今回はパスパレ側…
おい…パスパレ側なのに人数すくねぇぞ?どうなってんだ?
「さっすが師匠!!ドス2本とかやべぇ!!」
「ちょっと透子ちゃん!?ちゃんとやらないと…!!」
「二葉さんの言う通りよ…。はぁ…広町さん。お願いできるかしら?」
「はーい。前回のあらすじ~。1つ~友希那先輩大暴走。2つ~Roseliaがガンプラを買う~。3っつ~紗夜先輩がドスをもって来た」
「変ね?可笑しなことを言ってるはずなのに何1つ間違ってないわ」
「ねぇ、シロ!!あたし達がやるとしたら何になると思う?」
「えっ…多分、水星の魔女のやつかな?カバーしたし…」
「私の中の人はラクス・クラインのコスプレをしてSEEDのオープニングを演奏しているわ」
「「「「えっ…?」」」」
Roseliaが自身のガンプラを購入をしていたのと同じ頃。
パスパレの面々も同じように自身のガンプラを用意するためにショップにやってきた。
「ふぅ…」
「千聖さん。どうでしたか?」
「そうね…さっきのと比べて動きが遅いと感じるわね…。それにこの隠し腕って扱いにくいし、必要なのかしら…?」
千聖は店舗のバトルスペースからガンプラを回収するとそれを麻弥に預けて、扱っていた際の感想を
語るのを聞いた麻弥はその言葉に笑みを浮かべながら答えていた。
「"ジ・O"は普通の機体よりも大きいですからね。それにガンプラも種類が多いですから日菜さんとイヴさんみたいにスグに決まらないのも仕方ないですよ」
「あれ?千聖ちゃん。さっきまで日菜ちゃんが持ってきた…ペペロンチーノ?って言うの使ってなかった?」
「彩さん。"ペーネロペー"ですよ…」
「あれね…日菜ちゃんが強そうなのって言って持ってきたから動かしてみたけれど…機体を動かしながらミサイルを操作するなんて出来ないわよ…それに武器も多いから操作も大変だったし…」
「アハハ…ファンネルはあの日菜さんですら匙を投げてましたからね…」
持ってきた本人である日菜もペーネロペーを動かしてみたが、ファンネルミサイルが扱いきれないと早々に諦めた姿を思い出して苦笑いを浮かべていた。
そんな中でイヴは一目ぼれした機体を、日菜は完全に感覚だけで機体を選ぶと早々にどこかに消えていた。
そんな感覚派2人とは対照的に千聖はバトル用のレンタルガンプラをとっかえひっかえしながら、自分が動かしやすいガンプラを模索していた。
「でも、麻弥ちゃんがガンプラについて知ってて助かったわ」
「いえいえ…ジブンはガンプラは詳しくないですよ?…では、次のを借りてきます!!」
「千聖ちゃーん……その、まだ宇宙で真っすぐ動けないんだけど…」
「彩ちゃん…。後で教えてあげるから、そのザクで練習して待ってて。私だってすぐに出来たんだから大丈夫よ?」
麻弥はガンプラを借りに行く姿を見送った千聖だったが、そんな彼女の横で彩は宇宙空間での基本動作を操縦に四苦八苦していた。
そもそもとしてガンプラバトルの操作は子供でも出来るような簡単なもので、運動が苦手な麻弥や千聖でも容易く操作出来ていた。
それにも関わらず、横の彼女は操っていた機体はまるで老人の様にヨタヨタした動きになっていたのには流石の千聖も呆れてしまっていたが、彩のことよりも自分の事を優先した方が効率がいいと判断した彼女は早々に彩を放置することを決めたすぐ後に麻弥がガンプラをもってやってきた。
「千聖さん。お待たせしました!!千聖さんに合ってそうな機体を選んできましたよ」
「麻弥ちゃん。次はどんなのかしら?」
「次のは"ガンダムハルート"です!!その中でも最終決戦仕様と呼ばれる物で特徴としては戦闘機のような飛行形態に変形できます」
「変形…?それに…脚が無いように見えるのだけれど…?それじゃ地面に立てないんじゃ…?」
ファンネルという遠隔操作の次に隠し腕ときて今度は変形と言うギミックを持った機体を出されてしまった千聖は思わず困惑してしまったが、それ以上に麻弥が持ってきた機体には脚がない。
いや、正確に言えば脚に当たる部分には大型のブースターが付けられているだけなのだが、地面に立てない以上は脚が無いことと同じと感じてしまい、そんなものがどうして自分に合っていると思ったのかがまるで分からない千聖は思わず声を漏らすと、麻弥はそんな千聖へと自身の考えを述べ始めた。
「脚なんて飾りですよ!!この機体は設定上は機体単独で飛行も出来ますし、それにイベントではステージが宇宙ですから地面に立てなくても問題ありません!!」
「麻弥ちゃん?えっと…どうしてそれを千聖ちゃんに…?」
「彩さん。最初に日菜さんが持ってきたペーネロペーを千聖さんは動かしてました」
「そうね…でも、あれはミサイルを動かしながら本体を動かせないから却下したと思うのだけれど…」
「はい!!ですが、それは特殊なギミック操作と武器の多さが問題だっただけで、機体自体は動かせているように見えましたが?」
「そうね。早く動かしても目では追えてたわね…」
「ですので!!今回は高機動型の中でも特殊なギミックが無くて武器の少ない機体を選んできました!!…設定ではミサイルとビットを格納しているんですが、見たところガンプラではミサイルコンテナは飾りでビット格納も出来ないみたいですので、実質的に武装は両手に持っている剣と一体になっているライフルが2丁と背中のコンテナの先端にあるキャノンが2門だけです!!」
麻弥はオタク特有の早口で千聖に一気に情報を流し込み始めていた。
本人の申告通り、麻弥はガンプラには詳しくないが、ガンダムそのものについては彼女はそれなりに理解があり、ミリタリー系もいける麻弥の言葉には普段は無い熱が籠っていたが、普段とは違う麻弥の姿に2人は恐怖を覚えていたが、彩は思ったことをついつい口に出してしまっていた。
「麻弥ちゃん…変形って特殊だと思うんだけど…」
「彩ちゃんの言う通りよね…?」
「大丈夫です!!変形ギミック自体は割と特殊な物じゃないですよ。それに通常仕様の変形だと脚のパーツを外してからつけ直す必要がありますが、最終決戦仕様のハルートは差し替え変形じゃなくて完全変形ですから変形に全く問題はありません!!」
「そうかしら…?とりあえず、動かしてみるわね…」
麻弥の熱に完全に負けてしまった千聖は若干の不安を感じながらも彼女が持ってきた機体を受け取ってバトルスペースに向かうと実際に動かそうとしていた。
最初は麻弥が暴走したと思っていた千聖は余り期待は持っていなかったが、基本的な機体の制動を確かめた後に武装を取りまわして―――
「あら?案外いけるわね…」
「千聖さん。変形も試してみましょう!!」
「分かったわ…!!これね…」
千聖は自分が思っていたよりも上手く借りた機体を機体を操れており、最初に感じた悪い期待は完全に裏切られ、そんな中で麻弥に言われるがままに千聖は機体を飛行形態に変形させる。
そして初めての変形と言うこともあってか遅めに機体を飛ばし始めた千聖だったが―――
「宇宙を飛ぶって楽しいわね…!!」
「それはよかったです!!」
「やっと少しだけ真っすぐ動けた!!って…何それ…気持ち悪い…」
「彩ちゃん?聞こえてるわよ?」
「えっ!?ちょっと!?こっち来ないで!?」
「彩ちゃん!!逃がさないわよ!!」
「ふえぇ~ん!!」
興が乗って来た千聖は気が付けば何もない宇宙空間で不規則な軌道を描きながら機体の限界速度を出して飛んでいた。
少しだけ動きが良くなった思っていた彩だったが、横にいる千聖の変態機動を見た瞬間に思わず彼女らしからぬ感想を零してしまった。
しかも、残念なことにその言葉をしっかりと聞いていた千聖は機体を彩が動かしていたザクへ飛ばしたのを見た彩は先ほどまでとは打って変わって驚くほどスムーズに機体を動かして逃走し始めた。
それを見た千聖はそのまま機体の速度をわざと落として彩の機体を追いかけ回すという荒療治を始めていた。
―――その後、彩を20分ほど追いかけまわして彼女がちゃんと動かせる麻弥の言葉を聞いた千聖はそのまま彩を撃ち落とすと、死にそうな表情をしている彩を連れてバトルスペースの外へと出てきていた。
「これ、良いわね。これにするわ」
「本当ですか!?」
「えぇ、地上だったら最初に基本動作の確認で動かした機体も良かったけれど…」
「”ピクシー”ですね。千聖さん、あれは地上用の機体という設定ですから仕方ないですよ。それにしても凄かったですね。あそこまで速いとは思いませんでした」
「ふふっ…ありがとう。麻弥ちゃん」
「いえいえ!!調べたんですが、そのキットには余剰のパーツがあって通常の機体にも出来るそうよ」
「そうなのね?だったら、ライブの時はそっちを使うようにするのでいいわね」
「あー…でも、機体についてるミサイルコンテナはどうしましょうか?ハッチを開くように改造すればミサイルは撃てるらしいですが、そこまで改造が出来るかどうか…だったら、デッドウエイトと割り切って完全に取り外してしまうのも―――」
「麻弥ちゃん…その辺りは作り終わってから考えましょう?」
スペースから出てきて早々に機体を決めた千聖に麻弥は笑みを浮かべてそれに答えると、すぐに機体の改造について考え始めたのを千聖はすぐに止めていた。
だが、少なくとも機体が決まり、問題は1つ減ったもののまだ全員分が決まったわけではなかったのだ。
「後は彩ちゃんのをどうしましょうか?ピンク系の色がいいかしら?」
「そうですね。”ザクウォーリア ”という機体にライブコンサートの演出用の種類があってそれがピンク色ですけど、ガンプラでは…出てますね」
「ライブコンサート用…それってバトルで使えるのかしら?」
「あー…調べてみたんですけど…。武器は斧と突撃銃にグレネードの3種類ですが、原作のように盾の中に格納するギミックがないのでずっと手持ちする必要があるのと、腰についてるグレネードもしっかり塗装しないとシステム的に弾かれてただの飾りになってしまうみたいですから厳しそうですね」
「…一旦彩ちゃんのは保留にしましょう」
ライブ用のピンク色の機体があるが、話を聞く限りはバトルで使うには改造必須の玄人向けの機体になっているという話を聞き、初心者の彩がそんなことを出来る訳がないと察した2人は即座にこの話を打ち切って、最後に残った麻弥の機体についてへと話を変えた。
「麻弥ちゃんはどれにするか決めてるのかしら?」
「そうですね。実はまだ悩んでます」
「でも、銃を使うのがメインよね?射撃だけだったら、日菜ちゃん以上だったし、狙撃も凄かったものね…」
最後に残った麻弥。
そんな彼女はあろうことか射撃と言う1点だけでは現時点ではあの日菜を上回っており、狙撃と言う難しいことも簡単にやってのけていた。
そんな彼女がメインは射撃が強い機体だが、麻弥はかなり悩んでいた。
「そうですね。遠距離からの射撃をメインにするならいくつか候補があるんですが…」
「良かったらどんなのか教えてくれないかしら?」
「えっとですね…1つはガンダムXというシリーズの”ガンダムX"と”ガンダムDX”ですね。DXの方は作中で地球から月まで何万キロも離れた標的を撃ってる機体なのですが、欠点としてチャージが必要なのと、チャージするのに月面からマイクロウェーブを受信するときに場所が完璧にばれてしまう問題がありまして…」
「そうね…1撃で倒れせばバレても問題ないかもしれないけれど…」
「はい。作りこめば5機を纏めて落とせると思いますが、それをやったらイベントとしては大失敗だと思います…」
「そうね」
「後は”ウイングゼロ”と言う機体の持つバスターライフルは、作中で自身のなん百倍のサイズの戦艦やコロニーを1撃で破壊する射撃が出来るんですが…これもさっきと同じ理由で…”百式”にもメガランチャーがありますが…これも1撃の火力が…」
「百式…?それって…」
「あそこに飾ってある金ぴかのです」
「あれは麻弥ちゃんには合わないわね…」
「ジブンとしては"ジムスナイパーカスタム”がいいと思うんですよね。スナイパーライフルをメインに、中近距離用のビームスプレーガンを脚にマウントしてあって、それとビームサーベルが右腕についているんですが、これが手に持たなくても右腕に着いたままでもビーム刃が出せるので射撃武器を持ちながら近接武器を受け止めるのにも使えるのでいいのですが、プロモーションイベントに出すにはマイナー寄りの機体になってしまうのでなんとも…」
「そうね…折角なら人気がある機体の方がいいわよね…?」
ガンダム作品内では狙撃と呼べるような超遠距離射撃が可能な機体はそれなりにいるが、大半の機体は射撃1回の攻撃力が高すぎるのだ。
攻撃力が高いことは決して悪いことではないのだが、今回はバトルシステムのプロモーションと言う側面があり、そんな所で敵を1撃で纏めて倒してしまうのはイベントとしては大失敗である。
麻弥はそこの所も考えてつつ、自分らしい機体を考えてたが――――
「あっ!!居ました!!人気もあって遠距離の武器が豊富な機体が!!」
「見つかって良かったわね」
「はい!!ちょっと調べてみます!!……うーん。このキットはサーベルホルダーが動かないから要改造が必要…ピストルはセットの商品のみ?…うわぁ…これは流石に厳しいですね…。でも、後継機はビットが着いてるけど、うまく扱えないですからいっそのこと機体の固定装甲として割り切って…。ホルスタービットを原作再現するには加工か複数購入が必須…?悩ましいですね…」
「ははっ…楽しそうね…」
麻弥は千聖との会話の中である機体群が思い当たると、その中でどれを使うかで彼女はネットでの情報を調べると独り言をつぶやきながらそれを吟味し始めていた。
普通に不安を覚えた千聖だったが、何とも楽しそうな表情で考えている麻弥の姿を見て彼女は何とも言えない気持ちになり渇いた笑い声を挙げてしまうのだった。
「「「「……」」」」
「おい、誰かなんか言えよ」
「マスキング、どうして私達がRoseliaのために次回予告なんてするのよ?」
「出番がねぇからだろ?」
「そうですよ?チュチュ様、私達にはガンダムなんて欠片も関りがないんですから」
「でも、私はAfterglowと一緒にハサウェイの主題歌をカバーしたから」
「レイヤさん…!!この…裏切りもんがぁ~!!」
「ロックさん!?キャラ壊れてますよ!?」
「あぁ…これあたしがやるしかねぇ…!!」
「マッスーさん!!ファイトです!!」
「あぁ…!!気分転換に外に出た紗夜。しかし、その出掛けた先で彼女は妹と遭遇し、それが思わぬ事態を招くのだった―――次回"閃光に散る"」
「でっらぁああああ!!」
「ちょっとロック!!こっち向かってこないで!?怖いんだけど!?」
「うっさいわよ!!いい加減にしなさい!!パレオ~!!」
「私には無理ですぅ~!!」
「可愛いな…」
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