

「そうね。紗夜、準備を急いでくれるかしら?」

 

 

 

「「「はいっ…?」」」

 

「準備出来ました。…あの今井さん達?どうかしましたか?」

 

紗夜がスタジオに入ってきた。

それは良いのだが、今の紗夜はスタジオ入りが遅れた事への謝罪したが、それ以外の事は本当に何事も無かったかのような様子を見せたことに呆気にとられた3人は情けない声を挙げてしまったが、そのタイミングで

準備を終えた紗夜が呆気に取られていた3人に声をかけると3人はすぐに再起動すると、あこがあの時の事を謝ろうと動き出した。

 

 

「あの…紗夜さん。あの時はごめんなさい!!」

 

「あの時…?一体何のことでしょうか?」

 

「えっと…最後に会った時…」

 

「最後…?特に気にしてませんから大丈夫です。とりあえず今は練習しましょう」

 

 

 

 

 

そうしてRoseliaの練習が始まったが、その練習は完璧――――とは言える状態ではなかったものの音楽にストイックな友希那ですら1週間のブランクを考えたら十二分に及第点を出せるモノになっていたのを確認した彼女達は練習を終えることにした。

 

 

「―――今日の練習はここまでにしましょう」

 

「お疲れさまでした。明日はOFFで次は日曜でしたよね?」

 

「明日はここの機材をメンテナンスするって話だしね~」

 

「あの…紗夜さん」

 

「宇田川さん?そんなに改まってどうしたんですか?」

 

 

 

 

 

「えっと…この前はごめんなさい!!」

 

「すいません。正直に言って謝られる理由が分からなくて…」

 

「「「えっ…?」」」

 

練習が終わって予定を確認し始めたこのタイミングであこは思い切って紗夜に謝罪の言葉を述べたが、当の紗夜には謝罪される心当たりが思い浮かばずに思わず聞き返してしまい、それを見た友希那以外の3人は驚きを隠せずにいた。

 

「あの…宇田川さん。本当に何についての謝罪でしょうか…?」

 

「えっと…最後にみんなで練習した時に…紗夜さんが嫌がってるのにガンプラを―――」

 

 

 

 

 

 

「ガンプラ…あっ…!!すいません!!用事を思い出しました!!これで失礼します!!」

 

聞き返されたことに驚いていたあこだったが、言葉を詰まらせながらもなんとか自身が謝る理由として以前にあったガンプラバトルの練習の時のことを話し出すが、紗夜はあこの言葉に中にあったガンプラという単語であることを思い出すと、そのまま物凄い勢いで自身の荷物を纏めると急いで外へと早足で歩きだしていた。

 

それを見届けた3人は唖然とした表情を浮かべてしまったが、そんな3人を友希那は不思議そうに見つめていた。

 

 

「あなた達何をしてるのかしら?」

 

「友希那…いや、紗夜が…ね…?」

 

「…?よく分からないけれど、そういえばガンプラだったわね。あれ、最初に作業した時から全く手を付けてないわね…」

 

「なら、また集まって作業しますか…?」

 

「りんりん。それならみんなでお泊りしよ…!!」

 

「ん~…アタシも泊るのはいいけど?」

 

こうしてRoseliaは燐子の家で泊りでガンプラ制作する為に彼女達もスタジオを後にするとそのまま燐子の家でガンプラ制作を始めて日付が変わる直前になった時に状況は動いた。

 

 

 

 

 

「後は武器を持たせて…やったー!!出来たー!!」

 

「良かったね。あこちゃん…」

 

「あこが一番最初ね…」

 

「早く動かしたいな~!!」

 

あこがRoseliaで一番最初にガンプラを完成させていた。

初めてのガンプラと言うこともあって、ゲート処理が甘くカットした後が多少白くなってしまっていたりもしているが今のあこはそれを気にすることも無く彼女は完全に浮かれていた。

 

「ふふっ…」

 

「りんりん!!そういえば商店街のおもちゃ屋でガンプラ動かせるから一緒に行こ!!」

 

「ごめんね?私は後もうちょっとかかりそうだから…」

 

「そうそう。あこ以外誰も出来てないし」

 

あこは自身が作ったガンプラを動かしくてたまらないと言った様子だったが、残念なことにこの場にいるRoseliaメンバーは彼女を除いて未だに作成中で動かせる状況ではないことをリサに指摘されると落ち込んでしまうが、そんなリサに友希那はジト目を向けていた。

 

「リサ?そう言ってるあなたが一番遅いじゃない?」

 

「殆どで来てるし…!!今は合わせ目を消してるけど、消すとこが多いんだから…」

 

「そこまでやる必要ないじゃない…」

 

「でも、作るならちゃんと作りたいじゃん?まぁ、組めば動くと思うけど…」

 

「じゃあリサ姉!!明日おもちゃ屋行こ!!」

 

「ん~…友希那達ももう少し出来るから動かすのはいいけど、イベントで使う奴じゃないと戦ったりしたら壊れるから動かすだけになるけどいいの?」

 

「うぅ~…それでもいいから動かしたい!!」

 

「おっけ~…それじゃ明日出来たら皆で動かしにいこっか?」

 

「リサ姉!!おねーちゃん達も呼んでいい?バトルとかやったことあるし!!」

 

「巴?アタシは良いけど2人は?」

 

「構わないわ。出来る人がいるなら教えを乞うべきじゃないかしら?」

 

「私も…知らない人に頼むよりいいと思います…。氷川さんは…」

 

「それなんだけど、紗夜が話を振ってくる以外でしばらくの間、紗夜の前ではガンプラの話は禁止にしない?なんか今までの見てるとこれが問題かもしれないし」

 

「そうしましょう」

 

こうして燐子の家で紗夜に対してのガンプラの話題が禁止されると、彼女達はガンプラを制作へと戻り、あこも手伝える範囲で他のメンバーを手伝うことにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことが決まった時から少しだけ時間が遡り―――

バンドメンバーから心配されていることなど知る由もない紗夜は練習が終わってから一目散に蔵へと帰ってきていた。

 

「お待たせしました!!」

 

「お~…紗夜先輩。お疲れ様です」

 

「おつかさまでーす」

 

「奥沢さん。これから制作に入りましょう」

 

「紗夜先輩。待ってください」

 

「市ヶ谷さん?どうしてでしょうか?」

 

そうして早速ガンプラの制作に入ろうとした紗夜だったが、そんな彼女に有咲が待ったをかけられると、若干不満そうな表情を浮かべてしまった紗夜に美咲がその理由を語り始めた。

 

「最初は作ろうって思ったんですが…紗夜先輩。これから作るガンプラがどうやって戦うのかとか見たことありますか?」

 

「いえ…」

 

「そう思って最初はアニメでの戦闘シーンと、その機体が改造元になってた機体が出ているガンプラ世界大会の纏め動画を見るところから始めましょう」

 

「どうしてそれをするのかが分かりませんが…」

 

「どういう風に動くかが分かれば作るときにプラスになりますから…。動画はこころの家の人が一晩でやってくれましたから今から見ますよ?ざっと…32時間あるみたいですから」

 

「32時間…!?」

 

美咲が言った言葉に紗夜は意味が分からずに首を傾げてしまった。

なにゆえに今このタイミングでそんなものを見る必要があるのか?と疑問が思わず口から飛び出すが美咲はそれに明確に答えを出すと有無を言わさずに紗夜を拘束して恐怖の32時間が幕を開けるのだった。

 


 

「おぉ~!!あこの奴ガンプラやっと作ったのか。作ることは戦いだからな…!!祝いで銀河のラーメン奢んないと」

 

「巴、普通に連れて来ればいいだろ?それにしれっと出番が貰えそうな立場になりやがって」

 

「ますきも来るか?」

 

「いや、ガンプラなんて触った事ねぇし、巴の中の人と違って、中の人に持ちガンねぇしな」

 

「ほら、マスキの中の人はSEEDの主題歌歌ってたアーティストのファンだしいいだろ?」

 

「適当すぎねぇかそれ…?それはそうと次回予告しねぇと…」

 

「次回はアタシ達がRoseliaとバトル!!」

 

「間違ってねぇけど、あくまでも練習相手だろ?」

 

「バッカ!!バトルは全力で挑まねぇとダメだろ!?まぁ、アタシはいいけど2人が暴走しそうだな…」

 

「まぁいいや。次回、"夕暮れ3連星"…こりゃ、紗夜さんの出番ねぇな」

 

「あこ、これがガンプラバトルだ…!!」

 





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