これで一区切りついた感じなので初投稿です。
有咲が市街地へ向けて飛び立った頃、その目的地では―――
「ビームも弾かれるから…手出し出来ないんだけど…」
「さっきから……いちいちいちいち…!!」
「ほんまけったくそ悪い奴やで…!!」
「何言ってるのか分からないのよ!!」
「いねや!!」
舞い上がった粉塵によって夜のような明るさになった瓦礫の山と化した市街地では
その近くではビームが完全に通用しないため、ただの置物になってしまった明日香。
「さっきから私ばっかりこんな目に合うのよ!!」
「しょうもない事言うなや!!」
「煩い!!」
「きゃああああああ!!」
「腕が折れた…!!」
「あははは!!もう終わりなさいよ!!」
「あかん…!!」
りみが殴り、そよが蹴る度に機体の装甲が歪み、火花を散らす中で2人はお構いなしで攻撃を続けていくが、遂にりみの左腕が肘関節から真っ二つに折れ曲がり、それを見たそよの八つ当たりは苛烈さを増し、りみはその苛烈な八つ当たりに完全に押され始めていく。
「あははっ…!!」
「ぐぅ…!!」
「さっさと壊れなさい…!!」
「あかん…脇腹が…!!」
脇腹を抉り込むように撃ちこまれたそよの拳が直撃してりみの画面が大きく揺れる。
だが、その脇腹への拳は1回では止まらず、何度も繰り返されると遂にりみの脇腹に亀裂が入ると、そよは亀裂から機体内部へと拳をねじ込み―――
「これで終わりよ…!!」
「中から…!!」
そよは内部で拳を開くと指先のビームガンで内部からりみの身体を蹂躙し、機体の内側からそよの放ったビームが突き抜けていく。
「これでしまいか…」
「日本語で話せって言ってるでしょ…!!」
「嘘でしょ…4人いたのに私だけ…!?」
「あと1人…!!」
その言葉と共にビームを乱射させたの拳を引き抜いて後ろに下がると、りみの機体は内側からの攻撃で爆散して明日香とそよの2人だけ。
残された明日香は4人いたはずなに自分だけになってしまった事に驚いていたが、明日香の災難はこれだけでは終わらない。
「うわぁああああああ!!……あっ…やっと止まった…。あっ、そよちゃん…!!」
「倉田先輩!?今まで何やってたんですか!!」
「えっ…嘘!?このタイミングでもう1人!?」
あろうことかこのタイミングで開始早々に暴走を始めたましろがチームメイトのそよの元へと戻り、そのタイミングで暴走していた月光蝶が停止して、明日香を挟むように降り立った。
ある程度のダメージを負っているそよの巨体と完全に損傷の無いましろに挟まれた明日香。
機体は万全に近い状態と言えども初心者の彼女にこの状況は厳しいが、その状況を前にしても明日香は戦意は折れていなかった。
「チームの2人がやられたからもうやられてもいいとは思うんだけど…
りみ先輩もあこもやられたから、1人でも道連れにしてやる…!!」
先輩と同級生がやられたことに対して明日香は先ほどのあこと同じように敵討ちに燃えていた。
そうと決めた彼女にはもう憂うことなど何もない。
「ビームが効かないなら剣で切れば…!!」
「…っ!!近づかせる訳ないでしょ!!」
「そんなので…!!」
「だったら…!!」
「そよちゃん、腕を切り離して…」
「これで壊れなさい…!!」
ライフルから対艦刀に持ち替えるとそのままそよへと肉薄していく明日香に対してそよがビームで狙う。
しかし、彼女は正面から放たれたビームの隙間を縫うように飛んで回避すると今度は両腕部を切り離して彼女を側面から狙おうとしたが、明日香もただ撃たれるだけでは終わらない。
「これで…どうだ!!」
「っ…!?肩からビームを投げた…!?さっきまで使わなかったのに…!!でも、そんな明後日の方向じゃ…!!」
明日香は片腕で対艦刀を持つと切り離されたそよの腕に向かって肩部のブーメランを投擲した。
だが、初めて使ったその武装だがそよが言うようにそのブーメランは腕部とは違う明後日の方向へと飛んでいく光景に完全にやぶれかぶれの攻撃だと思っていた。
だが、そよはSEEDのブーメランは極めて優秀な武装であることを全く知らなかったのだ。
「なっ!?腕が!?あんな小さいのに!!」
「あんな小さいのでおっきいのを…!!」
「いけぇえええええええええ!!」
「っ!!そよちゃん…あっ、ここだとそよちゃんに当たっちゃう…」
「っ!!させない!!」
明日香が放ったブーメランは明後日の方向から軌道を変えて、切り離された腕部をスラスターの方向から綺麗に真っ二つに切り裂かれて爆散し、それに驚いたそよとましろだったがその間に明日香は一気に距離を詰めるが、そよは口部のビーム砲で明日香を狙おうとしていた。
「滅茶苦茶して…!!でも、これで…!!」
「そよちゃん!!相手の手!!」
明日香を狙おうとしたそよだったが、そよを呼んだましろの声に従って彼女は明日香の腕を見るとそこには先ほど放ったブーメランが手元に収まっていた。
「なっ!?何で投げたのが手元に戻って!?」
「はぁ!!」
「きゃ!!」
「そよちゃん!!」
手元に戻っていたブーメランにそよは驚いて僅かに動きが固まったが、そのわずかの隙をついて明日香は至近距離から頭部へと再びブーメランを投げると、ブーメランは頭部に深々と突き刺さり、その損傷が発射寸前になっていたビームのエネルギーに耐え切れずにブーメランを巻き込んでそのまま爆発。
それによってそよの機体が後ろへと傾いていくがそんな彼女の胸元へと明日香は再び飛び込んでいく。
「これで…!!」
「なっ…!!でも、まだ…っ!!」
胸元に飛び込んだ明日香は片腕で保持していた対艦刀を振るうと、先ほど紗夜が通りすがりに切りつけた胸部の傷を大きく広がるが、それだけでは致命傷にはならない。
だが、明日香にはまだ見せていない武装が残っていた。
「腕を中に…!?」
「落ちろ!!」
「さっき私がやったのとおな―――」
「そよちゃん!!」
明日香は先ほどそよがりみに行ったように損傷した胸部へと空いていた腕を機体の内部へと突き立て、そこからパルマ・フィオキーナで機体内部で撃ち、撃たれたそよは自身が先ほどやったことと同じと認識したのと同時に機体が爆散した。
「りみ先輩、あこ…仇は取ったよ…」
「えぇ…あれで無事なの…」
「後は…」
「嘘でしょ…どうしよう…」
そよの機体が撃墜時に爆発したが、その爆発が晴れていくとその中から大きな機体の損傷の無い明日香が背部の翼を広げてその場に佇んでましろを見下ろしていたが、見下ろされたましろは目の前でそよが倒されて1人だけになってしまった。
だが、この場で戦えるのはましろと明日香の2人だけでどうしようもないと言う絶望感に襲われたが――――
「―――悪いけど、私も混ぜてくれよ」
「えぇ!?」
「ミサイル!?」
その言葉と共に2人の周囲に大量のミサイルが降り注ぐ。
ましろはその爆発に呑まれながらも盾を構え、明日香は頭部バルカンでミサイルをいくつか撃ち落としながらシールドで残ったミサイルを受け止める。そして、少し経った頃にはミサイルが止まり、攻撃を受けた2人も殆ど機体にダメージを受けることなくやり過ごすことが出来た。
そうなると次に気になるのはこのミサイルが誰が放ったか?という疑問だが、それを放った人物は早々に姿を現した。
「「金色…」」
「月光蝶をやり過ごしてから来てみたけど、ひでぇなこれ…残ってんのはターンエーとデスティニーか」
「この声…」
「有咲先輩!?」
2人がいた戦場に現れた有咲。
彼女はゼウスシルエットに装備されているミサイルを斉射してからミサイルを追いかけるようにしてやってくると機体を止めることなく、残っていた機体を一瞥して呟いた。
だが、残された2人は普段の有咲から想像がつかないような金色の機体から彼女の声が聞こえてきたことに驚きを隠せなかった。
「ましろちゃんにデスティニーが明日香ちゃんか…。あこちゃんが残ってるとは予想してたけど、これは予想外だな…」
「いやいや!!こっちの方が予想外ですからね!?」
「有咲先輩が金色なんて…」
余りの驚きにましろと明日香は動きを止めてしまったが、完全にそれはミスだった。
「驚いてるけど…止まってていいのか?」
「「へっ?」」
「もってけ、ダブルだ」
そう呟いた有咲は再びミサイルを斉射して2人を狙い、止まっていた2人は完全に意表を突かれる形になったが、なんとか盾でミサイルを防いだ。
だが、有咲はミサイルの後を追いかけるようにして今度は明日香へと肉薄していた。
「有咲先輩!?このタイミングで!?」
「明日香ちゃん、遅いぞ…」
「っ!?腕が…」
「落ちろ…」
「きゃ!!」
明日香に肉薄した有咲は即座に対艦刀を持っていた腕を前腕から切り落とし、背後に回って広げていた翼を切り落としてからスラスターへバルカンを放って明日香を地面に叩き落すと、即座に有咲は背部にマウントしていたリニアキャノンで落ちていく明日香に狙いを定めていた。
「盾で…!!」
「それじゃ防げないぞ?」
明日香はなんとか機体を捻って残っていた腕でビームシールドを展開するが、ゼウスシルエットのリニアキャノンにはそんな物は全く役に立たない。
それは分かっている有咲だったが、何故か彼女は落ちていく明日香を撃たなかった。
「なんで…撃ってこないんだろ…?」
「悪いけど…
2枚抜きだ」
有咲はその言葉と共に明日香を狙っていたリニアキャノンを撃つ。
それに狙われた明日香は当然だが機体が木っ端みじんに吹き飛ばしたが、明日香を吹き飛ばしたその弾丸は明日香を貫くだけでは止まらず、地上にいたましろの機体すらバラバラに吹き飛ばしていた。
「なっ!?」
「えっ…!?なにが…」
有咲はただ単純に明日香を撃たなかった訳ではなかった。
彼女はましろと地面に落ちていく明日香が直線状に並んで2人を同時に狙えるタイミングを測っており、そのタイミングに合わせてリニアキャノンを撃って2人を同時に撃墜するという曲芸じみた技を見せた。
直接狙われて木っ端みじんに吹き飛んだ明日香と何が何だか分からずに機体がバラバラに吹き飛んだましろは撃墜していった。
リニアキャノンの余波によって舞い上がっていた粉塵が吹き飛ばされてシステムが作った太陽の光でその機体を輝かせながら、有咲は崩壊した市街地の中で運よく残されていたビルの頂上に着地し――――
―――Battle Ended!!
それと同時にシステムがバトルの終了を告げるのだった。
「太陽の光を浴びながら地上に降りるアカツキ…市ヶ谷さん、かっこいいじゃん…」
「えぇ、ジブンもそう思いますよ!!市街地の粉塵を吹き飛ばしたって演出からのあの姿は絵になりますね !!」
「ミサイルの速度に合わせて飛んで、ミサイルを対応した相手に対して次のアクションを取らせないままに次の攻撃をするのは良いですね」
「ジブンとしては最後のリニアキャノンの2枚抜きも素晴らしかったです!!最初で明日香さんを落とさなかったのもましろさんから自分を隠すためのブラインドとしても有効ですし、魅せる戦い方としてもよかったです!!」
「それにしても、ミサイルと一緒に飛ぶとか…アタシもやりたくなっちゃうじゃん!!」
「ガンプラ分かんないけど私でもカッコいいとは思ったけど…その~もう終わったの?」
「そうですね。システムが終わりと言ったので…」
「でも、蘭達はどうなってるの?1チームになるまではバトル続くはずだけど…」
「それはすぐにわかりますよ…っと、終了直後の現場リポーター的な感じであたしは一旦選手たちの方に行ってきますね」
「おっけ~。美咲、こっちは任せて~ってことで、次回!!”みんながいたから”」
誤字報告・評価感想をお願いします。
判明チーム
チーム羽沢珈琲店2Pt
つぐみ(バルバトスルプスレクス・大破)・イヴ(ゴッドガンダム)・つくし(ジム・ストライカー)
チームドラマー2Pt
ますき(エクシアリペアⅡ)・巴(辟邪・大破)・花音(スローネドライ)
チーム2年A組2Pt
あこ(デスヘル)・ロック(マドロック) ・明日香(デスティニー)
チームパレ町1Pt
パレオ(SDゼロカスタム)・七深(ハシュマル)・燐子(エアリアル)
チーム月ノ森3Pt
透子(NT-C装備)・ましろ(ターンエー)・そよ(デストロイ・小破)
チーム瀬田薫とお姫様達1Pt
薫(ギャン)・りみ(サイコガンダム)・ひまり(ヒルドルブ)
チームmedley(寄せ集め)4Pt+3Pt
有咲(アカツキ)・蘭(ティターニア・大破)・瑠唯(AGE3-ノーマル)
運営サイド
紗夜(クロスボーンガンダムX1フルクロス)・千聖(ケルベロス・バクゥ・ハウンド)
美咲・リサ・麻弥:解説