ニコニコしながら迫られるって怖いですね(白目)
「つぐ達すごーい!!はぐみもやってみたーい!!」
「でも、はぐみのアレは強烈すぎるでしょ…」
「沙綾の言う通りだな。ガンプラバトルとはいえ、全員の手足を引きちぎるとかふつーに引くぞ…」
「ますきちゃん!!それは…ほら!!派手に壊すわけにもいかなかったから…!!直しやすいように…!!」
「まぁ、良いんだけど…それで、これは何の集まりなんだ?」
「ますきん!!ほら皆、商店街でお店やってる人達だよ!!」
「バンド毎に楽器毎、それに学校のクラスに生徒会、一緒のバイト先で遂にネタ切れしてきたな…」
「ますきちゃん!!しーっ!!それでは本編どうぞ!!」
「「「(誤魔化した…)」」」
「巴さんと羽沢さんが途中から何をやっているのか全く分からなかったわ…」
「つぐちん達を参考にするにはレベルが違いすぎるよ~…」
「うっひゃ~…2人とも、凄いなぁ…最後の方なんてほぼ殴り合いの喧嘩みたいになってたし…」
「リサ先輩。あの辺は全く参考になんないですから…まぁ、ゲームみたいなものですからね…」
「あれ?りんりん?どうかしたの?」
「ゲームって聞いたら頑張ってみたいなって…」
「うん!!あこも折角なら楽しくやりたい!!」
巴とつぐみの激戦を目の当たりにした友希那達一行は自分たちとは別の次元で戦っていたことを見せつけられて唖然としていたが、あこは燐子がそわそわしている様子に気が付くと何気なく聞くと返ってきたのは予想外の言葉。
今の激戦を目の前で見て燐子の中のあったゲーマー魂が変な方向に刺激され始めてしまったようで、それを見たリサは苦笑いを浮かべていたが、それに待ったをかけた人物がいた。
「燐子。分かっているとは思うけれど、これはあくまでもライブの前座なのだから…」
「まぁ、友希那さん。ライブもバトルも楽しまなきゃ勿体ないですからね」
「巴さん。イベントでバトルをすることになってるけれど、私達の本番はその後のライブなの。あまりのめり込んだらライブに―――」
「あれ?湊さん。Roseliaって前座のバトルで手を抜かないとライブに支障が出るんですか?」
「そんな訳ないじゃない。ライブもそれ以外のパフォーマンスも完璧にして見せるわ」
「完璧って言う前にバトルでちゃんとあたしを狙って撃てるようになってから言ってくださいよ」
燐子に熱が入っているところに冷水をぶっかけるかのような言葉を言おうとした友希那だったが、蘭からの安すぎる挑発に乗ってしまい2人共にそのまま練習のためにバトルスペースへと消えていくと、そんな周囲の様子に対して完全にリサは取り残されてしまった。
「いや~…バッチバチだね~」
「まぁ、あこの言ったようにどうせなら楽しくやった方がいいですよ。練習も空いてるときだったら手伝いますから!!」
「楽しく…ね…。紗夜は大丈夫かな…?」
そんなリサの呟きは誰の耳にも届くことはなく、Roseliaはこの日を境にバンドでの練習と共にバトルの練習まで始め、いつもよりも忙しく動き回ることになってからしばらくが経ったその帰り道、彼女達は離しながら自宅への帰路についていた。
「バトルの練習を始めてから2週間ほど経ちましたけど…氷川さん、ここまでだと心配になりますね…」
「バンドと違って皆がいつも練習してる訳じゃないけど、紗夜さんは最初から出来てたから大丈夫だよ!!」
「そうね…それに紗夜は演奏の方を仕上げてきてきてるから私からは言う事はないけれど…」
バトルの練習を始めてから早くも2週間近くが経過したが、そちらの方は余り予定が合わずに全員が揃う事などは全くなかった。
しかし、その中でも紗夜はバトルの練習には一度も顔を出てきてはいなかったことをリサは心配していた。
「ん~…でも、紗夜は何があったんだろうね~」
「リサ、演奏以外での事はそっとしておくって言ったのはあなたじゃない」
「それでも限度があるって言うかさ~…」
「あっ!!あこ達こっちだから!!リサ姉!!明日の撮影がんばろーね!!」
「イベントのPV撮影でしょ?まっかせておいて!!」
リサは紗夜のことを話題にあげたものの、タイミングが悪いことにすぐにあこ達との分かれ道についてしまい、まともに話が出来ないまま別れるとそこからは友希那と2人で他愛ない話をしながら帰宅しようとしたタイミングで彼女はあることを思い出していた。
「あっ…やっば…。ベースの弦買うの忘れてた!!」
「リサ…何をやってるのよ…」
「いや~…今日の練習でベースの弦切れたから張り替えたけど、それが最後の1個で帰りに買おうと思ってたんだけど…」
リサは弦のストックが消えていたことを思い出すとすぐにスマホを取り出して時間を確認すると、今からなら戻ればギリギリ楽器屋の閉店時間に間に合いそうだと判断したリサはすぐにスマホをしまうと後ろを振り返っていた。
「ゴメン!!アタシ今から買ってくるから友希那は先帰ってて!!」
「分かったわ…」
友希那に先に帰るように告げたリサは急ぎ足で来た道を引き返すと、なんとか閉店時間ギリギリに店舗に滑り込むとそのままいつも使っている弦を購入することに成功して、胸を撫でおろしながら店を出ると、そのまま日が落ちた道を家に向かって歩き出していくと彼女が歩いていた先に見覚えのある後ろ姿があった。
「アレは…有咲に美咲…?こんな時間に生徒会の仕事…って訳じゃなさそうだし、何してるんだろ?」
リサが見つけたのは有咲と美咲。
何気なく2人の事を見て、花咲川の生徒会の仕事をしてると考えたが、それには時間が遅いことを思い出した彼女は2人が何をしていた気になってしまい、2人に声をかけようとしていたが―――
「おーい。有―――」
「市ヶ谷さん。急いで買いに行かないと…」
「あぁ、紗夜先輩が待ってるしな…」
「っ!?紗夜…!?ってなんで2人が紗夜を…?」
しかし、リサが2人ろ呼び止めようとしたそのタイミングで有咲の口から紗夜の名前が飛び出してきたことで彼女は呼ぶ声を止めて何で紗夜の名前が出てきたのかを考え始めてしまっていた。
「何で紗夜の事を…?ってあれ!?いない!!…そう言えば…買物に行ってたみたいだから家に行けば分かるかも…!!」
しかし、考えているうちに2人の姿は見えなくなっていたが、紗夜の事が気になっていたリサは今すぐにでも2人に紗夜の事を知りたいという思いが抑えられなかった。
そうして出した結論は家の前で待ち伏せるという傍から見たらストーカーその物だが、今の彼女にはそんなことを考える余裕は微塵も残っていなかった。
リサは有咲達を先回りするためだけに近くでタクシーを捕まえてそのまま有咲の実家である質屋まで向かうとその前で有咲達が帰ってくるのをただひたすら待ち続けると暗くなった道路の向こうから先ほど見かけた2人が真っすぐに歩いてくる姿を捉えた。
「全く…もう少し…あれ?リサさん?」
「こんばんは。こんなとこで何やって…ってどうしたんですか?なんか笑顔が怖いんですけど…」
「酷いな~…それで、2人は何してたの?」
「え~っと…その~…生徒会で使う備品の買い出しに…」
リサの事に気が付いた2人は何気ない空気で彼女に挨拶をしたのとは打って変わって、リサの方は笑顔が怖く感じさせるほどの重い空気を纏いながら彼女達に質問したものの有咲達は完全に誤魔化そうとしていた姿を見た彼女は周りくどい問い掛けを辞めて彼女達に歩み寄っていた
「じゃあ…紗夜と何してたの?」
「…はい?紗夜先輩…?いえ…知りませんよ」
「私と奥沢さんは買物行ってただけですから…すいませんリサさん。この後作業があるので私達はこれで…」
単刀直入に紗夜の事を問いただそうとしたリサだったがそれでも2人は口を割ることもなく、そのままリサをやり過ごそうとそのまま彼女の横を通りようとしたその瞬間にリサは動いた。
「待って?」
「ちょ…何でこっちに…」
「逃がさないよ?」
「「ひっ…!!」」
2人が横に来たその瞬間、リサは2人に詰め寄って道路の端の塀まで追いやるとそのまま2人の顔の横に手をついて逃げ道を塞ぎながら2人に会ってから一番の笑みを浮かべながら凄むと、それを見た2人は得体の知れない恐怖感を感じて情けない声を挙げるが、それを気にすることなくリサはそのまま先ほどと同じことを質問していた。
「それで…紗夜と何してるのかな~?」
「だから…私達は何も…」
「この状態でも嘘つくんだ~…でも、アタシ、さっき2人で買物に向かってる時に紗夜の事を話してたの聞いてるんだよね~。楽器屋の前あたりだったかな~」
「市ヶ谷さん…。これはヤバいんじゃ…」
「どうする…」
「じゃあ質問を変えるね?…紗夜はどこ?」
リサは淡々とした口調で自身が聞いた会話について話すがその表情は未だに笑みを浮かべたまま。
そんな奇妙な状況を前に遂に2人の方が折れてかけていたが、それでも紗夜の事を考えた有咲は恐怖で鈍っていた頭でなんとか思いついた言葉を吐き出した。
「他のRoseliaのメンバーには黙っててくれますか…?」
「ん~…どうしようかな~」
「約束が守れないなら…絶対に言えません…紗夜先輩のためにも…」
「市ヶ谷さんがそこまで言うなら私も言いませんよ?」
「しょうがないなぁ~…震えてる状態でそこまで言われたらねぇ~…。オッケ~友希那達には黙っててあげるよ~」
紗夜の事を話すにしても彼女の為にもタダで話すわけにはいかないと思った有咲は凄むリサに条件を付きつけた。
最初は条件を拒否しようとしてたリサだったが、凄まれて恐怖を感じているのか震えているにもかかわらず出した条件を曲げようとしなかった有咲の様子を見たリサは出された条件を呑むことにするとそのまま2人を解放すると、有咲達は気持ちを落ち着けるために深呼吸をし初めて落ち着いた所で2人はリサと向き合っていた。
「とりあえず紗夜先輩ですけど…」
「有咲、ちょっと待って。とりあえずどこにいるか教えてくれない?」
「話は聞かなくていいんですか?」
「やっぱり紗夜に直接聞いた方がいいかな~って」
「分かりました。まずは蔵に行きましょう…」
「有咲が何考えてるか分かんないけど…いいよ」
紗夜が何をやっているのかを聞くことはせずに最初に紗夜がどこにいるかを問うと、有咲は最初に蔵に案内し始める。
それにリサは何も文句を言うことなく彼女の後ろをついていくと有咲は蔵に入ってそのまま地下への階段を下りながら中の人物に声をかけていた。
「紗夜先輩。戻りましたよ」
「市ヶ谷さん、ありがとうございまっ!?」
「紗夜っ!?何で!?」
「どうすんだこれ…」
「市ヶ谷さん、耳塞いでて」
蔵の中にいた紗夜は有咲の声に答えてから顔を入口へとあげるとそこにいたリサの存在に驚き、リサもまた中にいた紗夜の存在に驚きの表情を浮かべて互いがその場で固まってしまい動かない2人に困った表情を浮かべた有咲。
そんな中で美咲はこの状況の中でポピパが練習で使う電子ドラムをスピーカーに繫ぐとそのままバスドラムのペダルを踏み込み、蔵の中にバスドラムの音が大音量で流れると固まっていた2人が我に返ったものの紗夜は全く予想していなかったリサの登場にアワアワし始めるのとは対照的にリサは蔵の入り口を塞ぐように地上に繋がる階段に座り込んでから笑みを浮かべて紗夜に話しかけていた。
「紗夜」
「はい…」
「そこに正座」
「はい…?なんて言いました?」
「せ・い・ざ」
「はい…」
言葉が全く理解できなかった紗夜は思わず聞き返すと、リサは今度は地面を指差しながら紗夜に命令すると、彼女は余りの圧に負けてしまった紗夜は言われるがままに床に正座させれて今までの事を洗いざらい吐かされることになるのだった。
「久々に顔を出してみれば…月島、Roseliaは何でアイドルみたいなことをやってるんだい」
「オーナー。音楽以外にもいろいろやるのも悪くないんじゃないですか?後…凄く聞き難いんですけれど、オーナー?後ろに鎮座してるそれは?」
「あたしのガンプラだよ」
「オーナー…?ガンプラに見えないんですが…それは一体…?」
「ミネルバ」
「はい?」
「ザフト軍惑星強襲揚陸艦 ・ミネルバ。それと自宅にはザンジバルも置いてあるね」
「はい…?」
「でも、バトルじゃレギュレーション違反でダメだって言いだして、ロックってもんを分かってないねぇ。これだったらジム頭をもってくるんだったよ。月島、あんた話聞いてんのかい?」
「はい…?」
「月島!!しっかりやりな!!」
「はいぃ~!!次回!!紗夜の事を知ったリサ、紗夜の事を知らぬ日菜。それぞれの思いが交錯したまま時は流れ、彼女達は何を思うのか、次回"決戦前夜"!!」
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