投稿です。
いやー…予想外です…
「ぐっ…!!瑠唯の野郎…!!やりやがったな…!!」
「叩きつけてもまだ立ってくるのね」
瑠唯の手によって空中から地上へと叩きつけられたますきだったが、左腕の欠損に加えて機体各部に深刻なダメージを受けながらも彼女は立ち上がって来たことに瑠唯は驚きながらも地上へと降りた。
しかし、ますきに大ダメージを与えた瑠唯が置かれた状況はさらに悪化していた。
「その声!!マッスーさん!?」
「ますき先輩にるいさん!?」
「ふえぇ~!!ますきちゃ~ん!!」
「囲まれたわね…」
瑠唯がますきを落とした場所は既にパレオとつくしが戦闘を繰り広げており、そしてますきの後を追いかけてきた花音までやってきて完全に包囲されてしまっていた。
「残る武装はサーベルが1本のみで、右腕喪失以外にも機体各部へのダメージが危険域。その上に佐藤さん以外の機体は損傷が軽微…」
彼女が万全の状態だったならば今の状況でも損傷しながらでも切り抜けられたかもしれなかったが、
機体は既に限界寸前で自身に残されたのは左腕のサーベルが1本のみ。
そのうえ自身の周囲を囲んでいる相手はますきを除けば目立った損傷は一切ない状況で瑠唯は政令に自身の状況を理解していた。
「このままでは落ちるわね」
「瑠唯!!てめぇ!!覚悟しやがれ!!」
「えっと…!!るいさん!!同じバンドの仲間だけど…今は勝負だからね!!」
自身が撃墜されると察した瑠唯へと損傷が大きいますきが啖呵を切ると、何故かつくしまで乗り気になってスピアを構えると地上では完全な膠着状態に陥っていたが空が動いた。
「えーい!!」
突如として花音が瑠唯へと発砲。
それに瑠唯が回避行動を取ったタイミングでますきがサーベル片手に瑠唯へと飛び出して切りかかるが、瑠唯はサーベルを出しながらもますきの攻撃も回避していた。
「瑠唯!!勝負から逃げんじゃ―――!!」
「やーっ!!」
「なっ!?つくし!?っぶねぇ!!」」
「マッスーさん!!3人まとめて…」
「パレオちゃん!!させないよ」
「花音さん!?」
瑠唯がサーベルで競り合わなかったことに声を挙げたますきだったが、ますきが飛び出した後に遅れていたつくしが瑠唯へと攻撃しようとしたが、瑠唯が回避したことで彼女と場所を入れ替える形になってしまったますきへと攻撃が向かっていく。
だが、ますきはそれに反応してなんとか機体を逸らして躱すが、地上で3人が密集している場所に向けてパレオがライフルで焼き払おうとした所へと花音がハンドガンで彼女の妨害に入っていく。
「このまま空に飛べば…」
「るいさん!!逃がさないよ!!」
「動きが甘いわよ」
「このっ!!飛ばすわけねぇだろ!!」
「佐藤さん、しつこい…!!」
空中での戦いを一瞥した瑠唯はそのまま空へと飛ぼうとした所でつくしがスピアが迫ると、彼女はそれを横にズレて回避するが、そこへますきが再び切りかかってくると今度はサーベルで受け止めていた。
「このままだと頭上からのビームで蒸発しますよ?」
「それより前に瑠唯をぶっ飛ばせばいいだけだろ…!!」
「くっ…!!」
「こっちはここまでやられてんだ!!お前を倒さねぇとこっちの気が晴れねぇんだよ!!」
サーベルを受け止められたますきだったが、そんなことはお構いなしに何度もサーベルを叩きつけてくる。
追い詰められた自分以上になりふり構わないその行動に瑠唯はそれを何とか捌いていくが、何時までもますきに構っていられない。
「やぁ~!!」
「二葉さん…嫌なタイミングで!!…っ!!」
「えっ?きゃあああ!!」
ますきと打ち合っているタイミングでつくしが瑠唯の真横から向かってきたが、瑠唯はこちらに向かってくる”何か”に気が付いて即座に機体を後ろに下がらせると、彼女がいた場所に1本のビームが抜けていき、そのビームは向かって来ていたつくしの頭を吹き飛ばして見せた。
「ビーム!?誰だよ!!」
「…白金さんね」
「…」
「ふえぇ~!?」
「燐子さん!!イヴちゃんは倒したのにどうしたんですか!?」
ビームを撃ってきた人物の正体はイヴを倒したばかりでやってきた燐子。
彼女はライフルでつくしの頭部を吹き飛ばすとそのまま皆から距離を取って今度は空中の花音へ向けてライフルを発砲していたが、その射撃の精度はかなり悪く花音への至近弾すら一切ない。
ここにいるということはイヴを倒したのは分かったが、機体に異常は見られないが明らかにおかしいと感じたパレオは燐子へと声をかけると返ってきたが――――
「パレオ…さん…はぁ…はぁ…撤退…です…」
「っ!!」
「このまま戦っても…勝てません…」
返ってきた言葉がとぎれとぎれになっていたが、先ほど花音が行っていたジャミングとは違って通信や機体自体には全く問題はないがそれを操る燐子本人が問題だった。
相手の機体が損傷したとは言えど燐子は相手の土俵であり、自身が不得手である近接戦を繰り広げた結果、最初のまぐれ当たり以外にまともな射撃が全く出来ないほど機体ではなくファイター側が大きく消耗していた。
だが、パレオは声を聞いて状況だけは理解すると即座に行動に移っていた。
「燐子さん!!分かりました!!」
「ふえぇ!?」
燐子の言葉にパレオはすぐに反応を示すと、瑠唯達3人と燐子の間にバスターライフルを放って土煙で視界を塞いでから花音の存在を無視して燐子との最短距離を突き抜けていくと、そのまま最速で2人が戦場から離脱していく。
だが、地上では土煙で見えなくなった相手など構うことなくますきが瑠唯に突っ込んでいく。
「周りが見えていないんですか?」
「見えてねぇよ!!」
「ますきちゃん!!燐子ちゃん達はここから離れて行ってるよ!!」
「だってよ。後はてめぇをぶっ潰すだけだ!!瑠唯!!」
「二葉さんの事を忘れてないかしら?」
「今はお前を倒せればそれでいいんだよ!!」
燐子達が戦場から離脱して強敵が消え、射撃される憂いが消えたますきは瑠唯に切りかかる。
だが、彼女は攻撃を捌いてくものの徐々に反応が鈍くなるのを見たますきは勝負を決めにかかってきた。
「おらっ!!一気に決めるぜ!!」
「ますき先輩の機体が赤くなって早くなった…!?」
「…っ!!動きについて行けない…」
「くそっ!!攻撃が浅いか!!」
ますきはこのタイミングでTRANS-AMを発動して切りかかる。
瑠唯はなんとかますきの攻撃を受け止めていくが、彼女が出す速度に反応が間に合わずサーベルが当たるものの、反応が間に合わないなりに瑠唯は機体を動かして致命傷を回避してみせていたが、たまらず瑠唯はそのまま後ろに飛び退いたが、ますきは瑠唯を逃がすつもりはなく追撃を仕掛けていく。
「食らえ!!」
「足が!?なら…!!」
「つくし狙い…あたしを無視すんじゃねぇ!!」
ますきは持っていたサーベルを瑠唯に投擲すると、飛び退いて地面に着地する直前に瑠唯の左ひざに突き刺さるとサーベルが刺さった左脚が爆散した瑠唯はバランスを崩してしまったが、なんとか片足で地面に着地するとそのまま片足で地面を蹴ると突如としてつくしの方へと向かっていく。
だが、ますきはすぐさま最後に残っていた2本目のサーベルを引き抜いて追いかけて瑠唯は追い付き、つくしとますきで瑠唯を挟む形になっていた。
しかし、瑠唯にはそのわずかな距離を稼ぐだけで十分だった。
「落ちろ!!」
ますきはサーベルを突き出して瑠唯を貫こうとした。
だが、瑠唯はそれに合わせて地面を蹴って上に飛んで攻撃を避けるのと同時にますきの目の前には予想外のモノが飛び込んできた。
「うわぁああああ!!」
「なっ!?槍!?」
ますきの目の前に出てきたのはつくしのスピア。
それが見えた途端、ますきは瑠唯が突然自身からつくしへと向かっていったのかを理解した。
瑠唯がつくしに向かったのは最後のあがきでつくしを撃墜しての点数を取りに行ったのだと思っていた。
しかし、瑠唯の狙いはつくしのスピアによる突きの攻撃を誘い、それを自身を壁にしてますきに当てるという分の悪い策を実行し、そして見事に狙い通りに攻撃を出させていた。
だが、それを理解したところでTRAMS-AMのスピードが乗った状態ではいきなり目の間に現れたスピアを避ける術はますきには無かった。
「くそっ!!避けれねぇ!!」
「えぇ~!!折れちゃった!?」
スピードの乗ったますきはそのままつくしのスピアに突っ込んでしまい、その胴体に深々とスピアが突き抜けて機体のダメージは限界を迎えたが、スピアもますきの勢いに負けてしまいそのまま柄から2つに折れてしまった。
「ちっ!!ここまでかよ!!」
機体ダメージが限界を迎えたますきは、遅かれ早かれますきはもう撃墜するが、このままでは終われない。
「お前も道ずれだ!!」
「えっ!?離れてください!!」
ますきはそのままつくしにしがみ付いた。
つくしも当然の如く抵抗しようとするが、振りほどかれる前にますきは手に持っていたサーベルをそのまま彼女のバックパック越しに胴体部をメッタ刺しにすると、何度も刺されたつくしは徐々に抵抗する力を失い、バックバックが爆発すると同時につくしはそのまま力なく倒れるとそのまま撃墜の判定を受けて脱落した。
だが、つくしが撃墜された際の爆発に巻き込まれたますきはTRANS-AMが解除された上に右手首から先が消し飛んでしまった。
ますきはそれでも撃墜寸前の状態で残っていたが、手首が消えて武装も使えないのを見た瑠唯はますきにトドメを刺そうと上空から降りていく。
「佐藤さん、最後に仕留めさせてもらいます」
「ちっ…!!」
「腕を挙げて…っ!!何か来る…」
瑠唯が目の前まで迫って来ている状態でますきが残っていた腕を持ち上げる。
その行動の意味が分からなかった瑠唯だったが、突如として嫌な予感を感じ取って腕の先から退避しようとしたその瞬間、ますき手首からビームの銃撃が飛び出してきた。
「射撃!?」
「くそっ…倒せなかったか…!!」
ますきは最後の最後で機体の手首に仕込まれたGNバルカンを瑠唯に向けて放つ。
だが、何かを感じていた瑠唯が予感に従って回避行動を取ると、バルカンを撃っていたますきの機体は今までのダメージが噴き出したかのように動きが止まり、撃墜されたつくしの機体を巻き込んで爆散すると、近くまで寄っていた瑠唯はその爆発の余波によって残っていた右足が砕け散るとバランスを崩して背中から地面へと叩きつけられると、瑠唯のコンソールに表示された機体状態を確認し始めた。
「両脚喪失にスラスターの中破…ここまでね…。それにしても松原さんが生き残るのは想像していませんでした…。それも損傷も無しに…」
「あはは…私もだよ…。運が良かったかな?」
「運も実力の内ですよ」
地面に叩きつけられた瑠唯。
撃墜判定こそされていないが移動する術を失い、残った装備がサーベルのみ。
これ以上のまともに戦闘をすることは出来ない状態になっている瑠唯は赤い粒子を撒き散らしながらゆっくりと降りて来る花音へと声をかけると、運が良かっただけと苦笑いしながら花音もそれに答えながらハンドガンをゆっくりと瑠唯へと向けていた。
「えっと…スゴイやりにくいんだけど…。千聖ちゃんがちゃんと倒さないとダメだって…」
「そうですね…そういう遊びですから…」
「その…ゴメンね?」
「いえ、ですが最後の抵抗くらいはさせてもらいますよ」
「えっ?」
瑠唯は最後の抵抗としていつの間にか持っていたサーベルを花音へ向けて投げた。
しかし、瑠唯の機体ダメージと花音の機体が出している膨大な粒子によって投げたサーベルは瑠唯の予想に反して花音の機体の脇をすり抜けて、瑠唯の最後の抵抗は無駄に終わってしまった。
「えっ…あっ…その…ゴメンね?」
「いえ、結果に納得してるので気にしないでください。後は…その、頑張ってください」
「うん…」
そんな会話を最後に、申し訳なさそうな表情を浮かべながら花音は瑠唯の胸を撃ち抜いて撃墜させると、そのまま巴達が戦っている場所の上空を目指して飛び立つのだった。
「一気に減ったね~」
「それにしても凄かったね~。瑠唯が最後に仕掛けた自分をブラインドにした攻撃は上手かったね」
「TRANS-AMの速度域で初心者が障害物から何かが飛び出してきたら避けるのは難しいですからね」
「そうかな?アタシも千聖もあのくらいの速度で避けれるけど?後、美咲も」
「出来るのは3人だけですよ…」
「とは言っても高速戦闘はセンスと慣れの問題ですから、仕方ないですよ。それよりもあの動きで戦えたことは評価するべきだと思いますね」
「高速戦闘と言えば、うちのおバカはどうしてるだろ?」
「「あ~…」」
「ってことで次回!!"踏み越えた一線"」
誤字報告・評価感想をお願いします。
判明チーム
チーム羽沢珈琲店2Pt
つぐみ(バルバトスルプスレクス)・イヴ(ゴッドガンダム)・つくし(ジム・ストライカー)
チームドラマー2Pt
ますき(エクシアリペアⅡ)・巴(辟邪)・花音(スローネドライ)
チーム2年A組1Pt
あこ(デスヘル)・ロック(マドロック) ・明日香(デスティニー)
チームパレ町1Pt
パレオ(SDゼロカスタム)・七深(ハシュマル)・燐子(エアリアル)
チーム月ノ森1Pt
透子(NT-C装備)・ましろ(ターンエー)・そよ(デストロイ・小破)
チーム瀬田薫とお姫様達1Pt
薫(ギャン)・りみ(サイコガンダム)・ひまり(ヒルドルブ)
チームmedley(寄せ集め)1Pt
有咲(アカツキ)・蘭(ティターニア)・瑠唯(AGE3-ノーマル)
運営サイド
紗夜(クロスボーンガンダムX1フルクロス)・千聖(ケルベロス・バクゥ・ハウンド)
美咲・リサ・麻弥:解説