BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

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勝負着いたな…(確信
じゃけんここで―――(以下略

と言うことで初投稿です


第6話-破壊者(デストロイヤー)

最速で接敵するために移動速度の高いリサ達一行は既に彼女達の遥か後方にいる敵に気が付いておらず、未だにデブリ帯の中を飛んでいた。

 

「いないわね…どこに行ったのかしら…?」

 

「もしかして…隠れてるのかな?」

 

「市ヶ谷さんがいるならその選択肢はありそうですね…」

 

「でも、どこに隠れてるか分かんないとどうしようもないよね~」

 

移動しながらレーダーと目視でその場にいない敵を探し続ける4人だったが、彼女達の遥か後方で小さな爆発が起こったのを花音が捉えていた。

 

「千聖ちゃん、後ろの方で何か光ったよ」

 

「花音?あっちはアタシ達が来た方だよ?流石に…」

 

「でも、見つからないということは回り込まれて後ろから攻められてるのも―――」

 

 

 

 

考慮したほうが良い――――

そう紗夜が言おうとしたその瞬間、今度は彼女達が飛んできた方向からピンク色をしたビームが宙域に1本の線を描いたのを彼女達は捉えていた。

 

「あれ!!麻弥ちゃんの奴じゃない!?」

 

「嘘っ!?ホントに後ろに回り込んでいたの!?」

 

「最短距離を移動していたのがマズかったね。でも、3機の機動力なら今から戻っても―――って蘭が落とされてる!?」

 

「あの一瞬で…!?確実に奥沢さんですね…。ですが、位置は割れ―――今度は赤いビーム…!?」

 

「ベアッガイには赤ビームはないからアレは有咲だね!!」

 

ビームを捉えてからほんの僅かな時間で彼女達のチームのステータスが更新され、そこには蘭が撃墜されたという情報が映し出されていたが、これで美咲の位置が割れた。

そうなれば彼女達は機動力を生かして美咲との距離を詰めることは容易だが、このタイミングで麻弥が狙撃をしたであろうポイントに向けて赤いビームが放たれていたのを彼女達は目にしてしまった。

 

「ふえぇ~!?麻弥ちゃんを撃ち返したの…!?」

 

「不味いですね…狙撃機体の大和さんは単独行動ですから落とされますね…」

 

「リサちゃん!!私達で麻弥ちゃんの援護に行くわよ!!」

 

「分かった!!紗夜はつぐみ達の方の援護!!」

 

「仕方ないですね…では、そちらは任せます」

 

先行組も即座に可変機組と別れた紗夜はビームが放たれた地点へ向かっていくと、すぐに蘭がいたポイントの方向へと引き返していた巴達の機体を捉えると即座にその集団へと合流した。

 

「羽沢さん!!」

 

「あっ!!紗夜さん!!無事だったんですね」

 

「すいません。敵が後ろに抜けていたのを見逃してしまって…」

 

「紗夜さん。それは後にして…まずは…」

 

「全員で蘭ちゃんのとこに!!」

 

「そうですね。羽沢さんの言う通り―――」

 

「あの、撃墜地点へそのまま戻るのは愚策ではないでしょうか?」

 

「ちょっと瑠唯ちゃん!!どういう事!?」

 

彼女達は蘭が落とされた場所に全員で戻ろうと提案したつぐみとその提案に乗ろうとした紗夜だったが、そんな2人に瑠唯が無策で行くのは愚策だと進言してから最低限の策を提案していた。

 

 

「戻ること自体には異議はありません。ですが、もういない可能性もある上に、撃破の光を追ってくる所を待ち伏せをされてる可能性もありますから…最低限の策で宇田川さんと羽沢さんが先行して、少し距離を空けて私と氷川さんで射撃で援護する形がいいかと…」

 

 

 

「そう言われると瑠唯の言う通りだな…瑠唯の案で行きません?」

 

「…そうですね」

 

「確かに…じゃあ行こ!!」

 

最低限の隊列を組んで戻ると言う瑠唯の提案を巴が肯定すると、他の2人も瑠唯の提案を受け入れて最低限の隊列を組んで蘭が落ちた場所へと戻っていく。

 

 

 

 

 

しかし、そこには蘭の機体の残骸が漂っているだけだった。

 

「いない…!!」

 

「やっぱり移動したってのが妥当ってことですかね?」

 

「そうなると、2人で大和さんの方に…行ったのでは…?」

 

彼女達は蘭の残骸から距離を取って周囲を索敵するが、機影は全く映らないことからこの場にはいないと考えた巴の言葉を聞いた紗夜は先行した2人に合流した。

 

しかし、その瞬間、彼女達の死角になっている足もとの方向で何かが光るのを瑠唯が捉えていた。

 

「―――下です!!」

 

 

 

「「「っ!!」」」

 

瑠唯は咄嗟に方向を叫ぶと3人は即座に自機の下の方へと意識を向けて回避行動に入ったその瞬間、彼女達がいた場所には無数のビームが通り過ぎていくが、彼女達はそのビームを見て自分たちが何に狙われていたのかを即座に理解していた。

 

「ビームマシンガン…いや、ガトリングか!!」

 

「っ!!また来ます!!斜め後方!!」

 

「これ…まさか…もう1方向から来る…!!左上からも来るぞ!!」

 

「くっ!!3方向からガトリング…!!」

 

「デブリの影に隠れた方が…!!あっ!!」

 

彼女達を襲った圧倒的な数のビームに襲われる中で巴がガトリングだと武器を判別したのはいいものの、それが分かったタイミングで彼女達は3方向から同時にガトリングによる斉射を受けるが彼女達はガトリングから放たれたビームの弾幕をデブリを何とかにしつつなんとか躱していく。

 

そんな中でつぐみはデブリに囲まれて完全に隠れてガトリングの雨から身を守れるポイントを見つけて飛び込むと、彼女はその中から他のメンバーへと通信を飛ばしていた。

 

「巴ちゃん!!こっち!!」

 

「バカ!!つぐ!!それは罠だ!!」

 

「えっ!?」

 

つぐみがデブリの影に隠れて通信を飛ばしたが、彼女が飛び込んだそのポイントこそが有咲が彼女達を誘い込もうとしていた地点であることを巴には理解しており、その事を伝えようとした時にはもう手遅れだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「巴さん、今更気づいたとこで遅いんだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?来る―――きゃあああ!!」

 

「つぐ!!」

 

「大丈夫!!両足が膝から溶けただけ!!他にも機体にダメージはあるけど…行けるよ!!」

 

紫電を帯びた赤いビームがガトリングの弾丸の雨の中を突き抜けて、つぐみが飛び込んだデブリへと着弾すると大きな爆発を起こして中に隠れていたつぐみを巻き込んでいた。

しかし、爆発に巻き込まれたつぐみは直感でビームが機体を操作して撃墜することから逃れたが、被害は甚大。

 

そんなタイミングでガトリングによる斉射が止まるとガトリングが放たれていた方向と全く別の方向から、白い何かが赤い軌跡を描いて一点へと集まっていく光景を見た巴は有咲が使っている機体が何なのかハッキリと分かってしまった。

 

 

 

 

「複数方向からのガトリングに赤いビーム撃って、それで赤い軌跡って…おいおい…マジかよ…!!有咲があれ使うのかよ!!信じらんねぇ!!―――来るぞ!!」

 

巴が驚いていた中で何とか敵の接近を知らせるが、一同がその接近してくる機体が信じられなかった。

 

「えぇえええええ!?」

 

 

 

 

 

背部には巨大なプロペラントタンクと共に大量のミサイルランチャーが取りつけられたバズーカを背負い―――

 

 

 

 

 

「嘘…」

 

 

 

 

 

周囲にはガトリングがマウントされたシールド3基を従え――――

 

 

 

 

 

「市ヶ谷さんが…!?」

 

 

 

 

 

その両手にはビーム巨大なビーム刃を持った槍とその機体最大の武器ともいえる射撃武装を携えながら、白い装甲から漏れた光が真っ赤な軌跡を描いて迫って来ていた――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり、フルアーマーユニコーンかよぉおおおお!?」

 

彼女達の元へと接近してきた機体は”ユニコーンガンダム”が最終決戦仕様――――

”フルアーマー・ユニコーンガンダム デストロイモード”が姿を見せると、巴は嫌な予想が当たって焦りの混じった叫びをあげていた。

しかし、その声とは対照的に極めて冷静に巴が左手にハンドガン、右手にヘビークラブを構えて距離を詰めてくるのを見た有咲は冷静に巴の動きを分析していた。

 

「巴さん。思い切りがいいな」

 

「その機体相手に距離なんて開けてられるかよ!!」

 

「判断は正解だけど…」

 

フルアーマーという重装備を相手に近接戦を挑むという巴の判断は間違っていない。

有咲もそれが分かっていたがそのまま一気に巴との距離を詰めていくと、巴はクラブを横薙ぎに振るい、それに合わせる様に有咲も手に持っていたハイパー・ビーム・ジャベリンを巴のクラブに叩きつける。

 

「ぐっ!!」

 

「巴さんの相手は後だ!!」

 

「このっ!!」

 

「そこからタンクを狙うと思ったよ」

 

「なっ!?」

 

激しくぶつかり合って周囲に閃光が散るが、重装備の上に圧倒的な速度で突っ込んできた有咲に力負けしてしまった巴はそのまま機体を弾き飛ばされるが、巴は機体を立て直しながらもハンドガンで機体本体ではなく背部のタンクに向かって撃つが、有咲はそれを読んでタンクをシールドを飛ばして防いで見せた。

 

しかし、巴が稼いだ僅かな時間で瑠唯と紗夜は得物を有咲へと向けていた。

 

「宇田川さんが離れた今なら」

 

「外しません…!!」

 

「ここを狙うのは知ってんだよ!!」

 

「くっ!!ガトリング!!嫌なタイミングで…!!」

 

「私がいるのを忘れていませんか?」

 

 

「忘れてる訳ないだろ?」

 

「っ!!シールド…!!抜けられる…!!」

 

自身が狙われることは既に把握していた有咲は残っていた1枚のシールドを操作すると自身とは別の方向からガトリングで紗夜を狙うが、狙われているのを把握した紗夜は有咲から射線を外して即座に回避行動に移る中で、その状況で瑠唯は向かって来ていた有咲へ向かってライフルを放つもその射撃は最後の1枚のシールドによって阻まれると、有咲はそのまま4人を抜いてすぐさま機体を反転させて攻撃の体制に移っていた。

 

「そんじゃ、こっからは―――」

 

 

 

 

 

 

「ミサイルが来るぞっ!!」

 

 

 

 

 

 

「―――ミサイルパーティーだ!!」

 

有咲の動きを見た巴はミサイルが来ることを叫ぶと、その言葉通りに有咲は装備されていたミサイル類が全て撃ち放れると、つぐみ以外の射撃武装を持つ3人が圧倒的なミサイルを全て撃ち落とす。

しかし、その爆風は4人から有咲の姿を消してしまっていた。

 

「ガトリング…バズーカ…マグナム…どっちにしろ距離を開けたままはヤバい…!!」

 

 

「…巴さん!!突貫します!!」

 

「私も紗夜さんの後に続くよ!!」

 

「何か来ます!!」

 

ミサイルを撃ち尽くした有咲だったが、それでも後に残っている射撃武装は強力な物ばかり。

 

この状況で有咲から距離を取るのは不味いと判断した巴の言葉を聞いて紗夜とそれに続いたつぐみは爆風の向こうにいる有咲へと突撃しようとした時に爆風の中から何かが飛び出してきたが、その正体に皆が目を見開いて驚いていた。

 

「タンクだけ!?」

 

「不味い!!爆弾代わりに撃ち抜くつもりかよ!!散開しろ!!」

 

飛び出してきたのは有咲の機体に装備されていた1本のタンク。

有咲の狙いは飛び出したタンクを4人の至近距離で撃ち抜いて爆発させてダメージを与える目的だと判断した巴は即座に指示を出し、それぞれがタンクから距離を取って距離が開いたこのタイミングで爆風の向こうからもう1本のタンクが飛び出してきた。

 

「もう1本…っ!?有咲ちゃん!?タンクの影に…!!」

 

「クッソ!!ハンドガンじゃ届かねぇ!!瑠唯!!行ったぞ!!」

 

「援護しようにも…射撃がタンクに当たる…!!これを狙って…!!」

 

「…迎撃します!!」

 

タンクが爆風から飛び出したがその陰に隠れて有咲も爆風を抜けるとそのまま一気に瑠唯へと距離を詰めていくが、瑠唯を援護しようにも巴では射程が足りず、紗夜からはタンクの影で撃てば瑠唯も爆発に巻き込まれてしまう。

これが狙いだと察した所でどうしようもなく瑠唯が即座に詰めて来る有咲へとライフルを向けたがその銃口へと有咲が放ったバルカンが直撃してしまった。

 

「見え見えだよ」

 

「なら…!!」

 

バルカンを受けたライフルを即座に投棄すると瑠唯は両腕からサーベルを発振し、有咲が右から振り下ろしたジャベリンを左腕で受け止める。

それを見た有咲はバックパックに装備されたサーベルを左手で抜いて切りかかるが、瑠唯はそれもサーベルで受け止めて見せた。

 

「市ヶ谷さん、これで動きは止まりましたね…」

 

瑠唯が両手で武器を受け止めたことで有咲の動きが止まる。

この間に他のメンバーが距離を詰めて有咲へと切りかかることを期待した瑠唯だったが―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…マジか…」

 

この状況で聞こえてきたのは有咲からの落胆した声。

その声の理由が分からない瑠唯だったが、有咲はその理由を声に出していた。

 

「白鷺先輩との対決用の機体…変えたほうが良いな…」

 

「なっ!?」

 

飛び出した言葉に驚いてしまった瑠唯は機体の動きが若干鈍る。

その鈍った動きもその時間もほんの僅かなモノだったが、今の有咲にはその僅かな隙で充分だった。

 

「終わりだ…」

 

「腕からサーベル…!?」

 

有咲は競り合っていたこのタイミングで左腕からサーベルを発振させて瑠唯の胸へと突き刺してそのまま腕を引いて瑠唯の機体を切り裂く。

それに驚いた瑠唯に対して有咲はジャベリンを力任せに振り下ろして瑠唯の機体をそのまま両断すると、撃墜するまでに間に有咲は瑠唯へと言った言葉の意味を伝えていた。

 

 

 

 

 

「…瑠唯ちゃん、Cファンネルの使えないならAGE3使ってた方がいいぞ」

 

「お見通しでしたか…」

 

「使えるタイミングなんて腐るほどあったからな。機体変えるなら後で使えそうな機体を教えるよ」

 

「分かりました―――」

 

有咲の言葉を聞いた瑠唯はその言葉に納得しながら爆散すると、それに合わせて最速の紗夜が最短距離で対艦刀を突き刺そうと迫ってきたが、有咲はそれをなんとか躱してからサーベルで紗夜の対艦刀と切り結んでいた。

 

「読んでもギリギリだな…!!」

 

「八潮さんが落ちても、まだ数的有利はこちらにあります…!!」

 

「蘭と瑠唯の敵討ちだ!!」

 

 

 

 

 

 

「残り時間じゃ誰も落とせないから、終わりまで粘るとしますか…」

 

「終わるまでに落とすよ!!有咲ちゃん!!」

 

3人の敵を相手にした有咲はこのまま時間切れになるという結末が見えていたが、その有咲の結末を覆すべく3人は有咲へと向かっていくのだった。

 


 

「ん~?なんで盾が勝手に動いてるの…?」

 

「青葉さん…あれは勝手にじゃなくて、自分で動かしてるんですよ…。私以外だと市ヶ谷さんと大和さんくらいしか使ってませんけど…」

 

「あこもりんりんのでやってみたけどすっごい難しいよ!!」

 

「分かるよあこちゃん!!あたしも最初に似たようなの動かした時は頭の中がぐちゃ~ってなったし!!」

 

「えっ…ひなちんでも…?」

 

「うん!!最初はミサイル動かすって感じだったけど全然ダメだったよ!!この前も麻弥ちゃんのを動かさせてもらった時はもっとぐちゃぐちゃ~ってなったし、麻弥ちゃんとかはちっちゃいの動かしながら自分のも動かしてるから普通に頭の中おかしいよね~。

そうだ!!燐子ちゃんは前に沢山使ってたけど、何個まで出来る?」

 

「そうですね…。自分の機体と一緒に動かすなら…26個が限界ですね…。自分が動かないなら33個までなら同時に動かせましたけど……」

 

「「「「「へっ…変態だ……」」」」」

 

「えっ…」

 

「もしかして…あのちっちゃいの動かすのに必要なのっておっぱいなんじゃ…」

 

「花ちゃん!?」

 

「えぇ…!?」

 

「そんな訳ないでしょ…次は…ミサキの方ね…最初はCrazyな動きをしていたけれど…パレオ、進めて」

 

「はい!!では次回!!"鮮烈なる牙"」

 




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