こりゃ…!こりゃえらいこっちゃ…!!
と言うことで投稿です。
「紗夜さんがすっごい不機嫌だけど…」
「つぐ、もしかしたら腹減ってんのかもな?」
「ちょっと巴~!?」
「ちょっと巴?ふざけてる場合?」
「さぁ、はじまりはじまり~」
「ん~!!慣れてきたと思ってたけど、やっぱり大学の授業って疲れるのが多いな~。それにしても紗夜は大丈夫かな~…」
「あら、リサちゃん?」
「あっ、千聖、お疲れ~。そっちもお昼?」
「えぇ。良かったら一緒に学食でどうかしら?」
「おっけ~」
紗夜がスタジオから飛び出した翌日、慣れてきたはずの大学の授業にいつも以上に疲労感を感じていたリサだったが、昨日の件もあってか紗夜の事がずっと気にかかっていた。
そんな彼女は同じ大学に通っている千聖と遭遇すると、そのまま学食で昼食をとることになったが、会話のネタは当然、一緒に出るイベントについてのことだった。
「千聖達ってもう作ってるの?」
「えぇ。昨日から作り始めてるわよ?そっちはどうなのかしら?紗夜ちゃんはもう作ったのは聞いたけれど…」
「こっちも作り始めてるけど紗夜以外まだ出来てないんだよね~。てか、ヒナはちゃんと出来てるの?めんどくさがりそうだけど…」
「流石ね…。昨日で完成させてたけれど、麻弥ちゃんがかなり出来を気にしてたわね…」
「あはは~…ヒナらしいと言えばらしいかな。こっちは友希那が不器用で四苦八苦しててさ~」
「そうなのね」
「でも、作ってたら色々と気になるところとか出てくるよね~。説明書に載ってるのと作ったので色が微妙に違ってたりとかさ~」
「…イヴちゃんも同じことでそれで落ち込んでたわ」
彼女達は自分たちのガンプラの制作状況を話し合う。
そんな中で千聖は相手の腹を探る様な発言をしたが、リサはそんなことを考えていることなど全く想像もしてはいなかったが全く手の内を晒すようなことは言う事は無かった。
「実は今日、イベントで使うのを使わせてもらえる事になっててさ~。出来てないからどうしようかな…」
「そうだったのね?私達は明日だけれど、向こうで使うのを用意してくれるって話だったと思うけれど…」
「そうだっけ?あっ!!そろそろ行かないと」
「あら?もうそんな時間になってたのね…授業に遅れたら不味いわね…」
リサはここで千聖と別れてから授業を受けた後に事務所へと向かったが、そこには彼女以外の全員が揃っていた。
「ごめーん!!いや~、急に降って来たね~」
「今井さん。お疲れ様です」
「リサ姉!!遅いよ~」
「あこちゃん、授業だったから仕方ないよ…」
「それじゃ、行きましょうか」
全員が揃い、彼女達は移動を始めようとしたが、その中で1人だけ完全に違う行動をとっていた。
「紗夜?あなたなんでギターを持って、どこに行くのかしら?」
「なんでって…練習じゃないんですか?」
「いやいや!!違うって!!今日はイベントでガンプラ動かすのに使う奴を実際に使わせてもらうって話してたでしょ!?」
「…今井さんそんな話してましたか?」
「紗夜さん!!昨日の夜にメッセージ送りましたよ~!!」
皆が移動のために外へと向かおうとしていた中で、紗夜は自身のギターを担いで逆方向のスタジオへと向かおうとした。
紗夜は友希那達を不思議そうに見ていたが、リサが言った言葉を聞いた途端に不機嫌そうな表情を浮かべながら彼女達について行く。
そして一同は先日、パスパレと打ち合わせをした場所へとやってくると、そこには先日にはなかったバトルシステムが部屋の中央に鎮座していた。
「すっごーい!!」
「これでプラモデルが動くのかしら…」
「らしいね~。しかも、今までのとは違って、壊れない設定が出来るようになってるらしいよ~」
「確か、そう言ってましたね…氷川さん?どうかしましたか…?」
「…いえ、なんでもありません」
各々が目の前にあるバトルシステムを興味深そうに見ていたが、紗夜だけはそれを見た途端に露骨に嫌そうな表情を浮かべてしまう。
そんな表情を燐子に見られてしまうが紗夜は表情を変えないまま否定の言葉を燐子に返していた。
「友希那さん!!やってみましょう!!」
「そうね…音楽に関係ないけれど、仕事で使うのだからやってみたほうがいいわね」
「友希那さん!!どれ使います?あこはおねーちゃんが持ってる"紫電”って言うのを借りてきたから大丈夫ですけど」
「なるほど…。これにするわ。確か最初のガンダム…って奴だったと思うわ」
そんな紗夜の事を知ってか知らずかあこは友希那を誘い、早速ガンプラを動かし始めると意外なことに2人ともすぐに動かすことが出来ていたことに動かしていた本人がその事を一番に驚いていた。
「おぉ~!!本当に動いてる~!!」
「どうなってるのかしら…」
「友希那さん!!折角ですし戦ってみましょうよ!!」
「出来るかしら?」
「あこも初めてだから大丈夫です!!」
「…分かったわ」
「友希那さん。そろそろりんりん達と変わりましょう!!」
「そうね…リサ」
「おっけ~…」
「うん…あっ…」
そういって2人で何となく手に持っていたライフルを打ち合い始めていた。
しかし、見ている外野が悲しくなるほどに互いの射撃が当たらず、2人はガンプラを動かすのを止めて次の2人に交代し、動かし方を確認してからあこ達のように戦い始めるが―――
「燐子の奴、羽根がバラバラに飛んでる…!?」
「これがこうだから…こうして…」
「ちょ!?燐子!?なにそれ!?なんで撃ちながら羽根もバラバラに動かしてるの!?」
「操作はNFOよりも簡単ですから…」
「あこ知ってる!!νガンダムは伊達じゃないって奴だ!!」
「理由になってな~い!!」
「そう言ってるけどリサは避けてるじゃない…」
「このF91?ってのがちっちゃいから避けれてるだけ~!!」
燐子はνガンダムとファンネルを同時に動かしながらそれぞれでリサが動かすF91へと集中砲火を浴びせるが、リサは機体サイズと機動力を活かしてその弾幕を全て避けていた。
追い回されているリサですら今の状況をどことなく楽しそうにしている姿を前に紗夜の不満はドンドンと募っていく中で、遂にその時が来てしまった。
「殆ど避けてたわね…」
「ちょっと!!交代!!次~!!」
「あこ、やってくれるかしら?」
「あこちゃん、交代して?」
「はい!!…紗夜さん!!次、やりましょうよ!!」
「…私は結構です」
「紗夜。音楽に関係はないけれど仕事なのよ?」
「氷川さん…友希那さんもそう言ってますから…」
リサと燐子の2人が交代して動かしていない紗夜に順番が回ってきたが、紗夜はそれを辞退する。
いや、態度からしてみれば辞退と言うよりは完全に拒絶している様子だったが、友希那がいうように音楽とは全く関係はないものの仕事である以上はそれが通る訳もない。
珍しく音楽以外で真っ当なことを言っている友希那の言葉が紗夜の苛立ちを加速させ、燐子と入れ替わったあこはすぐに機体を動かし始め、そのまま紗夜に視線を向け―――
「紗夜さん。難しくないですよ
「っ…!!」
「紗夜…!?何を…」
そんなあこが言い放った言葉が紗夜の怒りの琴線に触れる言葉を言ってしまった。
事情を全く知らないあこは全く悪くないのだが、そんなことは今の紗夜には全く関係がない。
紗夜はそのまま友希那が持っていたガンダムをそのままひったくる様に奪うとそのまま機体をあこが動かしている紫電へ向けて飛ばしていく。
「おぉ~!!紗夜さんスゴイ!!もう動かして―――えっ!?」
「っ!!」
難なく動かした紗夜に対してあこは純粋に賞賛をしていたが、怒りの感情に支配されている紗夜にあこの言葉は耳に入らず、持っていたライフルとシールドを捨てて左手でバックパックからサーベルを抜刀してそのまま紫電に振り下ろすが、紫電も咄嗟にパルチザンでサーベルを受け止める。
「ちょっと紗夜さん!!いきなり!?」
「煩いっ!!」
「っ!?」
いきなりの攻撃にあこは文句を言ったが、紗夜はそんなあこを一喝すると空いている右手でもう1本のサーベルを振り下ろそうとしたがそのサーベルの振り下ろす先には紫電のシールドが待ち構えていたのだが、その直後信じられない光景が飛び込んできた。
「えっ…!?」
「嘘っ…!?」
「あこちゃんの腕が飛んでる…」
ガンダムが振り下ろした右手のサーベルを受け止めようとしていたが、サーベルからビームが出ておらずサーベルの柄だけが振り下ろした直後サーベルからビームが発振と同時にサーベルを振り上げてシールドを構えていた左腕を肩の根元から切断して見せる。
完全に想像の上を言った紗夜の操縦に一同が驚いていたが、紗夜はそれで止まらない。
「…」
「うわぁぁあああ!!」
紫電の左腕を切り飛ばしたガンダムは紫電の右腕を肘から両断し、そのまま空いた両腕で胴体を十字に切り裂いてそのまま紫電を爆散させる。
それを見た紗夜はそのままガンダムを回収すると、それを友希那に押し付け――――
「紗夜…」
「…失礼します!!」
「まるで…八つ当たりみたい…だったな…」
怒りの感情をむき出したままそのままこの場から出て行ってしまう。
紗夜の突然の行動に皆が固まってしまった中で紗夜の行動を見て感じたことを呟いたリサは紗夜が飛び出していった土砂降りになっている外へと視線を送るのだった。
「紗夜先輩。怖かった…」
「ちょっと香澄…まぁ、言いたいことは分かるけど…湊さん。どういう事ですか?」
「美竹さん。それは私の方が知りたいわ」
「えっと…次回予告しなきゃいけないんじゃ…」
「ましろちゃんのいう通りだね。えっと…」
「彩!!次はどんな話だったかしら?」
「えっと…確か、紗夜ちゃんが雨の中飛び出したけど…そこで…誰と会うんだっけ?」
「って事で次回!!"蕾"」
「「「「どういうこと…」」」」
「私にも分かんない!!」
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