ハーメルンでは”春のバンドリ祭”なるものが行われてますが、ここでは平常運転です
これ紗夜さんが…改造されてないか…?
と考えながら投稿です。
「うちの師匠やばっ!!バーサーカーかよ!?」
「透子が言ってるバーサーカーって…何?」
「おたえ~、バーサーカーっていうのは…六花みたいな人の事だよ~」
「ギターを持つと人が変わる…つまり、そういうことさ…」
「なるほど…」
「ちょっとモカ先輩!?薫先輩も納得しないでくださいよ~!!」
「ロック?言っても間違ってなくね?」
「もぉ~!!」
傘をささずに雨が降る外へと飛び出した紗夜だったが、彼女は降っている雨を全く気にもせず、行く宛ても無いままに街を歩いていた。
「日菜…」
ガンプラを動かしたせいか彼女の頭の中では先日にあった日菜とのバトルとも呼べない一方的な蹂躙が蘇り、それが彼女の奥底に眠っていた日菜へのコンプレックスが刺激されて苛立っていき――――
「あっ!!おねーちゃん!!」
「日菜ちゃん!!待ってよ~!!」
「おねーちゃん?何やってるの~?」
「日菜ちゃん!?そんなこと言ってる場合じゃないよ!?紗夜ちゃん!!とりあえず入って!!紗夜ちゃん?なにしてたの?」
「いえ…」
この最悪のタイミングで日菜が彩と共に紗夜の前に現れてしまった。
彩はとりあえず自身の傘の中に紗夜を入れるが、日菜は紗夜の気持ちなど欠片も理解しておらず、いつも通りの態度で彼女に接していたことが紗夜を更に苛立たせていく。
「日菜ちゃん。この後買物行くって言ってたけど、紗夜ちゃんと一緒に帰った方がいいんじゃ…」
「えぇ~…折角、ガンプラ作り終わって時間空いたのに~」
「日菜ちゃんだけだよ…」
「…っ!!」
ガンプラという言葉が出て来たことに紗夜は更に苛立つがなんとかそれを自分の中に押しとどめる。
が、相手はそんなことは全くお構いなしで話を続けていく。
「そうだ!!おねーちゃん!!これから彩ちゃんと
「ちょっと日菜ちゃん!?」
「だってさ~帰るよりモールで服買って着替えたほうが早いしさ~」
「そうかもしれないけど…」
「ほらお姉ちゃん!!こっち来て!!」
「ちょっと日菜ちゃん!!いきなり引っ張たら危ないよ!?」
「そうだ!!服買った後にまた
彩は日菜を止めようとするが、当の本人は全くその言葉に聞く耳を持たずに彩の傘の中に入っていた紗夜を自身の傘の中へと引きこもうと満面の笑みを浮かべながら紗夜の手を取ったが、その言葉を聞いた紗夜は膨れ上がったコンプレックスがどす黒い感情と共に弾けた。
「放っておいて!!」
「紗夜ちゃん!?」
「アハハ~…お姉ちゃん冗談キツイよ~。はい。傘に入って」
紗夜は日菜に捕まれた腕を強引に振り払う。
それを目にした彩は驚きの声を挙げるが、日菜は目の前で起こったことが信じられずに紗夜なりの冗談だと受け取って今度は自身がさしていた傘を紗夜に差し出したが―――
「放っておいてって言ったでしょ!!」
「えっ…?」
「うぇえええ!?日菜ちゃん!?紗夜ちゃん!?」
だが、彼女の考えとは裏腹に紗夜によって無惨にも振り払われると、差し出した傘は日菜の手から離れて日菜も目の前の紗夜と同じように雨に濡れていくが、それ以上に明確に拒絶されたことが信じられないと言った表情を浮かべて固まってしまい、偶々この場に居合わせてしまった彩はオロオロとすることしか出来なかった。
「…っ!!」
「あっ!!紗夜ちゃん!!どこ行くの!?」
そんな状況の中で紗夜は日菜達から逃げるようにしてこの場を去っていき、彩はそれを追いかけようとも考えたが日菜の事の方が気になってしまい追いかけるのを諦めて日菜が持っていた傘を拾ってから彼女の元へと歩み寄っていく。
「おねーちゃん…?」
「日菜ちゃん!!雨に濡れちゃうよ!!ほら傘持って!!」
「おねーちゃん…まるで、昔のおねーちゃんみたいだった…」
彩は呆然としていた日菜に無理やり傘を持たせるが、彼女は状況が全く理解できずに固まったままだった日菜は不意に感じたことを呟いていた。
それを見た彩は咄嗟に彼女の気を紛らわせようと普段では考えられないほどの速さで行動を起こしていた。
「紗夜ちゃんだって機嫌が悪い時くらいあるよ!!ほら!!日菜ちゃん!!買物行こ!!折角だから洋服も新しいの買おうよ!!」
「でも…」
「ほら、ポテトとかも買って食べよ?」
「彩ちゃんの奢り…?」
「うぅ…うん!!」
「よっし!!行こ!!」
咄嗟に日菜の気を紛らわせようとした彩だったが、その本人から思わぬ言葉が飛んできたが、何をトチ狂ったのか張らなくてもいい見栄を張ってしまう彩。
そんな彼女の言葉を聞いた日菜は多少だが、気持ちを持ち直して彩を連れてショッピングモールへと向かっていくが、その場所で彩は紗夜が
その一方―――
日菜達の前から去っていった紗夜は未だに雨が降っている街を傘もささずに歩いていたが、そんな彼女は自身でも理解が出来ない状況に陥っていた。
「…っ!!」
ガンプラバトルで日菜にもて遊ばれてた時のこと―――
その事を思い出してあこに八つ当たり同然のことをしてしまったこと―――
そして、先ほど日菜の言葉に自身の中で解消したと思っていたコンプレックスが表に出てきたこと―――
それらが彼女の頭の中で思い浮かんでは消えていくことを繰り返し、彼女の情緒は完全に不安定になっていた。
「どうすれば…」
だが、こんな状態では日菜と顔を合せれば以前のようにコンプレックスを刺激されてしまうことを考えると家にも戻れず、先ほどの出来事があった直後でRoseliaの元に戻ることも出来ない。
完全にどうしようも無い彼女だったが、そんなタイミングで彼女の目の前にはそのどちらでも無い第三者が現れた。
「あれ?紗夜先輩?」
「傘もささないで…ほら…これ使ってください」
「市ヶ谷さんに…奥沢さん?」
「こんなとこでなにやってんですか?」
「2人こそ何を…?」
そこにやってきたのは卒業した高校の後輩で、今はそこの生徒会の会長と副会長をしている美咲と有咲。
彼女達は目の前にいる紗夜が余りにもおかしな行動をしていたが、バンドメンバーによって奇行に耐性が付いてしまっていた2人はは紗夜の状況に深く触れることはしなかった。
そんな中で美咲は自身の傘を渡し有咲の傘の中に入り込んでから紗夜に尋ねたが、質問を質問で返されたが美咲に代わって有咲がそれに答えていた。
「いえ、生徒会関係で買い出しに行ってたんですよ」
「それでこの雨ですから、学校に戻るよりも市ヶ谷さんの家で作業をしようって事になって…」
「そう…だったんですね…」
「それで…紗夜先輩は雨の中で何してたんですか?」
「Roseliaで何かあったんですか?…それとも日菜さんと?」
「市ヶ谷さん、さっき彩先輩と一緒にいた日菜さんは遊びに行くって言ってたけど、何ともなかったから前者じゃない?」
美咲の言葉を聞いた紗夜はそれ以上の事を2人に聞くことは辞めたが、最初の質問へと戻ったがそれに答えようとした紗夜だったが―――
「うっ…っ!!」
「ちょっと紗夜先輩…もしかして雨で風邪でも引きました…?」
「遊びっ…?私が…私で…日菜にっ……宇田川さんで…遊びっ…」
「ちょっと紗夜先輩!?どうしたんですか!?」
「市ヶ谷さん。これ不味いんじゃ…って紗夜先輩!?」
「っ…」
「マジかよ!?」
突如として壊れたラジカセのように紗夜が譫言のように訳の分からないことを呟きだしていた姿にとてつもなくヤバい物を感じた2人は紗夜に歩み寄ろうとした有咲達。
しかし、そんな彼女達の目の前で紗夜はそのまま意識を手放すのだった。
「りみりん先輩、あれですね。頭がパンクして意識が飛んじゃうって奴ですね~」
「そうだね七深ちゃん。ホラー映画で見たことある奴だね…」
「ちょっと~!?りみも七深ちゃんも何でそんな落ち着いてるの~!?」
「ひーちゃん。コロッケ食べる?」
「はぐも何でそんな呑気なの!?」
「みんな、ちゃんと言われたことはやらないとダメよ…」
「あはは~…千聖、とりあえずこっちでやろっか?…」
「そうね。リサちゃん、これが台本よ?」
「オッケー…なになに~…皆さんお待ちかね。闇の飲まれて意識を失った紗夜。今までの事を思い出し、罪悪感に潰されそうになった彼女に手を差し伸べる者が現れるのです次回!!"慟哭の中に目覚めたモノ"にレディー…ゴー!!」
「リサちゃん?あなた、キャラ壊れてないかしら?」
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