BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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おはよーございます
さーてと、掲示板ネタで会ったネタを回収になります。
今回も今回でビルドファイターズキャラに出張ってもらいました
誰かって?そりゃ…ね?


Ex24-荒ぶるメイジンの**ポーズ!!

ライブハウスCiRCLEの前にに1人の男が佇んでいた。

 

「来てしまった…」

 

その男はマジマジとその場所を見つめるが――――その横ではその男よりも小柄な少年が怪訝そうな表情を向けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、来てしまったじゃないですよ。ユウキ先輩…」

 

その男の名前はユウキ・タツヤ―――またの名を3代目メイジン・カワグチ。

普段の彼ならば常に自信に溢れた空気を纏っているのだが、今の彼にはそんな空気は微塵も感じることが出来ず、思わず横にいた少年に困ったような表情を向けていた。

 

「だがな…イオリ君…。生憎だが私はライブハウスと言う場所に来たことが無くてな…」

 

「僕だってラルさんが「バトルのイベントをやってる」って言われて、マオ君達と一緒に行っただけですよ…」

 

「仕方ないだろう…。最初に頼ろうとしたアランに断られてしまって、こういう場所に来たことありそうな知り合いは君くらいだったんだよ。それに会う側に知り合いがいないんだ…」

 

「だからと言って僕を巻き込まないでくださいよ…。いや、知り合いって…」

 

ユウキ・タツヤこと3代目メイジン・カワグチとイオリ・セイ――――

知る人から見たらとてつもないビッグネームの揃い踏みなのだが、こと音楽の世界にどっぷりな人間たちからしたら彼らの事を知っている方が少なく、傍から見たら年上の男が後輩に縋っている様にしか見えなかった。

 

だが、そんな危機にも仏―――いや、救世主は姿を現した。

 

「アンタ達、何をやってるのよ…」

 

 

 

 

 

「むっ…その姿は…」

 

「STOP!!それ以上は言わなくていいわ。メイジン、イオリ・セイ。

改めて、RAISE A SUILEN のDJ兼プロデューサーをやってるチュチュよ」

 

「えっと、よろしく…でいいのかな?」

 

「今日は申し訳ない。チケットの手配までしてもらって」

 

「構わないわ。参加メンバーからしても今日のチケットを当日に手に入れるのは不可能だもの。ほら、今日のライブのチケットと…受け取りなさい」

 

この場所に現れたのはチュチュ。

彼女は簡単に自己紹介をすると彼女はポケットから取り置きをしておいた2枚のチケットと一緒に何かを取り出して、2人に渡していた。

 

「これは…名刺か?」

 

「YES!!マリナ―――スタッフにライブが終わったら2人が楽屋に行けるように話をつけておくわ。それとアスカも呼んでるからあの時の全員が揃うわよ」

 

「そうか…すまないな」

 

「その…わざわざスイマセン…」

 

「気にしなくていいわ。ワタシは準備があるからひとまずはこれで失礼するわ」

 

伝えることを伝えて早々にCiRCLEへと入っていくチュチュを見送った2人も彼女が入ってからしばらく経った後にライブハウスに入って彼女達のライブを見届けた。

 

 

 

 

 

 

 

「ライブも終わりましたし……行きますよ先輩」

 

「うむ…」

 

「えっと…確か受付の人に話をしてるって言ってたから…あの~すいません」

 

「はい。あれ?どうかしたのかな?」

 

だが、彼らの―――いや、彼の本番はある意味ではここからだった。

不慣れながらも先を行くセイの背中を追いながら受付へと向かって声をかけると、受付をしていたまりながセイの姿を見ると、後ろにタツヤがいることも気にせずに子供向けの応対をし始めていた。

 

「あの…ライブに出てた”チュチュさん”って人にこれを貰ったんですけど…」

 

「あ~!!はいはい!!話は聞いてるよ~。用があるって言ってたのは君だったんだね~」

 

「良かった…話が通ってた…。えっと…僕は付き添いで…」

 

「あっ!!そうだったんだ…!!こっちだよ!!」

 

まりなはセイの言葉を聞いて一瞬だけ驚いたが、彼ら2人を連れて彼女達が待つ控室の前まて案内された。

そして、まりなだけが中に入り2人は外で待たされていたが、ほんの少しの時間で彼らは入室を許された。

 

「失礼しまーす…」

 

「失礼する…」

 

2人は許可を得るとノックをしてからおずおずと言った様子で中へと入っていくと、そこには先ほどまでライブをしていた8バンドの面々が集結していたが。

チュチュ以外は彼らがここに来ることを知らず、彼女達が彼らを迎える反応は――――

 

「誰あのイケメン!?ダレあのイケメン!?」

 

「ひーちゃん落ち着いて~」

 

「あっちの男の子の方…なんか可愛いかも…?」

 

「さーや…?」

 

大半は彼らの事など露とも知らず、見た目の印象だけで判断した言葉を―――

 

 

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「マジ…!?」

 

彼らの事も知っているガンプラに明るい数名は驚きと困惑の混ざった言葉を――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?タツヤじゃない!!随分前にあったパーティー以来ね!!」

 

「ユウキさん、以前にあったパーティー以来ですね」

 

「とーこちゃんも!?私もお父さんの会社パーティーで会った事あるよ!!」

 

「桐ヶ谷さんも二葉さんも?私も父と一緒にパーティーに行ったときに挨拶したわね…」

 

「広町もお父さんの個展の時に挨拶した事ありますよ~」

 

ユウキ・タツヤとして彼に以前会った事あるお嬢様一行は再開の挨拶――――

 

3つの反応に別れ、控室内は混沌を極めていた。

 

「あぁ…久しぶりだね…」

 

 

「先輩。知り合いの人いたじゃないですか…」

 

「イオリ君…前と変わってて気が付かなかったんだ…」

 

知り合いがいないと言っていたのに裏切られたセイはタツヤに冷たい視線を向けていたが、その視線を向けられた彼は必死に弁明していた。

 

「ほら、静かにしなさいよ!!ほら、ちゃんと用があってきたんでしょうが…!!」

 

 

 

 

「用?ライブの感想言いに来たのかな?」

 

「愛音ちゃん、わざわざ控室まで来てそれは無いでしょ…」

 

「でも、久しぶりに会うアタシ達に何の用が…?」

 

混沌とした空気の中でチュチュが声を挙げると、彼女達は2人に視線を向けながら用事について考えるが、大方の面々には思い当たる節はない。

 

「あぁ…もしかして…仕事の方ですか」

 

「あっちか…いつものいいのか?」

 

 

「あぁ…では、こちらで対応をさせていただこう…」

 

だが、ガンプラを知る面々―――

その中でも頭のキレる有咲とお嬢様の瑠唯だけはおおよその検討は付いていた。

仕事―――とは若干違うのだが、有咲の言葉を聞いたタツヤは懐に手を入れてあるものを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「サングラス…?」」」」

 

「勿論こうするのさ」

 

殆どの面々がタツヤが懐から取り出したサングラスについて不審がっていたが、タツヤは笑みを浮かべてからそのサングラスを身につけたその瞬間―――

 

「さて、ここに来た目的を果たすとするか…」

 

「「「「キャラ変わった!?」」」」

 

「あの…ユウキさん…?」

 

「違うな。今の私は3代目メイジン・カワグチ…」

 

 

 

 

 

「「「何言ってるの…?」」」

 

「えー…あー…平たく言うなら肩書みたいなもんだと思えばいいよ」

 

「市ヶ谷君。その説明は語弊があるな。私は―――」

 

「STOP!!メイジン、そんな事は後でいいからさっさと要件を済ませなさいよ」

 

「むっ…それもそうだな」

 

先ほどまでの気圧されていたのが嘘のように人が変わり、クールな印象と自信に満ちた様な空気を纏っていた。

余りの変化に戸惑う面々に対して有咲がとてつもなく簡潔に説明で済ませようとしたことにタツヤ―――改めメイジンが苦言を呈そうとしたが、チュチュが釘を刺されたことで彼は本題に入ろうとした。

 

「私が来た理由はガンプラ・マフィアの事件に巻き込まれた君たちの様子を見に来ることだ」

 

「事件…」

 

「あぁ。本来は楽しむはずのガンプラで危険な目に合ったのだ。メイジンの称号を持つ者としても、ガンプラを愛する1人の人間としても気にしていたのだ」

 

 

 

 

 

「数が多かっただけで、あの相手の実力は少々物足りなかったですね」

 

「紗夜~。敵に突撃してたアタシ達の事は気にしてないから黙っててね~」

 

「リサちゃんの言う通りよ。終わった後に冷静になって考えると、あの時の私達は犯罪者に真っ向から喧嘩売ってる時点で相当頭おかしいわよ」

 

「殆ど策なんて無くて勝算が殆ど無いのに突っ込んで、最後は完全に奇跡を起こすの前提の作戦を実行する…自分で考えたとはいえど、普通に頭イカれてるぞ?」

 

「市ヶ谷さん。あたしがその筆頭だったけど、あの時は完全に頭のネジ外れてたからね…」

 

「ふえぇ~…美咲ちゃん~…」

 

 

 

 

「有咲達凄かったよ~!!」

 

「うんうん!!まぁ!!おねーちゃんが一番カッコよかったけどね~!!」

 

「日菜ちゃん…でも、紗夜ちゃんもだけど千聖ちゃんも楽しんでたよね…?」

 

 

 

 

「楽奈ちゃんの頑張り見てただけの私達がどうこう言えないよね~。あんな経験はこりごりだけど」

 

「愛音ちゃんの言う通りよね…」

 

マフィアに真っ向から向かっていった組や、ただ見ていただけの面々は極端に悪い印象を植え付けられていないことに安堵したメイジンは、一番気にしていた人物たちに視線を向けていた。

 

 

 

 

「いや~。誰も傷つけさせないつもりでいたけど、最初はきつかったよな~」

 

「うん。完全に素組だったし、ゲート跡とか結構残ってたもんね」

 

「少し経ってから乗り換えるまで殆ど気合いだけで乗り切ってたしな…」

 

「そうだね…蘭ちゃんは武器も足りなかったもんね…」

 

「最初見た時はピクシーにマシンガン無くて、作った奴を見つけたらぶん殴ろうかと思ったけどね」

 

「むっ…」

 

「メイジン」

 

「イオリ君…分かっている」

 

人質を守るために防衛線を敷いていた面々の言葉を聞いたメイジンは表情を歪ませる。

 

彼女達は完成度が低くて性能も低く慣れない機体と言う特大のハンデを背負いながらも、”誰一人傷つけさない”と言う覚悟で文字通り命がけの戦場を駆け抜けて、圧倒的不利を乗り切って皆を守り切った。

 

彼女達の経験に比べればメイジンの気まずさなど比べることすら烏滸がましい。

そう感じたメイジンは小さい覚悟を決めていた。

 

「美竹蘭君…だったね?」

 

「…なんです?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまなかった。あのピクシーを作ったのは私だ」

 

「「えっ…」」

 

「…」

 

メイジンは蘭に対してあの時の機体の事を話して素直に謝罪したが、先ほどの蘭が言った”

殴る”言葉が思い起こされたことでこの控室の空気は完全に死んだ。

あの場で戦っていた巴とつぐみは戸惑いの言葉を漏らす横で蘭は少しだけ考え込んで――――

 

 

 

 

 

 

「もういいですよ」

 

「「「「「「えっ…」」」」」」」

 

「殴るとまで言ったのにかい?」

 

殴るとまで言っていた蘭はメイジンを許したことにこの場にいた全員が蘭の言葉に驚きを隠せなかった。

メイジンは殴ると言われた際にそれを甘んじて受け入れるつもりだったのに許されたことに思わず言葉を漏らしてしまったが、蘭は呆れた様な表情を浮かべながらその疑問に答えていた。

 

 

「最初はただの素組だと思った。でも、動かしてから分かったけどあの機体は完成度が段違いだった」

 

「蘭ちゃん?素組でもメイジンの腕が良かったってこと?」

 

「うん。そうじゃなきゃあの動きが出来てないし、もしもあの機体じゃなくて巴達みたいな完成度の機体だったら確実にみんなを守り切れてなかった。それにみんな怪我もしないで帰ってこれたし、今更怒るのもおかしいかなって」

 

「アタシは蘭が納得してるならこれ以上何も言わないけどさ」

 

「うん!!そうだね!!」

 

 

 

「良かったですね。メイジン」

 

「うむ…」

 

「これで全て終わり。用事も終わりね?」

 

蘭に許されたメイジンは肩の荷が下りたのか、サングラスで分かりにくいが安堵の表情を浮かべるとセイに見抜かれると途端に困ったような表情を浮かべてしまった。

 

万事解決、一件落着、大団円―――全て丸く収まった。

 

そうなれば彼らが控室に居ても彼女達の邪魔にしかなり、チュチュが全てを纏めて終わらせようとした。

 

 

 

 

 

 

が――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、まだ最後にやることがあるんだ」

 

 

 

 

「「「「「はい?」」」」」

 

 

 

 

 

メイジンのターンはまだ終わっていなかった。

むしろこれからが本番と言わんばかりに元気を取り戻すと、彼は先ほどまでの空気が嘘のようなテンションの高さで話を始めていた。

 

「私はメイジン・カワグチとしてガンプラやバトルの普及などの活動をしている」

 

「知ってるわよ」

 

「だが、そんな活動の中であるプロジェクトが決まったのだ」

 

 

 

「「「「「「あるプロジェクト…?」」」」」

 

「メイジン、それ今やる必要があるんですか?」

 

「あぁ!!このプロジェクトを外部に漏らすのは初で、この場で関係あるのだよイオリ君!!」

 

メイジンは自身の活動の中で”あるプロジェクト”が動き出したと言ったが、一緒に来たセイですらそれが何なのかまるで分からない。

皆が首を傾げていた中でセイがツッコんだが、どうやら彼女達に関係があるようなので皆がメイジンの言葉を待っていた。

 

「私の活動の中で…ガンプラに興味を持つ女性が少ないということに気が付いたのだ」

 

「確かに…メイジンが言うようにガンダムと言えばMS――メカ系が真っ先に目に入るよね…」

 

「イオリさんの言う通りっすね。よく見ると人間関係とかのドラマも深いですが、真っ先に目に入るのはMSとかのメカ…そう言うのは男性の方が興味持ちやすいですよね。ジブンがレアケースなのは自覚してますが…」

 

「それがどうしたの言うのでしょうか?皆目見当がつきませんね…プロジェクトと私達の関係が不明ですね」

 

メイジンの説明を聞いて理由を推察する麻弥。

その一方で紗夜は何がなんだかさっぱり分かっておらず疑問に感じたが、推察を聞いた有咲はメイジンが言った”プロジェクト”について物凄く簡単に予想していた。

 

 

 

 

 

「もしかして…安直に女性版のメイジン・カワグチなんて作るつもりか?」

 

「女流メイジン―――さしずめ”レディ・カワグチ”って言った所かしらね?」

 

「あぁ…全くその通りだ!!折角ならチュチュ君のその名称を使わせてもらうとしよう」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

 

「関係するって…まさかメイジン!!この中から初代の女流名人を選ぶんですか!?」

 

「その通りだ…!!」

 

あろうことか有咲の予想が当たり、女流メイジン―――チュチュが言った"レディ・カワグチ"を作るというとんでもないプロジェクトが動いているという事実に一同は驚いたが、彼女達の中で関係すると言う言葉を思い出したセイがここで燃料をぶち込んでしまった。

 

この中から彼女達の中から女流メイジン―――いや、レディ・カワグチを選ぶという爆弾が投げ込まれた途端に彼女達の中では視線が完全にどんどん別れていった。

 

「やっぱり一番凄いみーくんかな?」

 

「美咲!!凄いわね!!」

 

「いや、ハロハピもあるからこれ以上何かやるのは無理だからね?それにメイジンみたいに教えるとか無理だよ?紗夜先輩達の時はとりあえずボコボコにして身体で覚えこませてたから」

 

「だが、腕前は一番上ではないかい?」

 

「薫さん。腕だけで決まるものじゃないはずですよ?ほら、広報的な仕事なら花音さんの方が可愛らしいですし!!その方が良いですから!!」

 

「ふえぇ~!!無理だよぉ~!!」

 

 

 

「そうなると有咲かな?」

 

「香澄!!なんて言われても私はぜってーやんねーかんな!!」

 

「やらないの?」

 

「チャンスやで有咲ちゃん!!」

 

「おたえもりみも期待した目で見んな!!」

 

「そうですね。市ヶ谷さんに教わった私としては、理詰めで教えてくれるので分かりやすかったですが」

 

「瑠唯ちゃんはともかく。感覚派の人間に教えるのは無理だからな?」

 

 

 

「知名度も考えると…私、今井さん、白鷺さん、大和さんの誰かでしょうか?」

 

「今でさえRoseliaの宣伝も兼ねてやってる部分あるけど、これ以上増えるとバンドに影響出るよ?」

 

「私も女優としてのお仕事もあるから厳しいわよ。そうなると麻弥ちゃんかしら?」

 

「うーん。ジブンは戦い方が射撃にかなり偏ってますから違うと思いますよ?メイジンならオールラウンダーじゃないと務まらないと思うので…そうなるとリサさんもオールラウンダーですが、可変機偏重なので残る2人のどちらかでしょうか?いえ、一般の知名度で言えば華道で蘭さんも有名でしたね」

 

「いや、華道とガンプラって結びつかないですからね?」

 

皆が誰が選ばれるのかを予想―――または役目の押し付け合いを始めるというカオスな状況

だが、そんな中でメイジンは不敵な笑みを浮かべてから、その人物が誰であるかを口にした。

 

「初代女流名人―――レディ・カワグチとして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸山明日香君。君にお願いしたい」

 

「はい…?」

 

「「「「「えぇえええええええええ!?」」」」

 

「あっちゃん!!よく分かんないけど凄い!!よく分かんないけど!!」

 

「あすかすごーい!!」

 

「えっ…?大学進学を考えてるから普通に嫌なんだけど?」

 

メイジンの指名はなんと明日香。

殆どの面々は明日香だとは予想もしておらず何度目か分からない驚きの声を上げ、姉である香澄と友人のあこは純粋に喜んでいたのだが、当の本人は当然の如くその提案を速攻で拒否していた。

 

「大学は行ってくれて構わない。それとガンプラについては私とイオリ君が面倒を見よう」

 

「えっ!?僕聞いてないですよ!?」

 

「いや、それだとしても大学出た後の就職とかもありますから」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…引き受けてくれるなら、大学の進学についてだけでなく、その後の進路も全ての責任をもとう」

 

「えっ…!?」

 

明日香はメイジンに詰められるが何とか逃れようとしていたが、大学進学してその後の進路も責任を持つ――――そう目の前のメイジンが言ったことに明日香が驚いていたが、その言い方にはいささか問題があった。

 

 

 

 

 

「おぉ…プロポーズみたい…」

 

「おたえ!?」

 

たえが言うように、彼女の進路に責任を持つと言ったその言葉は外野が聞いたらプロポーズのそれにしか聞こえてこなかった。

その事を口にして周りが騒がしくなるが、目の前のやり取りを比較的冷静に見ていた瑠唯が有咲と美咲へと話しかけていた。

 

「あの…これ、言葉が足りてないと思うのですが?」

 

「瑠唯ちゃんもそう思うか?奥沢さん。これ、肝心な部分が抜けてるよな?」

 

「うん。ヤジマが―――ってのが抜けてるよね?」

 

「ユウキ家も上流の人間なのでそちらかもしれませんが…」

 

「とにかく…やっぱり抜けてるよな?」

 

 

3人が話しているようにメイジンが言った責任を取ると言う言葉には"誰が"と言う部分がすっぽりと抜け落ちていたのだ。

 

十中八九、責任を取るのはメイジン本人ではなくて彼が所属している”ヤジマ”なのだろうが、

メイジン以外のこの場にいる全員はそんなことを知る由もない。

そんな中でメイジンは正に怒涛の如き勢いで明日香に詰め寄っていた。

 

「君の力を私(とガンプラ)の未来のために…!!」

 

「はっ?」

 

「明日香君!!私は君が欲しい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさ~い!!」

 

「なっ!?待ちたまえ!!」

 

 

 

「面白そう…!!」

 

「香澄!!私達も行きましょう!!」

 

だが、明日香はその勢いに耐え切れなくなってしまいメイジンの脇を抜けて控室から逃げ出すと、その後を追いかけるようにしてメイジンは明日香の後を追いかけ、更には香澄とこころを筆頭に殆どの面々が2人の後を追いかけるように控室を飛び出していく。

 

正にカオスが極まり、完全に収拾がつかなくなってしまった状況で控室に残っていたセイや美咲達が遠い目をしながら明後日の方向に視線を向けていた。

 

 

 

 

 

「認めたくないものだな…、自分自身の、若さゆえの過ちというものを…」

 

「これが若さか…」

 

「あーイオリ君?そんなこと言ってるけど中学2年生の君が一番歳下だし、奥沢さんもメイジンは確か18とかだからほぼ同い年だぞ?」

 

「とりあえず、皆が帰ってくるまで待ってるしかなさそうですね…」

 

「だな…」

 

有咲はボケる2人にツッコみ、3人以外に残っていた瑠唯は残った4人が休める程度に荒れてしまった控室を掃除し始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、皆が控室を飛び出してしばらく経った頃、”女子学生を追い掛け回していたサングラスをかけた男が、大量の女子学生軍団に追い掛け回されている”と通報が入り――――

 

「放せ!!私を知らないのか!!放せ…!!放せ!!私はメイジンだぞ!!」

 

というセリフと共に連行される男がいたとかいなかったとか…。





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・連絡
ひとまず、この小ネタの投稿をもって本作品は”完結"とさせていただきます。
もしかしたらネタがあったら連載復帰するかもしれませんが…一応は完結…ということで…
長い間お付き合いいただきありがとうございました。

次回?決まってねぇよ
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