BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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おはようございます
小ネタ・羽丘時獄篇()完結です…()
いやー…蘭ちゃんと千聖ちゃんですかぁ…
想像にお任せして初投稿です


Ex12-地獄の沙汰も…?

「はぁ…」

 

学校での一悶着に巻き込まれ、明日香と同様に蘭もまたバトルを行っていたが、彼女は今のバトルに嫌気が指していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度はアヘッドとアレックスにガーベラ・テトラ…」

 

蘭が敵の機体を視認するが、相手にしている敵の殆どが自身に向かって殆ど真っすぐ飛びながら射撃をするだけの状況が何度も続いているこの状態は彼女からしたらもはやバトルとすら感じられない。

 

「それも作戦も何もなしに突っ込んで射撃するだけって…しかも、盾すら構えないって何考えてるの?」

 

蘭は手本を見せるようにシールドを構えながらビームライフルで敵の腕を立て続けに吹き飛ばしていくと、腕が吹き飛ばされてからようやく相手が盾を構え始めていくも蘭からしたら余りにも対応が遅すぎた。

 

 

「構えるの遅すぎ…!!」

 

シールドを構える前に頭を―――構えてからもシールドからはみ出した脚部を撃ち抜き、撃たれてバランスが崩れたところをシールドを保持した左腕を撃ち抜いて完全に戦闘能力だけを奪っていた。

 

「折角新しいの作ったのにテストにすらならない…馬鹿の一つ覚えしかしてこないのばっかりだし、このまま転がしておいてもいいかな…」

 

正に生かさず殺さずの状態を作った彼女は新しく用意した機体のテストにすらならないとぼやきながらも、今までと同じように動くだけの的に成り下がった相手にビームライフルを向けたが蘭は撃つ前にある考えが頭を過った。

 

ここで撃墜しても別の相手が来るだけだが、先ほどと同じような事しかしてこないならばこれ以上のバトルはする意味も無いと判断した蘭はトドメを刺すことをせずにそのまま宙を飛ぶだけの的を完全に放置することを決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「はぁ…」」」

 

完全に呆れて蘭とタイミングで明日香と巴も同じように溜息を零していた。

そして、明日香がロックに対してある作品のワンシーンのようなやり取りを聞いた後に明日香の口から疑問が飛び出した。

 

「これ、いつまで続くんですか?」

 

「明日香~後20分だってさ」

 

「そうですか…でも、何でこんなにやる気だけはあるんですかね…!!」

 

「前に説明されたでしょ?こっちの誰かが撃墜されればシステムを学校に設置する予算を組む。って事になったけど、こっちがハンデ代わりに1人で相手することになったって」

 

「それは覚えてますけど…」

 

「あの時の中継に映ってたアタシとか蘭とか見た影響だろ?まぁ、こっちは3人いるけどシステムが別だから1人だけだけどな!!」

 

彼女の口から飛び出したのはバトルが終わるまでの残り時間。

それに巴が何気なく答えながら別々のシステムでバトルをしている3人でぼやき始めたが――――

 

 

「っ!!」

 

 

「どうしたんだろ…?声聞こえなくなった」

 

「落ちた訳じゃなさそうだし…強いのが来たのか?…あ~…蘭。アタシのとこはめっちゃ人きたから一旦話止めるぞ」

 

「分かった」

 

突如として明日香の言葉が息を呑む音が聞こえたと思ったらそこから先の言葉が全く聞こえなくなると、次に巴の所に大量の敵が押し寄せてきたことで完全に蘭の話し相手がいなくなっていたが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「何か向かって来てる…!!」

 

 

 

 

 

だが、蘭に向かって遠方から迫ってくる何かを感じ取っていた。

彼女はそれが迫ってくる方へ向かって注意を向けようとしたが――――

 

 

「ちぃ!!」

 

蘭は即座に反応して回避行動を取ったその瞬間に彼女がいた場所には射撃が飛び込んできた。

 

「ふっ…やっとバトルが出来そう…」

 

危なく被弾するところだった蘭だったが、敵のプレッシャーを感じ取った彼女は敵が来ることを楽しみにしてしまっていた。

 

そして、そんな蘭は敵の姿を捉えたがその機体に驚かずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「あれは…トールギス…!!旧キットなのによく使う…!!」

 

蘭の目の前に現れたのはトールギス。

キットとしても出たのは随分と前、それをここで使うという事は紛れも無く強者であることを感じ取った蘭は一気に気を引き締めていくと、トールギスのファイターから通信が飛び込んだ。

 

 

 

 

 

「こんにちは。蘭ちゃん」

 

「この声、白鷺さん!?」

 

トールギスから聞こえてきたのは千聖の声。

完全に予想外の人物の登場に蘭は驚いたが、当の本人はあっけからんとした様子で蘭の事を見つめていた。

 

「ちょっとつまらなそうだったから乱入しちゃったわ。この機体でのバトル始めてなのよ?」

 

「そうですか。まぁ、バトルにすらなってなかったので退屈なのはその通りですけど…」

 

「それに前にバトルするって約束してたけどなんだかんだで出来てなかったじゃない?」

 

「確かに…」

 

「時間制限があるってつぐみちゃんに聞いたけど、蘭ちゃんも新しい機体だったら条件は同じだし…どうかしら?」

 

以前にバトルすると言ってから今まで流れに流れていた2人。

そして、今、時間制限はあるが互いに新しい機体と言う全く同じ条件で同じ戦場に立ち、挑戦状を叩きつけられた蘭は完全に歓喜に震えていた。

 

「いいですね…」

 

「良かったわ!!」

 

蘭は即座にそれを了承すると即座にライフルを相手に突きつけ、千聖の方もドーバーガンを蘭に向けて突き付けてる。

互いに睨み合う2人だったが千聖は蘭の使う機体に目を奪われていた。

 

 

 

「それにしても蘭ちゃんがガンダムタイプ…?」

 

「白鷺さんのトールギスもちょっと驚きました」

 

「そうなのね…薫がね…」

 

「そうですね…こっちもモカが主役機のガンダムがいいって駄々こねてたので…」

 

2人は互いがこの機体を使うことになった理由を語り合ったが、理由が理由だけに苦笑いしか浮かべられなかったが、千聖は蘭のガンダムを見ていたが、殆ど盾で機体を隠していたこともあって彼女は蘭がどのガンダムを使ているのか判別できていなかった」

 

「連邦マークが盾にあるけれど、オリジン?TV版?」

 

「これですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーフェクトガンダムですよ」

 

「へぇ…意外ね。確か増加装甲があったけどバトルで使い切ったのかしら?それで大丈夫?」

 

機体名を聞いて千聖は驚いた。

あの蘭がなにせマンガの主人公が使うRX78-2のカスタム機であるパーフェクトガンダムを使うとは予想外だった。

だが、完全に機体の増加装甲が無くなっており通常のガンダムの装備と同じ状態になっている事を指摘するが蘭は一瞬だけ考えるがすぐに思考を止めていた。

 

「いいですよ。このままで…」

 

「そう?なら…」

 

「はい…最初から全力で行きますよ!!」

 

蘭はそう千聖に告げると彼女の機体のガンダムが顔を上げてトールギスを睨みつけ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グポン―――――

 

 

 

 

 

そんな不可解な音と共にガンダムのツインアイがより一層強く輝いていた。

 

 

 

 

「へっ…?えっ…!?」

 

千聖はその不可解な音を聞いて一瞬戸惑ったが、彼女は自身が勘違いしていたことを思い知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パーフェクトガンダムって…サンダーボルト版じゃない!?」

 

「私が狂四郎のを使う訳ないじゃないですか!!」

 

蘭はそう言いながら戦闘開始の挨拶代わりにライフルで千聖を狙うが、千聖は即座に回避してからドーバーガンで蘭を狙うも蘭も容易くそれを回避してライフルからサーベルへと持ち替えて――――

 

 

 

 

 

「飛べ…!!ガンダム!!」

 

背中のスラスターを全開にして一気に千聖へと距離を詰め、千聖もすぐにシールドの裏からサーベルを抜刀すると互いがサーベルを振り下ろしてシールドでそれを受け止めて睨み合っていた。

 

 

 

「ガンダムって…!!それの中身はサイコ・ザクでしょ!!」

 

「ガワはガンダムですから…ね!!」

 

「どんだけジオニストなのよ…!!」

 

「そっちはスピード狂ですよね!!」

 

互いが互いに思っていることをぶちまけ合うと、2人の距離が離れていく。

しかし、2人は超高速での近接戦闘を繰り広げていき――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそっ…制限時間!?」

 

「引き分け…!!」

 

遂に2人の決着は制限時間になるまで付くことはなかった。

たった15分の戦闘だったが、どちらの機体も既に大破寸前の状態まで陥っていた。

 

「危なかった…時間が後5分あったら先にこっちが潰れてたわ…」

 

「いやいや、こっちも残ってる腕が限界ですから、後2分続いてたら負けてましたよ…」

 

「実際の結果は引き分けよ…でも、楽しかったわね」

 

「…えぇ、今度は制限時間なしで2人とも初めての機体じゃないのでやりましょうか…」

 

「そうね」

 

バトル自体は制限時間で終了してしまったが、その制限時間がある短い時間でも蘭としては良いバトルが出来て先ほどまでの不満が払拭できるほどには満足出来る内容だった。

 

それを再びバトルする約束を取り付けて彼女達の視線に気がついたが―――

 

 

 

「ねぇ…?なんなのかしら…?」

 

「つぐみ達以外…なんか引かれてません?」

 

 

 

 

 

「そりゃそうでしょ…確実に殺し合うような動きを出されたらドン引きだよ…」

 

「リサちゃん…?」

 

「それにしてはリサさんも引かれてません?」

 

つぐみ達を除いた外野は完全に2人から距離を取っていた。

だが、2人からしたらなぜそうなっているのかまるで分かっていなかった所をリサがツッコむと2人は信じられないと言った様子でリサに顔を向けたが、ツッコんだリサも周囲から完全に引かれていた。

 

 

 

 

 

 

「そりゃそうですよ…何で両腕吹っ飛ばされてから脚だけで逆転するんですか…」

 

「そりゃ…明日香にまだ負ける訳にはいかないし…?」

 

 

「えっと…明日香ちゃんも同じ穴の貉やわ…」

 

 

 

「凄かったんですよ!!2人がブーメランを潰し合ってから明日香ちゃんが対艦刀でリサさんの両腕を切り落として!!そう思ったら、リサさんがそこから足のビームですぐに対艦刀とビーム砲を切り落として!!そこから最後はナイフと脚ビームでの近接戦してる最中にシールドブーメランでトドメ刺して!!私もやりたかったなぁ!!」

 

だが、リサと明日香の方はロックですら完全に引かれていたが、その横ではつぐみが目をキラキラされながらリサ達のバトルの結末を小学生みたいな口調で嬉々として語り始めていた。

 

完全にドン引き組とバトルしてた組で空気が割れてしまったが、そんな中で巴が口を開いていた。

 

「部活作りたいならあのくらい…までは行かなくても、もっと練習してやる気見せろよ?あぁ…それと、今回は初めてだからある程度は加減したけど、次からは加減なしでやるからな…つぐが…ちなみにあれより強いから相当覚悟してから来いよ?それじゃ、店に迷惑が掛かるからここで解散だ」

 

その言葉を最後に羽丘のガンプラバトル部設立のための挑戦が終わりを告げた。

 

 

その日以降、リサと明日香、蘭と千聖の2つのバトルについての話が学校中で噂になりバトル部を設立する動きは完全に潰えてしまうのだった。

 





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