BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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遅くなりましたが投稿です
遅れた理由?話に出てきた作品を見直してました。


※この話にはガンダム作品のネタバレを含む部分があります。
下記に見てない作品がある場合は速やかにブラウザバックして作品を視聴することをお勧めします
・W
・サンダーボルト
・水星の魔女


Ex03-私達がガンダム(鑑賞会)よ

イベントでのライブとガンプラバトルから数日後―――

 

 

「今日はここまでにしましょう」

 

「はーい!!」

 

 

 

「紗夜~、さっきのあれはどうする?」

 

「「「さっき…?」」」

 

Roseliaのメンバーは以前の生活に戻っており、今日も事務所のスタジオでの練習を終えた彼女達。

そんな中リサは紗夜に漠然とした質問を投げるが、友希那達3人はその質問の意味が分からず思わず声を挙げると紗夜は困ったような表情を浮かべながら答えていた。

 

「そうですね…正直に言えばどうしようか考えています」

 

「そうだよね~…あんなこと言われてもね~。私達じゃ役不足だしね~」

 

「今井さん、役不足では意味が逆です。力不足の方が正しい使い方ですよ」

 

「あぁ~…それはいいとして、話が来ることはプラスに考えるべきじゃない…?」

 

「それはそうですが…本当に私達でいいのでしょうか?」

 

 

 

 

 

「あなた達、さっきから何を言ってるのかしら?」

 

「実は、この間のパスパレとイベント出たじゃん?」

 

「うん!!あれ楽しかったね!!」

 

「宇田川さん、それはそうですが。実はその時の反響が大きかったようで関連の仕事が来ていて…」

 

「今度は特番のゲストとしてRoseliaからアタシと紗夜に声がかかったらしくてさ~」

 

「えぇ~!?リサ姉と紗夜さんテレビに出るんですか!?」

 

紗夜とリサの2人だけで行われる謎の会話を聞いた友希那は思わずツッコむと、リサがあっさりと会話の内容について話すと、純粋に驚いたあこに対して友希那と燐子は疑問を感じずにはいられなかった。

 

「あのイベントにはRoseliaの5人で出たのにどうしてリサと紗夜だけなのかしら?」

 

「あっ!?そうですよね!?なんでリサ姉達だけ…?」

 

「やはり、あのコスプレでしょうか…」

 

あのイベントにはRoselia5人で出たのにも関わらず、仕事のオファーが来たのは2人だけということに

 

「実は本当はパスパレの方に仕事が回って来ていたのですが、ちょうど日菜と白鷺さんが別の仕事が入っていたそうでそれで代役として一緒のイベントに出ていた私達に話が来たようです」

 

「それを練習前に聞いて麻弥とイヴに連絡したら一緒に出ようって言ってくれたんだけどさ~」

 

「今回の番組ではバックバンドとして主題歌の生演奏もさせてもらえるそうなのでどうしようかと2人で話してたんですが…Roseliaの知名度を上げるという面ではプラスになるとは思うのですが…自分たちの曲ではないので…」

 

 

 

「えぇ~!?リサ姉たち出ないの~!?演奏するんだよ!?」

 

「あこちゃん…今回は私達の曲じゃないから…でも、テレビに出れば知名度は上がって色んな人が興味を持ってくれるかも…」

 

「…Roseliaの練習に支障が出なければ私からは何も言わないわ。燐子の言う事も一理あると思うし」

 

「そうですね…ここまで言ってくださるなら…今井さん、私が今から晴海さんに伝えてきます」

 

「よろしく~」

 

代役とはいえイベントが次の仕事に繋がったことは純粋に評価すべき内容だが、自分たちの音楽ではないと言う点が気がかりでOKを出さずにいた2人だったが、その話を聞いたメンバーの言葉を聞いて参加を決めるとこの事をマネージャーに伝えるべく、紗夜がスタジオから出て行くと彼女がいないところでふとした疑問が燐子の頭の中を過っていた。

 

「あの…そう言えば今井さん達はあの…実際にガンダムの作品は見たことあるんですか…?」

 

「ん~…ないよ~」

 

「えぇ~!?それで大丈夫なんですか!?」

 

「そうなんだよね~…あはは~…どうしよう…」

 

参加を決めたのは良かったものの彼女達はガンプラは作ってもガンダム作品を見ていないという問題があった。

リサは全く見たことがなく、ここに居ない紗夜も戦闘シーンについてはある程度見たが本編の内容については全く見ていない。

そんな状態で番組の収録に臨むのはあまりにも無謀な状況で、紗夜が戻ったタイミングで珍しくあこからまともな提案が飛び出してきた。

 

 

 

「なら、今から見ればいいんだよ!!あこ達も一緒に見るよ!!」

 

「あこちゃんが見るなら私も…。少なくとも私達が作った作品を見てた方がいいかもしれないですね…」

 

「宇田川さんや白金さん達が言うよ言うに番組に出る以上は見ておいた方がよさそうですね…」

 

「ん~…それもそうだね~。友希那は?」

 

 

 

 

「だったら私も見るわ」

 

「「「「えっ…?」」」」

 

言い出したあこに加えてそれに付き合おうとする燐子、そして仕事として必要だと判断した紗夜とリサだったが、そこにあろうことか友希那が加わると言い出したことに4人が信じられない物を見たかのような表情を浮かべると、いつも通りに見えるが若干不満げな口調で話始めていた。

 

「この前に主題歌を全部聞いたのだけれど、歌詞の意味が分からない部分が気になってるのよ」

 

「なるほどね~」

 

こうしてRoseliaでのガンダム鑑賞会が決定した次の日―――

 

 

 

 

彼女達は事務所の会議室に集まっていた。

 

「まさか事務所の人がDVDを集めてたなんてね~。でも、何でトマトを一緒に渡してきたんだろ?」

 

「動画配信サイトを登録する手間も省けましたし悪いことではないと思います。トマトの意味は分かりませんが…」

 

彼女達は事務所のスタッフの私物であるガンダムのDVDを前にしたが、彼女達が作ったガンプラが出てくる作品だけでもかなりの数になっているそれを前にどれから手を付けるか悩み始めていた。

 

 

 

「それでどれから見るんですか?紗夜さんかリサ姉のから?」

 

「それなんだけどさ~…紗夜とアタシ、後は話が繋がっているから一気に見ようとするとかな~り長くなっちゃうんだよね」

 

「リサ姉。どの位なの?」

 

「えっと、美咲に聞いたんだけど、アニメ2つに映画もあるんだってさ~。まぁ、映画にアタシと紗夜の機体は出ないから後ででもいいってさ」

 

「アニメ2つ分…?最近は1クールで12話ですから…24話でしょうか?」

 

「いえ、48話と50話の合わせて98話に映画です」

 

「「「…」」」

 

紗夜とリサが作ったガンプラが出てくるアニメがシリーズで100話近くと群を抜いて話数が多いことに驚いて声が出ない友希那達だったらそこに紗夜が少しだけフォローを入れていた。

 

 

「一応、スペシャルエディションと呼ばれる総集編で大筋の話は追えるらしいですが、話や挿入歌が減っていたりするから音楽を重視する私達にはおススメ出来ないとのことでした」

 

「音楽に携わる私達が見るのだから音楽が減るのは良くないわね…。それに時間が掛かるなら後日見ましょう」

 

「そうですか、でしたら日菜達も後日呼びましょう。向こうも見るそうですし、日菜と今井さんのは一緒の作品ですから」

 

「それ楽しそう!!じゃあ、今回はリサ姉達のじゃないですね!!でも、どれから…?」

 

「奥沢さんに見る順番を相談しましょう」

 

ここで紗夜達の機体の作品は候補から外れたが、何を見るかが全く決まらない状況で紗夜がスマホを取り出して画面を確認し始めていた。

 

「奥沢さんから返信が来ましたが、湊さんの物が1時間程度で一番短いからおススメだそうですが…」

 

「ですが…?あの…何か問題が…?」

 

 

 

 

 

 

 

「その…気をしっかり持てと…」

 

 

 

「「「えっ…?」」」

 

「ただのアニメでそのアドバイスの意味が分からないけれど…始めるわよ…」

 

美咲からのアドバイスの意味がまるで分からなかった彼女達だったが、そんな言葉を聞き流して友希那はそのままDVDをセットして再生ボタンを押した。

 

そして、約1時間ほどのディレクターズカット版の再生を終えた彼女達は―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…」」

 

「「うっ…」」

 

「これは…奥沢さんがこう言ったのも納得ですね…」

 

あまりの光景に耐え切れずに友希那とあこが言葉を失い、一部の凄惨なシーンによってリサと燐子が

苦しそうにえずき出す地獄絵図が生成される中でなんとか紗夜だけが映像の感想を言葉に出していた。

 

「戦争に勝つためとはいえ非人道的な事にまで手を染めるのは…」

 

「紗夜!!思い出させるようなこと言わないで!!」

 

「うっ…血が…腕が…」

 

「りんりん、声に出さないで…あこも思い出したら気持ち悪くなってきた…」

 

「BGMがあったからなんとか見たけれど、普通に見ていられるような内容じゃなかったわね…紗夜、感想言うのはちょっと待ってちょうだい…」

 

「ですが、聞いた話では今井さんは湊さんと一緒の作品にしようとして、サイコザクを考えてたと…」

 

「あんなのなんて知らなかったんだよ!!」

 

紗夜が感想を呟くと彼女達の頭の中には凄惨なシーンの数々が頭を過り、あの友希那ですら顔を顰めてしまい4人が完全にダウンしてしまったRoseliaだったが、少しの時間をおいてなんとか回復して険しい表情を浮かべながら、次のDVDを吟味し始めていた。

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか…?」

 

「えぇ…多少はマシになったわ…それで次はあこと燐子…どっちにしようかしら?」

 

「あこちゃんの方にしませんか?あこちゃんの方が古い作品みたいですから…」

 

「あ~…キツイ描写も映像古いからある程度は見れそうかも…」

 

「リサ姉!!りんりんの方は説明だと学校の話みたいだよ!!友希那さんはどっちがいいですか?」

 

「あこの方にしましょう。あんな綺麗な絵で辛い描写が連続で見せられたらたまったものじゃないわ」

 

「ですが、湊さん。時間が掛かるのでは?」

 

「何言ってるの?この話に時間なんて概念がこの場所にある訳ないじゃない」

 

「湊さん…何とメタな発言を…」

 

そんなことを語りながら今度はあこの機体が出ていた"ガンダムW"のDVDをセットして再生し始めるが―――

 

「何これ…さっきのに比べたらギャグだよね…?主人公が「お前を殺す」と言われた人物が誰も死んでないし…車の下にしがみついたり、ビルから飛び降りて崖を転がり落ちたのに平気で立ったり、機体が自爆した時の感想が「死ぬほど痛い」っておかしいでしょ!?それに何であんな仮面を被ってて誰も不思議に思わないの!?」

 

見終わって最初に飛び出したのはリサ渾身のツッコミ。

だが、一同はそのツッコミを否定することなく思ったことを

 

「あこちゃんの機体に乗ってた人可哀そうだったね…」

 

「りんりん!?でも、乗ってる時はカッコよかったから!!」

 

「意味わからないところが多すぎました。なんで同じ機体でも乗る人によって耐久度が全く違うのでしょうか?特に最終話のセリフも意味が分かりません…宇宙の心は彼だったんですね…?そもそも宇宙の心なんて単語が一切出てきてないですが?」

 

「でも、オープニングの曲は良かったけれど、エンディングの曲は映像と合ってなかったわね…。曲自体は悪くないと思うのだけれど…」

 

それぞれが感じたことを話していたが、作品の感想として彼女達の中では1つだけ完全に意見が一致したモノがあった―――

 

 

 

 

 

 

「色々思う所はあるけど…でも、あのトレーズってキャラは薫は好きそうだよね」

 

「「「「確かに…」」」」

 

思い思いの言葉を口にする彼女達は燐子が使ったガンプラが出ていた作品の鑑賞を始めようとしていた。

 

「それじゃ、今日の最後は燐子のだね~。確かモニカが主題歌をカバーしてたよね?」

 

「リサ、私達もよ。…とは言ってもガンダムの曲とは知らなかったのだけれど…」

 

「そういえば、トマトって何の意味があったんだろ?」

 

「まぁ分かるっしょ?それじゃ流すよ~」

 

彼女達はスタッフが用意したトマトの理由を考えながらDVDを入れ替え、そして本日最後の作品を一気に見始めて、最後まで一気に鑑賞を終えると一気に脱力してしまった。

 

 

 

 

「まさかトマトがあんなに重要だったとは思いませんでした…」

 

「燐子、そうね。だからスタッフの人はトマトを用意したのね…。最初は食べながら見てしまったわ…」

 

「最初は学校で決闘?してたのに、やっぱり途中から血みどろだったね~…。途中であった人を叩き潰したシーンはビビったね…。その後に男の子がめっちゃ可哀そうに思ったけど…」

 

「あのボブってキャラですよね!!戦ってる時カッコよかったです!!」

 

「宇田川さん。合ってるけどちょっと違うわよ」

 

 

「そういえば魔女ってタイトルにもあったけれど、最後に出てきた白いのはそんなイメージだったわね」

 

「あ~…友希那の言う通り、あれは魔女の箒がイメージかもしれないね~」

 

「魔女って言ってたから杖とか持ってると思ってました~」

 

「宇田川さん。ゲームに毒され過ぎではないでしょうか?」

 

このタイミングでスタッフが用意したトマトの意味を理解した彼女達だったが、スタッフが用意したトマトの理由が分かって見終わったのと同時にすっきりした感覚を覚えていた。

が、この後に彼女達に悲劇が襲った。

 

 

「とりあえず、今日はこれで終わりにしましょうか」

 

「そうだね~。練習もしないとだし」

 

「分かった…あっ…」

 

 

 

「りんりん。面白かったね」

 

「うん…」

 

「燐子。机に気をつけてちょうだい」

 

 

 

「えっ?机?」

 

紗夜が仕切って鑑賞会を終わりだと告げた所で彼女達は立ち上がろうとしたが、友希那は手を滑らせて食べようとしたトマトを机の上に落としてしまい、取ろうとしたところでトマトはそのまま転がってしまい燐子達の前に転がってしまったが、燐子達はそれに気が付いていない。

 

それを察した友希那が注意しようと燐子に声をかけたのだが、彼女は何気ない返事を返すとともに机に手をついたが、その手の先には友希那が不注意で転がしてしまったトマトがあり――――

 

 

 

 

 

グチャ――――――

 

 

 

 

 

 

そんな擬音が響くと同時に燐子の手の先でトマトが潰れて弾け飛び、トマトの真っ赤な果汁が友希那の頬へと飛び散ってしまった。

 

ただ潰しただけならなんてことはないが、友希那の髪の色と頬に飛び散った赤色は今見た作品の中で最もスプラッタなワンシーンを彷彿とさせるには十分すぎる破壊力だった。

 

「燐子…?大丈夫かしら?」

 

「友希那さ…うっ…」

 

「うわぁ!?りんりん!?って友希那さん!?顔!!」

 

友希那の顔を見た燐子は完全に意識を飛ばしてしまい、あこが慌てふためくのを前にした友希那は意味が分からず倒れた燐子を驚いた表情で見つめている状況にリサと紗夜は頭を抱えてしまっていた。

 

「なんて絶妙なタイミングで…」

 

「今井さん、多分ですが私もさっきの作品にあったあの場面が思い浮かんでます…」

 

「これはしばらくトマトが食べれなくなりそうだね~…」

 




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