決着が見えてきたかな~…
遅くなってしまって申し訳ない
って思ったら評価ついてる…って思いながら投稿です。
「紗夜さん…ピンチだね…」
「つぐ、大丈夫だろ。有咲達のあの感じはなんか奥の手があるんだろ」
「そうだろうね…でも、やっぱり気になるな…」
「蘭ちゃん。最初からそう言ってるけど、何が気になるの?」
「うん…もしかしたらって考えはあるけど、あり得るのか分かんなくて…」
「とりあえず、見てればわかんだろ!!」
「そうだね」
「おねーちゃん!!」
「…」
「(今なら分かる…。今の自身の機体細かな損傷状態も、それに今も迫って来ている日菜の機体の状態からこの後の動きまで…!!)」
「さっきは銃を撃ったりしたりしたんだから、ズルいなんて言わないよね!!」
装備を失った紗夜へとサーベルを抜いた日菜が迫ってきた。
そんな状況に置かれても紗夜に日菜に対して焦りではなく、自分の五感が鋭くなって頭の中がクリアになっていくのを感じていたが、もう日菜は目の前に迫って右手に持ったサーベルを振り上げていたが、今の紗夜には日菜がどうやってサーベルを振るうがハッキリと見えていた。
「…そこ!!」
「えぇ~!?もう!!邪魔!!」
紗夜は身体を捻ってストライカーのウイングをサーベルを振り上げて無防備になった日菜の脇腹に叩きつけると同時にストライカーパックをパージして彼女から距離を取ってから無手の状態で構えるが、日菜は
邪魔された怒りでそのままストライカーパックを切りつけて爆発させてから再び紗夜へと距離を詰めていくが、無手なのに未だに抵抗しようとする諦めの悪い紗夜に若干の苛立ちを覚えていた。
「もう武器が無いんだから!!やられてよ!!」
「日菜。そんな大振りではボディーがガラ空きよ」
「うわっ!?また蹴って…っ!!」
日菜は再びサーベルを大きく振りかぶっていたが、紗夜はその振り上げていた腕を掴んで止めながらそのまま膝をガラ空きの胴へと叩き込むのと同時に彼女は視界を奪おうと日菜の顔へと手を伸ばしたが、紗夜のその手は日菜の空いていた左手によって払われてしまい、日菜はそのまま紗夜と距離をとりながらまた文句を言い始めていた。
「おねーちゃん!!今、私の武器を盗ろうとしたでしょ!!」
「何の事かしら?」
「ズルい事ばっかりして!!今度はそうやってとぼけるんだ!!許さないよ!!」
今の紗夜の行動は日菜の目にはシルエットにマウントされているサーベルを奪い取ろうとしたように見えて紗夜に声を挙げるが、当の本人は日菜が考えている様なことをするつもりはなく思ったことをそのまま答えるがその態度が日菜の怒りを買ってしまい、日菜は両手にサーベルを持って紗夜に向かって突進していくと今度は大振りではなく、細かくサーベルを振っていくが―――
「また腕を抑えて…!!ってまた殴ろうとした!!」
「…」
その日菜の攻撃のいずれも紗夜に当たることは無く、紗夜は淡々とした様子で回避し、時折サーベルを振るう腕を抑え、アンカーを失ったシールドで受けること致命的なダメージを受けずに防ぎ切って見せるが、紗夜の方からの攻撃は武器を使わない殴打や蹴りのみでこれも機体に致命的なダメージを与えることが出来ていない。
しかし、それが返って日菜を精神的に追い込んでいき、攻撃がどんどん雑になっていくのは妹として日菜の性格を熟知している紗夜にはハッキリと理解しており、そんな中で紗夜はすぐに訪れるであろう大きな隙を伺い続け――――その時はやってきた。
「何で武器もないのに抵抗して…!!もう!!やられてよ!!」
「無理に決まってるじゃない…」
痺れを切らした日菜が右手のサーベルで袈裟切りの要領で振り下ろすが、紗夜が身体を屈めてそれを回避したがそれを見た日菜は左手のサーベルを振り上げた。
「だったら…!!これで終わりだよ!!おねーちゃん!!」
先ほどと比べて格段に動きが鋭くなっていた紗夜だったが、右のサーベルを回避するために屈んだ状態では左の攻撃は回避も防御も間に合わない。
それを今までの立ち合いから確信していた日菜はそのまま勝ったと思い込みながら、画面に映っていない紗夜の頭上目掛けてサーベルを真っすぐ振り下ろし、それに遅れるように日菜の中では縦に真っ二つに切られているはずの紗夜の姿を捉えようとカメラを動かそうとしたその時、日菜の視線の先には全くの予想外のモノが飛び込んできた。
「えっ…?なんで?」
日菜の目に飛び込んできたモノ。
それは――――
彼女の目に映ったのは画面の中にある宇宙を真横に切り裂くようなピンク色だった。
「えっ…ピンク色…っ!?」
しかし、この場所にあるその色は自身が両手に持っている2本のサーベルのみで、しかも振り抜いている腕の位置から考えても自身のサーベルが映りこむことなどあり得ない。
気が付かないうちに紗夜に奪われたかとも考えたが、そうだとしたら既に撃墜されているはずでこうして画面が映っていること事態が異常。
たまらず日菜は紗夜へと振り下ろした左手へと視線を向けるとそこには――――
「何で私の武器が……!?なんで壊れて!?…何がどうなって…!!おねーちゃん!!何をして…!!…っ!?」
先ほどまでと変わらずビームサーベルが握られていたが、ビーム発振部の先がなくなっていた。
まるで意味が分からない日菜は思わず固まってしまったが、自身に向かって来ていた殺意の塊のような何かを感じ取って思わずその場から後ろに下がってから紗夜へと視線を向けると、その手に握られたそれについて問い質していた。
「なんで!?……
どこから出したの!?その
紗夜の右手に収まっていたのは白銀の刀身を持ったナイフ。
日菜の記憶ではストライカーパックを破棄してから今までの間でナイフなど全く出していないし、仮に隠し持っていたのなら今まで素手で攻撃を凌いでいたことも日菜からしたら全く理解が出来ずに混乱してその場で止まっていた日菜。
そんな日菜を見ながら紗夜は彼女の疑問に答えるように腰のサイドアーマーの中からナイフをもう一振り取り出すと、
「おねーちゃん!!もうさっきから騙してばっかりで!!」
「最後の手段まで使わされるとは思わなかったわ…」
「嘘だ…!!またあたしを騙そうとしてるんだよ!!」
「そう思うのはあなたの勝手だけれど、ここからが最後の戦いよ…!!」
最後―――
日菜にそう告げた紗夜はスラスターを全開にして最後の戦いに挑んでいくのだった。
「あそこまでナイフを温存…!?不意打ちにもほどがあるだろ!?」
「マッスーさん!!紗夜さん凄いですね!!まさかあんなものを隠していたなんてパレオも驚きです!!」
「ふえぇ~紗夜ちゃん…あんなの持ってたの…!?」
「流石は紗夜ちゃんだ。不測の事態への対応も完璧だね」
「有咲!!紗夜先輩、カッコいいよ!!って…あれ?」
紗夜が日菜の武装を破壊したその時、関係者席にいる香澄を始めとしたガンプラを知らない面々は土壇場で見せた紗夜の流れるような動きに驚いていたが、その一方でガンプラを知っているAfterglowの3人も驚いていたが、明らかにその驚き方は香澄達とは異なっていた。
「嘘…」
「えっ…?はぁ!?」
「なんで!?」
「あれ?3人ともどうしたの…?」
香澄達は紗夜の動きに対して子供のように純粋な驚きを見せていたのに対して、蘭達3人は紗夜がやった事をまるで信じられないモノを見たかのような表情を浮かべていた。
そんな3人を見た香澄は彼女達が自分たちとは別の理由で驚いていることは察したが、なんでそうなっているのかが全く分からずにいたところにつぐみが呟くようにその理由を口にしていた。
「なんで?紗夜さんのストライクにアーマーシュナイダーがあるの…?」
「アーマー…?なに?」
「香澄、あのナイフの名前。一応アニメとかだと使ってるんだけど…」
「だけど…?それがどうかしたの?」
「そっか。香澄達は知らないのか…。紗夜さん達が使ってるHG―――1/144のスケールモデルだとあのナイフがオミットされてるんだ」
「巴ちゃん、オミット…って?」
「香澄さん!!オミットって言うのは”省略する”って意味ですよ」
「へぇ~。パレオちゃん頭いい~」
「つまり、無いものを作ったということかい?」
3人が驚いていた理由に納得した様子を見せた香澄。
その難易度についてはよく分からないが無いものを付けたという事を驚いていた巴達に納得していたが、その事に引っかかりを覚えた人物がいた。
「花音?何か気になったのかい?」
「薫さん…えっとね。それを付けただけで最初のような溺れるような動きになるかな~って?」
「花音さんの言う通りっすね。バイクとかだとエンジンに影響があるのを変えない限りは大きく変わったりしないっすけどね」
「荷物が増えて動きが変わるとしてもあんな小さなもので大きく変わるんでしょうか?そういえば色々設定を弄ってましたからそれじゃないでしょうか?」
本来は存在しないナイフを追加したことで重量が変わって挙動が変わる可能性は無くはない。
だが、始めて動かす機体でいつもの設定から大きく変更されていたことが最初のような動作になってしまったという結論に至ろうとしたその瞬間、最初から紗夜の機体に違和感を感じていた蘭がその違和感の正体にようやく辿り着いた。
「有咲…」
「蘭ちゃん?どうしたんだ?」
「やっと気が付いたけどさ…足回りの装甲が動いてて、アーマーシュナイダーも装備してる…ってことは…HGじゃないね…」
「えっ!?」
「マジかよ!?」
HGじゃない―――
そう言った蘭の言葉に驚く巴とつぐみだったが、そんな2人を見てガンプラを譲った張本人である有咲がその答え合わせと言わんばかりに紗夜の機体の正体を告げるのだった。
「あぁ、蘭ちゃんの言う通りだよ。私が紗夜先輩に譲って今使ってるあのパーフェクトストライクは…あれは”
「日菜…これが最後の勝負よ」
「おねーちゃん!!負けないからね!!」
「えぇ。私も全力を持って相手をするわ」
「まぁ、今回勝つのはあたしだけどね~」
「それはどうかしらね?…次回”君は僕に似ている”…」
機体リスト
Roselia
友希那:TB版フルアーマ―ガンダム 撃墜
リサ:セイバーガンダム(??)
紗夜:パーフェクトストライク(リアルグレードモデル) 小破・ストライカー装備全損
あこ:ガンダムデスサイズヘル撃墜 撃墜スコア2
燐子:ガンダムエアリアル 撃墜
Pastel*Palettes
彩:ガンダム・フラウロス 撃墜
日菜:フォースインパルスガンダム(ブラストシルエット・ソードシルエット全損)
千聖:ガンダムハルート 自爆
麻弥:ガンダムサバーニャ 大破 撃墜スコア2
イヴ:ゴッドガンダム 撃墜 撃墜スコア1