BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

66 / 158
お待たせしました。
投稿です。
今回は外野さん達のお話ですね


第26話-What's?

激しい戦闘の末に有咲が地形を活かして紗夜を圧倒した。

その光景を前に会場の空気は大きく二つに割れていた―――

 

「紗夜先輩が凄いってのは聞いてたから知ってたけど…それを倒す有咲って凄かったんだ…」

 

「さーや!!見て見て!!有咲が紗夜先輩とやっつけたよ!!」

 

「うん。それは見てたから分かってるけど…香澄?有咲がここまで出来るって知ってたの?」

 

「ううん!!紗夜先輩と一緒にいたから出来ると思ってたけどこんなにすごいなんて知らなかった!!」

 

「香澄…でも、これだとこのイベント、有咲達が勝っちゃうんじゃない?」

 

「有咲~!!頑張れ~!!」

 

「こらこら香澄、今仕事中なんだから…」

 

紗夜の技量を詳しく知らない人物たちは、2人が見せたバトルについて単純な感想を零していた。

しかし、その一方で―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…?マジ…?」

 

「ジブンの目で見てましたが…未だに信じられませんよ…リサさんは以前に有咲さんとバトルした事はあるんじゃないですか?」

 

「最近はやってなかったから…。アタシは紗夜の攻撃に反応できてる事が信じられないけど…美咲、有咲ってどうなの?」

 

紗夜をよく知る人物たちは彼女があそこまで一方的に追い詰めたことと、それをやり遂げた有咲の存在が信じられないと言った表情を浮かべると、直近で有咲とバトルをしている美咲へと視線が集まると彼女は冷静に有咲について解説していた。

 

 

 

 

「リサさん達の4人を引き合いに出して話をしますけど、ハッキリ言えば4人に比べたら総合的な操縦技術は下ですよ?」

 

「いやいやいや!!紗夜が思いっきりやられてるのにそれは無いって!!得意分野ならそうじゃないけどトータルだと紗夜はアタシ達の中では一番だよ!?」

 

「紗夜さんは反応速度が化け物クラスですからね…ジブン達よりも下とは信じられないですね」

 

「精密射撃は大和さん高速戦闘はリサさんと白鷺先輩と比べるまでもないですし、反応速度とトータルのガンプラの操縦は紗夜先輩が上です。…でも、あたしはリサさん達と戦うよりも市ヶ谷さんとやりたくないですね…」

 

目の前で紗夜がやられている光景を見せられていた彼女達はその言葉が信じられないが、美咲はハッキリと有咲の技量は彼女達よりも下だとハッキリと言ってのけた上に、リサ達以上に有咲と戦いたくないと美咲はハッキリと言ってのけた。

 

しかし、傍から聞いたらこの話はおかしかった。

 

 

 

「ちょっと待ってください!!おかしくないですか?紗夜さんは美咲さんに勝った事ないんですよね?」

 

「そうですね。さっき話しましたけど、ちょっと前に今のフルクロスで中破させられたのが一番追い詰められましたね」

 

「美咲やっぱりおかしくない?さっき美咲が言ってたけど、アタシ達の方が上って言ってたじゃん?」

 

「それなのに何で美咲は有咲に一方的にボコボコにされたの?」

 

 

「ハッキリ言いますけど市ヶ谷さんは強いです。ですけど、それは皆さんと違って分かりにくいんですよ」

 

 

「分かりにくい…?それってどういうこと?」

 

「さっきの崖崩しのような地形戦が得意と言う事でしょうか?」

 

「それはほんの一部ですね…言葉だけでは分かりにくいんですけどね」

 

「一部?」

 

「ちょっと待ってください。システム設定から直近のリプレイは…見れますね。だったらここを見てください」

 

有咲の操縦技術はリサ達よりも下と言ったが、それなら紗夜達よりも強い美咲が有咲に負けた理由が分からない。

そんな状態になっている2人へと美咲は答えを出していたが、その言葉を聞いた2人はますます訳が分からなくなっていくが、美咲は更に説明を続けようとしたが言葉では分かりにくいと考えるとすぐにバトルシステムを操作すると1つの動画を流し始めていた。

 

「市ヶ谷さんが長崎さんと戦闘に入ったところです」

 

「緑ビームを回避してる所ですね」

 

「機体の派手さを除けば普通です。では次に…っと」

 

最初に見せたのは有咲がイベントの最初でそよの足止めをしていた場面のリプレイ。

有咲の操縦技術で回避しているが、特に特別なことなど無い機体の派手さ以外は普通な戦闘だと言ってそのまま場面を別の場所へと切り替える。

 

「これは渓谷に入る前に紗夜先輩の攻撃を市ヶ谷さんが二刀流で受けてる場面です」

 

「早いですね…」

 

 

 

 

 

「ん…?あれ?なんか変な感じする…」

 

「おっ?分かりそうなので参考として別の人達の戦闘へと変えますね?」

 

今度は紗夜との戦闘へと切り替わりそこでは2人が二刀流というスタイルで互いの武器をぶつけ合うと姿が映されるが、この場面を改めて見たリサはその攻防を見て若干の違和感を覚えたのを見た美咲は今度は全く別の人物たちの戦闘へと切り替える。

 

「それで今度は最初に戻って八潮さんが桐ヶ谷さんと戦闘を始めたシーンです」

 

「ん…?これは桐ヶ谷さんの攻撃を避けているようにしか見えませんが?」

 

「これも普通の場面です」

 

 

 

「あれ…?待って…?なんかさっきと違う…やっぱ紗夜達の方が変じゃない?」

 

「リサさんは何かに気が付いたみたいですからさっきのをもう一度流しますね」

 

次に映し出されたのは瑠唯が透子から振り下ろされたサーベルを避けている戦闘シーンだが、近接戦がそこまで得意ではない麻弥にとってはハッキリと分かるほどの技量の差で攻撃を回避しているようにしか見えないが、リサはその動画を見て紗夜達の方がおかしいという感覚を強くしていたのを見て再び画面に紗夜と有咲のシーンが映し出される。

 

「あぁぁぁああああああああああああ!!」

 

「リサさん!?どうしたんですか!?」

 

「待って!?美咲!!これって…!!」

 

「流石に高速戦闘が得意なリサさん。もう分かったんですね。それじゃ答え合わせと行きますか」

 

再び映し出された戦闘を見たリサはその戦闘の異常性に気が付いて叫び声を上げて美咲に顔を向け、リサの視線を受けた美咲は答え合わせと言いながら今度は瑠唯達との戦闘シーンを横に並べると2つのシーンを並べながらシステムを操作を続けていた。

 

「これが答えです」

 

「奥沢さん?何で再生速度を徐々に遅く―――っ!?」

 

美咲は並べた2つのシーンのリプレイ速度を落としていく。

そして、そのシーンを見てようやく麻弥もその異常性に気が付いて思わずリサへと視線を向けると、彼女がその答えを口にしていた。

 

「有咲が防御してるけど――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜が動く前にもう動き出してる…」

 

「えぇ、市ヶ谷さんは紗夜先輩が攻撃する場所を予想して相手が動く前に防御に入ってます」

 

最初は高速で武器を振るう紗夜の攻撃を捌いていた様にしか見えなかったのだが、再生速度を落としたそのシーンは有咲が動かした先のサーベルに紗夜が武器を振り下ろすシーンへと変わっていた。

 

普通に考えたら防御側の有咲は攻撃が来る前には機体が動き出すことなどあり得ないのだが、リプレイで映った有咲は確実に紗夜より前に動き出しているのを見せた美咲は答えを告げていた。

 

「奥沢さん、市ヶ谷さんの強さの理由って…」

 

 

 

 

 

「圧倒的な先読み…他の人達に比べて分かりにくいですが、これが強さの正体ですよ」

 

先読み…確かに高速機動や精密射撃の様に目に見えて分かるものではないが、それでも美咲の言葉は信じられなかった。

 

「いやいや美咲!?いくら先読みが得意って言ってもここまで何度も出来ないでしょ?」

 

「相手の行動のクセと機体特性から予測しているらしいですよ?紗夜先輩の動きは前からずっと見てましたからやり易いんでしょうね」

 

「そんなこと言ったって市ヶ谷さんだって読み違える場合があるでしょう!?紗夜さんの高速の攻撃に対してあの精度は信じられないですよ!?」

 

「確かに信じられないですけど、そうじゃなかったら紗夜先輩の反応速度に負けてる市ヶ谷さんはもう落とされてますって」

 

「そこまで読めてたら人間ゼロシステムですよ!?人間辞めてますからね!?」

 

先読みが得意でその相手がある程度動きを知っている紗夜の攻撃を無傷で受け続けられるほどの精度などあり得ない。

だが、それを否定すると反応速度で紗夜に劣る有咲が今まで生き残っている理由は全く説明できなくなってしまい、麻弥が有咲に対して人間辞めてるとまで言わしめたが美咲はそれを笑いながら否定していた。

 

 

「いやいや、ちゃんと人間ですって…。ほら、最初の戦いは相手の動きが読み違えたのか回避ではなく盾受けしてる場面が何度かありますよ?」

 

「確かにそうですが…紗夜さんに対しての行動は未来予知と言われたら信じそうになりますよ!?」

 

「って!!それがホントだったら有咲に誰も勝てないじゃん!?」

 

「リサさん?一応ですけど対応方法はありますよ?」

 

最初の戦いで読み違えて盾受けしていることを人間アピールだと笑う美咲だったが、紗夜に対しては未来予知とも言える精度での先読みをしている有咲に誰も勝てないと思っていたが、美咲なりに彼女への対応方法が語りだす。

 

 

 

 

「例えば組み付いて動きを封じてからのゼロ距離攻撃や、洞窟みたいな閉所に追い込んでからそこに核とかサテライトキャノンみたいな広範囲技を撃ちこんで回避不能の攻撃を叩きこむのも良いですね。

 

まぁ、一番簡単なのは紗夜先輩がライフル破壊したみたいに、反応出来ない速度でぶん殴ればいいって脳筋戦法です。多分、リサさんや白鷺先輩がトップスピードで攻撃を繰り返したら一方的に倒せますよ?

後は超単純に市ヶ谷さんの読みを上回る行動を取ればいいですが、素の状態の市ヶ谷さんでも数手先まで読んできますからこれは超難しいですね…」

 

「色々あるね…話聞いたらなんかいけるかもって思えてきた…」

 

リサが無敵だと思った有咲でも予想できても対処出来ない攻撃を叩き込んだり、真正面から彼女の予想を上回るという難しいもののいくつかの攻略があると言うだけでいくらでも相手が出来そうだとリサは考えていた。

 

しかし、ここで美咲は有咲が使う先読みの恐ろしさの片鱗を語りだしていた。

 

 

 

 

 

「ここまでは通常時の話ですが、市ヶ谷さんは種割ったらヤバいですよ?」

 

「へっ…?どうなるの…?」

 

「数十手先を数十パターン先読みし続けるって言ってました。あたしが負けた時は開幕で種割れして、そこからから2時間かけてあたしの両腕を吹き飛ばして勝ってました」

 

「美咲を相手に2時間…?そこまでやらないと勝てないの…?」

 

「市ヶ谷さんが言うには2時間は勝ちパターンの中では最速らしいです。後の勝ちパターンは7時間近くかけての相打ちで、それ以外は負けてたって…」

 

「普通のバトルの制限時間の数倍…?そんな長時間かけないと勝てない美咲はイカレてるね…。いや、そもそもその長時間戦ってる時点で両方イカレてるか…」

 

「う~ん。そう言われると否定できませんね…」

 

有咲に負けた美咲。

だが、そもそもの勝ち方として通常のバトルの制限時間を大きく上回る時間をかけての勝利を言う異常性に異常性を掛け合わせた様な勝ち方よりも、そこまで長時間のバトルを繰り広げたと言うことにリサは引いていた。

美咲はリサの言葉にそれを否定することなく困ったような表情を浮かべながらバトルに視線を戻していた。

 

 

 

「まぁ、あたしの話は今はいいですよ。ほら、そろそろ市ヶ谷さん達のバトルが動きますよ?」

 

「動く…?市ヶ谷は渓谷から出て岸壁に立ってるだけですよ?まぁ…紗夜さんがここで終わるとは思えませんが…」

 

美咲は有咲達のバトルが動くと言っていた。

しかし、紗夜は未だに瓦礫の下で有咲は機体を止めている状況からどう動くのかが分からないが、3人共紗夜がこれで終わるとは思っていない。

 

2人のバトルはここから大きく動き出すことを察するとリサは視線を美咲に向けてある質問を投げかけていた。

 

「2人とも美咲。あえて聞くけどさ~。紗夜と有咲、どっちが勝つと思う?」

 

「ジブンは紗夜さんですね。武装面だけで言えば紗夜さんは有効な遠距離武装がない一方で市ヶ谷さんにはオオワシのビーム砲が残ってます。

ですが、ここから先はそれを使う隙はないと思いますから遠距離武器の有無というアドバンテージは無意味になりますからそうなれば接近戦で落とされると思います…リサさんは?」

 

「ん~…真面目に言うなら紗夜かな~。でも、あれだけバカやってるから有咲が勝って痛い目を見てほしいって気持ちもあるけど、どうしても以前に紗夜と有咲が戦った時のイメージが残ってるからさ~」

 

 

「あたしとしては勝敗は五分五分ですかね。市ヶ谷さんは勝ちパターンにハメようと思考していますが、紗夜先輩ならその状況でも反射のゴリ押しで勝てる可能性も残ってます」

 

実況としての紗夜の勝ちに予想が傾いていくが、ガンプラバトルは最後の最後までどう転ぶか分からない。

 

 

「ここからが本当の意味での戦いですよ。市ヶ谷さんと紗夜先輩…いや、思考と反射の戦いですね」

 

この状況で美咲は思わず呟く。

そして、その呟きと共に紗夜が自身を埋めていた瓦礫を吹き飛ばしながら渓谷から飛び出していき、2人の本当の意味での戦いが始まるのだった。

 


 

「うえぇ~…これ飽きた~…見た目普通なのに全然るんってしない!!」

 

「うん…全然塩が足りない…。でも、朝ごはんに出てきたプレートよりは…味がある分はマシだよ…」

 

「あれね~…色が違うだけで全部同じ食感と味だったもんね…」

 

「うぅ~…一昨日のヨーグルトソースとチリソースのケバブが恋しくなる…」

 

「も~!!最初の方はコース料理みたいな豪華なの沢山出てきたのに~!!」

 

「ごはん以外に意識をもっていかないと食べられない…あっ、そういえばイヴちゃんと麻弥ちゃんが出てるイベントの配信見ながらなら…」

 

「あっ!!おねーちゃん!!よーし!!頑張ろ!!それじゃ次回!!"叩きつけられた限界バトル"」

 




誤字報告・評価感想をお願いします。

判明チーム
チーム羽沢珈琲店2Pt
 つぐみ(バルバトスルプスレクス)・イヴ(ゴッドガンダム)つくし(ジム・ストライカー)

チームドラマー2Pt
 ますき(エクシアリペアⅡ)・巴(辟邪)・花音(スローネドライ)

チーム2年A組1Pt
 あこ(デスヘル)・ロック(マドロック) ・明日香(デスティニー)

チームパレ町1Pt
 パレオ(SDゼロカスタム)・七深(ハシュマル)・燐子(エアリアル)

チーム月ノ森1Pt
 透子(NT-C装備)・ましろ(ターンエー)・そよ(デストロイ・小破)

チーム瀬田薫とお姫様達1Pt
 薫(ギャン)・りみ(サイコガンダム)・ひまり(ヒルドルブ)

チームmedley(寄せ集め)1Pt
 有咲(アカツキ)・蘭(ティターニア)・瑠唯(AGE3-ノーマル)

運営サイド
紗夜(クロスボーンガンダムX1フルクロス)・千聖(ケルベロス・バクゥ・ハウンド)
美咲・リサ・麻弥:解説
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。