やったね有咲ちゃん!!仲間が増えるよ!!ってことで投稿です。
誰が仲間になるんでしょうねぇ…
イベントまでの日程が近づいていく中で、有咲と蘭は2人で荷物を抱えて街を歩いていた。
「有咲、買物に付き合ってくれてありがと…」
「私も塗料の追加が必要だったからな…」
「それで有咲…進捗はどう?」
「機体本体は完成して別機体から武装引っ張ってきて動作確認もいい感じだよ。本番用の武装の仕上げも明後日には終わると思うけど…」
「うん…後1人…どうしよっか…」
彼女達のガンプラの準備も順調に進んでた。
しかし、順調な彼女達だったが未だに最後の1人のメンバーが見つかっていなかった。
「誘えそうな人って言っても後は誰だ…?ダメ元で友希那先輩に聞いて断られたし…」
「後、残ってるのだと…ハロハピは―――うん。奥沢さんに言われて声かけてないけど。ガンプラ作れるとは思えねぇ…」
「だね…後残ってる人はもう頼んでも断られそうな人だけしかないし…」
「くっそ…何で今回は前の花見の時と違って香澄達が運営での仕事で参加できねぇんだよ…。こうなったら2人で出るのを考えたほうがいいかもな…」
「だね…。機体情報も漏れてるから、あたしの武装構成を中距離用に調整しないと…ってあれ」
彼女達の周りでイベントに参加してくれそうな人は思いつかずにいた。
有咲達は仲間集めを諦めて2人で参加することを真剣に考え始めた彼女達は2人での武装構成変更について検討し始めるが、そのタイミングでは何かを考えている様な表情を浮かべながら歩いている知り合いの姿を発見した。
「あれは…瑠唯ちゃん?」
「何か考えてるみたいだけど…」
「だな…おーい。瑠唯ちゃん」
「市ヶ谷さん…それに美竹さん…こんにちは。その荷物は…?」
「あぁ、ガンプラと作るのに必要な塗料とかだよ。RiNGのイベントに出るのに必要でさ」
「そうですか…そう言えば何か話してたようでしたけど?」
「気づいてたんだ…。有咲とあたしの2人チームになりそうだから色々それ用に考えないといけないって話はしてたけど?」
「そうですか…」
「?瑠唯ちゃん?」
何かを考えていたような素振りを見せていたのは瑠唯。
2人は彼女と挨拶を交わすと、瑠唯は2人が持っていた荷物が気になったのかそれについて尋ねると返ってきた言葉を聞いて何かを考えるような仕草を見せたと思ったら急に瑠唯が2人の方へと真面目な顔で向き合っていた。
「あの…」
「何…?」
「私にガンプラについて教えてもらえますか?」
「「はぁ!?」」
「荷物落としましたよ?」
あの瑠唯からガンプラについて教えてほしいと言われた事に有咲達2人は全く同じタイミングで持っていた荷物をそのまま地面に落としながら驚きの声を挙げていた。
ガンプラに全く興味を示さなそうな瑠唯から飛び出してきた言葉に2人は唖然とした表情を浮かべ、その言葉を2人は現実のものと認識出来ずに思わず顔を見合わせて起こった出来事を確認し始めていた。
「ゴメン…あたしの聞き間違いかもしれない…有咲…」
「蘭ちゃん、あの瑠唯ちゃんがガンプラについて教えてって聞こえたんだけど…夢か?」
「いえ、現実ですけど?」
「「えっ…?」」
思わず確認し合った2人だったが、当の本人から肯定された2人だったが、それでも夢でも見ているのではないかと疑いが拭いきれず、互いへと腕を伸ばして同時に頬を摘まみ上げていた。
「「いひゃい…」」
「何をしているんですか…」
「いや、白昼夢でも見てるんじゃないかと思って…」
「現実だと思えなくてつい…」
「はぁ…」
互いの頬を掴み合う光景を見せられた瑠唯は2人を残念なものを見るような視線を向けるが、なんとか時間をかけて受け入れがたいが何とか現実を飲み込んで我に返ったが、妙に生暖かい周囲の視線に気が付いた2人は即刻この場を離れることを決めた。
「とりあえず場所を変えよっか…理由もちゃんと聞いておきたいし」
「場所はうちの蔵でいいだろ」
「分かりました」
こうして一同は早足にその場から離れて有咲の蔵へと移動すると、落としてしまった荷物の状態を確認してから2人は瑠唯へと向き合っていた。
「それで瑠唯ちゃん…何がどうしてあんなことガンプラなんて言い始めたんだ?」
「実は…さっき…」
そして、彼女はここまでに至った経緯を話始めていた。
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――――数時間前、七深のアトリエ
「はぁ…どうしよう…」
「今日のつーちゃん、良い感じだったのにどうしたの~?」
「ふーすけ、どうしたん?」
練習が終わった後、練習では全く問題が無かったはずのつくしが何故か溜息をついていた。
そんな彼女が気になったのか透子がつくしに話を振ると、彼女は再び困ったような表情を浮かべながら透子に答えていた。
「えっとね。つぐみ先輩達と今度RiNGのイベントに出ることになっちゃって…」
「つーちゃんも出るんだ~」
「ななみちゃん…今、”も”って…」
「パレパレにりんりん先輩と3人で出るんだ~。有咲先輩はいないけどチームパレ町復活だよ~」
「へぇ~ななみちゃんも出るんだ」
「パレパレに誘われたんだ~。それに、ファミレスでバイトしてた時に有咲先輩とらんらん先輩が2人でガンプラについて話してたし、流行ってるんでしょ~」
つくしがRiNGでのイベントに参加することを告げると、同じイベントに七深"流行っている”と言う勘違いとパレオに誘われたからと言う理由で参加することをつくしに話していたが、このタイミングでイベントが好きな透子もその話に食いついていた。
「マジで!?あたしもシロと後、花見の時にいた後輩と一緒に出るんだよね!!」
「透子ちゃん…そよちゃんの事を大分無理やり誘ってた様な…」
「ミクロンミクロン!!だってあたし達は麻弥先輩に教わったからね~!!」
「あれ?るいるい、とーこちゃん達を心配してる?」
「よく分からないけれど、一人でやる訳じゃないのだから大丈夫じゃないかしら?大和さんに迷惑をかけていないかは心配だけれど…」
気が付けば瑠唯を除いた4人がいつの間にかRiNGのイベントに出ることになっていた。
正直に言えば、ガンプラなど毛ほどの興味もない瑠唯にとっては自分だけが参加しないということに対しては全く気にしておらず、むしろ何で出るのか?と疑問にすら感じていた瑠唯。
彼女はそう思ってはいても口に出さずに黙って4人を静観しようとしていたのだが、そんな状況で透子は瑠唯へと顔を向けていた。
「ルイもイベント出るっしょ?」
「出ないわよ」
「えぇ~。ルイ、折角のイベントなんだし!!」
「興味ないわ」
「出たほうが良いっしょ!!」
「興味ないって言ってるじゃない…」
瑠唯がイベントに出ないと分かった透子は執拗に彼女をイベントに誘うが、彼女はその興味もない誘いになる訳もなく面倒くさいと言った表情になりながら透子の誘いを断り続けていく瑠唯の言葉を聞いていた彼女は断り続けていた瑠唯にとんでもない想像を膨らませていた。
「あれ?もしかして不器用でガンプラ作れないから出ない感じ?」
「なんですって…?」
何を思ったのか透子は瑠唯は参加”しない”のではなく、ガンプラが作れないから参加が"出来ない"と完全に斜め上の方向に思考が飛躍してしまい、考えるだけでなく口に出してしまった。
確かにバンドの衣装を担当している透子や、小物を作るのが得意な七深に比べたら不器用な部類にはなるものの瑠唯は自身が不器用だと言う認識は全くなかったのだが、今の透子の発言は遠まわしに自身が不器用だと言っているように聞こえてしまった瑠唯は思わず顔を顰めたが、ましろ達が瑠唯の事をフォローするかのように透子に言葉を返していた。
「そうだよ…麻弥さんに教わりながらだったけど、私だって作れたんだから…るいさんが作れない訳ないよ…」
「だって、子供だって作れるんだからるいさんなら作れるよ!!」
「とーこちゃん、るいるいだよ~?出来るよ~」
「興味がないから作るとは思えないけれど…。ごめんなさい、生徒会の仕事が残ってるから先に失礼するわね」
ましろ達は瑠唯の事を擁護している―――はずなのだが、言葉選びが悪かったのか言われた本人には遠まわしに自身が不器用だと言われている様に聞こえてしまったが、自身の考えを押し殺して咄嗟に思いついた理由をでっち上げてアトリエから退散して、街に向かって歩いていくのだった。
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「―――と言った感じで、その後は街を歩いていたら、おふたりに声をかけられて今に至ります」
ここまでの瑠唯の話を聞いた有咲は、現状の状況をなんとか整理しようと鈍りに鈍った頭を動かしていた。
「なるほど、要するに瑠唯ちゃんは他のバンドメンバーからガンプラを作れないと思われたから実際に作って見返してやろうって事か?」
「…端的に言えばそうですね」
「何やってんの…透子…」
「ホントにそれな…」
話を聞いて状況を理解した2人は完全に元凶になっていた透子に呆れながら、瑠唯からの依頼に対しての答えを考えていた。
ガンプラを教えるのは構わないが、もしかしたらイベントが終わると同時に熱が冷める可能性もある。
もしかしたら、終わった後でもその事をあの手この手でネタにされる可能性は微妙に捨てきれないし、そうだとしたらガンプラを作っただけで話が終わるとは3人には思えなかった。
「でも、ガンプラ作っただけで終わりにならないよな?」
「バトルも透子に見せたほうが良いかもね…」
「あの…私はガンプラに触った事すらないのですが…」
有咲と蘭の2人はガンプラを作るだけではなく、バトルもして見せた方がいいと言う共通の認識を持ったものの、瑠唯本人は当然今までの人生でガンプラに触ったことが無く2人の話について行けない。
そんな瑠唯にバトルなど無謀ではないかと当の本人が思っていたが、瑠唯と透子には共通していたことがあった。
「大丈夫。どうせ透子も今回が初めてだから、そんなに大差ないよ」
「ですが、作る時間もバトルの練習する時間も無いと思いますが…?」
2人の共通点を話した蘭。
しかし、瑠唯は今からでも透子に追いつけるかと疑問を持ったが蘭は笑みを浮かべてそんな彼女の疑問に答えていた。
「ここをどこだと思ってるの?あの紗夜さんが住み込んでまでガンプラ作ってた場所だよ。作るための道具もバトルシステムも置いてあるガンプラをやるには最高の場所だよ?」
「道具もシステムも弦巻さんの家の人が勝手に用意してそのままうちの物になっただけなんだけどな…」
その話をしていた有咲はどこか遠い物を見るような目になっていたが、蘭が言った”ガンプラをするには最高の場所”と言うことは全く否定してはいないのを見た瑠唯はその話を聞いて改めて2人にガンプラについて教わることを決めた。
「では、イベントが終わった後でいいですので…お願いします」
「あぁ、構わないよ」
イベントの準備もあるのにも拘らず瑠唯の頼みを引き受けた2人だったが、頼んだ後で瑠唯は若干の申し訳なさを感じてしまい、思わずイベントの事を聞いていた。
「あの…引き受けてもらって言うのもどうかとは思いますが、おふたりはイベントの準備はどうなんですか?」
「後は武器作って細かい調整だからそこまで切羽詰まってる訳じゃないよ」
「あたしもだね。つぐみと巴がいるから優勝は出来るか分かんないけど、良いとこまでは行けるとは思うよ」
イベントに対してそれなりに自信をもっている2人の姿を見た瑠唯。しかし、彼女はこのタイミングで七深のアトリエで聞いたある言葉を思い出して、ついその言葉を口に出してしまっていた。
「そういえば桐ヶ谷さんは紗夜さんがいないなら自分たちが優勝するって言ってましたよ」
「「…」」
瑠唯の言葉に空気が凍る。
透子の性格上言いそうな言葉ではあるが、初めてのバトルをするような人間相手に簡単にバトルに勝てると言っていることが、今までバトルをしていた蘭や美咲によって紗夜やリサと一緒に何度も地獄を味わわされていた有咲は透子に舐められているとしか思えなかった。
「ごめん瑠唯ちゃん。さっきイベント後にガンプラ教えるって言ったけど、撤回するわ」
「そうですか…」
有咲が突如として手のひらを返してガンプラを教えることを撤回していた。
その言動に瑠唯が一瞬驚いたものの事情を察してその言葉を受け入れようとしたが、有咲は蘭と全く一緒のタイミングで瑠唯の予想を越えたことを言い出していた。
「「やっぱり
「はい?」
「アンタも透子に舐めたこと言われてこのままでいいの?」
「瑠唯ちゃん。うちらのチームに入って、透子ちゃんをボコボコにするぞ?」
蘭はともかくとして有咲から"ボコボコにする"などと言うバイオレンスな言葉が飛び出したことにも驚いたが、それ以上に2人のチームに勧誘されている事態を瑠唯は全く呑み込めなかった。
思わず2人の顔を見た瑠唯だったが2人の目は完全にヤル気の目をしていたことに驚いたが、彼女にらしくもなくその勢いに呑まれてしまっていた。
「よろしくお願いします…」
「よし!!なら、透子ちゃんの担当は瑠唯ちゃんだ!!これからガンプラ決めなきゃな!!」
「とりあえず、ここにあるのを動かして動きに合うタイプを見てから考えようか」
「分かりました」
こうして有咲と蘭は瑠唯と言う皆の予想を遥かに上回るほどに意外なメンバーを仲間に引き入れ、彼女が透子をボコボコに出来るまでに鍛えることを決心するのだった。
「ど~も☆今井リサで~す!!うんぬんかんぬん遭ったけど、有咲のチームも決まって良かったね~!!そんなこんなで次回は時間が飛んでイベント当日!!どんなの使うのかな~。アタシも新しいのは作ったからやりたいけど、予定出来ちゃったから仕方ないよね!!
って事で次回"戦場への扉”そんじゃ~ね~」
誤字報告・評価感想をお願いします。
判明チーム
New!!有咲・蘭・瑠唯:
つぐみ・イヴ・つくし:チーム羽沢珈琲店
ますき・巴・花音:
あこ・ロック・明日香:
パレオ・七深・燐子:チームパレ町
透子・ましろ・そよ:チーム月ノ森
薫・りみ・ひまり:
参加不可
紗夜・リサ:予定あり
美咲:出禁
麻弥:解説