各チームの機体を考えてたら遅くなりました…
ん?有咲達のチームのあと1人だって?…考えてねぇよ!!ってことで投稿です。
「奥沢さん。そっちのこっちの資料を頼む」
「了解…」
蘭と共に紗夜とガンプラバトルの練習に明け暮れてから数日が経ち、有咲は美咲と2人で生徒会室に籠って仕事の山を片付けていたが、その顔にはハッキリと疲れがみえていた。
「正直言って、慣れたと思ったけど…去年の燐子先輩達はこの量を片付けながらRoseliaもやってたの…?」
「いや、去年よりも多いぞこれ…。しかも、この大半が弦巻さん関係で奥沢さんへの要望書だな」
「あたしがこころを止めれると思ってるの?」
「全部は無理でも数は減らしてるだろ…」
「はぁ…一旦休憩した後に目を通しておく…」
「なら私はお茶でも入れるよ」
こころの関係と言われた美咲はより一層疲れた様な表情を浮かべながら、再び溜っていた資料に目を通し始める横で有咲は2人分のお茶を入れると席に着いて休憩に入ると、お茶を一気に飲み干してから美咲は書類を避けるように机に突っ伏し、有咲は椅子に背もたれに身体を預けて脱力し始めた。
「市ヶ谷さん…」
「なんだ?」
「RiNGでのバトルの準備は進んでる?来週末だけど…」
「機体は問題ないな…武装類も今週末には動かせる状態にはなるけど…」
「けど…?」
「あと1人が見つかんねぇ…!!」
「そろそろ見つけないと不味いんじゃない?美竹さんもかなり出来るらしいけど2人だけは厳しいんじゃない?」
「だな…」
そんな時に何気なく美咲は有咲にイベントの話を振ると、有咲は機体は問題ないと答えたが、蘭以外のあと1人のメンバーは未だに見つかっていなかったが、有咲も蘭も誘える心当たりは全くなく完全に話はそこで止まっていたが、有咲はそこであることを思い出していた。
「薫さんと花音先輩も紗夜先輩達のバトルを見に来てたよな…どっちか誘うか…」
「あぁ、それもう遅いよ」
「はぁ!?」
一緒に見ていた2人の存在を思い出して誘おうと考えた有咲だったが、その考えは彼女達を同じバンドの美咲によって切り捨てられて落ち込む有咲だったが、そんな彼女へと美咲は2人がどうなったかを話出した。
「花音さんは白鷺先輩が頼んで巴さん達のチームに入れてもらったって言ってたよ」
「あそこか!?予想外だわ!!」
「ドラマーの友情だねぇ~…それで薫さんの方は自分でチームを組んだってさ」
「誰とだ?…白鷺先輩…はいるなら花音先輩も入れてチーム組んでるか」
「えっとね…すっごく言いにくいんだけど…。上原さんと牛込さんだよ」
「マジかぁああああ!!完全に灯台下暗しじゃねぇか…!!」
あろうことか片方の人物は自分のバンドのメンバーとチームを組んだという話を聞かされて有咲は頭を抑えて視野の狭さに絶望していたが、そんなことをしても状況は全く良くはならない。
有咲はそんな中で誘えそうな人間を考えるが、残っている知り合いの中で誘ってOKが返ってきそうな人物が全く思い浮かばない。
「後は…こころとはぐみは止めた方がいいね。あの2人は興味が無いガンプラを作るなんてことが出来る集中力すら無いし」
「おたえもぜってぇ興味持たねぇからダメだ…彩先輩と日菜さんくらいか…」
「千聖さん曰く、2人はイベントの日までロケだって。ガンダムの食事のみの1ヵ月生活だって」
「バラドルじゃねぇか…」
完全に誰も思いつかなくなった有咲に美咲は無理が無いようになんとか話を切り替えようと思い、咄嗟に思い浮かんだことを聞いていた。
「それで、今んとこはどういう戦術でいくの?」
「私が先行して索敵と囮で敵を引きつけてから、後から蘭ちゃんを飛び込んで得意の近接戦が基本戦術かな」
「なるほどね。初心者が集まるってことはマシンガンみたいな実弾じゃなくて、遠距離からのビームの撃ち合いがメインになるだろうし、近接戦に持ち込めれば対応できるって考えだと理想のタイプで言えば…美竹さんが飛び込めるように遠距離からの手数や大火力を叩きこめる射撃タイプかな?」
「後は、それと空戦出来るのが私だけだから飛べる機体だとなお良しって感じだな」
「飛行可能で遠距離火力ならウイングとか…バーチェ系列かな?後は飛べないけど面制圧できるヘビーアームズとかカラミティとか…?」
「だな。この前紗夜先輩の新機体と練習した時に思ったけど、機動力高い相手への牽制って意味でも遠距離に強い機体が欲しい」
「あ~…紗夜先輩の新機体ね~。あれはね~…」
「どんだけ動くんだよって思ったよ。結局2人で挑んでも、大破までは行けても撃墜はさせられなかったからな…って奥沢さん?」
チームに欲しいタイプの話をしていた2人だったが、いつの間にか話題は紗夜の新機体についてへと変わっていた。
あのデスティニーのスペックに紗夜の技術が合わさって、2人で挑んでも完全な撃墜をすることは出来なかった事を思い出して若干不満そうな表情を浮かべたが、何故か美咲も苦々しい表情を浮かべていたことに気が付いた彼女は美咲へと理由を尋ねると衝撃的な言葉が飛び出してきた。
「あれ…あたしも練習に付き合わされて、最後の方はベアッガイで行ったけど、頭を吹き飛ばされて中破したからね」
「マジかよ…!?あの理不尽の権化みたいな奥沢さんのベアッガイが!?」
美咲から告げられた言葉に有咲は動揺を隠せなかった。
以前に紗夜達がイベントでバトルするときの練習で、有咲も含めた3人が美咲のベアッガイと1vs1で戦った事が何度かあった。
しかし、そのいずれでもダメージを受けていなかった美咲が”頭を吹き飛ばされた”と語ったことは、有咲にとってはたえがウサギに興味を示さない以上の衝撃を与えていたが、そんな有咲を他所に美咲は紗夜の事を話していた。
「そもそもベアッガイ自体がマスコット的なあれで、戦闘に向かない機体だしね。頭デカいからあの射撃は避けにくい上に近接装備の手札が多いからね~。もう紗夜先輩相手だとアッガイじゃ勝てないしね」
「射撃って背中のビームにレールガンだったら奥沢さんなら余裕だろ…近接は対艦刀にブーメランに掌のビームだしな。蘭ちゃんもそれで翻弄されてたよ」
「ん…?」
「奥沢さん?」
「あ~…いや、なんでもないよ。そんじゃ、休憩は終わりで残ってるのをちゃっちゃとやっちゃいますか」
「…すっかり忘れてた…。ちゃっちゃとやっちゃいますか」
何故か同じ話題について話していたはずなのだが、微妙に話が噛み合っていない。
だが、2人はその違和感を感じたが残っていた作業の事を思い出すと、そこで会話を止めて残っていた仕事の山を片付けるために残った力を振り絞るのだった。
花咲川の生徒会でそんな会話が繰り広げられていたのと同じ頃、他のチームも動き出していた―――
「ほらほら!!シロ達!!早く!!」
「透子ちゃん…待ってよ~」
「はぁ…なんで、あの時だけ話を聞かずに安請け合いしちゃったんだろ…」
商店街の一角を急ぎ足で歩く透子とそれを追いかけるましろの2人の後ろを1人の少女が溜息を突きながら後悔していた。
自身にとって透子は出来るなら関わり合いになりたくはない人物だが、そんな透子はあろうことか校門を出た直後と言う生徒達が見ている前で頼みごとをするという暴挙に巻き込まれ、彼女はそんな透子と共に周囲の目から逃げられずに話の内容も聞かずに安請け合いをしてしまっていた。
普段の彼女なら家の用事などと理由を付けて逃げることも選択肢に上げようとしたが、衆人の目の前で頼みごとを引き受けてしまった以上はこのまま逃げるのも自身の今後に影響が出てしまう事が分かっていた彼女はそれでもいつでも逃げる算段を考えていた。
しかし、少し先を行く透子と目が合ってしまって完全に逃げられない状況になってしまった彼女はなんとか表情を作って少しだけ歩く速度を速くすると、ある店の前では彼女達3人も見覚えのある人物がいた。
「透子ちゃん、あれって…」
「麻弥先輩だ!!おーい!!」
「その声は…桐ヶ谷さんですね」
「どーもです!!麻弥先輩!!」
「おや、そちらの方はRiNGのお花見の時にいた…確か…」
店から出てきた人物はアイドルであり、バンドの先輩ともいえる麻弥。
そんな彼女が大量の荷物と共に店から出てきた所に声をかけた透子を他所になんとか空気になろうとした彼女だったが、残念なことに彼女の願いは叶わずに麻弥は彼女の存在に気がつかれた彼女は完全に諦めて麻弥に挨拶を返していた。
「長崎そよです」
「桐ヶ谷さん達と一緒の高校でしたね。でも、3人でどうしてこんな所に?」
「えへへ~。実は今度のRiNGのイベントに出ることにしたんですよ!!それで必要なものがこの店にあるって聞いて買いに来たんですよ!!」
「えっ!?3人がですか!?」
「もしかして、麻弥さんも…出るんですか!?」
「実はイベントには解説役として呼ばれていまして…。今日の買い物は千聖さんに買物を頼まれたからですね」
麻弥は透子が言った言葉に驚きを隠せない。
イベントごとが好きな透子は納得できるが、後の2人はそもそもガンプラに毛ほども興味がないのは麻弥にも分かる。
しかし、興味が無いにしろイベントに出てくれる以上は人を楽しませるアイドルとしても、1人のガンダムファンとしても彼女達に手を貸さないという選択肢は無かった。
「皆さん経験はないですよね?初めてだと分からないことも多いと思いますから、ジブンも一緒に行きましょうか?」
「本当ですか!?助かります!!」
「えっと…その…お願いします…」
「すいません…」
「いえいえ!!とりあえず、お店に入って気になった物を手に取ってみましょうか」
そう言って麻弥は月ノ森の3人と共に目的地であった模型店に入ると、麻弥に言われて一通りの物を
見ていこうと話していたが、早々にましろが脚と止めて気になった箱に手を伸ばしていた。
「倉田先輩?」
「私…これにしようかな…」
「随分と…他のと違った見た目ですね…」
「シロ、ってなんか髭生えてね?って何て”∀”名前なの?」
「なんか蝶見たいで綺麗だなって…それに、顔もかわいくない?」
「おっ!!ターンエーガンダムですね!!確かに髭が生えてるような顔も特徴ですけど、月光蝶って言うのもあって蝶のアクセサリーを使ったりしてるから合ってると思いますよ」
彼女が手に取った機体は特徴的な見た目をしていたが、彼女の独特のセンスに嵌まったらしくましろは即決したその横で透子が声を挙げていた。
「麻弥先輩!!あたしは目立つ奴がいいです!!」
「目立つですか…?そうですね…ターンエーも見た目的に特徴がある機体ですから…差別化するならGP02サイサリスか、それかこっちのウィンダムと別売りのマルチランチャーなんてどうですか?」
「サイサリス…確か鬼灯の英名ですよね…。それにしては悪者顔ですね…」
「そよちゃん…それは…私も思ったかも…」
「ちょっと麻弥先輩。これのどこが派手なんですか!?」
「見た目ではなく戦いが派手になるのを選びました!!どっちも核弾頭を打ち込むので派手な爆発が期待できますよ」
「「「かっ…核~!?」」」
「…どうやら核爆発はお気に召さない見たいっすね…」
目立つというリクエストとして麻弥は2機を挙げたが、サイサリスの方は全体的に大きい印象を与えるが、もう一つの方に至っては量産機で完全に目立つとは対極にいるようなものを出された透子の反論に麻弥が答えたがその答えを聞いた3人は"核"というとんでもない名称が出たことに驚きの声を挙げると麻弥はそれが気に召さないと察すると次の得物を探していた。
「見た目が派手だと…メタリック塗装がされている物なら結構ありますよ。例えばこれなんてどうです?ユニコーンガンダム3号機フェネクスです」
「金ぴかでめっちゃ派手じゃないですか!?」
「眩しい…」
「これいいかも…!!」
「全身金って成金趣味っぽいですね…」
「そよちゃん…成金って…」
「えっ…?あっ…」
麻弥が出したキットに食いついた食いついた透子だったが、そよはその機体を見て思ったことが口から漏れてしまい、その事をましろに指摘されて驚いた表情を作っていたが、そよはこれを狙っていた。
自身の発言で空気が悪くなってしまえば、この集まりは空中分解して頼み事その物が無かったことになることを期待していたが―――
「うっ…確かに言われるとそう思えてきた…。助かったよ!!」
「えっ!?…あっ…はい」
透子はそよの考えを素直に受け止めた上に感謝の言葉を口にしていたが、その状況に完全にそよは動揺を隠せなかったが他の面々はその事を全く気にしている様子は無く次の物を探していた。
「麻弥先輩!!ああいうメッキとかは無しにしましょう!!最初みたいに戦いが派手なので!!」
「そうですね…!!核じゃないならビームですね…そうなると、ゲロビが撃てるのがいいですかね?」
「「「ゲロビ…?」」」
「ガンダムの界隈でビームを垂れ流すような攻撃の事を言うスラングですよ。由来は機体の口に見えるパーツからビームを垂れ流す姿から来た言葉ですが…」
「汚い表現ですね…」
「あはは…スラングなんてそんなものですよ」
「やっぱ見た目の方で!!」
核と言うド派手な演出の次に出されたのがゲロと言う汚物をモジったスラングに月ノ森の3人は困惑した中で透子が再び意見を変えていた姿を見た麻弥は困り顔を浮かべるとあるキットを思い出してその箱を手に取っていた。
「だったら…これなんてどうですか?ナラティブガンダムのC装備です。シンプルな武装構成で戦いの派手さは無いですが、各所にあるクリアパーツも見た目の派手さを出してくれますよ」
「C装備…?他にもあるんですか?」
「そうですが、他の装備は初心者には使いにくくて、クリアパーツが多いのもC装備の特徴なので…」
「麻弥先輩!!これにします!!」
「ふへへ…毎度ありです!!」
麻弥の勧めもあって透子も自身の機体を決めた。
そして残るはそよ一人だけだが、彼女は黒い部分を剥き出しにして誰にも聞こえない様に独り言をつぶやいていた。
「何も頑張る必要はないじゃない。弱そうなのを選んですぐにやられちゃえば良いだけじゃない…」
そう言って彼女は周囲を見渡すが、全く興味のない彼女にとってはどれもこれも全部一緒に見えてしまってどれがどれだか全く分からない彼女だったが、1つだけ異様な物の存在を見つけたが―――
「ボール…弱そうだけれど、露骨なのはダメよね…」
「どれか見つかりました?」
彼女はそっとそれから視線を外して探してみるが、もはや何が何だか全く分からない状況になっていたそよに麻弥が何気なく声をかけられると即座に表情を作って誤魔化し始めていた。
「何が何だかわからなくて…」
「そうですね。分かんないですよね。見た目で気になったのでいいんですよ」
「っ!?じゃあ…」
見た目が気になった物でいい―――
麻弥からの免罪符にも聞こえたその言葉を聞いたそよは不自然にならない様に周囲を見るふりをしながら先ほど見つけたボールの方向へと向かっていき、目の前まで迫ろうとしたその瞬間―――
「麻弥さん!!こっちに面白いもんありましたよ!!ほらこっちだって」
「
突如として何かを見つけた透子がその場に割り込んだと思ったらそよの手を掴んで彼女が見つけた方へと連れて行ってしまう。
黒い部分が出かけたそよだったが、なんとか建前でごまかすと彼女の目の前には奇妙に並んだ箱の群れが現れた。
「桐ヶ谷先輩…これは… ?」
「くじびきだって!!どれが当たってもイベントに出れるらしいし、決まってないならこれで選んじゃったほうが早くない?」
「ちょっと透子ちゃん…それはあんまりじゃ…」
「でも、こだわりとかないならどれ選んでも一緒じゃん?」
確かにそよはこだわりなんてものはなく、透子が言っている言葉には何も間違いはない。
だが、自身の計画が潰されたことに内心はらわたが煮えくり返りそうになるほどの怒りを覚えたが―――
「弱そうなのが出たらドンマイってことで」
「っ!?」
透子が何気なく言ったその言葉に彼女は反応した。
どうせくじ引きの景品になるものなんて目玉の商品を除いたらハッキリ言って在庫処分とほぼ一緒で、在庫になるものはどうせ人気のない弱い機体。
確率的にも弱い機体を引ける可能性が圧倒的に高い上に、くじの景品なら先ほど見つけたボールのような露骨なモノは出て来るとは思えないし、仮に出てきても彼女にとっては大当たりだしくじの結果だから文句を言われることも全くない。
こんな自身にとって都合の良すぎる内容もそうそうない。
そう感じたそよの答えは決まっていた
「これで出たのに決めます」
「えっと…そよちゃん?透子ちゃんの言う通りにしなくても…」
「倉田先輩。でも、正直よく分かんないからこれで選んでも一緒ですよ」
「う~ん…買物は一期一会ですから…本人が納得してるならこういう決めからもアリかもですね…」
そよの言葉を聞いたましろは透子の悪ふざけに乗る必要はないと説明し始めたが、そよの返事を真に受けたましろは深く追求することもせず、すんなり引き下がるとそのままそよはくじを購入してその内容を店員に渡すと店員がそのまま店の裏に消えた。
そして、店員が店の裏から持ってきたくじの景品を差し出された景品を見た一同は何も反応できず、その場で固まってしまうのだった。
「いや~…後輩のガンプラ決めるのの手伝いが出来て楽しかったです!!それに頼まれてた買物も出来てジブンは満足です!!
それにしてもあのお嬢様学校の月ノ森の人達も参加するなんて驚きましたね。
さて、次回は仲間が見つかってない市ヶ谷さんと美竹さんはガンプラパーツの補充のために買いだしに出かけたその先で思いもよらない人物に遭遇することになりました
次回、"やっぱりあいつはボコボコにしよう…"お楽しみに!!」
判明チーム
有咲・蘭・???:
つぐみ・イヴ・つくし:チーム羽沢珈琲店
New!! ますき・巴・花音:
あこ・ロック・明日香:
パレオ・七深・燐子:チームパレ町
透子・ましろ・そよ:チーム月ノ森
New!!薫・りみ・ひまり:
参加不可
紗夜・リサ:予定あり
美咲:出禁
麻弥:解説