はい。3章です。
…うん。登場キャラが多すぎるっぴ!!
ってことで、見切り発車の初投稿です
第1話-ファースト・リゾート
「かーくん!!行っくよ~!!」
「あはは!!はぐ~!!やったな~!!」
「自然の音を聞きながら読書も悪くないですね…」
「そうね…。都会のコンクリートジャングルとは違う暑さだけれど、自然音で気持ち的に涼しいわね」
「りんり~ん!!日陰で本読んでないで!!こっちで遊ぼうよ~!!」
「チュチュ様も折角南国の島にきたんですから、海水浴しましょうよ~!!」
「巴~!!海!!すっごい綺麗だよ!!」
「おいおい…ひまり、あんまりはしゃぐと疲れるぞ?」
「でら…すっごいわ…見て明日香ちゃん!!」
「私、すっごい場違いな気がするんだけど…それと六花は方言漏れてるよ?」
「彩さん!!ここすっごい写真映えすると思いません!?」
「そうだね!!沙綾ちゃん!!写真撮って!!」
「はーい。それじゃ愛音ちゃんと彩先輩、撮りますよ~」
「「あ゛ぁ゛~~~~~~」」
「有咲も美咲もなんて声出してるの?」
「リサちーもそう言ってリラックスしすぎじゃない?あたしも3人と一緒にビーチベッドで寝てるけどさ~」
都会の喧騒から離れた少女達は太陽が照りつけるビーチで思い思いの時間を楽しんでいたが、そんな光景を前に若干2名程は溜った疲労を吐き出すかのように声を漏らしたのをリサと日菜の2人が笑って見守っていた。
「リサさん…こうなった原因はパスパレとRoseliaなのを忘れてないですか?」
「そうですよ…こころに聞かれたから、こうして8バンドに戸山さんの妹を含めた40人がここまで連れてこられたんですからね?」
「あはは~…それはゴメン」
「あたしもこころちゃんがここまでするとは思わなかったな~」
美咲と有咲の追及をリサは苦笑いで誤魔化そうとしたが、日菜はそんなやり取りを横でケラケラと笑っていた。
彼女達がここに来ることになったのは今から数時間前に遡る――――
「う~ん。たまには生徒会室以外で仕事するのも気分が変わっていいな」
「そうは言ってもここ、羽沢珈琲店だけどね…」
「…学外に貼る掲示物の作成だから機密性とか全くないからいいだろ?」
「ふふっ…美咲ちゃん。有咲ちゃんお疲れ様」
「ありがと…こころ達に振り回されてるけど、最近は紗夜先輩にも振り回されるからね…」
「あぁ、私も香澄達と紗夜先輩とリサさんまで加わってるから大変だよ。特に紗夜先輩とリサさんは普通に家に泊りこむときもあるからな…」
「あはは…それは大変だね…。私も日菜先輩に振り回されてたからちょっと分かるかも…」
「まぁ、最近は落ち着いて、ガンプラの修理と動作確認のためにちょっと顔出すくらいになったし、リサさんがあのバカ犬―――じゃなかった、紗夜先輩のリードをほんの少しだけ引いてくれるから楽だけどな」
「「ほんの少しなんだ…」」
花咲川の生徒会長と副会長である美咲と有咲は生徒会室を飛び出し、羽沢珈琲店で生徒会の仕事を済ませると、店員であるつぐみが持ってきた珈琲を片手に一息ついていた。
そんな中で3人は周囲の人間に振り回されていた事を話のタネにして盛り上がり始めていたタイミングで羽沢珈琲店の扉が開かれる音が店内に響くと、彼女達はその音に釣られるように店の入り口へと視線を向けていた。
「つぐちゃーん!!あっ!!美咲ちゃん達もいたんだ~」
「あっ…日菜先輩、いらっしゃいませー」
「噂をすればなんとやら…って奴だね…」
「奥沢さん、その言い方だと…」
店の中に勢いよく入ってきたのは話しの話題になっていた日菜。
つぐみはすぐに接客に移っていくが、話の話題にしていた日菜が来たことに嫌なモノを感じていた美咲達だったが――――
「日菜、待ちなさい」
「そうだよヒナ。それと一応店の中なんだから…」
「「うわっ…出た…」」
その予想は完全に的中してしまい、日菜の後から紗夜とリサの2人が日菜を追いかけるように店内に入ってくる。
そんな姿を見た2人からは思わず声が零れてしまい、当然その声を紗夜達は聞き逃していなかった。
「市ヶ谷さんに奥沢さん?」
「ちょっと2人とも、アタシ達見て早々にその反応はないんじゃない?」
「いや、話のネタになってた3人が店に来たことに驚いてるんですよ」
「ふーん。それで、どんな話をしてたの?」
「「そこの駄犬のリードをしっかり引っ張れって」」
「これ以上は無理!!」
「今井さん?どうして可哀そうなものを見るような表情を向けて来るんですか…?」
「リサさん。そんな清々しい笑顔で答えないでくださいよ…」
美咲達はリサに話していた話題を聞かれて素直に答えたが、リサはそんな2人に清々しい笑みを浮かべるとハッキリと無理と言ってのけた。
だが、自身の事を言われていることに気が付いていないのか紗夜は首を傾げたが、ガンプラが絡んでいない彼女はすぐに我に返るとそそくさとスマホを取り出してた。
「日菜。とりあえず用事を済ませましょう」
「う~ん。そうだね」
「「「用事…?」」」
紗夜は日菜に用事を済ませると言ったが、最初から店にいた3人は何のことか理解できずに首を傾げていたが、その疑問にリサが答えていた。
「えっとね。ヒナ達なんだけど、仕事でオフでの写真を集めてるらしいからそれで紗夜と一緒に色々回ってるんだって~」
「…で、リサさんは何でいるんですか?」
「たまたま会ってね~。それで面白そうだから着いてきた!!」
「さいですか…」
仕事に一環で写真を撮って回っている日菜とそれに巻き込まれた紗夜へと自身から巻き込まれに行ったリサに有咲は思わず呆れていたが、そんな彼女を他所にリサは思ったことをそのまま口に出していた。
「それで、モールとか楽器屋で買物してるシーンは撮ったんだけどさ~」
「だけど…?オフならそれで充分じゃ…?」
「なんか、普通の休日って感じじゃん?もっとこうパンチが欲しいよね」
「いやいや、何言ってんですか?」
「えぇ~。だって、大学生の休日だよ?さっきまでレンタカーでちょっとその辺をドライブしてたけどさ。このシーズンなら南の島にあるビーチとかで遊んだりするのもありじゃない?どうせなら前に花見したバンドに…後はRiNGのイベントにいた香澄の妹も一緒にさ」
「いやいや、そんなこといきなり出来る訳―――」
いきなりそんなことが出来る訳がない。
普通に考えればその通りなのだが、喜ぶべきか悲しむべきか分からないが彼女達の周りには普通ではないことを容易に成し遂げることが出来る常識では計れない人物がいることを完全に失念していた。
「話は聴かせてもらったわ!!」
「こころ!?」
「えっ!?弦巻さん!?」
「リサ達はみんなと南国の島に行きたいのね!!」
「え~…あ~…」
このタイミングでこころが店内に入ってきたが、リサがふざけていったことをバッチリと聞かれてしまっていた。
皆がこころの登場に驚いてしまい、リサがふざけて言った言葉を取り消す間もなく彼女は動き出していた。
「そうね!!折角だったらみんなを連れて行きましょう!!」
「「いやいや!!ちょっと待って!?」」
「えっ!?ちょっと!!こころちゃん!?」
「弦巻さん、待ってください!!せめて荷物を取りに…!!」
「分かったわ!!」
「「えぇ~!?」」
「おぉ~!!南の島だ~!!」
このリサのふざけた発言によってこころは家の力を総動員して、リサが言っていた面々の元に向かうと即座に荷物を纏め、あれよあれよという間に飛行機に乗せられた彼女達は―――――
「みんな!!ここがハピハピ島よ!!」
――――こころのお気に入りであるハピハピ島へと連れてこられていた。
当然だがここに連れてこられた大半の人間はここの事など全く知らない。
そんな中で1人の勇者―――愛音がおずおずと手を挙げていた。
「あの~…その…ハピハピ島って言うのは…?」
「あ~愛音ちゃん達は知らないと思うけど、ここはね~こころんの島だよ~」
「えぇ!?」
「えっと…モカちゃん?ここはこころちゃんのお気に入りの島っていうだけで、こころちゃんの島じゃないんだよ?」
「あれ~?花音さん、そうでしたっけ~?」
「いやいやいや!!何でモカ先輩と花音さんは冷静なんですか!?」
「経験者ですから~」
愛音の疑問にモカと花音が答えるが、大半の面々は未だに状況についていけなかった。
「「うぅ…」」
「おねーちゃん!?どうしたの…」
「リサ姉!?どうしたの!?」
そんな中で突如として紗夜とリサが膝から崩れ落ちていた。
何が起きたのか分からずに日菜とあこが2人に駆け寄るが、2人から返ってきたのは余りにも斜め上を行く言葉だった。
「うぅ…折角ガンプラを持ってきたのに…フルクロスを忘れてしまいました…」
「アタシも…調整しようと思ったジャスティス忘れた…」
「「……」」
あろうことか彼女達はこの場所にガンプラを持ってきていたが、持ってこようと思っていたガンプラを忘れた事に膝から崩れ落ちていた。
そんな姿に心配して駆け寄った2人の目が一気に冷めていくが、そんな2人を他所にいそいそと自身の荷物を再確認し始める面々がいた。
「うん…ジブンは持ってくるつもりだったものは入ってますね…千聖さんは?」
「えぇ…花音が家から持ってきてくれたのを受け取ったから大丈夫よ…」
「私もバルバトスの調整がまだだから今日は別の持ってきたよ!!」
「アタシも辟蛇は間に合わなかったから今回は獅電と漏影だな」
「ティターニアの修理が間に合わなかったからザクとか持ってきたけど…正解だったな…」
「アカツキにルージュと――――調整してた奴も入ってるな」
「えっと…アッガイとベアッガイ。…こっちも大丈夫そう」
「…リサと紗夜もだけれど、どうして美竹さん達もガンプラを持ってきているのかしら…?」
麻弥や千聖を始め、有咲達までガンプラを持ってきたかを確認し始めていた。
普通に考えたら南の島のバカンスには完全に不要な物のはずなのだが、何が彼女達を駆り立てていたのかが全く分からない友希那は思いっきり首を傾げていた。
「あ~湊さん。ここにガンプラバトルのシステムが置いてあるんですよ」
「なるほど…奥沢さん達はそれを使うのね…」
「一応、レンタルもあるので湊さん達も出来ますけど…やります?」
「………………考えておくわ」
「それじゃ!!みんなで楽しみましょう!!」
「「「「「「おぉ~~~~~~~~~~!!」」」」」」
首を傾げていた友希那に美咲がその理由を語ると、納得できないと言う言葉を押し殺してなんとか返事を返すと、そんな彼女を他所に彼女達をこの場に連れてきたこころの号令にバンド内でもノリがいいメンツがその号令に応えて彼女達の怒涛のバカンスが幕を開けるのだった。
「駄犬が迷惑をかけると思ったのに…飼い主何やってんですか…?」
「美咲…ゴメンって…」
「まぁ、こころの行動には慣れましたけど。でも今回は驚きです。普段はハロハピ4人とかですけど、今回は10倍ですからね」
「ぶっ飛んでるね!!」
「リサさん、反省してくださいよ」
「ゴメンって…」
「はぁ…事件が起きなきゃいいけど…ってことで次回"さざ波の音"」
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