BuilD_Dream!!   作:ツナ缶マン

92 / 158
お待たせしました。
美咲さんです。
やだこのくまつよい…


第7話-鮮烈なる牙

有咲が紗夜達4人へ攻撃を開始しようとしていたのと同じ頃―――

 

「見えた…次はあそこかな?」

 

「あ~…完全に狙撃後の移動先が読まれてますね……撃ち落とすしかないですね!!」

 

狙撃地点が割れた麻弥は即座に次のポイントへと移動を開始していたが、彼女の移動先を読んだ美咲が高速でデブリの間を駆け抜ける。

その姿を見た麻弥はすぐに近くのデブリに身を隠して迎撃のために狙撃を行うが、美咲は当たる寸前で狙撃を回避しながら接近していた。

 

「奥沢さん!!的の大きい頭を狙ってるのに、なんて速さで避けるんですか!?…」

 

「流石、大和さん…とんでもない精度…避けなきゃ殆ど頭の中心に当たってるよ…」

 

「だったら…!!選択肢を削れば…!!」

 

「射撃を散らして…なるほど、あたしを狙いながらデブリを撃って障害物を増やそうってことか…」

 

狙撃を悉く回避されることに驚いた摩耶だったが、即座に彼女は美咲を狙いながらも彼女の前に広がるデブリを打ち抜いて破砕することで彼女の移動ルートを制限する策へと切り替えた。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、それ選択は今の美咲相手には間違いだった。

 

「足場が増えたからやりやすい…!!」

 

「ジブンが壊したデブリを蹴って加速!?どこの赤い彗星ですか!!」

 

狙撃で砕かれたデブリを蹴ることで一気に加速して肉薄してくる美咲を見た麻弥は狙撃での迎撃を諦めると即座に手持ちのスナイパーライフルの銃身を折りたたんで肩部にマウントして両手にビームピストルへと手を伸ばしていた。

 

「先ほどは紗夜さんにポリシー云々と言ってましたが…それを言える相手じゃないですね…!!」

 

「さて、詰めましたよ」

 

 

 

「ですが、この位置なら外しませんよ!!」

 

「避けれないなら切るだけです!!」

 

「…驚きはしませんが、足が止まりましたね!!」

 

完全に距離を詰められた麻弥は即座にピストルの引き抜いて速射で美咲を迎撃しようとしたが、美咲はサーベルが両手のサーベルで速射されたピストルの弾を全て叩き切るという離れ業で対応してから、美咲は両手のサーベルで切りかかるが、麻弥はピストルの銃身でサーベルを受けると彼女の狙い通りに美咲はそこで足が止めた瞬間に一気に攻勢に出た。

 

「シールドビット!!」

 

「これは予想外ですね…。仕方ない…」

 

 

流石の美咲もピストルの迎撃で両手が塞がっている状態ではビットを防げないと考えた麻弥は少しずつピストル速射で美咲を抑えながら、ビットを放って仕留めに来たことに美咲は声を挙げたが彼女にも対応する術は残っていた。

 

「ベアッガイは口の中にもビームがあるんですよ」

 

「後詰の千聖さん達がいますから 相打ち覚悟ですよ」

 

「冷静ですね…でも…これの機体ベースはアッガイですよ」

 

「っ!?アッガイのフレキシブル・ベロウズ・リム!?しまっ―――!!」

 

美咲はベアッガイの口を開けてその中に隠されたビーム砲で麻弥を狙うが、狙われた側も相打ち覚悟での策だというを評価すると、強引に一歩踏み込んでからピストルをグリップ部分から切り落としつつ、ビットの射撃を回避すると、続けざまにX字に切り裂いて美咲を撃墜して見せた。

 

 

 

 

 

「腕延長の技を使わされたのは完全に想定外でしたよ。市ヶ谷さんにしか使ってないのに……っていきなり赤ビーム撃ってくるか…」

 

 

 

 

 

 

 

「ギリギリ遅かったか~……」

 

「麻弥ちゃん!!」

 

「白鷺先輩に花音さん…。紗夜先輩は市ヶ谷さんに行っちゃったか~…さてと…」

 

「ふえぇ~?美咲ちゃんが後ろを向いちゃった…」

 

麻弥の機体が爆散したタイミングで美咲は即座にバックステップでその場を離脱すると彼女が立っていたその場所をリサの収束ビームが焼き払うと向かってきた2機がビームを放ちながら距離を詰めようとした時に美咲は突如として彼女達へと背を向ける。

 

その行動の意味が分からない花音が声を出していたが、突如として美咲は誰からも予想出来なかった行動を起こしていた。

 

「…逃げよう」

 

 

 

 

「「「えぇ~!?」」」

 

「流石に距離を詰めるのが早いな…なら!!」

 

「美咲がコロニーの中に入った…!!」

 

「危険は承知で追撃しましょう!!」

 

「分かった!!」

 

美咲はあろうことか迫ってくるリサ達に背を向けて全速力で飛び出した。

余りに突拍子のない行動に驚いた3人だったが、そんな声を出しながら全速で美咲を追いかけ始めるとドンドン距離が詰まっていくのを見た美咲は穴の開いていたコロニーの内部に飛び込み、リサ達もそれを追うように中へと飛び込んでいく。

 

だが、その中に飛び込んだ3人の目に映ったのは衝撃的なシーンだった。

 

「うっそ…」

 

「ふえぇ~!?」

 

 

 

 

 

 

「美咲が走って…って早すぎる!?」

 

「花音!!美咲ちゃんにミサイル!!」

 

「分かった!!」

 

コロニーの中心付近を飛んでいた3人を他所に美咲はコロニーの内部を走っていた。

しかも、その速度は先ほど飛んでいた時よりも明らかに速い速度を出していたことにリサは驚いていたが、花音はドッキングしている千聖の言葉を聞いてそのままミサイルを美咲に向かって放つが、コロニーを疾走する美咲は撃たれたミサイルを全て走って振り切って見せた。

 

「ふえぇ~!?」

 

「花音、そのまま!!こっちで逃げ道を塞ぐよ!!」

 

「うん!!」

 

ミサイルを走って避ける美咲に驚く花音だったが、リサはMSへと変形すると背部の収束ビームと花音のミサイルが美咲の周囲を攻撃して彼女の逃げ道を塞ぐと千聖は花音とのドッキングを解除すると両手にサーベルを構えてから美咲の元へと急接近していく。

 

「これで…!!」

 

「白鷺先輩とサーベルでの斬り合いか…やってみたかったんですよね…」

 

「そう…それなら期待に答えて見せるわ!!」

 

サーベルで向かってくる千聖に美咲もサーベルで向かい打つと、サーベル同士が接触した場所から激しい閃光が飛び散っていく。

その状態で千聖はサーベルで競り合う中で前腕部に隠されたサブマシンガンを露出させて美咲の頭目掛けて弾をばら撒くが美咲はサーベルを押し退けてから一気に後退することでその攻撃を回避して見せた。

 

「今のを避けるのね…でも!!」

 

「次への繋ぎが早い…でも、反応出来ない早さじゃない…!!」

 

攻撃を避けられた千聖だったが避けられること自体に驚く様子もなく、そのまま一気に距離を詰めて再びサーベルで激しく切り結んでいくが、美咲はそれに難なく対応していくが一歩攻めきれていなかった。

 

「サブマシンガンをチラつかせるから踏み込みにくいな…」

 

「攻めきれない…でも…!!」

 

 

 

 

 

「アタシもいるんだよ!!」

 

「この早さで2人はきついな…」

 

「美咲ちゃん!?2人でも抑えてくるの!?」

 

千聖と美咲が高速で切り結ぶんでいるタイミングでサーベルを構えたリサまでもがその斬り合いに乱入してくると美咲の表情が険しくなった。

 

リサがサーベルで切りかかるが、その速度は千聖とほぼ同じ速度で繰り出されており、美咲からしたら攻撃の数が倍になったのと同じだが、彼女はサーベルの振る速度を早めるという力技でリサと千聖がサーベルによる攻撃に対処すると、千聖は美咲への攻撃をリサに任せてそのまま後ろへと飛び退くと、美咲とリサが2人で斬り合っていく。

 

「セイっ!!」

 

「っと…!!リサさん、脚癖が悪くなったんじゃないですかね!!」

 

「ホント…よく反応する…っ!!」

 

「でも、これでどうかしら!!」

 

「あぶなっ!?」

 

サーベルで切りかかっていたリサは斬り合いの最中に美咲の足を蹴り払おうとしたが、美咲はその足払いを軽くジャンプすることで対処した。

だが、そのタイミングを見計らって下がった千聖が両腕のサブマシンガンを美咲に乱射すると、美咲は辛くもそれを回避して見せたが、次の瞬間――――

 

 

「えーい!!」

 

「ここで花音さん!?」

 

 

 

 

 

「やった!!当たったよ!!」

 

「「うっそ…!?」」

 

「呆けている場合じゃないわよ!!」

 

離れていた花音が千聖の攻撃を避けた目掛けて両手のライフルを撃つと、美咲は無理して避けたこともあってその攻撃に完全に対応できず、1発のビームが美咲の頭部につけられた耳を吹き飛ばし、コロニーにビームが着弾した爆風と美咲は下がっていた千聖の方へと飛ばされていた。

 

流石に花音がダメージを与えるなど想像もしていなかった美咲とリサから思わず声が漏れたが、この隙を見逃さなかった千聖が一気に飛ばされてきた美咲へと距離を詰めて、サーベルが突き立てようとした。

 

その瞬間――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千聖ちゃん!?」

 

「なっ!?右腕が!?きゃあああ!!」

 

「花音さんにやられるのは完全に考えてなかった…完全に油断した…」

 

「千聖!!逃げて!!」

 

 

 

 

「逃がさない…」

 

「…っ!!間に合わ―――」

 

千聖がサーベルを突き出そうとした右腕をバラバラに切り裂かれてしまった。

本当に一瞬の出来事に驚いた千聖に対して、美咲は飛び上がって短い機体の足で彼女の顔面を蹴り飛ばす。

 

それを見たリサは千聖を逃がすために即座に美咲に斬りかかろうとするが、彼女の速度をもってしても間に合わず、千聖は美咲の手によって一瞬のうちに手足を切り飛ばされるとそのまま胴体に両腕のサーベルと突き立てられると、千聖は機体が爆散することなく撃墜判定を受けて機体の動きが完全に停止した。

 

「ふえぇ~…!!千聖ちゃんが一瞬で…」

 

「美咲相手に油断するから…!!」

 

「まずは落としやすい花音さんから…」

 

「させるかっ!!」

 

「リサさん…!!」

 

「花音!!全力で逃げて!!こっちも美咲相手に余裕ない!!」

 

千聖を落とした美咲は次の獲物として花音を落とそうと飛び出そうとしたが、それよりも先にリサが美咲に斬りかかっていた。

しかし、美咲はサーベルが振り下ろされる前に彼女の懐に入り込むがリサはそれに合わせて膝蹴りを入れようとしたが美咲はその攻撃を腕で防ぐが勢いを殺せず後ろに押されると、振り下ろそうとしたサーベルを腕を蹴ることで攻撃になる前に潰してみせると、リサは花音に逃げるように指示を出していた。

 

 

「ふえぇ~!?でも…!!」

 

「逃がすとでも?」

 

「残り5分!!…意地でも逃がす!!」

 

焦るリサの言葉を聞いた花音は即座に戦場から離脱し、それを追いかけようとする美咲を抑える為に決死のリサが彼女へと向かっていくのだった。

 


 

「花音さんの攻撃に当たるとは…」

 

「奥沢さん、完全に油断したな…」

 

「いや…まぁ…そうだね…。うん…」

 

「時間切れまでもう少しだけど…両方生存で4機撃墜なら上等だろ」

 

「はぁ…とりあえず、次回…"Make My…"」

 





誤字報告・評価感想をお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。