うごごごご…バトルさせねば…
こうなれば…月光蝶で時間を消し飛ばすしか…
と思いながら投稿です。
「ねぇ…」
「おたえ?どうしたの?」
「有咲の蔵ってさ私達が使ってたよね?有咲はわかるけど、なんでポピパの中で香澄は出番貰えてるの…?」
「あはは~…有咲の家で朝ごはんとか食べたりした事もあったからじゃない?」
「でも!!おたえちゃん!!RASとかモルフォニカは本編に出てないし…、MyGO!!!!!に至っては前回のあらすじにだって出てない人がいるから…」
「私もRASでギターしてたときあったから出番貰えなかったんだ…」
「おたえ…?」
「沙綾…私も出番が欲しい…!!聞けばこの”MORE”と”DEBAN”の看板を持てば出番がもらえるらしい…」
「あはは…とりあえず、それする前に観客席が取れるか確認しようよ…」
「2人とも、その前に本編の前振りしてじゃなきゃ…えっと…どうぞ!!」
リサの圧に完全に負けた紗夜は、子供が母親に叱られている直前のような泣き顔の1歩手前と言った表情を浮かべながら、震えた声でこれまでの経緯を彼女に伝えたが―――
「へぇ~…イベントのために今はここに住み込んで準備をしていると…アタシに黙って」
「はい…」
「ほぉ~…よりによって最初に頼るのがバンドの仲間ではなく、卒業した高校の後輩だと…?」
「えっと…それは…」
「ふ~ん…そんなにアタシ達には言いたくなかったんだ~」
「それは…その…」
その話を聞き終えたリサは紗夜を一方的に詰めていくのを、後輩2人は真顔になりながらも目の前の光景を見てどうしようかと考えていた。
「うちの蔵で何やってんだよ…」
「あのリサさん。紗夜先輩が今にも泣きそうなんでその辺で勘弁してあげてください。それにそんなに怒ってないですよね?」
「ん~…美咲。紗夜の気持ちも分からなくはないけど、アタシ達に何一つ話が無かったことに怒ってるの」
「それは…分からなくもないですけど、一応市ヶ谷さんの家ですから…」
「そうだね~。それじゃ…今度はそっちね?」
「「えっ…?」」
「アハハ~。紗夜と違ってお説教って訳じゃないけど、聞きたいことがあってね~」
後輩達の言葉を聞いたリサは紗夜に向いていた説教の矛先を変え、その矛先が向いた2人は思わず戸惑いの声を出してしまうが、そんな2人を宥めてから彼女は自身が感じていた疑問をそのまま2人に聞いていた。
「2人とも、ガンプラなんて興味あったんだね~。どんなの作ったのか見せてよ~」
「いや、私は不良在庫になりかけてたのを紗夜先輩に渡しただけで…奥沢さんの方が…」
「そうですね…私も奥沢さんのを見たことはないですね…」
「ちょっと!?それ大丈夫なの!?」
「そういえば、見せてなかった…ちょっと待ってくださいね」
リサは2人が作ったガンプラに興味があったが、美咲しかガンプラを組んだことがない。
しかも、それを誰も全く見ていないと言う事に聞いた本人が一番驚いていたが、その言葉を聞いた美咲は自身のカバンの中から美咲が作ったというガンプラを始めて披露することにしたが、3人は出したそれに対して完全に自身の目を疑っていた。
「「「ミッシェル…」」」
「いや、本当にガンプラですよ…ほら、よく見てください。体つきとか腕の先が違うでしょ!?」
「ホントだ…アタシ、全然気が付かなかった…本気でミニチュアだと思ったよ…」
「顔の再現度たけーな…おい…」
「奥沢さん…これは…ガンダムには似つかわしくない見た目ですが…」
「"ベアッガイ
「ややこしい…?どういうこと?」
美咲が取り出したのはミニチュアのミッシェル―――ではなく、よく見なければそうと見紛うほどに高すぎる完成度のベアッガイのカスタム機。
案の定と言うべきか初見の3人は美咲の指摘が無ければ本気でミッシェルと間違えるほどのそれに感心していたが、作った本人曰くややこしいとの言葉の意味を聞いて更に彼女達は驚愕することになった。
「今は市販のキットが出てるベアッガイⅢですけど、元はガンプラがメインのアニメに出てた"アッガイ”を改造した"ベアッガイ"って機体で―――」
「「「……?」」
「えっと、要するにこの子の親にベアッガイがいて、アッガイっておばあちゃんがいるって感じです」
「…美咲?なんとなくは分かったけど、その説明いるの?」
「まぁ…必要かな…」
「それで奥沢さん。その経緯がややこしいという事ですか?」
「いえ。この機体は市販のキットじゃなくて、最初のベース機体のアッガイから改造して作ったんですよ…」
「市販品あるのに改造で創るとか変態かよ…」
「市ヶ谷さんやめて。あたしに刺さる…」
あろうことか市販されているベアッガイⅢをその源流ともいえるアッガイをベースに改造して目の前の物になっているという何とも頭のおかしいことを口走ったことに美咲へと有咲の口からとてつもなく失礼な言葉が飛んだが、それをまじまじと見たリサはあることを閃いた。
「美咲。アタシのちょっと見てよ」
「へっ?リサさんのをですか…?」
「うん。最近バトルも練習してるけど、こんなの作れる美咲だったら色々アドバイス貰えそうだしね~」
「まぁ、良いですけど…」
「ありがと~!!これなんだけどさ~」
「お借りします。軽く動かしながら見ますね…うん。初めて作ったにしてはいい出来だと思いますよ?合わせ目も処理してますし…」
「その初めて作ったってのを抜きにしてみたらどう?厳しめに見て」
「はぁ…。厳しくですか…」
リサは自身が作ったガンプラを美咲に見てもらうことを思い付き、そのまま持っていたガンプラを美咲に渡す。
受け取った彼女は機体全体を見てから細かい可動部の動きを確かめると、初めて作ったという点を考慮しながら美咲なりに思ったことを口にした。
しかし、リサからは初めて作ったという色眼鏡を無しの厳しい評価を求めらると、美咲は溜息をついてからもう一度機体を見直してから思ったことをそのまま口にした。
「ヒケ取りはやってないのは分かるので省略するとして、まずはここ…肩の合わせ目消しですけど上の部分はやってるけど、側面に出てるのは見えるようになってます。他にも二の腕と前腕部ですけど、ヤスリの跡があるから合わせ目消しをしてる思いますが、合わせ目じゃない本来のパーツのモールドまで削っちゃってそのままになってませんか?…この機体については分かんないですけど、左右でここのモールド―――凹凸の消え方が違うので…脚はやりにくい箇所なので手を入れてないとこは端折るとしても…軽くてもこの位ですかね?」
「すっご……そこまで分かる?」
「こころの家の人達のしごきはこれ以上ですからね…」
「どんだけやべぇんだよ。弦巻さんの家…」
美咲は軽くと言いながらもかなり細かい指摘をあげたことに有咲がかなり引いていたが、そんな美咲を見たリサからも皆の予想の斜め上を行く言葉が飛び出した。
「それじゃ、明後日からアタシも仲間に入れてもらおうかな~」
「「えっ?」」
「ほら、紗夜を怪しんでるのアタシだけじゃないしさ。それに仲間がいたほうが誤魔化せるじゃん?」
「そうかもしれないですけど…」
「今井さん…それは2人の迷惑に―――」
「紗夜が言える立場じゃないよね?」
「うっ…!!」
「アタシはちゃんと家に帰るから心配しないでいいよ~。そんじゃ、アタシは今日は帰って明日の撮影の準備するからまたね~」
こうして、紗夜の仲間にリサが加わってから、イベントに向けて各々が準備のために忙しく駆け回っていく事になる。
「歴代のガンダムの主題歌と挿入歌を全て聞いたけれど、アニメじゃないってどういうつもりなのか分からないわね…」
イベントについては特別なにも考えていない者―――
「アヤさん。大分撃つのが上手になりましたね!!」
「イヴちゃん…でも、私達の中で一番下手だよ?」
「アヤさん!!私なんてそもそも銃を持ってませんから一番ではないですよ!!それに武器使った近接戦だったらマヤさんといい勝負じゃないですか」
「えへへ~…そうかな?麻弥ちゃんが武器だけのガンプラセットから用意してくれたから凄いんだよ!!」
「まぁ!!マヤさんは射撃が中心ですけどね…!!」
「イヴちゃん!?フォローになってなーい!!」
「後30分後にはバンド練習ですから、それまでは接近戦の練習をしましょう!!折角マヤさんが用意したんですから!!」
「もう…そんなこと考えないで折角のイベントなんだから楽しくやれればいいんじゃないかしら?ところで麻弥ちゃん。日菜ちゃんのはどうなってるの?」
「とりあえず、機体に直接手を入れるのもどうかと思うので、武器周りは用意しましたよ」
「ありがとね。…でも日菜ちゃんはそこまで思い入れが無いみたいだけれど…。それに大丈夫かしら?色々と…」
ガンプラとバンドとの2つの練習に追われる中で勝つことを考える者―――
「紗夜さんに負けない様にならないと…!!でぇぇえええい!!」
「きゃ…!!あっ…!!」
「あぁ~!!ごめんなさーい!!」
「ううん…仕方ないよ。あこちゃんから距離を取ろうとしたらまさか、システムの外に飛び出しちゃうなんて…」
「でも、りんりん…ガンプラの腕が折れちゃってるし…」
「肩の根元から折れてる…」
「りんりん!!さっき同じの売ってたから作り直そう!!あこも手伝うから!!」
「…うん。折角なら勝ちたいもんね…」
「うん!!」
バトルの練習中に不運なトラブルに見舞われても、それを乗り越えて勝利を目指すもの―――
「日菜ちゃん…?その…元気出して?」
「花音、迎えに…おや?日菜、どうしたんだい?そんなに暗い顔をしてどうしたんだい?」
「薫くん。最近、おねーちゃんが冷たくて、学校でも避けて来るし、家に帰ってこないの…。お母さんたちは心配してないみたいだけど…」
「それは、日菜。紗夜ちゃんの役作りということさ」
「薫さん… ?」
「麻弥から話は聞いたのだけれど、2人はイベントで戦うのだろう?その為にあえて日菜と距離を取っているのさ。模型のおもちゃとは言え同じ家で生活している相手に武器を向けるのは…つまり、そういうことさ」
「そっか…おねーちゃんは負けないけど…前みたいにお姉ちゃんに責任もって遊んでもわらないと…」
慢心から勝利を確信し、その中で純粋ゆえに歪んでしまった気持ちが気持ちを抱える者―――
「紗夜どうするの!?明日―――ってか、後4時間後に現場入りして本番なのに作ったガンプラ動かしてないじゃん!?」
「リサさん。仕方ないじゃないですか…組みあがったのは先ほどなんですから…」
「今井さん、機体の練習も市ヶ谷さんがこれと同じ機体を作ってくれたもので練習もしましたから…」
「紗夜!!有咲!!仕方なくない!!紗夜はそんな細かいのに見えないとこまで全部色を塗るからでしょ!?」
「…?今井さんだって全塗装したじゃないですか?それにシールドと機体に磁石を入れたり、フロントスカートを分割なんて改造までして、挙句の果てには湊さんの為にも準備してるじゃないですか」
「アタシのはやんなきゃダメだったからでしょ!!それにアタシはちゃんと作った機体で練習できたし!!」
「まぁ…機体の特性は分かってても、実際に動かさないとどうなるか分からないですから不安がありますけどね…とりあえず、少しでも休まないと…」
「今日は私達も見に行くんで…」
「ありがとうございます。日菜に勝つ為だけでしたが…勝ちたいというよりも今はただ楽しんできたいと思います」
「だね~」
勝敗については二の次で真に純粋な気持ちを胸に抱いて、楽しもうとする者―――
各々がそれぞれの想いを抱える中で、彼女達は決戦の日の当日を迎えるのだった。
「いや~…ここまで長かったですね…」
「ホントな…」
「市ヶ谷さんも、奥沢さんもお世話になりました」
「それにしても美咲は厳しかったね~」
「あれでも、大分優しかったですよ?あたしの場合、ちょっとしたミスでも「修正してやる!!」とか「だから貴様は阿呆なのだ~!!」とか言って詰めてきたり、「トゥ!!ヘァー!!」とか言って作業台を台パンしてきたりしてましたからそれに比べたら…」
「なんて地獄だよ…っといけね。次回予告しなきゃ…。いよいよ始まるRoselia対パスパレのガンプラバトル。混沌とした宇宙を舞台にした戦場で、遂に紗夜先輩の翼が戦場へと舞い降りる!!次回―――紗夜先輩、折角ですからタイトルコールから後をお願いします」
「分かりました…次回、"ガンダム発進"混沌とした宇宙の戦場を駆け抜けろ!!ガンダム!!」
「紗夜、可愛い~!!」
「今井さん、忘れてください…」
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