いやー、美咲さん。アンタやべーよ…?
何でそうなってるん…?って思いながら初投稿です
2vs9という明らかおかしな人数差のバトルが決まったが、9人側の面々は作戦会議を行っていた。
「それで…その…どうしますか?人数多い上に即席だから複雑な作戦は無理だと思いますけど」
「巴さん、それは承知していますが、ここに居る全員が奥沢さんに行きたいとは思いますよ?」
「氷川さん。私は市ヶ谷さんの方へと行ってもいいですが、1人では抑えられませんよ?」
「そうですね…機体的には千聖さん達高機動組が突っ込んでから他が後に続いて、ジブンと美竹さんが後方から支援って形になると思います」
「そうね。誰が美咲ちゃんに当たるかは…その時の流れ―――いえ、運任せと言うことでいいかしら?」
「「「「了解」」」」
「ふえぇ~…」
こうして作戦ともいえない作戦が決まった9人はそれぞれがコンソールに自身のガンプラをセットして開始のアナウンスを待ち――――
―――Battle Start!!
「漏影、出るぞ!!」
「アトラ☆百華、出ます!!」
「美竹蘭、イフリート・イェーガー…行くよ」
「白鷺千聖、松原花音…アーチャーアリオス、出るわよ!!」
「大和麻弥、ケルディム!!目標を狙い打ちますよ!!」
「氷川紗夜…デスティニーガンダムSpec2、行きます」
「今井リサ、セイバー発進しまーす」
「…八潮瑠唯、ガンダムAGE-FX出ます」
システムによる開始のアナウンスと共に一斉に飛び出す9機とその先にはコロニーの残骸が漂う宙域が広がっていた。
「それじゃ、先行くよ!!千聖、着いてこれる?」
「当然よリサちゃん。花音、行くわよ」
「ふえぇ~」
「では、私も今井さん達と一緒に」
宙域に飛び出して早々に合体している千聖と花音、MA状態で出撃したリサ、その少し後に飛び出した紗夜が残骸の隙間を縫うようにしながら高速で飛んでいく。
流石に残された5人の機体ではあの速度に追従出来なかったが、それのお陰で若干冷静になってこの後の動きを決めていた。
「麻弥さん。あたしは少し前に出たところでつぐみ達の援護に入ります」
「分かりました。では、ジブンは東に移動して狙撃体制に移ります。お三方はジブンと美竹さんに敵が来ない様にお願いします!!」
「了解しました」
「蘭ちゃん!!行ってくるね!!」
「援護は任せたぞ!!」
先に飛び出した紗夜達とは違い、それぞれの役割を決めてから5人も動き出していた。
そのまま、麻弥は最初に4人と別れてコロニーの残骸の陰に隠れてライフルを構えて戦場を俯瞰し始めたが、その戦場はあまりにもおかしいものだった。
「そろそろ先行したはずの千聖さん達が戦い始めないとおかしい筈なのに…静かすぎますね…」
麻弥の予想ではそろそろ先行した4人の戦闘が始まって無いとおかしい時間だったが、彼女の予想に反して戦場には突発音すら聞こえない。
人数差から美咲と有咲が潜伏していることも考えようとしたタイミングで、遂に戦場が動いた。
「蘭ちゃん!!後ろからよろしくね!!」
「分かった」
麻弥と離れ蘭は少し前進してから3人と離れて援護の体勢を取ろうと残骸に足をついてそのまま狙撃の体勢に入ろうとしたが、ここで彼女も違和感を覚えていた。
「先行してるリサさん達が戦ってないってことは…回り込まれてる?なら…どこから来るかって事だけど…勘頼りか…だったら…」
蘭も麻弥と同じようにリサ達が戦闘していないことに違和感を覚え、正面からではない方向から来ると予想するが、どこから来るか予想すらできない蘭は勘に任せてそのまま足場にしていた残骸を蹴り、死角になっていた残骸の裏にライフルを構えると――――
「…美咲のベアッガイ!!あたしに来たの!?」
「イフリート…ジオン系列だから美竹さんかな…」
蘭の勘が当たり、ライフルを構えた先から美咲のベアッガイが単騎で蘭に向かって突っ込んできていた。
即座に蘭はライフルを構えてベアッガイを狙い打ったが、美咲は速度を落とすことなく残骸を殴った反動で機体の軌道をわずかにズラして蘭の狙撃を回避してみせた。
「頭デカいのに速い…!!」
「うん。市ヶ谷さんの情報通りで、美竹さん射撃も正確だけど狙いが素直過ぎる。これで近接の方が強いっていうんだから凄いね…」
「くっ!!」
美咲はその射撃を素直に評価すると腕を突き出し、ビームで蘭を狙うが蘭はそれをすぐさま回避すると左脚を振ってそこに装備されていたクラッカーを美咲の方へと飛ばしたが、美咲は飛ばされたクラッカーを即座に撃ち抜いた。
「紗夜先輩に劣るけど反応もいいし、投げ物のクラッカーを投げないで機雷代わり撒く小技まで器用に使って……うん。一番厄介っていう市ヶ谷さん評価は妥当かも…」
「ちぃ!!」
「なら、さっさと落とさないと…!!」
美咲は今の蘭の動きを見て、バトル前に有咲が言っていた”蘭が一番厄介”という評価の正しさを納得すると同時にこの場で落とそうとサーベルを発振すると、蘭も左腰のヒート・ナイフを逆手で引き抜いてそれを受け止める。
美咲は受け止められると即座にもう片方のサーベルを発振して蘭へと切りかかる。
蘭もそれに対応しようとしたが、彼女の機体にはもう近接装備がなく受け止めることは不可能。
被弾することが察した蘭は即座にスナイパーライフルを捨てると腰にマウントしていたショットガンを引き抜こうとしたその瞬間、蘭の右から無数のビームが飛来して彼女の右半身をズタズタにすると、ビームが途切れたタイミングに合わせて美咲が蘭の胴体を両断した。
「っ!!ビーム!?有咲…!!っ!?いない!!」
「おっ…なかなかいいタイミングだね~。先行組が戻ってくるけど…それより先に大和さんが狙撃してくる方が先かな?」
蘭の右半身へとビームを放ったのは有咲のはずなのだが、その方向に彼女の機影は一切ない。
それに驚いた蘭だったが、彼女も1人ではない。
短い時間だが戦闘をした時に発生した光に誘われて他の面々が集まってくるのは分かっていたが、それよりも先に彼女達には麻弥と言う本職のスナイパーが美咲を狙い撃つ方が早いと口にした瞬間、美咲の機体が顔を向けたその遥か先から彼女を狙ったビームが迫る。
しかし、美咲は蘭とサーベルで競り合っているからかその場から動かず、これで1人落ちたと思った蘭だったが、美咲とビームの間に何かが割り込むと撃たれたビームがそのまま吸いこまれるかの様に消えていた。
「なっ!?」
「ちょっと市ヶ谷さ~ん。ビーム来たのが第2候補の位置だったんだけど~」
「えっ?有咲がそれ使うの?」
美咲へ向けて放たれたビームが消えたことに驚いていたが、蘭は飛んできたそれを見てこの場に姿を見せていない有咲の機体を把握したが、蘭としてはその機体を有咲が使うことが信じられなかった。
蘭から漏れたその言葉を聞いた美咲は胴体を両断した腕のサーベルで今度はナイフを握っていた手首を切り飛ばしてから両手のサーベルを振りかぶった。
「悪いけど…情報共有させる前に落とす」
「ここまでか…」
蘭は自身の負けを認識すると同時に美咲の手によって機体を頭頂部から真っ二つに両断されて爆散すると、美咲はすぐにサーベルの発振を止めると麻弥の射線を切るためにデブリの影に隠れながら細かく移動を繰り返しながら有咲と次の行動について話始めていた。
「…あたしが大和さん落としに行こうか?」
「麻弥さんの位置は大体は分かってるから、ここから1発撃って牽制するよ」
「あ~…でも、あたしが行ってる間にリサさん達が来ると思うけど…」
「あの2人なら距離のある麻弥さんの援護に行くだろうし、接敵してから10分くらいなら何とでもなるよ」
「分かった。そんじゃ、牽制よろしく」
「了解」
2人は即座に次の策を決めると、美咲から離れた場所から麻弥が狙撃したであろうポイントへ向けて紫電を纏った赤いビームが放たれると、美咲はビームが放たれたポイントへ向けて一気に加速していくのだった。
「あ~!!らんらんがすぐにやられちゃった~!!」
「千聖ちゃんとかおねーちゃんじゃなくて、先に蘭ちゃんを狙ったの?」
「市ヶ谷さん達は…美竹さんを一番警戒していたようでしたから…」
「燐子ちゃん。蘭ちゃんよりも、おねーちゃん達の方が強いのに何で?」
「それは分かりません…」
「そっか~…じゃあ仕方ないね~そう言う訳で次回!!"
「有咲~!!頑張れ~!!」
「香澄ちゃん、静かにしとってな?」
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