プレバン限定品?
この作品にそんなものは無いから…
無いから…!!
「前回のあらすじです!!」
「よろしい…ならば
「流石にラスボスだった千聖さんが言うと迫力ありますね…」
「麻弥ちゃん?そっちはまだキット出てないから使えないわよ?後のは地上用だしね…」
「でも、千聖ちゃんは負けヒロインだよね?乗った機体で全部負けてるし?」
「彩ちゃん?」
「ひぇええええ…!!」
「イヴさん…!!2人は置いておいて進めましょう!!」
「承知しました!!それでは本編を…どうぞ…!!」
彩の宣戦布告を受けた翌日、紗夜を除いたRoselia4人はマネージャーが運転する車に乗っていた。
目的はもちろん彼女達はイベントで使う予定のガンプラを選ぶためだが、本当はイベントまで2ヵ月近くも時間があるのにも拘らず、そんなに早く買いに行くのには理由があった。
「それにしても、まさか作ってるところの動画を撮影してほしいと言われるとは思いませんでしたね…」
「燐子さん。ですが、初心者でも簡単に組めるというプロモーションにはピッタリだと思いますよ?」
「でも、紗夜さんはもう作っちゃったって言うのにはびっくりしたね」
「紗夜らしいと言えばらしいけどね~」
「事務所に持ってくると言ってたから後で見せてもらいましょうか…」
イベントプロモーションの一環として彼女たち自身でガンプラを作るというのが仕事の依頼の中に組み込まれていたのだが、紗夜が既にガンプラを作ってしまったという問題も発生してしまった。
その事を打ち合わせの際に伝えるがあっさり流され、折角なら当日までのサプライズと言うことでパスパレ側も1人だけ情報を出さないということで丸く収めることに成功していた。
そんなこんなで今に至るのだが、彼女達にはそんなことは些細な問題でもっと直近での問題を解決しなければいけなかった。
「ところで皆さん。昨日言われたと思いますが、何を買うか決まってますか?」
「晴海さん…実は全然決まってないくて…ちょっと調べたんですけど、説明で言われてた1/144ってサイズだけでもたくさん種類があるからどれにすればいいか分からなくて…」
「あこは決めたよ!!…リサ姉は?」
「アタシもよく分かってないんだよね~。折角だったらベースと同じ赤い色のがいいかな~って思ってるけど、見て決めようかな~って思っててさ~」
買い出しに来たのはいいが、彼女達はガンプラはおろかガンダムについての知識が全くなく、どれを作るかすら全く決まっていなかった。
とりあえず見てから決めると言ってはいるが、膨大な種類のガンプラから1つを選ぶのすら困難を極めていた。
そんな中で1人だけは余裕そうな表情を浮かべていた。
「友希那は?」
「私は見つけてるわ」
「「「嘘…!?」」」
あの音楽と猫以外に全く興味がない友希那がガンプラの候補を決めていたという発言に彼女達は驚きを隠せずにいた。
そんな友希那の言葉を聞いたリサは助手席から振り返り後ろの席にいた友希那に視線を向けていた。
「友希那!?見せて!!どれにするの!?」
「えっと…これなんてどうかしら?」
そう言って友希那はスマホの画面を見せると、そこには遠目で見たら黄色くて丸っこいシルエット。
遠目で見たら丸くてかわいげもあると思っていたリサだったが―――
「はっ…?鎌?」
「ザクレロ…と言うらしいわ。腕のは…ナタ?らしいわよ」
可愛げもあると思ったその印象はそのボディから生えていたナタによってぶち壊され、その丸いシルエットもよくよく見たら可愛げなんてものは欠片も感じられないほどに凶悪な顔をしていた。
―――それは
それも、人に寄ってはゲテモノ枠扱いするような代物を何の躊躇いも無く選んだ友希那にリサは驚愕を禁じえなかった。
「友希那…?流石にそれはどうかな~…」
「そうかしら?ならこっちはどうかしら?」
リサにさらっと拒絶された友希那だったが、彼女はそれを気にする様子もなく次の画像を見せようとスマホを操作し始めた。
流石に2回目連続でゲテモノが出てくることは無いと高を括っていたリサだったが――――
「「ひっ…!!」」
「は…?」
そんなリサの予想を友希那は軽々と超えてきた。
先ほどと比べて顔はしっかりとガンダムの面影があったが、明らかにおかしいのはその顔には生体的な口が付いているそれに燐子とあこは小さな悲鳴を挙げたことに友希那は怪訝な表情を浮かべていた。
「あなた達、さっきから何なのかしら?」
「イヤイヤイヤ!!何がどうなったらロボットにこんな口が出てくるの!?」
「友希那…さん…?えっと…何これ…?」
「あこ?何を言ってるのかしら…”デビルガンダム”というらしいわよ…ちゃんとしたガンダムよ?」
「友希那…?もしかしてだけど、口があるから選んだでしょ?」
「えぇ。流石リサね」
「やっぱり…」
「友希那さん?どうして口なんですか?」
ゲテモノ―――もといザクレロの次に友希那が出してきたのはちゃんとした…と言えるか怪しいが一応はガンダムらしいが、傍から見たら今出されたデビルガンダムと言う期待もリサ達から見たらゲテモノだったが、2体ともに口―――に見えるデザインがあることに気が付いたリサだった。
案の定と言うべきか友希那が選んだ理由は想像の通りで彼女は頭を抱えてしまったが、何故”口”なのかはリサは聞きたくなかったが、ここで怖いもの知らずのあこが斬りこんでしまったが、やはり友希那は想像の斜め上の答えを用意していた。
「だって…口が無いと歌えないじゃない」
「「……」」
「あの…友希那さん…その…ライブをしている風に動かすだけで、実際に歌う訳じゃないですよ…」
「何ですって…!?」
口が無いと歌えない。
そんなくだらない理由を物凄く真面目に答えたことに絶句してしまったが、燐子がなんとか友希那の誤解を説明すると、今度は友希那が絶句してしまってしまう。
何とも言えない空気が流れ始めたが、ここで彼女を思いとどまらせなければならないと思った彼女達は必死になっていた。
「友希那さん!!考えなおしてください!!」
「あこ…?」
「そうだよ!!考えて見なよ?友希那の立ち位置にこんなゲテモノが突っ立って歌ってるように動くんだよ!?」
「ゲテモノ…?」
そこで友希那は候補に挙げた2体がRoseliaの真ん中に立って自身の動きをしているのを想像し始めていた。
ナタのついた生首がBLACK SHOUTでSHOUTしている姿―――
凶悪な見た目をした巨体が今はまだ見ぬリサの機体と背中合わせでBRAVE JEWELを歌う姿―――
「無いわね…」
「あの…着きましたよ…?」
そんなイメージを思い浮かべた彼女は即座に自身の考えた候補を投げ捨てたのと同じタイミングで一行は目的地に到着していた。
彼女達は車から降りるとガンプラが売られている売り場まで向かうと、そこには彼女達の想像を超える種類のプラモデルが出迎えられた彼女達はみんなでガンプラを探していた。
「あこはどれにするか決めてたんでしょ ?どんな奴なの?」
「えっとね…背中に天使の羽みたいなのがあってね!!"ウイングガンダムゼロ"?って名前だったような…」
「…あこ。これかしら?」
「あれ?」
「どうかしたのかしら?同じ名前だと思うのだけれど…」
あこが候補に選んでいたのは”ウイングガンダムゼロ”というガンダム。
名前を聞いた友希那がたまたまそれを見つけて箱をあこに渡すが受け取った彼女は首を傾げていた。
確かに友希那が取ったのは”ウイングガンダムゼロ”のガンプラ。しかし、その機体には大きな落とし穴があったのだ。
「えっと。確か同じ名前ですけど、あこが見たのと違うような…」
「確かにあこちゃんが言ってた様な羽じゃ無いですね…」
「でも、名前は一緒よ?違う名前じゃないのかしら?」
友希那が持ってきたものは確かに”ウイングガンダムゼロ”で箱にもしっかり描かれている。
しかし、その機体は正確に言えば”テレビアニメ版”と”Endless Waltz版”と区別されており、友希那が持ってきたのは”テレビアニメ版”のものだった。
因みに言えば、あこが探している方は"ウイングガンダム ゼロカスタム"とプラモデルでは名前が変わっているので物凄くややこしいことになっているが、そんなことは彼女達は知る由もない。
あこは名前が思い出せず諦めたその瞬間、何かに惹かれるように彼女は1つの箱を取っていた。
「あっ!!これカッコいい!!あこ、これにする!!」
「えっと…”ガンダムデスサイズヘル”…?死神に地獄って凄い名前だね~」
「でも、リサ姉!!この羽、コウモリみたいでカッコいいよ!!」
こうして最初の目的の物とは違うものの、あこのガンプラは決まるとそこから他の皆の分を見て回ることにした。
「りんりん!!これなんてどう?魔女だって!!ゲームでも魔女だし!!」
「それもいいけど、こっちはどう?ガンダムじゃないみたいだけど、なんか丸いラインが女の子っぽくない?」
「えっと…そうですね…じゃあ…こっちにしてみます…」
「赤い色…誰々専用みたいなので赤いのがいっぱいあるわね…」
「ん~…でも、それだと元々は別の色の機体を塗るという事でしょうか?」
「それは違うかな~って。おっ…!!これ元から赤いしこれにしよっと」
「友希那さんはどれにします?」
「そうね…なんでも―――「友希那~なんでもいいは無しだからね?」…ライブの動きをするならガンダムと言うのがいいのかしら…」
「友希那さん…これなんてどうでしょうか…?調べてみたんですけれど、主人公がジャズを聴きながら戦うらしくて…」
「ジャズ…良いセンスね…これにするわ」
「戦場でジャズって…」
そんな形で和気藹々?とした空気でそれぞれが空気でそれぞれのガンプラを購入した彼女達は早々に事務所に戻っていく。
そして、事務所につくと中では買物について行かなかった紗夜が彼女達を出迎えていた。
「皆さん。買えたんですか?」
「はい!!カッコいいの選びました!!」
「とりあえず、作れるか不安だけれど…」
「まぁ…みんなで手伝ったりすれば大丈夫でしょ」
「それにしても工具まで経費だなんて…思いませんでした…」
「そう言えば…紗夜は作るのの道具とかはどうしたの?」
「今井さん。私のは工具が不要でしたから問題ありませんでした」
「それで!!紗夜さんのはどんなのなんですか?」
「待ってください」
制作に不安が残るものが比較的に前向きな姿勢だったが、工具まで買った彼女達だったが紗夜はその辺をどうしたのかが疑問に感じてしまったが、工具が必要ないものだと聞いて納得したリサを他所にあこは紗夜のガンプラが気になっていたようで紗夜に見せるように催促すると、紗夜がそれに答えるようにカバンから自身が作ったガンプラを取り出した。
「おぉ~。なんかこうしてみるとヒーローみたいでカッコいいじゃん」
「ガンダムって奴だったかしら?」
「えぇ。説明書によれば…”ストライクガンダム”と言うそうです」
紗夜が制作したのはSEEDの主人公が乗っていた機体。
その中でも彼女が選んだのは
「あれ?」
「宇田川さん?どうかしたのかしら?」
「お店でも同じのありましたけど、なんか違うな~って」
「そういえば…背中に何かついてた様な気がします…それに武器も持ってないようですし…」
「失礼しました。装備を出していませんでした」
ストライクといえば”ストライカーシステム”と呼ばれる背中のバックパック等の装備だが、紗夜が出したガンプラには武器も何も持っていないことを口に出したあこの言葉を聞いて紗夜は再びカバンの中を漁りだす。
そもそもEGのストライクにはストライカーパックは付属していないのだが、実際に組んでいない彼女達がそれを知っているわけもなく、紗夜がカバンから取り出す装備が気になって視線を向けていたが彼女が取り出したのは彼女達の斜め上に突き抜けていた。
「えっ…?氷川さん…?」
「ナイフよね…?」
「紗夜…もしかして…これだけ?」
「ナイフが2本…それだけです」
「「「「「…」」」」」
紗夜が取り出したのは2本の
彼女が買ったのはただのEGストライクではなく、その中でも"ライトパッケージ"と呼ばれる代物で、その中に入っているの装備はただそれだけである。
当然、紗夜以外はそんなことを知っているわけもなく思わず彼女達は紗夜に聞き返してしまったが、自信満々に答える紗夜の姿にこの場にいた全員が言葉を失ってしまったのだった。
次回予告
「ハッピー!!」
「ラッキー!!」
「スマイル…!!」
「「「いぇーい!!」」」
「ふえぇ~!!」
「あぁ…!!いつもの病気が…!!花音さん、原稿読んで!!」
「ふえぇ~…えっと…ガンプラ制作を始めた友希那ちゃん達、四苦八苦しながらも制作していたのと同じ頃に千聖ちゃん達もイベントに向けて動き始めていた。…次回"パレットの中で…”見てください!!…美咲ちゃん~出来たよ~」
「はいはい。良く出来ました…。こころ達は…」
「はぐみ!!今度はジェットコースターに乗りながらライブしましょう!!」
「面白そう!!」
「つまり…そういうことさ…」
「ダメだこりゃ…」
誤字報告・評価感想をお願いします。
候補は絞ったからアンケで機体決めたろ!!
アンケート〆は3/2/12:00頃を締切とさせていただきます。