これを投稿する頃には数時間後に年が変わりますね…
っということで今年ラストの投稿になりますが…掲示板じゃなくて本当に良かった!!
3章掲示板をやろうとすると地獄を見るので…(白目
Ex01-やはり彼女達がお説教を受けるのは間違っていない
ガンプラマフィアが起こした事件を解決し、現地での事後処理を終えて予定より数日遅れで日本の地を踏んだ彼女達だったが――――
しかし、彼女達にとってまだ事件は続いていた。
「これはしんどいっす…」
「ふえぇ…こころちゃん達と病院に連れてかれたのに、私達はどうしてこんなことに…」
「これは…こころに振り回されるのとは別の意味でしんどい…」
「それに私達はいつまで正座してればいいのでしょうか…脚が…」
「うぅ…つらい…」
「燐子さんも楽奈も大丈夫…って蘭、お前は結構余裕そうだな…」
「まぁ、華道で長時間正座してるから…」
「あの…市ヶ谷さん、どうしてこんなことになっているのでしょうか…?」
「そりゃ…やるしかないとは言っても、自分達の事を”マフィア”とか言ってる連中を相手に中指立てて喧嘩売ったんだから怒られるのは当然だろ…」
本土に到着した彼女達は病院までドナドナされてしまった。
その事に関しては事件に巻き込まれた彼女達からしても不思議に考えてはいなかったのだが、問題は到着した後。
病院に到着して早々に美咲や有咲、蘭達と言った実際にマフィアとドンパチをしていた面々は病院の一室に叩きこまれて何故か正座をさせられていた。
この状況に疑問を感じていた一同だったが、そんな中で有咲のド正論を前に全員がそれ以上の言葉を失くしていたが、有咲も説教にうんざりし始めていた。
「ったく、何で帰って来て待ってるのが説教回転寿司なんだよ…」
「有咲、なんとかなんないの?」
「蘭ちゃん、今はみんながいる前だから無意識に加減してるけど。なんだかんだ今を逃してバラバラになると後で今以上に説教を受ける時間増えるぞ…」
「うげっ…それはキツイな…」
「ちょっと!!そこ!!話ちゃんと聞いてるの!?」
彼女達を各々の関係者たちから代わる代わる説教を受ける羽目になっていた。
そんな説教に耐えかねた蘭が有咲に泣きついたが、これが最善だと言う彼女の言葉に目を丸くしてしまったが、その言葉は順番が回ってきたまりなに火を着けてしまっていた。
「まぁまぁ、まりなちゃん落ち着いて…」
「凛々子さん!!あんなことがあって落ち着いてる方がおかしいんですよ!!こっちなんてCiRCLEで受付してた時にみんなが事件に巻き込まれたって聞いたときは心配したんですから!!」
「心配したのは分かるけど…ね?」
「何が”ね?"ですか!!こっちはその話で仕事どころじゃなかったんですよ!!」
「まぁまぁ…」
「それに!!有咲ちゃんと紗夜ちゃんと美咲ちゃん!!そんな変な目になって!!カラコン!?」
「いや、カラコンじゃ無いですから」
「むきぃいいいい!!」
まりなの怒りを宥めようとする凛々子だったが、それが火に油を注いでしまい文字通り目の色が変わってしまった有咲達に視線を向けて怒りだし始めてもはや収拾がつかない事態になり始めていた。
「あぁ!!まりなちゃんも落ち着いて!!ね?」
「凛々子さん!!落ち着いてられませんよ!!あんなことがあった中で危ないことして―――!!」
「もう!!みんな!!今日はもう帰るから!!お大事にね!!」
「ちょっと凛々子さん!!離し―――」
しかし、このタイミングで流石に不味いと感じた凛々子がまりなを引っ張って退室していくと残された彼女達は一気に脱力感に襲われていた。
「これ…後どんだけ続くの…蘭以上にアタシもきつくなってきた…」
「そうですね…今井さんの言う通りです…」
「今まで誰が来たかしら…?」
まりなが消えたことでほんの僅かに脱力し始めた彼女達だったが、長時間の正座で肉体的にも疲れていたが、それ以上に説教の連続で精神的にも疲れ果てていた所で今まで来た人たちを思い返していた。
「うちの婆ちゃん以外のみんな家族が順繰りに来て…」
「そこからRoseliaのマネージャーにうちの社長が来たわね…。うちの社長は売り出し方まで考えてたけれど…不安ね…」
「後はビデオ通話で海外から来てましたね…。奥沢さんと松原さん宛でしたね…」
「あ~…ハピネール国王と…前まで花咲川に留学してた三園さんですね…。国王の方は心配してくれてただけでしたけど…」
「1国の国王から連絡が来る時点で異常ですけどね…」
「その後にまりなさん…そろそろ終わりかな…」
各々の家族に加えてバンド活動を支える関係者。
そして海外から1国の王までもが彼女達に連絡を取ってくるという異常な状況に全員が重圧に耐えていたが、今のまりなで蘭は説教が終わることを切に願っていたのだが――――
「人の気配がするんで まだ続きそうですけどね…」
「「「「「えっ…」」」」
説教はまだ終わらない。
そう告げられた一同はまだ続くと口にした美咲に視線を向けていた。
「嘘でしょ…だって…」
「黒服さんと違うのが…6人?かな」
「人数は分からねぇけど…順当に行けばうちの婆ちゃんと学校の職員…ってとこだな…。学校は退学…は無いと思うけど…」
「あー…丁度人数と予想で噛み合うね。ちっとも嬉しくないけど」
「「「……」」」
美咲が人数を言い当てる横では有咲がこの後に出てくる人物達の予想を立てていた有咲に全員が絶句していたが、それでも彼女達よりも下がいた。
「いや、戸山さんとかはぐみに比べたらマシじゃない?」
彼女達の先ほど診察のために退室した際に除いた部屋にいた香澄達の姿が思い浮かぶと同時に苦々しい表情を浮かべていた。
「確かに…」
「ヒナ達の頭…タンコブで五重塔が出来てたからねぇ~…」
彼女達が説教を受けていたのとは別の部屋では香澄、はぐみ、日菜の3人が彼女達同様―――いや、それ以上に苛烈な説教を受けていた事を思い出していた。
「日菜さんの事を後から聞いたときは頭が痛くなりました…」
「応援するって言ってもTPOを弁えてないのはいかがなものかと…」
「だよね~」
「全く、高校3年生と大学1年生がなにやってんですか…」
「やめてください美竹さん。身内の恥を見せつけられると思うと泣けてきます」
「紗夜先輩。その言葉は私にも効きますから勘弁してください…」
「紗夜ちゃん?その目で泣くのはやめて?普通に怖いわ。明日香ちゃんも身内の恥で泣きそうになってるし…」
「いや…その、2人はその分頑張ってましたから…」
「うん…!!私と同じくらいには頑張ってたから!!」
「頑張ってたけど…つぐ?さらっとマウントとるのやめろ」
「…ドンマイ」
思わぬ一言で地獄のような空気に包まれる紗夜と明日香をあの楽奈すらも含めた全員で宥めるというとんでもない光景が繰り広げられていくが、その空気をぶち壊すように彼女達の前で扉が開かれていた。
「………」
「誰だ?あのキツそうなおばさんは…」
「知らない…」
「ヤバそうなおばさん…」
扉の向こうから現れたのは黒髪の女性。
だが、そんな彼女達は誰か分からないその人物に対して誰かと確認するも誰も覚えのない人物に首を傾げていた。
しかし、その人物は顔に青筋を浮かべているのを見た瑠唯は苦々しい表情を浮かべながら―――
「うちの…月ノ森の…理事長です…」
「「「「えっ…」」」」
その人物の正体を口にすると他の全員が冷たさを感じていくのとは対照的に、目の前にいる月ノ森の理事長は彼女らしからぬ烈火の様な説教を落とされて、続く彼女達が通う高校や大学の偉い人達からもありがたいお説教を受け続けることとなった。
「「「「うぅ…」」」」
「学校側の説教きっつい…10時間くらい怒られてない?」
「リサさん。残念ですけど…まだ2時間も経ってないです…」
「有咲、絶望的な状況報告やめて…でも、学校側から特に罰則がなかったのは不幸中の幸いだね~…」
「それはリサさん達大学生だけです。高校生と中学生の要さんは反省文があるんですが…」
「マフィアを名乗る人達に喧嘩売って退学じゃないだけマシでしょうが…」
彼女達は学校側からのありがたい説教に耐えきった。
精神的にも限界寸前の状態に陥ってしまったが、反省文を求められた一部の面々のテンションは最低まで落ち込んでいた。
「後残るのは…うちの婆ちゃんか…」
「有咲のお祖母ちゃんかぁ…どうなるのか予想出来ないな…」
「開幕土下座も辞さない覚悟です…」
「いや、紗夜先輩のそれは見慣れてるんで…でも、これが最後のはずなんで…!!」
「だね…人の気配も1人だけみたいだし…」
「美咲ちゃん…それ本当に便利ね…」
一同は最後に残った有咲の祖母の説教。
だが、彼女達は美咲の感覚と有咲の予想を聴いて残った僅かな気合いを振り絞って最後の説教に備えていると、最後に有咲の祖母がゆったりとした足取りで病室に入ってきた。
「婆ちゃん…」
「その…ごめんなさい…」
「この度は誠に申し訳ありませんでした…」
「すいませんでした…」
有咲の祖母が入って早々に有咲を始め、彼女に世話になった事もある美咲やリサも謝罪して紗夜に至っては開幕で土下座を披露し始めていたが、その言葉を気にしていないのか有咲の祖母はニコニコとした笑みを浮かべていた。
一同は”怒っていない”とすら錯覚しそうになっていたが―――
「あっ…これは怒ってないけどヤバい空気だ…」
それは錯覚ではなく美咲は余り怒っていないという事を感じとった。
しかし、そんな美咲の感じた物とは裏腹に彼女達は絶望のどん底に叩き込まれることになってしまった。
「お願いします…」
「「「「「へっ…?」」」」」
有咲の祖母が誰かに何かを頼むような言葉を口にした。
一同がその言葉の意味が分からず首を傾げていると、病室の扉が開かれて完全に予想外のモノが飛び出してきた。
「重箱…?」
「いやいやいや!!なんなんですかあのサイズ!!ネオジオングがすっぽり入りそうなのが4つもありますよ!?」
「待て!?それにあの後ろに寸胴鍋!?ラーメン屋の仕込みとかで使うくらいバカデカいのは!!」
「この匂い…市ヶ谷さんのお祖母さんが作る料理の匂いで間違いありませんね。寸胴の中身は味噌汁ですね…」
「普段食ってる私でも分かるんで間違いないっすね…」
「待って!?匂いはともかくとしてアレ全部!?」
「どういう事…?」
病室に入ってきたのは特大サイズの重箱と特大サイズの寸胴鍋。
完全に想定外の物に困惑していた彼女達だったがそこから放たれる匂いがその全てが有咲の祖母が作ったものだと言う事を有咲と紗夜が感じ取ったがまるで意味が分からない。
そんな中でそれらが彼女達の目の前に広げられると同時にゆっくりと有咲の祖母は口を開いた。
「さぁ、召し上がれ」
「はぁ…!?」
「「「えっ…」」」
そして、有咲の祖母はそれを彼女達に食べるように勧めていた。
有咲だけはその言葉を聞いて絶望の表情を浮かべていたが、当然意味が分からない他の面々は首を傾げながら有咲に視線を向けていた
「有咲、どういう事?」
「蘭ちゃん。うちの婆ちゃん…食べ物に煩くて…
特に食べ残しとか絶対に許さないんだよ…」
「「「「「「えっ…」」」」」」
「くっそ!!怒った婆ちゃんはあの連中なんて足元にも及ばないくらい怖いんだよ!!全員気合い入れて食べろ!!いただきます!!」
蘭が思わず有咲に理由を聞いたが、返ってきた言葉に全員が絶句した。
特大サイズで山盛りになっている明らかに食いきれない量になっているこの料理の山を食いきれ。と有咲の祖母は無言の圧力をかけてい。
状況が理解できない一同は首を傾げて有咲に視線を向けるが、もはや有咲に余裕は完全に消えており、痺れる足に耐えながら立ち上がると料理に箸をつけ始めていた。
完全に置いてけぼりの一同を他所に無理して食べ始める有咲以外に向けて彼女の祖母が笑みを浮かべていた。
「残したら…」
「「「「「「…!?」」」」」
その言葉を聞いただけでこの場にいた全員が震え上がり、有咲が言った言葉が嘘ではないことを肌で理解させられていた。
仮に残したらどうなるかすら考えたくなくなるほどの恐怖を感じた一同は一心不乱に目の前の料理の山へと飛びついていくのだった。
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