色々あって、予定していたサブタイトルを変更してお送りいたします。
大変申し訳ねぇ、次からちゃんと戦うだ…
「パ~レ~オ~!!ジャーキー~!!」
「前回までのあらすじ!!いきなりイベント前日まで時間が飛んじゃいました…!!ってレイヤさんだけですか?」
「ワタシのジャーキー~!!どこ行ったのよ~!!」
「うん…。パレオとますきはパスパレが出てるイベントに行っちゃったよ?」
「ジャーキーよ!!あらっ?」
「レイヤさんは行かなかったんですか?」
「ロック!!ワタシのジャーキー知らないかしら?」
「まぁ、ライブじゃないし良いかなって…今日の練習は2人でやろっか」
「はい!!」
「ちょっと何仕切ってるのよ!!それよりもジャーキーよ!!ワタシの~!!」
「レイヤさん!!ジャーキー食べませんか?」
「それワタシのジャーキー!!」
「いいね。食べるよ」
「ジャーキーよぉ…」
イベント当日。
Roseliaの控室には既にあこと燐子の2人が最初にやって来て衣装に着替えてから他のメンバーを待っていたが、未だに誰も控室に姿を見せてはいなかった。
「みんな遅いね~」
「電車が止まってるみたいだから仕方ないよ…」
「あこ達が来てからすぐに止まったんだっけ?大丈夫かな~?」
「友希那さんは電車を降りてタクシーで向かってるって連絡があったけど…」
「紗夜さんとリサ姉が連絡ないなんて珍しいね~」
「おねーちゃん!!」
「ひなちん!?」
「ちょっと日菜ちゃん!!」
「日菜ちゃん達がごめんなさい…。イベントが始まる前に挨拶に来たのだけれど…今更だけれど入ってもいいかしら?」
「どうぞ…」
この状況でノックをすることなく日菜が控室に乗り込んで来たことに驚いていたが、その後で彼女を止めようと彩も控室へと飛び込んでくる。
そんな2人の後から残りの3人が申し訳なさそうは表情でRoseliaの控室を覗き込みながら、彼女達を代表して千聖が来た理由を説明すると、燐子が彼女達を控室へと招き入れるが、明らかに人が少なすぎることに日菜以外は疑問を覚えていた。
「あら…?他の3人はどうしたのかしら?」
「白鷺さん…それがまだ到着してなくて……電車に乗っていた友希那さんは電車を降りてタクシーで向かってるらしいんですが…」
「チサトさん。先ほど、スタッフさん達が電車が止まってるって言ってましたね…」
「ジブン達は事務所に集まってそこから車でしたから問題なかったですが…」
「おねーちゃんいないならあたしは戻ってるね~」
「遅くなってごめんなさい…あら?リサ達はまだなの?」
「友希那さん!!」
「それにパスパレも揃って…どうしたのかしら?それにさっき日菜とすれ違ったのだけれど…」
「実はね。イベント前に挨拶をしようと思って来たんだけど…」
「丸山さん。そうだったのね…ごめんなさい。遅くなってしまって」
「電車が止まっちゃったのは友希那ちゃんのせいじゃないから!!」
「友希那ちゃんの準備があるから、私達はこれで失礼するわね」
3人がいない理由を聞いたパスパレだったが、その中で日菜は紗夜がいないことを聞いた途端に興味を失っかのような態度でそのまま自分たちの控室へと帰っていく。
そんな彼女と入れ替わる様にして控室には遅れていた友希那が到着し、パスパレが集まっていた理由を聞いて謝罪するが、気にしてないと言った様子で答えるとそのままパスパレは控室から去っていくのを見送ってから友希那は準備に入る。
そうして時間は過ぎていき、役者が揃わないまま遂に彼女達の出番がやって来てしまった―――
「友希那さん…リサ姉達、間に合わなかったね…」
「3人だけでも行きましょう…。イベントのメインじゃなくてもお客さんが待っているわ」
「…ですね」
結局、リサと紗夜の2人は時間までに控室に現れなかったが、イベントの進行は彼女達の事を待ってはくれない。
司会が最初にパスパレを呼び込むとその後に続いてRoseliaを呼びこんでいた。
全員が揃ってはいないが仕事として受けた以上は行かなければいけないと3人はそのままステージへと上がるが、パスパレと同じようにガンプラ素人であるRoseliaだが、全員が揃っていなかった事に対して彼女達に向けられる視線は冷ややなもの、そんな視線の中で3人はバトルシステムを間に挟んでパスパレの面々と向かい合っていた。
「友希那ちゃん!!頑張ろうね!!」
「いざ!!尋常に勝負です!!」
「リサさん達は間に合わなかったんですね…」
「人数に差があるけれど…ごめんなさいね…」
「あぁ~あ、おねーちゃん来なかったんだ~…」
「仕方ないわ…2人分には足りないけれど…全力を尽くすわ。リサが折角用意してくれたコレを無駄に出来ないもの…」
「私も頑張り…ます…」
「リサ姉達の分も頑張るから!!」
パスパレもリサと紗夜が間に合わなかったことを残念がっていたが、仕方がないことと諦めて友希那達は自身のガンプラを手に持って3vs5という無謀すぎる戦いへと向かおうとしたその瞬間――――
「そのバトル!!ちょっと待った~!!」
「この声…リサ姉!!」
「でも…どこから…」
バトルが始まると言うこのタイミングでどこからリサの声が響き、彼女達を含めた会場中がその声の主を探そうと周囲を見渡すが、誰もその姿を見つけられずに困惑したタイミングで会場の異変に気が付いたものが現れた。
「麻弥ちゃん!!あそこ見て!!」
「あそこは…機材の搬入口ですよ!?なんで開いてるんですか!?」
彩と麻弥の言葉を聞いた一同は搬入口へと視線を向けると、閉じていた搬入口が何故か開け放たれていた。
会場の客たちは何かの演出だと思っていたが、彩たちの様子から仕込みでは無さそうだと察したそのタイミングで猛スピードで何かが搬入口から飛び込んでくる。
搬入口では全く見えなかったそれは、悠然とステージの前に降り立つが、観客の殆どが完全に状況について行けなかったが、ステージにいた彼女達は飛び込んできたモノが何かハッキリと分かっていた。
「ミッシェル!?…ってリサ姉と紗夜さん!?何してたの!?」
「あこ…詳しくは後で説明するけど、4人で仲良く寝坊して間に合いそうになかったからこころの家の人に頼んで空からね…それじゃ、あたしは客席に行くんで、2人とも頑張ってくださいよ」
「なんでも良いわ。奥沢さん。ありがとう」
搬入口からやってきたのはミッシェルが小脇にはリサと紗夜を抱えて現れると、事情を軽く話すとそのまま搬入口から外へと飛び出していく姿に呆気に取られていた観客達だったがが、システムの向かい側にいるパスパレが遅れてきた2人に声をかけていた。
「随分と派手ね?それにコスプレまで―――」
「SEEDの赤服と地球連合軍服じゃないですか!?完成度高いっすね!?」
「これ?こころの家の人が用意してくれて、会場で衣装に着替えてる余裕ないからヘリの中でこれ着ろってさ~」
「リサちゃんかっこいー!!」
「でも、氷川さんの青い服って男のキャラが着てたような…?」
そう言ってリサは自身が着ていたZ.A.F.Tの赤服を見せるようにその場でクルリと回って見せる。
流石にRoseliaの衣装を着ている友希那達と並ぶと違和感を感じるが、それが些細なことと感じさせる程度には会場は盛り上がっていく。
その横では紗夜が着ていた服は男キャラが着ていた物だったと呟いた燐子の言葉は完全に周囲にかき消される中で紗夜とリサの2人がステージに上がるのと同時に同時にバトルシステムが起動してバトルの準備を始めていた。
―――Gun-Pla Battle CombatMode Startup.
―――Battle Damage Level Set to"A".
―――Beginning Plavsky particle dispersal.
―――Field"1" "Space".
少女達の目の前のシステムが光を放った瞬間、向かい側にいる相手はおろか横にいるはずのバンドメンバーの姿すら見えなくなり、彼女達の目の前にはガンプラを操作するためのコンソールが目の前に現れると同時に、彼女達の目の前には戦場となる宇宙が投影された。
それと同時に彼女達へと向けられた熱の籠った視線や冷ややかな視線の殆どが消えていた。
ここまで来ればアイドルだろうがミュージシャンだろうが関係ない。
今の観客からしたら彼女達はただのガンプラビルダーでファイターなのだ。
―――Prease set your Gunpla.
システムの音声に従って皆が各々のガンプラをセットすると、システムがそれに反応してガンダムヘッドのツインアイに光が灯る。
隣の仲間が見えない状況の中でバトルが始まるのを待っている彼女達の緊張感が高まっていく。
そんなタイミングでRoseliaの方ではバトル開始の前に突如としてある人物からの内部通信が展開されていた。
「紗夜?どうかしたのかしら?」
「いえ、言っておかなければと思いまして…色々と迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした。特に宇田川さんにはキツク当たってしまったり…」
「大丈夫ですよ!!紗夜さん!!紗夜さん達が来てくれたから気にしてないですからひなちん達に勝ちましょう!!」
「そうね。折角戦うなら勝ちたいわね」
「あの…氷川さんと今井さんのガンプラの右肩にRoseliaのマークが…」
「あ~これ?美咲がシールを用意してくれたんだよね~」
通信を開いた人物は紗夜。
その内容も今までの事についての謝罪だったが、謝罪を受けた側のあこはそんなことよりも紗夜達がこの場に立っていることが嬉しいのか全く気にしていなかった。
それどころか遅れてきた2人のガンプラの右肩にバンドのマークである青薔薇が描かれていたことの方が気になっていたが、それを指摘されるとリサはニヤニヤしながらその疑問に答えると、緊張が若干ほぐれていったそんなタイミングで紗夜が再び話始めた。
「皆さん。仕事としてこの場に立ってますが、これからやることは所詮は”遊び”です」
「氷川さん…確かに遊びですけど…バトルですよ?」
「燐子~。まずは遊びなんだから楽しまなきゃでしょ?」
「今井さんの言う通りです。まずは楽しんで…それで楽しんだうえで勝ちましょう。私達みんなで」
―――Battle Start!!
紗夜がそう告げたのと同時にシステムがバトルの開始を告げた。
「行くわよ」
「はい…!!」
「いっくよー!!」
「今井リサ!!発進しまーす!!」
システムによって最初に友希那がその後にあこと燐子が続き、そしてリサが劇中の発進と同じようなセリフで宇宙にへと飛んでいく姿を見てから最後に紗夜の番になるとガンプラを一瞥してからコンソールを握りしめた。
「氷川紗夜…ガンダム、行きます!!」
そして彼女は機体の正式名称ではなく、その機体に搭載されているという設定のOSの頭文字から付けられた呼称を名乗るのと同時に機体が宇宙へと放り出され、少女達の最初で最後の戦いが始まるのだった。
「うぅ…マッスーさん~」
「麻弥さんのライブを生で見たかったな…」
「あれ?マスキ?2人で何してんだ?」
「巴も何やってんだ?」
「これから蘭とつぐみと一緒にあこ達のイベントを見に行くんだよ。折角なら2人も一緒に来るか?あこ達に関係者席貰って一緒に入れるけど」
「行きます!!」
「3人だけか?」
「美咲と有咲も関係者席貰ってるらしいけど…現地行くまで分かんねぇな…」
「パスパレちゃん達の雄姿を目に焼き付けなければ!!次回"舞い降りる翼"!!」
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