BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

26 / 158
投稿です…
スマヌ…スマヌ…




第26話-閃光のファイヤーバード

 

「今回は…千聖さん達の出番ですね!!」

 

「千聖ちゃん頑張って…」

 

「リサちゃんの事も知ってるから複雑だが、今回は千聖を応援しようと思うが目で追えないね…」

 

「うぅ~…あっ!!ねぇねぇ!!見てこれ!!これでリサさん達が見てる画面が見れるんだって!!」

 

 

「えっと…関係者席用に用意されてるみたいだけど、リサさん達のは本気でやめておいたほうが―――」

 

「ポチっとな!!」

 

「おいっ!?」

 

 

 

 

「練習でも見たけどえっぐいなぁ…」

 

「これバルバトスの全力可動より酷い…」

 

「百里でもここまで揺れないな…てか、これ慣れてない人が見たら速攻で酔うだろ」

 

「「うっ…」」

 

「だぁあああああ!!香澄!!パレオ!!止めろ!!それは女の子として不味い!!画面を消せぇ~!!」

 


 

時は友希那が撃墜された頃まで遡る―――

 

「ぐっ…リサちゃん…」

 

「あはは~!!きっつ~…!!」

 

 

 

 

「1発も当たらない…!!でも、友希那ちゃんは倒れたから戦況はこっちが有利よ」

 

「知ってる…っ!!」

 

ベースの2人は互いに被弾することなく、船やMSの残骸のオブジェクトが大量に設置されている宙域で赤とオレンジの軌跡を残しながら高速のドッグファイトを繰り広げていたそのタイミングで友希那が撃墜された情報が入るも、2人は何も無かったかのように会話をしていた。

 

しかし、味方が落とされても表面上は何とも無さそうに見えていたリサだったが、高速戦闘という状況では動揺が機体の動きに出てきてしまっていまい、それを千聖が見逃すことはなかった。

 

 

「そこよ!!」

 

「えっ!?」

 

一瞬だけだが動きがブレたリサを見た千聖はMSへと変形して即座にソードライフルで射撃。

先ほどまでだったら難なく避けれていた程度の射撃にも関わらずが、友希那が堕ちたという事態に内心では動揺していたリサは回避行動が遅れてしまった。

 

「外した…!?」

 

 

 

 

 

「ライフルが…!?きゃ…!!」

 

「貰ったわよ!!」

 

MA形態の機動力で機体の本体には被弾はしなかった。

しかし、千聖の射撃によってMSの肩部装甲にマウントされていたライフルの表面が焼けるとそのまま小さな爆発を起こすと、爆破の衝撃で盾が外れて、リサの機体は体勢を崩してMS形態に戻ってしまい、そのチャンスを逃さまいと千聖はリサにライフルを向けて放つ。

 

 

 

シールドも手元になく確実な直撃コースで防ぐことは出来ず、正しく必殺の射撃となる一撃。

だが、リサはそれでは堕ちなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「こんのぉおお!!」

 

「はぁ!?ビームを切った!?」

 

リサはすぐさまサーベルを抜刀すると撃たれたビームへと振るいビームを叩き切っていた。

ビームを切るという全く想定外の対処をされた千聖は狼狽えたが、今度はリサが外れたシールドを回収すると、両手にサーベルを持った状態で最短距離で千聖へと駆け出すと一瞬で間合いに入って2本のサーベルを振り下ろした。

 

「そこっ!!」

 

「くっ…!!」

 

咄嗟に千聖はソードモードに切り替えてリサのサーベルを受け止めるが接近した勢いも乗ったその攻撃に千聖は押されていき、押し切られると判断した千聖は使いたくは無かった切り札を使わざるを得なかった。

 

 

 

 

 

「くっ…!!TRANS-AM!!」

 

「うわっ!?赤くなった…!?」

 

千聖はTRANS-AMによって跳ね上がった機体出力で強引にリサを押し返し、ライフルの射撃で牽制しながら彼女から距離をとると、エネルギー消費を嫌った千聖はすぐにトランザムを解除してMS形態のままGNキャノンを構えていた。

 

「やばっ!?」

 

「堕ちなさい!!」

 

「なんの…!!」

 

 

 

「見えない…!?」

 

キャノンを構えた千聖を見たリサも最大火力のアムフォルタスを構えると全く同じタイミングでビームを放ち、ぶつかり合ったビームは激しい閃光を周囲に撒き散らされたそれは千聖の視界を奪っていくが、視界が奪われたのはリサも同じ。

この隙に、仕切り直そうとこの場から離れようと振り向いた瞬間――――

 

 

 

 

 

「えっ!?リサちゃん!?この光なら向こうも見えてないはず…!?」

 

 

赤色のビームが千聖の右足を焼いた。

千聖のモニターは未だにビームのぶつかり合った光の影響で視界がハッキリとしておらず、それは相手も同じはずなのにこのタイミングでリサは機動力の要である足のブースターを的確に射抜いて見せた。

 

驚愕した千聖はそのまま振り返って状況を確認したが、オブジェクトとして配置されているMSや船の残骸が誘爆しており、リサの姿はどこにも見えず周囲を見渡していたその時―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リサちゃん!?不味い…!!」

 

「なんの…!!」

 

 

「色もあって正に火の鳥(FireBird)ね…」

 

爆発の閃光の中から機体を変形させたリサが飛び出してきた。

装甲のところどころは傷ついているものの、閃光の中から飛び出してきたその姿に大きな損傷は見受けられない。

たまらず千聖は飛び出してきたリサ目掛けてキャノンとライフルの4門でビームで彼女を薙ぎ払おうとするが斉射すると、リサの周囲のオブジェクトが爆散して炎を上げるもののリサは迫ってくる4本のビームを軽やかな軌道で避けていく。

その姿はさながら空を自由に舞う鳥の様だと千聖は呟いたが、彼女にも意地があった。

 

「だけど、負ける訳にはいかないのよ…!!」

 

「千聖…これで決めるよ!!」

 

 

 

 

「TRANS-AM!!」

 

「それはさっき見たよ!!」

 

リサがサーベルで切りかかる瞬間、千聖はTRANS-AMを起動してバランスを崩しながらもそれを回避すると再び変形してリサから距離を取ろうと飛ぶが、TRANS-AMを使用していない状況で似た動きを見ていたリサはすぐにそれに反応して、サーベルを振り下ろした状態からすぐに変形して千聖を追いかけるとすぐに千聖の背後に回り込んでいた。

 

「リサちゃん!?何で追い付いて…脚を撃たれたせいね…!!」

 

「これ以上は逃がさないよ!!」

 

千聖はTRANS-AM状態にも関わらずリサが背後に張り付いてきたことに驚いていたが、すぐに理由を把握したまでは良かったが、この状態の千聖を見逃すほどリサは甘くは無く、火力の低いビーム(スーパーフォルティス)で牽制して、最大火力(アムフォルタス)を狙っていく。

 

本来なら確実に命中するような状況で放っていくが、幸運は千聖に味方していた。

 

「動きがめちゃくちゃ…!!」

 

 

 

「片足が壊されたせいでまともに飛べない…くっ…!!」

 

リサの目の前を飛んでいた千聖はだったが、彼女の肩脚のブースターは損傷してブースターの出力バランスが崩れている状況でTRANS-AMでそのバランスが更に崩れてまともに飛ぶことすら難しい状況で千聖はバランスを崩しながらも前に飛んでいたことがリサの狙いを外すことに繋がっていたが、そんな中で千聖は悟っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「このままじゃ…リサちゃんにやられるだけね…」

 

今の千聖はTRANS-AMを使って無理やりに機動力を確保して飛んでいる状態。

しかし、TRANS-AMの制限時間が来て機体性能が落ちた状況では一方的に蹂躙されるだけだが、この機体状況から短期決戦でリサを堕とす手段が思い浮かばないが、時間がない彼女は――――

 

「やられるだけなら行くしかないわね…!!」

 

「変形…って、何か外した!?このタイミングで!?」

 

何かを決めた千聖はふらついた機体を制御しながらコンソールを操作すると、彼女の機体から鈍い音が鳴り響くと装備されていたテールバインダーが外れるのと同時にMSへと変形していく。

 

 

そして、そのバインダーはリサの進路上に見えたそれに困惑しながらも考えていた。

このタイミングで外したバインダーに何か仕掛けがある可能性があるが、機体速度から考えると無理な軌道をとれば落下してきたバインダー自体は避けられるが、そのタイミングでMS状態の相手に狙い打たれたとしたら大ダメージは必至。

仮にしても、MS形態に変形してブレーキを掛けようものなら、TRANS-AM状態になっている千聖はこの場から去ってしまうのが容易に想像できた。

 

となれば、リサがとった選択は―――

 

「撃ち落としてから、千聖も落とす!!」

 

リサは目の前のバインダーと一緒に、その先にいる千聖を撃ち落とすことを決めるとアムフォルタスを放つと、バインダーに直撃して爆発すると、リサはその爆風の中を突き抜けていくが―――

 

 

 

 

 

 

「そう来ると思ったわ!!」

 

「真正面!?」

 

爆発を突き抜けたリサの先では、千聖が真正面からこちらに向かってくる。

しかも、スピードが乗っているこの状態で方向転換など出来ず、MS状態に変形してブレーキをかけようとしたが―――

 

「させないわよ!!」

 

「嘘でしょ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ…間に飛び込めば大砲は撃てないでしょ?」

 

リサがMSへと変形する前に千聖は機体の側面からアムフォルタスの間に飛び込んで背部バインダーの根元を押さえつける。

確かにアムフォルタスの間に飛び込めば最大火力は当たらないし、 スーパーフォルティスを届かない場所を抑えていたが、それだけではリサを抑えたことにはならない。

 

「千聖。確かにそこならビームは飛んでこないね…ビーム”は”…ね?」

 

「なっ!?」

 

アムフォルタスの間に飛び込んだからビームは飛んでこない。

千聖はそう思っており、確かに彼女の予想通りそこにいればビームは飛んでこないがそこには――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「機関砲があるんだよね~」

 

「くっ!?」

 

千聖は油断したつもりは無い。

少なくとも千聖が見ていた範囲では変形時での攻撃はビームしか使ってこなかった。

頭部にバルカンがあることは見ていたが、MAに変形した機首部分にも仕込まれているなど千聖は想像しておらず、ゼロ距離での機関砲が千聖を襲っていた。

 

 

 

 

 

「ここまでね…」

 

「ヤバかった~…」

 

「でも、このままじゃ終わらないわよ!!」

 

機関砲のゼロ距離射撃によって機体のダメージが増していく。

もはやここまでと思った千聖だったが最後の足掻きとして手に持っていたライフルでリサの両足を打ち抜いていくが、その間もリサは機関砲を止めることはなく、千聖の機体は大破寸前になりコンソールも赤く染まっていた状態で千聖はコンソールを操作しながらリサに話していた。

 

「リサちゃん…こっちが勝つためにも、あなたをこれ以上戦わせる訳にはいかないわ」

 

「この状態で何を…」

 

この状態で千聖に何が出来るか分からないリサだったが、千聖の行動はリサの予想の遥か彼方の方向にぶっ飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いけど付き合ってもらうわよ!!私の自爆ショーに!!」

 

「はぁ~!?自爆~!?ちょっと待っ―――」

 

「待たないわ!!」

 

リサは千聖を止めようとするものの千聖はコンソールを操作して即座に自爆を選択したその瞬間、千聖の機体が赤く輝くとそのまま機体は内部から破裂するように閃光と粒子を撒き散らしながら爆散すると、リサの機体もその閃光に飲み込まれてしまうのだった。

 


 

「爆発オチなんてサイテー!!」

 

「リサちゃん、何を言ってるの?いうじゃない、”芸術は爆発だ”って…」

 

「確かにそういう言葉があるけど、本当に爆発はしないから!!」

 

「でも、ああでもしないとリサちゃんが止まらなかったのだから仕方ないじゃない…」

 

「ん~…そう言われると悪い気はしないけど…それに、高速戦闘なんて脚が止まった瞬間に速攻で決着つくもんだしね~」

 

「そうね。それじゃ、私達は紗夜ちゃんと日菜ちゃんの戦いでも見ましょうか…練習してきた紗夜ちゃんが勝つか、天才肌の日菜ちゃんが勝つか…でも、一筋縄じゃ行かないと思うわよ?」

 

「だね~…ってことで次回"姉妹死闘"」

 





機体リスト
Roselia
友希那:TB版フルアーマ―ガンダム 撃墜
リサ:セイバーガンダム(??)
紗夜:パーフェクトストライク(??)
あこ:ガンダムデスサイズヘル撃墜 撃墜スコア2
燐子:ガンダムエアリアル 撃墜

Pastel*Palettes
彩:ガンダム・フラウロス 撃墜
日菜:フォースインパルスガンダム(+ブラストシルエット・??)
千聖:ガンダムハルート 自爆
麻弥:ガンダムサバーニャ 大破 撃墜スコア2
イヴ:ゴッドガンダム 撃墜 撃墜スコア1
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。