BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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お待たせしましま。
はえぇ…るいるいつえぇ…
って考えながら初投稿です。


第15話-鋼鉄の海賊

自身へと向かってくるクロスボーンを前に有咲は即座にライフルでそれに応戦する。

しかし、目の前のクロスボーンはそのライフルの射撃をバレルロールで躱しながら有咲へと迫ってくるその姿に違和感を感じずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

「なんだ…この動き…どっかで…」

 

有咲はクロスボーンと戦った経験などあるはずがないが、目の前にいるクロスボーンの動き方には謎の既視感を覚えた事を疑問を覚えたが、それについて考察するほどの余裕はなかった。

 

「くそっ!!今はそんなこと考えてる場合じゃねぇ!!」

 

「…」

 

「やっぱりウェッブから来るよな!!」

 

有咲は迫るクロスボーンとの近接戦に対応するためにライフルにマウントしてあったサーベルを起動して銃剣として構えた。

しかし、先に間合いに入ったのはクロスボーンで手に持っていたウェッブを有咲に向けて振るうが、それを盾で弾いたがすぐにクロスボーンは接近してムラマサをビームを発振して振り下ろしたが、有咲は振り下ろされたムラマサをそのまま銃剣で受けてから即座に横に受け流していた。

 

「鍔迫り合いなんてするわけないだろうが…!!」

 

他の機体が相手ならそのまま鍔迫り合いを始めていたところだが、有咲が今対峙しているのはクロスボーン・ガンダム。

接近戦に強く調整されたその機体を相手にまともに鍔迫り合いなどしようものなら、胸部ガトリングや鎖骨部に格納されているビームサーベル、そしてフロントスカートにおそらく装備されているであろうシザー・アンカーからの攻撃が飛んでくることが容易に想像が出来た有咲は鍔迫り合いの選択肢を捨てざるを得なかった。

 

しかし、至近距離で機体を見れたことで新たな情報を得ることが出来ていた。

 

 

 

 

 

「予想通りだけど、やっぱりサーベルの展開も再現してんな…!!ますます受け止めるのは無しだな…!!」

 

得られた情報は本来ならオミットされているサーベルの展開まで再現していると言う異常な作りこみで有咲が想像していた中でも最悪のもので、余計に迂闊に鍔迫り合いなど出来ないことを把握した。

 

そして、距離が開いたクロスボーンに再びライフルでの2発の射撃を行った有咲。

1発はフルクロスの装甲に弾かれ、もう1発はクロスボーンに当たる直前で霧散してしまったことで更に最悪の情報を拾ってしまった。

 

「フルクロスが堅い上に、Iフィールドまであんのかよ!?だけど、それは無制限じゃないだろ!!」

 

悪い情報が積み重なっていくが、目の前のクロスボーンは切り返して即座にムラマサで切りかかっては、有咲が受け流してライフルを撃ってはIフィールドによって霧散する。

 

それを何度か繰り返していたが、突如としてクロスボーンがビームを受けずに回避した。

Iフィールドがあるならば避ける必要がないビームだが、クロスボーンは避けたのを見た有咲は最初にビームが掻き消されてから今までの時間を即座に照らし合わせて、1つの結論に導いていた。

 

「Iフィールド限界時間105秒で原作通りだな…だったら、クールタイムも原作通り15秒だろ!!」

 

最悪の情報の中に見えた僅かなチャンスを活かすために有咲は一気に畳み掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飛べ…シラヌイ!!」

 

有咲の叫びと共に先ほどまで瑠唯をガードしていたドラグーンが一斉に飛び上がり、クロスボーンの周囲を囲んでライフルと一緒にビームを放ち始めると、クロスボーンはウェッブを戻しながら、ブランド・マーカーからビーム・シールドを展開しつつ、ドラグーンを堕とすために胸部ガトリングを乱射しながら回避行動に入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「その動きは読んでるんだよ!!腰のマウントも埋まってる完全装備じゃ、両手のブランド・マーカーは出せないだろ!!」

 

だが、クロスボーンの動きを読んで有咲はこれを狙っていた。

目の前のクロスボーンは確かに驚異的なスペックと技量を見せつけていたが、完全装備であるが故に行動に制限されていた。

 

その最たる例がハードポイントの不足。

今のクロスボーンは左右にそれぞれピーコック・スマッシャーとザンバスターをマウントした上で右手にムラマサを手持ちしていたことでビーム・シールドを発生させるブランド・マーカーを両手で展開が出来ず、シールドを出せない右半身への攻撃はフルクロスで受けるか回避するしか選択肢はない。

 

クロスボーンはそんな状況でドラグーンの射撃をシールドで受け止める為の立ち回りをしていた。

だが、有咲のドラグーン操作によって完全に受け止めることが出来ず、乱射しているガトリングもドラグーンに命中することもないままにビームがフルクロスの装甲を掠めていくが――――

 

「くそっ!!時間切れだな!!」

 

 

「有咲!!」

 

「助かった!!」

 

原点通りの15秒のクールタイムが経過すると、クロスボーンはビームの回避を辞めて再び有咲へと向かって来ていたが、このタイミングで蘭が谷間に隠れて装備していたバズでクロスボーンを狙い打つが、クロスボーンは回避するがそこへ蘭とは別の機体がクロスボーンの背後から向かって行く瑠唯の機体を有咲は捉えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「瑠唯ちゃん!?何やってんだ!?」

 

クロスボーンへと向かっていった瑠唯。

だが、彼女の技量では呆気なく落とされることが容易に想像がついた有咲は瑠唯をを止めるが、彼女は全く止まる様子はない。

 

「私が囮になって、市ヶ谷さん達が逃走して生き残る。これが最善だと判断しただけです」

 

「それじゃただの犬死だ!!」

 

確かに瑠唯の言葉は間違ってはいない。

一番技量の低い自身が犠牲になって他の2人を逃がすという考え自体は間違ってはいないが、瑠唯は3人の中で一番練度が低い。

そして、クロスボーンは有咲が放った攻撃を難なく躱していくほどの技量を考えれば瑠唯が有咲達が逃げる時間など稼げるわけも無いのは明白だった。

 

 

 

有咲が止めようとしたがそれを無視してクロスボーンへと詰めると、何故か右腕を隠すようにしながら左前腕からサーベルを展開して斬り上げると、背中を向けたままの状態でクロスボーンはそれを躱す。

そして、何かを避けるかのような奇妙な動作をしてから後ろを向き直ったがここで瑠唯が奇策を取っていた。

 

「瑠唯ちゃん!?逃げろ!!」

 

 

 

 

 

 

「ここよ…!!」

 

「何が…!?」

 

そう呟いた瑠唯は即座に右手を突き出すとクロスボーンの機体が揺れると同時に後ろへとよろめいた。

 

ダメージを与えはしたがそれで撃破など出来ず、後ろによろめいたクロスボーンはスラスターを操作してよろめいた状態から瑠唯の右腕の付け根を蹴りこむと足裏からダガーの刀身を射出し、瑠唯の機体の右肩から先を切り飛ばしていた。

 

瑠唯が何をしたのか分からなかった有咲だったが、切り飛ばされた瑠唯の右腕に握っていた物を見て彼女が何をしたのかを一瞬で理解した。

 

「アレは…蘭ちゃんのショットガン!!あれを至近距離でぶち込んだのか!!」

 

「すいません。胸のバルカンしか壊せませんでした…」

 

「瑠唯、良くやったよ」

 

「でも、撃たれる前の動きは…」

 

「多分サーベルの追撃を回避する動きだと思う。おそらくあたしだったら振る可能性が高いコースだね…」

 

 

瑠唯は蘭から借りたショットガンで至近距離で命中させたのだ。

 

本来は蘭の機体が装備していたソードオフショットガンと呼ばれる銃身が短いもので隠密性に優れていた。

もしも蘭が接近したらショットガンを警戒されたかもしれないが、本来ショットガンを装備していない瑠唯が行うことで奇策として完全にクロスボーンの意表を突き、右腕を犠牲にしてクロスボーンの胸部ガトリングを破壊してみせる大金星を挙げることが出来たのだ。

 

その僅かな交錯の中でクロスボーンが見せた謎の動きが気になった有咲に蘭が自身の考えを伝えたのと同時にクロスボーンは標的を有咲から瑠唯に切り替えて、距離が開いた瑠唯に対してシザー・アンカーとスクリューウェッブで瑠唯を追撃するが、それをタダでさせる彼女達ではなかった。

 

「そこだ…!!」

 

「…!!」

 

地上にいた蘭がビームマシンガンを連射してアンカーのチェーンとウェッブの先端を打ち抜いた。

クロスボーンはその行動が完全に想定外だったのか僅かに動きが鈍ったのをその隙を有咲達は見逃さなかった。

 

「落ちろ!!」

 

動きが鈍ったその隙をついた有咲はクロスボーンへと急接近してその顔面に蹴りを叩き込むと、クロスボーンはそのまま体勢を崩しながら地面へ向かって落ちていくが、完全に地面と接触する前にクロスボーンはスラスターを操作して体勢を立て直しながらそのまま地面へと降り立った。

 

「っ!!その動き…間違いねぇ…!!」

 

「有咲…?」

 

 

 

 

何故、今まで戦ったことのない機体の動きに既視感を覚えたのか―――

何故、ドラグーンによるビーム射撃の回避ルートを読めたのか――――

そして、瑠唯がサーベルで切りかかった時に回避モーションを入れていたのか―――

 

そして最後に地面へと落ちる時に見せたスラスターの動きで、今まで積み重なっていた有咲の疑問のピースが一気に繋がっていって1つ結論を導いていた。

 

「そう言う事かよ…」

 

「何か分かったんですか?」

 

 

 

「あぁ、分かったけど…最悪の中の最悪だよ…」

 

有咲は目の前のクロスボーンの動きから導いた結論は彼女の中では最悪中の最悪、だが彼女はこの事を声に出さずにはいられずに目の前のクロスボーンに聞こえるように叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「予定ってこれのことかよ…なぁ!!どうなんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜先輩!!」

 

「はぁ?」

 

「えっ…」

 

有咲が目の前のクロスボーンの事を紗夜と呼んだ。

その事に蘭と瑠唯は怪訝そうな表情を浮かべたが、クロスボーンはゆっくりと有咲の方へと顔を上げると、クロスボーンを操っていた人物の声が戦場へと響いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「市ヶ谷さん…やはり気が付きましたか…」

 

「チッ!!やっぱりそうかよっ!!」

 

今まで有咲達を襲っていたクロスボーンのパイロット――――その正体は有咲と蘭の練習にも付き合っていた紗夜。

そして有咲は最悪の結論があっていたことに悪態をついてしまったが、戦闘はまだまだこれから始まっていくのだった。

 


 

「紗夜先輩!?紗夜先輩だよ!!立希ちゃん!!」

 

「香澄先輩、仕事してください」

 

「紗夜先輩ってすっごいんだよ!!有咲達大ピンチだよ~!!」

 

「…仕事してください。沙綾先輩に報告しますよ?」

 

 

「立希ちゃん!!紗夜先輩を見たまりなさん達の方も慌しくなってるし!!どうなっちゃうの~!?」

 

「良いから仕事してください…」

 

「立希ちゃん~!!」

 

「いい加減にしてください!!仕事だって言ってるじゃないですか!!こっちの珈琲はあそこのテーブル、こっちの紅茶は向こうのテーブルです!!」

 

「うわぁああああん!!」

 

「はぁ…何やってんだか…次回、"有咲の決断"…香澄先輩のことは…後で沙綾先輩に報告しないとな…」

 

 

 




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判明チーム
チーム羽沢珈琲店
 つぐみ(バルバトスルプスレクス)・イヴ(ゴッドガンダム)・つくし(??・近接機体)

チームドラマー
 ますき(??・00系列)・巴(辟邪)・花音(??・00系列)

チーム2年A組1Pt
 あこ(デスヘル)・ロック(マドロック) ・明日香(デスティニー)

チームパレ町
 パレオ(SDゼロカスタム)・七深(ハシュマル)・燐子(エアリアル)

チーム月ノ森
 透子(NT-C装備) 撃墜・ましろ(ターンエー)・そよ(デストロイ・小破)

チーム瀬田薫とお姫様達1Pt
 薫(ギャン)・りみ(サイコガンダム)・ひまり(ヒルドルブ)

チームmedley(寄せ集め)1Pt
 有咲(アカツキ)・蘭(ティターニア)・瑠唯(AGE3-ノーマル・右腕欠損)

運営サイド
紗夜(クロスボーンガンダムX1フルクロス)・???(ケルベロス・バクゥ・ハウンド)
美咲・リサ・麻弥:解説
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