BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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ミラクル…誰が起こしたんでしょうかねぇ…?
ってことで投稿です


第29話-アイドルはミラクル

「モカ~沙綾~」

 

「あっ、ひーちゃん、つーちゃん~さんしゃいーん」

 

「いらっしゃい」

 

「あれ?沙綾先輩とモカ先輩、2人で並んで何見てるんですか?」

 

「これはね~リサさん達が出てるイベントの中継だよ~」

 

「それっておもちゃの…イベントですよね?」

 

「つくしちゃん、ガンプラのバトルの奴だよ」

 

「う~ん…」

 

「さーや?どうしたの~?」

 

「いや、紗夜先輩と日菜さんが戦ってるけどさ。なんて言うか…燐子先輩とかリサさん達と比べて地味なような気がして…」

 

「確かにあこちん達の方みたいな必殺技みたいなのもないし、リサさん達みたいにシュババーって早く動きながら戦ってる訳じゃないもんね~」

 

「今始めて見ましたけど、2人とも剣でぶつかってるようにしか見えないですね…?」

 

「ふっふっふ~。つーちゃん。あたしはガンプラについてはよく分かんないけど、これはきっと通好みのすっごーく高度な戦いなんだよ~」

 

「そうなんですか?」

 

「タブンネ~」

 


「本体へのダメージがない…なら…!!」

 

「たぁああああ!!」

 

「日菜…!!」

 

 

「なんで…!?」

 

「大和さんのシルエットのスペックは化け物なの…!?」

 

突撃してきた日菜と迎え撃つ紗夜の対艦刀が激しくぶつかり合って激しい閃光が飛び散っていく。

 

日菜が片手で対艦刀を持っていることもあるが紗夜は機体の完成度によるスペック差で彼女の事を力で押し込んでいく。

しかし、日菜はそんなことを理解できずに苛立ち混じりに驚くが、その一方で紗夜も麻弥のシルエットが機体スペックの差を埋めていることに驚きを隠せないでいた。

が、問題は日菜の装備している対艦刀は1本だけではなかった。

 

 

 

「とぉおおおお!!」

 

「2本目…!!ぐっ…!!でも、対艦刀以外もあるのよ!!」

 

「うわっ!?」

 

「これで…!!」

 

「まだだよ!!」

 

「身体が留守よ…」

 

「ぐっ…!!おねーちゃん!!」

 

互いが対艦刀をぶつけあっていた所に日菜はもう1本の対艦刀を叩きつけると、振り下ろされた衝撃とそれと同時に日菜がスラスターを吹かせた事によって今度は紗夜が押さるも即座に右肩部のウエポンポッドの残弾を全てを撃ち尽くしてから強引に日菜との距離を開けると、撃ち尽くしたウエポンポッドをパージしてから再び対艦刀を構え直すと今度は紗夜の方から日菜へと詰めて対艦刀を振るうが、今度は2本の対艦刀で受け止められるとガラ空きの脇腹を蹴りこんで再び距離を空けるが今度は日菜が紗夜へ向かって切りかかって互いの対艦刀をぶつけ合う。

 

そこから互いが傷つくことも無く幾度となく対艦刀をぶつけ合う2人、そんな中で先に限界を迎えたのは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!?何これ!?麻弥ちゃんが作ったのにビービー鳴ってる!?」

 

日菜だった。

 

突如として彼女のコンソールには警告音と共に機体のパラメータが表示されるとそれを確認するために日菜は紗夜と打ち合った衝撃を使って一旦距離を取ってからそのパラメータを確認すると、コンソールは彼女の機体上半身の異常を知らせていた。

 

「肘と肩と背中が赤くなってる…?もしかして、動きにくくなってたのってこれ!?」

 

「日菜、機体の限界が近いみたいね」

 

動かしていくうちに天才的な感覚で紗夜に食いついて行けるようになってた日菜だったが動かして少ししてから動かしにくくなっていることはなんとなく察していたが、最初は慣れていない操縦に疲れていたのだと思っていたが、それならば紗夜も同様に動きが鈍くなっていなくてはおかしいのだが―――

 

「なんで?おねーちゃんのはさっきから変わんないのに…!!動いてるのは同じなのに!!」

 

一方で紗夜の動きは最初から今までで全く変わっていない理由が日菜には分からない。

日菜は自分だけが苦しくなっていくことに不満を持ち始めていたがその理由はあまりにも単純。

 

 

 

「ガンプラ制作に向き合った時間の差よ」

 

操縦技術では無く、機体の完成度が違いすぎるのだ――――

 

紗夜のストライクは今回のイベントのために殆どの時間をガンプラにつぎ込んで、バリ取りや面取りと言った下処理から下地からの塗装、更にはモールドの彫り直しまでやっていた。

一方で日菜のガンプラは麻弥に言われて”墨入れ”と”トップコート”を吹く程度で、よく見ればバリも残っているし本当に殆ど組んだだけで紗夜と比べて完成度としては圧倒的に低いと言わざるを得ない。

そんな状態の機体に麻弥謹製のシルエットやレッグフライヤーを使って機体スペックを底上げしているとはいえ互角に渡り合っている時点でエース級の技量なのは疑いようがない。

 

だが、その麻弥の作ったシルエット達が機体にとっては諸刃の剣だったのだ。

 

麻弥が渡したシルエットは麻弥が使っているサバーニャ程とは言わないもの、彼女の工作技術によってかなりの完成度で仕上がっていた。

しかし、機体本体がそのシルエットの性能に付いて行けておらず、そこに加えて片手で対艦刀を振り回し続けていた日菜の動きが更に機体のダメージを加速させていたのだ。

 

そんな中で紗夜は今までの戦闘での動きから日菜の状況をこの後の動き方を考えていた。

 

 

 

 

「日菜のとれる選択肢は危険を承知でこのままソードシルエットの対艦刀での短期決戦か、安全策を取って負担の少ないフォースシルエットのサーベルで継戦するか…日菜だったら…」

 

そう呟くと同時に日菜は動き出したが、それは完全に紗夜の予想通りの動きだった。

 

 

 

 

 

「やはり、換装を選びましたか!!ですが…!!換装させるつもりは…!!」

 

「てーい!!」

 

「くっ…!!ソードシルエットを…!!」

 

紗夜は日菜へと向かって飛んでくるフォースシルエットを確認すると即座に後ろに下がると、左手へと対艦刀を持ち替えながら、腰にマウントしていたライフルを構える。

しかし、日菜はそのタイミングで無用になったソードシルエットを機体から切り離すと、シルエットを質量弾として紗夜へ向けて放つが、それを見た紗夜は即座に照準をソードシルエットに切り替えて打ち抜くとシルエットは爆発したが、そうすることは日菜にも容易に想像がついていた。

 

「おねーちゃんならそうするよね!!」

 

「振れない対艦刀を投擲するのは読んでたわ!!」

 

「でも、これでぇええええ!!」

 

姉の行動を読んだ日菜は爆発の向こうで対艦刀の1本を紗夜に向かって投げていた。

紗夜も対艦刀を投げてくるのは想像しており、それを機体を捩って回避するのと同時に片手で対艦刀を振り下ろして、日菜の対艦刀の刀身を中ほどから叩き切って破壊した。

だが、そのタイミングでフォースへと換装した日菜が残ったもう1本の対艦刀を両手に握りしめて紗夜へ向かって突っ込んできた。

 

対艦刀を振り下ろした直後で回避することが困難で大ダメージは必至とも言える絶体絶命の状況の紗夜だったが、彼女は反射的に回避以上に困難な選択肢を取っていた。

 

「いっけぇええええええええええ!!」

 

「負けられない…!!」

 

日菜の対艦刀の先端が迫る中で紗夜はあろうことか片手で振り下ろしていた対艦刀を強引に振り上げて、日菜の対艦刀による突きを刀身で受け止めてみせたが、今までの激しい運用のせいもあってこの一撃によって互いの対艦刀の刀身が真っ二つに折れてしまった。

 

 

「えぇ~!?」

 

「まだよ!!」

 

紗夜が受け止めたこととそれによって対艦刀が折れたことに驚きを隠せなかった日菜が見せて隙に紗夜は右手に持ったままのライフルを即座に放つ。

が、碌に狙いも着けていないその射撃は日菜の脇腹を少しだけ抉り取るだけで留まり、即座に2発目を放とうとしたがそうすることが出来なかった。

 

「ズルい!!」

 

「バルカンの射線を無理やり…!!」

 

ライフルを放とうとしたがそれよりも先に日菜のCIWSによってライフルが撃たれていた。

紗夜の機体で受けたなら日菜のCIWSは装甲で弾けるが、武装はそうもいかず無常にもライフルがCIWSによって穴だらけにされてしまう。

 

紗夜は即座にライフルを投げ捨てるのと同時に日菜を前蹴りで距離を空けるとその場で2人が睨み合い、そして全く同じタイミングで動き出していた。

 

 

「これで…!!」

 

「とぉ!!」

 

日菜は左腕に残っていたシールドを投擲すると、それと同時に紗夜が右腕に残っていたアンカーを日菜に向かって打ち出すと、シールドとアンカーが2人の間でぶつかり合うのと同時に右手でサーベルを抜刀して互いに距離を詰めるとサーベルを互いに振り抜いた。

 

「「はぁああああ!!」」

 

互いのサーベルで鍔迫り合いが起こると2人は場所を入れ替えるように飛びながら距離を空けると再び距離を詰めて打ち合おうとしたが―――

 

 

 

 

 

「あっ!?絡まった!?」

 

「っ!!」

 

あろうことか日菜はアンカーを打ち出した際に出しっぱなしにされていたケーブルに腕を絡めとられて動きが止まる。

この千載一遇のチャンスを紗夜が見逃すはずもなく、勝負を決めようと日菜に向かっていく。

日菜も絡まったケーブルを切断して迎撃しようとしたが、紗夜は既に日菜の反応速度ですら間に合わない位置にまで詰め、勝負が決まったと言っても過言ではないこの状況で――――

 

 

 

とてつもない不幸が紗夜へと襲った。

 

 

 

 

「貰っ―――ぐっ!!」

 

「あっ!!おねーちゃんが!!飛んでった!?棒みたいなのが刺さったような…?」

 

日菜の目の前で紗夜は横から彼方から飛んできた何かがバックパックに突き刺さり、そのまま巻き込まれる様にして物凄い速度で横へと吹き飛んでいく。

まるで訳が分からない日菜だったがとにかく紗夜を追いかけるために機体を動かして向かっていくのだった。

 


 

「りんりん!!今紗夜さんに何があったの!?スゴイ速さで横に飛んでいったよ!?」

 

「何か棒みたいなのが見えたような…」

 

「棒…もしかして…」

 

「えっ?友希那ちゃん?何でこっち見てるの…?」

 

「「「「あっ…」」」」

 

「ちょっとイヴちゃんまで!?」

 

「流石、丸山さん…持ってるわね…流石、殺人ピンク…」

 

「友希那ちゃん!?それ絶対に私じゃないよね!?」

 

「流石アヤさんです!!っていけません。次回予告をしなければ…!!ヒナさんに優位に戦っていたサヨさん。しかし、不幸に踊らされて窮地に追い込まれたサヨさんの結末は…次回、"運命の種"」

 





機体リスト
Roselia
友希那:TB版フルアーマ―ガンダム 撃墜
リサ:セイバーガンダム(??)
紗夜:パーフェクトストライク(??)
あこ:ガンダムデスサイズヘル撃墜 撃墜スコア2
燐子:ガンダムエアリアル 撃墜

Pastel*Palettes
彩:ガンダム・フラウロス 撃墜
日菜:フォースインパルスガンダム(ブラストシルエット・ソードシルエット全損)
千聖:ガンダムハルート 自爆
麻弥:ガンダムサバーニャ 大破 撃墜スコア2
イヴ:ゴッドガンダム 撃墜 撃墜スコア1
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