ひまりちゃん、君はどんなゲテモノなんだい?(ゲス顔
ってことで投稿です!!
あこ達が地上に置いて明日香は1人で空に上がって砲撃が飛んできた方向へと牽制の為にビームライフルを放っていた最中、再び砲撃が放たれて、今度はそれが明日香目掛けて飛んできた。
「うわっ!?避けれた…!!」
砲撃を開始した明日香。
先ほどは何となくの方向に牽制を放っていたが、今回は砲撃されたポイントをハッキリと認識して今度はライフルではなく背部にマウントされている高エネルギービーム砲で残骸に隠れていた標的に狙いをつけていた。
「これで…!!当たって!!」
明日香から放たれたビーム砲は真っすぐに砲弾が飛んできた方向へと突き進み、高出力のビームが残骸を融解させていくが、爆発が起こった様子はない。
しかし、爆発の煙が晴れていくと徐々に薫達のチームの最後の1人であるひまりの機体が姿を現していく。
「外した…!?あれが…上原先輩の…?」
「うわぁ!?見つかっちゃった!!」
煙が晴れていく中で見えてきた機体。
しかし、その姿を見た明日香は予想もしていなかったその姿に声を挙げずにはいられなかった。
「せ…戦車…!?」
ひまりの機体を見た明日香の第一印象は戦車。
いや、戦車の様なキャタピラがついていたが、車体の上にMSの上半身がついているそれを戦車と呼べるのか疑問に感じた明日香だったが、正解は戦車でもMSでもましてやMAですらないその機体は、”
「隙アリだよ!!」
「あぶなっ!?距離を詰めれば…!!」
だが、そんな名前は明日香は知る訳もなく、あのひまりがそんな機体を使っていることに驚いていたタイミングでひまりは止まっていた明日香目掛けて主砲の30cm砲を打ち込むが、空を飛んでいた明日香は悠々とそれを回避すると、主砲の砲撃を止めるために対艦刀に持ち替えると一気に距離を詰めていく。
「これで!!」
「うわっ!?」
距離を詰めた明日香は対艦刀を一気に振り下ろそうとしたが、対艦刀はひまりを両断することが出来ず、振り下ろされる前に明日香の腕はひまりの機体から伸びていたショベルアームによって阻まれていた。
「はぁ!?ショベル!?」
「もう!!怒るからね!!」
「はぁ…?っ!?」
いきなり対艦刀を振られたひまりはちょっとだけ怒ったような口調になると、機体の上半身が持っていた2丁のマシンガンを明日香に向ける。
しかし、それに気が付いた明日香は両手のビームシールドを展開してマシンガンの銃弾の雨を防ぎながら一旦距離をとっていく。
「キャタピラに両手のマシンガンに大砲、そこにショベルってどんなゲテモノですか!?」
「ゲっ…ゲテモノ!?」
「あっ…」
明日香はひまりの機体について思ったことを口走ってしまったが、あろうことにその言葉はひまりに聞こえてしまっていた。
それを理解した明日香はやってしまったと頭を抱えたくなったが、流石にこの状況で謝るのもどうかと思い至った明日香は思ったことをそのまま伝えることにした。
「いや、だって…ねぇ?」
「どういう意味~!?」
「えっと…上原先輩が選んだそれ…もはや人型ですらないですし…」
「うっ…」
バトルでの攻撃ではなく盤外での口撃になっているが、明日香はここまで来たら引けないと察して、完全にとどめを刺しに行く。
「まぁ、私もあこに選んでもらった中から決めたからそこまで人の事言えませんけど…大分ゲテモノ選んでますよね?
そう言えば、前にたえ先輩がベースには変わった人が多いって上原先輩もベースで…あっ…」
「……」
最後の最後で明日香はひまりにとってとてつもない地雷を踏み抜いてしまった。
流石のひまりもその言葉にフリーズしてしまったと思ったが、途端に彼女はブチ切れてしまった。
「もう怒ったよ!!」
「うわっ!?」
怒りに任せてひまりはマシンガンと主砲を明日香目掛けて乱射し始めるが、距離を空けていた明日香は主砲の回避に専念しながら、マシンガンを盾で受ける。
「これ!!薫先輩が儚いって言って選んでくれたんだよ!!」
「儚い!?どこが!?」
薫の謎の感性によって選ばれたらしいひまりの機体に思わず明日香はツッコみを入れてしまったが、そんな状況でも回避を続けていく。
「そっちの2人だってあこちゃんが選んだんでしょ!?」
「まぁ…そうですね…!!」
「始まる前の解説でリサさんが言ってたよ!!2人が選んだ理由は名前繋がりの駄洒落だって!!」
「…」
明日香からの口撃を返すようにひまりは明日香に向かって撃ちながら言葉を返したが、2人の間で交わされた言葉には1つだけ明確な違いがあった。
「…上原先輩」
「私の事は言うのは構いませんけど、六花は関係ないですよね…?」
「えっ!?」
明日香はひまり個人に対して発言をしていたが、一方でひまりの方は明日香の友達であるロックの事を引き合いに出していた。
ひまりに色々と言ってしまった明日香は自身の事を言われるのはしょうがないと割り切れたが、彼女は今は関係が無いロックの事を引き合いに出されたことが―――――
「アンタって人はー!!」
「怒ってるのはこっちも一緒!!撃ち落としちゃうから!!」
「させるもんかー!!」
明日香の逆鱗に触れた。
怒ったひまりの射撃が明日香を襲うが、狙われた彼女は奇しくも扱っている機体のパイロットが言っていたのと全く同じセリフで怒りを剥き出しにしながら叫ぶと同時に明日香は対艦刀を両手で構えて、左右に機体を振りながら再びひまりとの距離を詰め始めていく。
しかし、その最中でひまりの主砲での攻撃が明日香への直撃コースを飛び彼女は明日香の撃墜を確信した。
「当たった!!えっ!?すり抜けた!?」
「はぁああああああああああああ!!」
「えっ!?分身してる!?」
当たったと思ったひまりの砲撃だったが、その砲撃が明日香の機体に当たることなく通り抜けていく。
砲弾がすり抜けたことが信じられなかったひまりだったが、彼女に向かって来ている明日香が残像を残しながら向かってくる光景に今までの怒りが吹っ飛んでしまっていた。
「あぁあああああああああああ!!」
「っ!?」
そして、そのタイミングで明日香は機体を左右に振るのを止め、対艦刀を真っすぐに突き出して最短距離で突っ込んできていた。
それを見たひまりは逃げようと考えたがそれよりも先に明日香の対艦刀が機体の下半身であるタンク部分を真正面から突き刺さり――――
「でぇえええええええい!!」
「あっ…!!」
明日香は突き刺したままの対艦刀を持つ手首を返すとそのまま上空に飛び上がり、ひまりの上半身を両断して見せた。
車両部分を突きさされて、上半身が縦に2つに割られたひまりは撃墜されるのは確定した。
しかし、撃墜で機体が完全に止まるまでのほんの僅かの時間にひまりは最後の抵抗として彼女達の下にいたあこ目掛けて砲撃を繰り出だそうとしたのと同時にひまりの機体は爆散した。
「…っ!!」
ひまりの機体が爆散したのを上空から見届けた明日香。
しかし、彼女は爆炎の中からひまりが最後の最後に放った砲弾が飛んでいくのを見た彼女は咄嗟に叫んでいた。
「六花!!避けて!!」
彼女が名を呼んだのは薫と共に動き回っているあこではなく、完全に足が止まっていたロック。
だが、呼ばれた本人は全くその言葉の意味が分かってはいなかった。
「えっ…?明日香ちゃ―――」
「ろっかーーーーー!!」
ひまりが最後の最後に放った砲弾は彼女が狙っていたあこではなく、その近くにいたロックの機体の胴体を貫いて爆散してしまった。
互いに1人ずつ倒された状況になった2チームだが、ここで明日香は動き出した
「っ!!」
明日香はあこに当てない様に上空からビームライフルとビーム砲を乱射して地上にいた3人の周囲に大きな土煙をあげて視界を塞ぐと、一目散にあこの元へと飛び込んでいく。
「あこ、下がるよ!!」
「あすか!?ろっかの敵討ちしなきゃ!!」
「上原先輩は倒したよ!!それに薫先輩とりみ先輩倒すにも、一旦体勢を立て直さなきゃどうにもならないでしょ!!」
ロックを撃たれて敵討ちに走ろうとしたあこ。
だが、その仇であるひまりは既に明日香が打ち取っており、このまま残った2人を倒そうにも射撃が効かないりみを倒すために接近するのは今の2人では難しいのが分かった明日香は引くことを選んだのだ。
「上まで飛ぶから捕まって!!」
「分かった…!!」
あこは明日香の考えに同意すると、互いの左腕を掴み合う。
そして、腕を掴んだのを確認した明日香は最大出力で薫達が落ちてきた崖の上へと飛び上がっていく。
「薫さん、あこちゃん達が逃げちゃいますよ!!」
「ひまりちゃんがやられたのは悔しいが、下がる相手の背中を撃つのは儚くないね…このまま見送ることにしようか」
2人が飛んでいく背中を狙おうとしたりみだったが、引いていく背中を撃つことを薫に止められると2人で離れていく背中を見送るのだった。
そんな戦いがあったのと同じ頃――――
「何とか立った…」
市街地に残されていたそよは有咲によって倒された機体をMS形態へと変形させて、なんとか機体を起こすことに成功していた。
しかし、今の彼女はチームの1人が倒されて、残った1人は生き残っているのは分かっているものの機体を暴走させたまま行方不明という正に絶望的な状況だった。
「なんで…こうなったのよ…」
戦って倒されただけならまだしも1人は暴走して行方不明で、自身はトドメを刺されることなくこの場所に置いて行かれてしまい完全に孤立無援になってしまったそよは完全に自棄を起こしてしまっていた。
「もう!!全部滅茶苦茶になっちゃえばいいのよ!!」
そよはMS形態になったデストロイは残っていた全ての火器を使って市街地を焼き払っていく。
傍から見れば隠れられる場所を潰しているようにも見えなくはないが、実際はすぐにやられた先輩と行方不明になった先輩に対する怒りを発散するためのただの八つ当たりである。
しかし、そんな八つ当たり中であったそよの方へ先ほど薫達を襲撃していた機体が真っすぐに向かって来ていた。
「…」
そよは向かってくる機体など全く知る訳もなく、ただ1人で八つ当たりの的がやってきた程度にしか考えておらず、彼女は市街地の建物から向かってきた黒い機体へと変えるとそのまま生き残っている砲門全てでその機体を迎え撃った。
「やられちゃえばいいのよ!!」
「…」
「えっ!?なんで当たらないの!!」
背部フライトユニットのビームに両手10本のビーム、そして機体の胸部と頭部のビーム砲まで含めた数えるのが億劫になる程のビームで向かってくる1機を狙っているにも関わらず、向かってくる機体はそのビームの嵐の中を最小限の動きですり抜けて、そよの機体の目の前で静止した。
「なんで…」
「…」
そよはこの弾幕を潜り抜けてきた機体を信じられないと言った様子で視線をむけたが、黒い機体は右手に持っていた剣の先端からビームを発振させて胸部のビーム砲だけを切り裂くとそのままそよの機体の脇をすり抜けていく。
「何でこうなるのよ!!」
脇をすり抜けられたそよは背中を見せる機体に対して再びビームを向けるが、黒い機体は最小限の動きだけで背後から迫るビームを躱しながらそよの前から姿を消していく。
「逃げられた…でも、あっちは確か…」
逃げられたそよは黒い機体が飛んでいった方向を見るが、その方向は先ほど戦っていた金色の機体が飛び去って行った方向と全く一緒の方向だった。
「上原さん!!アウトー!!」
「ほんとですよ…薫さんが選んだからってヒルドルブは無いでしょ…」
「ん~」
「リサさん、どうかしたんですか?」
「明日香ぶっ倒していいかな?」
「ダメですって。リサさんどうしたんですか!?」
「麻弥、だって、アタシの事変人扱いしたし」
「いやいや、今出てきたベースの人達見てくださいよ。デストロイにハシュマル、それにサイコガンダムにヒルドルブですよ?変人って言われても文句言えないですからね?」
「奥沢さんの言う通りですね…」
「納得いかない!!」
「リサさん落ち着いて…あっスイマセン。こころから電話が来たので一旦外しますね」
「はい!!…次はバクゥハウンドに狙われた白金さん達と、そろそろ最初に倒した市ヶ谷さん達のチームを見ないといけないですね…ってことで次回、"黒衣の追跡者"」
誤字報告・評価感想をお願いします。
判明チーム
チーム羽沢珈琲店
つぐみ(バルバトスルプスレクス)・イヴ(ゴッドガンダム)・つくし(??・近接機体)
チームドラマー
ますき(??・00系列)・巴(辟邪)・花音(??・00系列)
チーム2年A組1Pt
あこ(デスヘル)・ロック(マドロック) ・明日香(デスティニー)
チームパレ町
パレオ(SDゼロカスタム)・七深(ハシュマル)・燐子(エアリアル)
チーム月ノ森
透子(NT-C装備) 撃墜・ましろ(ターンエー)・そよ(デストロイ・小破)
チーム瀬田薫とお姫様達1Pt
薫(ギャン)・りみ(サイコガンダム)・ひまり(ヒルドルブ)
チームmedley(寄せ集め)1Pt
有咲(アカツキ)・蘭(ティターニア)・瑠唯(AGE3-ノーマル)
運営サイド
??・???(ケルベロス・バクゥ・ハウンド)
美咲・リサ・麻弥:解説