う~ん、スペック高すぎぃ!!
ってなってしまいましたが、初投稿です
「ますきちゃん…えっと…よろしくね」
「うっす…」
ますきと花音はコンソールに立つと選んだガンプラをセットすると、流れてきたシステムボイスを聞き流
してバトル開始の音声を待ち、バトル開始のボイスと共に2人の機体は戦場へと打ち出されたが――――
「ふえぇ~!?」
「うおっ!?いきなり海の上かよ!?」
彼女達の機体が打ち出された先に広がっていた太陽の光で青く輝いたの海へと、花音とますきはそのまま重力に引かれて海へと飛び込む。
だが、海中は外から見た時とは対照的に、暗闇を想起させるほどの光景が広がっていた。
「上で見た時と違って、かなり暗いな…そう言えばこういう時はレーダーの反応を見るとか言ってたっけ?これだよな…正面で一緒に落ちてたのは見えたけど映ってねぇぞ…?でも、正面にいたからダメ元で撃ってみっか」
視界不良の中でますきは巴に聞いた言葉を思い出すと、自身の真正面に居て同じタイミングで海に落ちた筈の花音を確認するためにレーダーを確認したが、そこに花音の姿を知らせるステータスはない。
だが、正面に落ちてからあまり時間が経っていないこともあり、ますきは短絡的にライフルを構えて真正面に数発ビームを放つもビームには全く手ごたえがないますきは周囲を見渡し始めていた。
「当たった気がしねぇ…どこだ…」
「いた…!!」
「はぁ!?斜め後ろ!?何で!?」
「えーい!!」
「ミサイル!?」
周囲を見渡していたますきだったが、花音はあろうことに既に彼女の斜め後ろまで回り込んでいた。
いきなり自身の後方に現れたことに驚いたますきを他所に花音はすぐに頭部からミサイルをますきに向かって放つ。
ますきは放たれたミサイル目掛けてライフルを乱射すると、放たれたビームの1発がミサイルを掠めると、周囲のミサイルを巻き込んで爆発を起こしたのだが―――
「嘘だろ!?消えやがった!?」
花音はミサイルの爆風に隠れて先ほどいた場所から姿を消していた。
すぐにレーダーへと視線を向けたますきだったが、先ほど同様に花音の姿はレーダーでは捉えられておらず、それに加えて彼女の周囲では機体が動いている様な音が全く聞こえない。
だが、この状況からますきは以前にどこかで聞いた話を思い出していた。
「そういえば、自衛隊の潜水艦って海流に乗って移動するとかって話が…まさか、花音さんも同じことやって―――!!」
ますきは思い当たることを口にしたが、それを言い切る前に彼女の画面が揺れていた。
「えへへ…捕まえたよ」
「嘘だろ!?足元かよ!!」
姿を消した花音が今度はますきの真下から現れると、腕部のアイアン・ネイルで彼女の足を掴み上げていた。
「やべぇ!!」
「えーい!!」
「なっ!?投げた!?くそッ!!」
ますきはこのままでは不味いと判断して即座に左腕のハープーンガンを自身の足元に向けようとしたが、花音はそれを察してか足を掴んでいた腕を振ってますきの身体をぶん投げる。
そんな状況のますきは苦し紛れにハープーンガンを花音に向けて放ったが、放たれた銛は花音に当たることなく彼女の脇の下をすり抜けて海へと消えていくと、花音は再び腕を振ってその反動で海中を難なく移動し始めていた。
ますきと花音によるガンプラバトルでは珍しい水中戦が繰り広げられていたが、それを見ていたが外野は盛り上がっていた。
「ちょっと!!マスキちゃん!!銛の狙いが甘い!!ライフル向けてから撃つまでが遅いわ!!」
「あの…白鷺さん?盛り上がるのは分かりますけど、少し落ち着いて…」
「落ち着いてなんていられないわ!!それに花音は私が育てたのよ!!あんな半端な攻撃が通る訳ないじゃない!!」
「千聖先輩、野球観て声挙げてるおじさんみたい…」
「花ちゃん!?」
「ますきちゃん!!海流の流れってタネが分かってるのだから射撃を置いて―――!!このままじゃ時間切れよ!!」
「おーい…おたえ達ーそろそろ昼飯だぞー」
「あっ、有咲ちゃん」
「レイヤもいたのか…ってアレはマスキングに花音先輩?って水中型ガンダムってレアもんじゃねーか…」
「有咲、よく分かるね…」
攻撃を当てられていないますきに対して声を挙げる千聖とそれを宥めるレイヤだったが、宥められている千聖の熱はその横で余りにも失礼な発言をしているたえの言葉すら耳に入っておらずさらに熱が入っていく
そのタイミングで有咲が暑さに耐えながらコテージに向かってやってくると、有咲はその中でガンプラバトルへと視線を向けるとレアな機体が動いている光景に小さな驚きを感じていたが、すぐに我に返った。
「…それでどっちがどっちだ?」
「赤いカニみたいなのが花音先輩だよ」
「シャアズゴが花音先輩で水中型ガンダムがマスキングか…」
「有咲ちゃん…?何?その呪文…?」
「有咲、どっちが勝ってるの?」
たえの言葉を聞いて状況を把握した有咲だったが、レイヤは有咲の言葉を全く理解できずに首を傾げる。
だがそんなレイヤの事などお構いなしでたえは有咲に説明を求めると、考える素振りすら見せることなく有咲は戦況の把握を完了して話始めていた。
「完全に攻撃を避けきってる花音先輩が圧倒的に優勢だよ。ほら、マスキングの方は攻撃が当たらない焦りでドンドン狙いが甘くなってきてる」
「ん~…よく分かんないけどそうなの?」
「花ちゃん?私に聞かれても…でも、ますきの性格だとそうかも…」
冷静に状況と対戦者の性格まで分析する有咲にますきと同じバンドのレイヤは苦笑いしながら彼女の分析を認めていたが、花音が優勢の状況から勝負が決まる様な気配は全く感じられなかった。
「ますきちゃん!!もっとよく狙いなさい!!雑な動きになってるわよ!!」
「花音先輩の性格的にガンガン攻めていくタイプじゃないのは分かるけど、射撃タイミングを逃しまくってたら勝てるもんも勝てないぞ?」
「有咲、そうなの?」
「白鷺先輩が言ってるみたいにマスキングの攻撃がどんどん雑になってるから狙えるタイミングはいくらでもある。多分、攻撃よりも回避優先の立ち回りが上手いんだろうな…」
「でも、前のイベントの時は有咲が通りすがりに倒してなかった?」
「速攻で燐子先輩とパレオを切り飛ばして、花音先輩が慌てた状態から立ち直る前に終わらせたから…」
エキサイトしている千聖を他所にたえの指摘をさらりと躱した有咲だったが、そのタイミングでバトルが動き出していく。
「マスキング、ハープンの弾が切れたからピック抜いたな」
「有咲ちゃん、どうなるの?」
「ピックを大振りしてるから今までの動きから考えれば花音先輩が避ける。そんで、回避とか攻撃を捌くのを重点に置いた行動を取ってる花音先輩がそれを捌き続けた結果、攻撃する前に時間切れで引き分け―――って感じかな?」
「そこまで分かるんだ…」
有咲が結末までの行動予測を聞いたレイヤは驚いていたが、ますきと花音の2人のバトルは有咲が予想したまんまの流れをそのまま辿って、システムが時間切れの宣言をしてバトルはそのまま引き分けと言う形で幕を閉じていた。
「だぁあああああ!!時間切れかよ!!」
「危なかった~…千聖ちゃん!!やったよ!!」
「花音!!良かったわよ!!」
「凄い…本当に有咲の言った通りになった…」
「本当だね…」
「水中戦の機体とはいっても、自分の機体じゃないのに水中で良く動くよ…」
時間切れで戦いが終わり、バトルをしていた2人から言葉が漏れた。
花音の言葉を聞いて上機嫌になっていた千聖を他所に有咲の言った通りの流れになったことにレイヤとたえの2人は驚いていた、有咲は水中戦と言う難しいステージを戦っていた2人に感心したが、有咲の言葉を聞いて驚いていた。
「あれ?有咲にあれがそこにあったのって言ったっけ?」
「言ってないよね…?」
「花音先輩の方は観ればわかる。スローネの時とも違うから普段の機体は白鷺先輩の機体から考えるとGNアーチャーかな?アレはHGだとサーベルオミットされてるから射撃武装だけだし―――白鷺先輩合ってますか?」
「えっ…えぇ…」
「有咲、気持ち悪い…」
「キ…キモっ!?」
「有咲ちゃん、落ち着いて。花ちゃんの気持ちも分かるけど…」
「レイヤまで!?」
「マッスーごはんだって」
「あぁ?分かった」
有咲はあろうことか花音の動きと一緒に住んでいる千聖の機体情報から普段使っている機体を完全に言い当てるという技を見せた。
しかし、そんな技を間近で見せられたレイヤとたえはおろか千聖すら有咲がやったことに対して普通に引いていたが、そんな中でもたえは通常運転で彼女を先頭に昼食をとるために他のメンバーがいる昼食の会場まで向かっていくのだった。
「それにしても花音さん。ヤバいっすね!!あんなスイスイ避けるなんて!!」
「ふえぇ…えっと、多分千聖ちゃん達のせいかな…」
「せいって、花音さん何してたんすか」
「えっと…2人が攻撃を当てる練習するって言って、私を撃ってくるのをひたすら避けてたりしたんだ…」
「イジメにしか聞こえねぇ…」
「理由を聞けば納得の回避技術だけど…おい、何やってんだアイドル」
「有咲ちゃん…だって、花音が上手く避けるから…」
「言い訳になってねぇ…まぁ、いいや…んじゃ、次回"クマ狩り”」
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