BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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第2章です…
話の流れ…!!
いや、そうはならんやろ!!
って思いながら初投稿です。


第2章
第1話-ここが…Ringだ!!


 

――――ライブハウス"RiNG"会議室

 

 

「さーやー、会議室に呼ばれたけど何か知ってる?」

 

「さぁ…立希ちゃんは何か聞いてる?」

 

「私も聞いてないです」

 

ライブハウス"RiNG"アルバイト―――戸山香澄・山吹沙綾・椎名立希の3人が集められていたが、彼女達は何故自分たちがこの場所に呼ばれたのか全く理由が分からずにいた所に彼女達を呼び出した人物が会議室へとやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、待たせてごめんね?」

 

「「「凛々子さん。お疲れ様です」」」

 

そこにやってきたのはRiNGの店長・真次凛々子だったが、そんな彼女は誰かの腕を掴んでおりそのまま掴んでいた人物を会議室の中へと引きずり込むと香澄と沙綾は引き込まれた人物に驚きを隠せなかった。

 

 

 

「「まりなさん!?」」

 

「みんな、久しぶりだね~」

 

「どうも…」

 

「まりなさん!!どうしてここに?」

 

「えっと…ちょっとこっちが気になったから様子を見に来たらここに連れてこられたんだけど…なんで?」

 

「とりあえず、話を聞いてもらいたいから座ってくれる?」

 

その人物の正体はRiNGの1号店―――CiRCLEのスタッフである月島まりな。

彼女はRiNGのスタッフではないか系列店のスタッフと言うことで今回の会議の輪に取り込まれてしまったが、そんな彼女すらここに連れ込まれた理由が分からずに困惑していた所で凛々子が皆に座る様に促すと全員が席に着いたのと同時に彼女は話を始めていた。

 

「みんなを信用してるから呼んだんだけど、ちょっとこれ見てもらえるかな?」

 

 

「何これ?」

 

「数字…?」

 

そう言って凛々子は会議室の備え付けられたスクリーンにある画像を映すが、そこに映ったのはよく分からない数字と記号の羅列。

香澄と立希はイマイチピンと来ていなかったが、それを見た沙綾とまりなはその画像に目を丸くしていた。

 

 

「ちょっと凛々子さん!?これ!?」

 

「これバイトが見ていい物じゃないと思うんですけど…」

 

「おっ…まりなちゃんと沙綾ちゃんは気が付いたんだ。実はこれが問題だから呼んだんだよね」

 

 

「あの…これなんなんですか?」

 

数字の羅列が意味することがまるで分かってなかった立希がそれについて尋ねると、凛々子は苦々しい表情を浮かべてその数字の意味を答えていた。

 

「えっと…ここ最近のRiNGの売上だよ…」

 

「あの…その数字の前についてる三角の記号ってなんなんですか?」

 

「香澄、その記号がついてるのは赤字って意味だよ」

 

「さーやホント!?」

 

「うん。お母さんが家でつけてるの見たことあるからね…あれ?凛々子さん?見方を間違えてるかもしれないですけど…全体で見れば黒字ですよね?」

 

あろうことか比較的に新しい店舗であるRiNGがここ最近赤字が発生するという問題が発生したのだが、沙綾は違和感を見つけていた。

 

全体で見れば収益は黒字で経営としては問題は無い。

それは実家がパン屋で帳簿とにらめっこしていた母親の姿を見ていた経験から理解できた彼女だったが、それと同時にその数字の異常性に気が付いてしまった。

 

「あっ…これ、1つだけで2つの黒字を大分食いつぶしてる…」

 

「RiNGってスタジオとステージのレンタルと、その時の物販に後はカフェがメインですよね?」

 

「沙綾先輩が言ってるのがあってるなら、凛々子さんはそれを解決しようとしてるってことですか…?」

 

「そうなのよ。実はね―――カフェの売上がかなり足を引っ張ってて…」

 

 

 

「「「!?」」」

 

凛々子の言葉にバイトの3人は驚きを隠せなかった。

バイトという身内贔屓が入っているかもしれないが、ここのカフェはCiRCLEのカフェテリアと比べても遜色ないレベルの商品を提供していると思っていたし、実際に彼女達も良く利用していたそこがどうして赤字を垂れ流していたのかが全く意味が分からなかったのが、凛々子はその状態になっている予想を述べ始めていた。

 

「それなんだけど…実は外の人に変な誤解を受けてるみたいで…」

 

「誤解…ですか?」

 

「そうなの。普通の人が利用できないって変な誤解をしてるみたいで…」

 

「そっか…カフェって2階に入ってて、そこに行くにはスタジオ受付の目の前を通るから…スタジオを使う人以外は使えないって思われてるってことですか?」

 

「立希ちゃんの言う通り…そう思われてるみたいなのよね」

 

どうやら問題はカフェに入るまでの道。

カフェへと行くには受付の目の前を通って2階に上がる必要だが、それを見た誰かの間違えた勘違いが一人歩きしてしまい、カフェが赤字を垂れ流しているという問題にまで発展してしまっていた。

 

「なるほどね…CiRCLEの場合は外にあるからカフェテリアだけの利用も多いけど、ここだとそれが少ないのが問題なのね…。それで凛々子さん。何か対策はあるんですか?」

 

「このままだとカフェを一旦閉めたり、メニューを減らしたりしないと行けなくなりそうだけど…」

 

「そうなっちゃいますよね…。メニュー減らすってなると食品系ですよね?」

 

「まりなちゃんの言う通りね…今だと、抹茶系かしら。あれ殆ど楽奈ちゃん専用になってるのよね…」

 

「でも、それだと客が少ないって根本的な問題解決には…」

 

まりなの問いに答えた凛々子だが、その答えは明るいものではなくカフェのメニュー刷新で対応しようとしていたが、まりなが指摘するように根本的な問題解決にはなっておらず、しかも、メニューの刷新が大きな問題になる人物が会議室にはいた。

 

 

 

 

 

「抹茶が無くなったらうちの野良猫が…!!従業員割引でパフェ食わせてるから何とかなってるのに…ここから抹茶が消えたら…バンドどころじゃなくなる…!!」

 

「立希ちゃん…。あの…!!メニューを減らす以外にどうにかならないんですか…?」

 

「恥ずかしいんだけど…私には思いつかなかったから、みんなにも案を出してもらおうと思って…」

 

「あの~…安直なんですけど…何かイベントをするのはどうでしょうか…」

 

抹茶が消えるという言葉にバンドの危機を覚えて立希が頭を抱えながら現実逃避を始めてしまったのを見た沙綾は彼女を宥めながら尋ねると凛々子も頭を抱えてしまい、暗い空気が流れる室内で部外者のまりなが恐る恐るといった様子で手を挙げていた。

 

「まりなちゃん…ライブでもするの?」

 

「いえ、それだと普段と変わらないので…出来れば音楽にあまり関係が無いイベントの方が良いと思いますけど…」

 

「「音楽以外の…」」

 

「そうね…まりなちゃんの言う通り、スタジオ利用をしない人達を呼ぶんだったら音楽があまり関係ないイベントの方が集客できるかも…でも…思いつかない!!みんなは何かない!?」

 

ライブハウスで音楽以外のイベントなど、案の定そんなイベントなど簡単に思いつく訳もなく、凛々子は香澄達に意見を求め始めていた。

 

「えっと…大食い大会とか…?」

 

「香澄、ここのキッチンだと料理出来る量も多くないし、食べ方汚い人とかが来たり、早食いで食べ物がのどに詰まって問題になったりしたら逆にイメージが下がっちゃうかも…」

 

「沙綾ちゃんの言う通りね…まりなちゃんは何かあるかしら?CiRCLEでやったやつでもいいから」

 

「う~ん…。CiRCLEは店の前にあるカフェテリアの敷地の一部を使ってイベントをやりましたけど…」

 

「あっ!!それってみんなでライブしたやつですよね!!あっ…でもお店の前が大通りで出来るスペースも無かった…」

 

「香澄ちゃんの言う通りよ。そもそもRiNGのカフェは室内だから室内でやるイベントの方がいいわよね…」

 

案を出すが、どれもこれも実現性が低い物ばかりで全く会議が進まない。

現実逃避している立希以外の4人は唸りながらも必至に頭を使って案を出そうと考えていたが、完全に殻廻っていた。

しかし、ある人物が発した一言で物語が一気に動き出していく――――

 

「そうだ。みんなは最近何かイベントとかに行ったりした?」

 

「まりなさん…?いえ、私は学校にバイトにバンド練習と家の手伝いくらいで…最近は忙しくて特に出かけたりは…」

 

まりなが最近の様子を2人に聞き始めたが、沙綾は何も無いと言った感じで答えていたがし、香澄はその言葉であることを先日の出来事を思い出していた。

 

 

 

 

 

「あっ!!私、有咲達と一緒にドームまで行って、Roseliaとパスパレのイベント見に行きましたよ!!友希那さん達も彩先輩達もライブも凄かったです!!」

 

「Roseliaとパスパレがドームで2バンドでライブ…?最近はRoseliaもすっかりうちで練習する機会がないから知らなかったよ!!」

 

「そんなイベントあったかしら?」

 

「はい!!あったんです!!」

 

「凛々子さん。それなら私の方で調べてみますね」

 

香澄の言葉を聞いた凛々子とまりなの2人は知ってる2バンドが知らない内にドームと言う大舞台でライブイベントを開催するようなバンドになっていたということに驚いていた。

しかし、実際はそんな大人の2人が想像しているのとは全く違っており、その間違いを空気を読んだ沙綾が香澄の言葉を訂正し始めていた。

 

 

「凛々子さん。まりなさん。香澄が言ってるのは2人が思ってるようなのとは違ってて…」

 

「どういう事かしら…?ライブはしたのよね?」

 

「そうらしいですけど…メインはライブじゃなくてですね…」

 

「ライブじゃない…?」

 

「えっと…確かにライブもしたらしいですけど、メインは別でそのイベントのゲストにRoseliaとパスパレが出てたと思います…」

 

「あっ…これね!!ガンプラのイベント…?あっ、感想を纏めてる人がいる…」

 

「まりなさん!!それです!!友希那さん達と彩先輩達がバチバチ~ってそのガンプラ?で戦って!!それでその後にライブしたんですよ!!」

 

「まりなちゃん。ちょっと見せて?」

 

沙綾が2人の勘違いを訂正すると何故か香澄が自慢顔を2人に向けていた。

凛々子はそんな香澄の様子が気になったのか、まりなが見つけたそのイベントについて書かれていたサイトを凝視した途端、香澄がとんでもないことを提案していた。

 

 

 

 

 

「あの…それをここでやるのはどうでしょうか!!そのガンプラバトル?のイベントを!!」

 

「えぇ!?ここで!?」

 

「香澄ちゃん…それ…出来るのかしら?まりなちゃんはどう思う…?」

 

「凛々子さん。ちょっと調べて見たんですけど、そのバトル?をする機械をレンタル出来るみたいで…って、あら…このレンタルしてる会社…弦巻…ってもしかしてだけど」

 

「まりなさん。これ、ほぼ確実にこころの家関係ですよ…」

 

香澄の思わぬ提案に凛々子は目を丸くしていたが、その横でまりなが自身のスマホでバトルシステムのレンタル費用を確認して凛々子に見せたが、その会社に入っていた”弦巻”の2文字でこの会社がこころの家の関連であることを見た途端に香澄が勢いで突っ走っていく。

 

「凛々子さん!!やってみましょうよ!!」

 

「えっ!?でも…これは…」

 

「確かに…いいかも。紗夜先輩達がイベントに出たのもあってうちの学校でも、他のグループの子からちょっと話が出てくることがあるんですよ」

 

「そうなの…!?」

 

「凛々子さん。参考費用ですけど、それをベースに総額を考えると普段のライブよりはちょっとお金かかりますけど…いい刺激じゃないですか?」

 

「うっ…確かにちょっと高いけれど、これくらいならなんとか…なるのかな…?」

 

 

「凛々子さん!!カフェがダメになるかならないかなんですよ!!やってみる価値ありますよ!!」

 

香澄の勢いに押された凛々子だったが、そんな彼女へと沙綾が学校で話題が少しだけ上がっていることを語り、何故かまりなもそんな2人の後押しをするかのように凛々子を揺さぶり始めていた所で香澄が凛々子へと最後の殺し文句をそれを聞いた凛々子は意を決した表情で声を大にして宣言した。

 

「分かりました!!ここで…それのイベントを…ガンプラバトルのイベントをやります!!それじゃ、これからの流れを決めましょう!!」

 

「はい!!」

 

こうして完全に香澄の勢いに負けた凛々子はこのRiNGで全く音楽に関係のないイベントの開催を決定するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな宣言から数十分後――――

 

「カフェが……んっ…あれ…?」

 

今まで現実逃避していた立希はようやく現実に戻ることに成功した。

成功したのはいいのだが、彼女の目の前には彼女の理解が出来ない光景が広がっていた。

 

「自分で造って自分で動かしてるんですよ!!」

 

「…香澄ちゃん、なんか良いわね」

 

「はい!!そうですね!!凛々子さん!!」

 

「凛々子さん!!レンタル費用…かなり安く抑えられましたよ!!これなら普段のライブと同じくらいの費用で収まりそうですよ!!」

 

「まりなちゃん!!ありがとう!!」

 

 

 

「何これ…?」

 

香澄が何か熱弁し、まりなが嬉々として報告している。

しかし、それを聞いている凛々子の目はグルグルと目を回しているみたいでまともな思考が出来ているようには見えない。

それを見て困惑してしまった立希は近くでカフェのメニューと睨めっこしていた沙綾に近づいて彼女に今の現状について尋ねていた。

 

「あの…沙綾先輩、何してるんですか?」

 

「立希ちゃん。私は今度のイベントの為にカフェの限定メニューを考えてたんだよ」

 

「イベント…?」

 

「うん。ガンプラバトルの」

 

「ガンプラ…?ライブハウスで?」

 

「うん。ライブハウスで。立希ちゃんはこの後イベント用の宣伝をSNSに乗せたりポスター作ってもらうけど、とりあえず今は下で受付に入って」

 

「えっ…はい」

 

立希はガンプラバトルについてはおもちゃを動かして戦わせる程度のことしか知らないが、そんな自分を他所に周囲の面々はその準備を進めて自分にも仕事を振ってきた。

いや、バイトなのだから仕事を振られることはおかしくはないのだが、自身が感じている明らかにおかしな点を周囲はまるで気にしている様子もないのを見ながら彼女は会議室を後にした。

 

 

 

「どうしてそうなった…。いや、ライブハウスなんだからライブしろよ…」

 

会議室を出て早々に立希は自身が思ったことを呟くが、その言葉は誰の耳にも届くことはなく諦めた様な表情を浮かべながら彼女はRiNGの通常勤務へと戻っていくのだった。

 


 

「椎名立希です…私が現実逃避している間になんか意味わかんないイベントが決まってたんだけど…。

…そういえば、前に愛音がイベントの配信動画見てたよな…。そうだ。そこに楽奈が映ってたな…。アイツに聞いてみるか…

ってことで次回、"何故にそうなる?”」

 





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