そろそろ事件起こしてぇ~!!って思いながら初投稿です
ガンプラを決めて各々が制作を始めていたが、今のところは大きな問題も起こらず進んでいた。
その中でも蘭が見ていた面々は殆ど手がかからない程度には優秀だった。
「蘭~、モカちゃんのはどう~?」
「…初めてにしては悪くないんじゃない?」
「ほほ~。才能アリと言う事ですな~」
「……本気でダメ出しする?」
「いや、えんりょ~しま~す」
「蘭~!!私も出来た~。可愛くない?」
「「…えっ?」」
「ちょっと~!!」
説明書通りに組むだけだったため、全くと言っていいほど手伝いに入ることのなかったモカとひまり。
未だにひまりの可愛い基準に対応出来ない蘭はすぐに2人から視線を逸らして後輩である愛音達へと視線を向けたが、その中にあった1機の機体チョイスのセンスに目が止まっていた。
「愛音がファルシアで、燈はガンダムのオリジン版。立希、メッサーF01の一般機仕様って…いい趣味してるじゃん。それによく出来てる」
「いえ…その…説明書に書いてあることやっただけですから」
「あの~蘭先輩。りっきーの奴、なんかのっぺりしてません?」
「立希、ちょっと余ってるパーツ使ってもいい?」
「えっ?どうぞ…」
「見てて。こういうパーツの模様の所に暗い色の塗料を流し込んでから余分な塗料を拭き取ると…」
立希が作ったガンプラの見栄えが悪いと愛音が指摘すると、蘭は立希が作り終えて余剰パーツになっていたメッサー指揮官用のヘッドパーツを受け取ると、そのパーツを使って墨入れの実演をして見せると、それを見ていた3人は蘭がほんの少しだけ手を入れただけだが、その前後の違いに驚いていた。
「ともりん、さっきよりもこう引き締まった感じがするね」
「凄い…本物みたい…」
「これ墨入れって言うんだけど、これだけでもパーツにメリハリがついてかなり雰囲気が変わるよ」
「分かりました。やってみます。…愛音、今だけは褒めてやる」
「なんか微妙に嬉しくない…」
蘭は立希にアドバイスを伝えると、友希那の尻ぬぐいをしている美咲に変わってはぐみの手伝いに回っていた。
そんな後ろ姿を見送った立希は蘭に褒められた嬉しさを若干滲ませながら機体を選んだ愛音に対して珍しく賞賛の言葉を送るが、受けた本人はとてつもなく複雑な表情を浮かべていた。
極めて順調と言った空気を出していたのは蘭達のグループだったが、他の所では大なり小なりトラブルが起こっていた―――
「マヤさん!!どうでしょうか!!」
「パレオも出来ました!!」
「どれどれ。パレオさんのデミバーディングもイヴさんの78代目武者頑駄無もよく出来てますよ」
「はい!!特にこの刀が気に入りました!!…ですが、マヤさん。箱と色が違う箇所が気になります」
「あ~…これはSDですから、作品例と色が違うのが多いのは仕方ないですね。これは部分塗装で対応するしか…」
「Nooooooo~~~~~!!」
「チュチュ様!?どうされたんですか!!」
「あ~…シールの貼り忘れですか…デミトレの胸のシールを忘れたんですね。これなら胸の装甲を外すだけですぐ直せますよ。外す際に折らないように気をつけてくださいね」
「…分かったわ」
「チュチュ様~。同じ名前のキャラが使っているんですから頑張りましょ~!!」
組み立てに気を取られた結果、チュチュがシールの貼り忘れという些細な問題を起こす程度で終わった麻弥達だったが、残った別の2組にいた問題児は盛大に失敗していた。
「みーくん!!助けて~!!」
「はいはい…はぐみ。…考えないで先にパーツ切ったから、どれがどれだか分かんなくなったのか…はい。他の人も観ないといけないから、とりあえず説明書に書いてある腕とかの部位ごとに使うパーツ分けたから。とりあえず説明書を見て組み立ててみて?」
「ありがとう!!これならはぐみでも出来そう!!」
「美咲~!!出来たわ!!」
「こころは早いな…。ガンダムローズか…。初めてにしてはいいんじゃない?」
「そうなのね!!」
「みさき!!これ作ってみたら、盾とライフルとれーるがん?で剣とかの武器がない!!」
「あこ、たわけのレギンレイズは近接武器は盾って言ったガントレットしかないよ。後、その機体はバトルだとビーム兵器が使えないから、宇田川さんの使える武器を分けてもらうとか、最悪は武器セットの実体剣持たせればいいよ」
「分かった!!」
美咲が面倒を見ると言ったハロハピだったが、はぐみが考えなしにパーツを切り出してしまうという軽い失敗をしている横で、キットに入っていた近接武器が少ないことにちょっとだけ不満を覚えていたあこがちょっとだけショックを受けていたが、Roseliaの1人の問題児が盛大にやらかしていた。
「あっ……友希那さん…そんな無理やり…ダメ…」
「あっ…折れた…」
「あっちゃ~…湊さん、ランサーダートを折っちゃったんですね…それと燐子先輩はセンシティブな声出さないでください」
「奥沢さん、これはどうしたらいいかしら?」
「こっちでなんとか出来るか見てみますから、他のとこから進めてください」
「分かったわ」
燐子は変な声を挙げていた横ではRoseliaの問題児―――友希那が武装の1パーツを真っ二つに折るというとんでもないミスを起こしてしまっていた。
美咲は折れたパーツを受け取ってパーツを確認し始めるが、パーツの状態は最悪だった。
「うわっ…これ、かなり力入れたな…凄い白化しちゃってるし、折れた場所もかなり曲がってるよ…」
「奥沢さん…どうでしょうか…?直せそうですか?」
「難しいですね。綺麗に切れてるんだったら接着剤で何とか出来ましたけど、折れた部分がかなり曲がってるし……今は予備とかも無いから」
「その…すいません」
「大丈夫ですよ…この旅行が終わったら用意しますので…」
「大丈夫よ。失敗したのは私なのだから…」
「とりあえず、今日は紗夜先輩達も戻って来たのでここまでにしましょうか」
友希那が盛大にパーツを修理不能なまでに破損させるというとんでもないミスを起こし、美咲はこの旅行が終わったら壊れたパーツを用意することを約束するとバトルや見学をしていた面々が戻ってきたのを見て今日は解散することにしてバンドごとに用意された宿泊部屋へと向かっていくのだった。
「るいるい~こっちでトランプやらない~?」
「ごめんなさい。遠慮するわ」
「あれ?るいるい…?部屋に戻ってもまだ作ってたの?」
「そうよ」
「お~い!!ななみ~!!ルイ~って何やってんの?」
各バンドが部屋への時間を過ごしていたが、その中でモニカの面々が泊まる部屋ではトランプで遊ぼうと言い出した七深からの誘うを断って、部屋でも瑠唯がガンプラの作成を続けていた。
七深は何を思ったのかその作業を何故かマジマジを見つめていたが、そんな七深が気になったのか他の面々も瑠唯のもとへと集まって来ていた。
「ましろちゃん、るいさんってお昼の後にみんなと作ってたよね…?」
「そうだよね…それに、あの時と一緒のだから。まだ作り終わってなかったのかな?」
ましろとつくしが言うように瑠唯が作業をしていたのは昼間に美咲の元で香澄達と一緒に作っていたガンプラの作業を進めていたが、瑠唯は4人からの視線を浴びていることに気が付くと一端手を止めて4人に向かい合っていた。
「ルイ、なんでまだやってんの?」
「RiNGでのイベントの時に白鷺さんとバトルをする約束をしたのよ」
「そういえば…そんなこと言ってた様な気がするけど…ルイ、いつなの?」
瑠唯が以前の行われたRiNGでのイベントの時にした千聖との約束について話すと、その時には既に撃墜されたいた透子は実況越しにだがその話をしていたことを思い出していた。
それで思い出した透子はその約束の日がいつなのかと気になって聞いてみたが、瑠唯の口から余りにも予想外の日程が飛び出してきた。
「…明後日よ」
「明後日って…ルイさん!!その日は帰る日だよ!?」
「えぇ、帰る前にバトルをすることになったのよ。今はそれに向けての準備を進めてる所よ」
「るいるい?それ…間に合うの…?明日しか準備する時間ないんでしょ?」
「電動の道具とあそこの塗装設備が使えるから作業効率はかなり上げられるけれど…明日の朝までに塗装する前までの作業を終えないと無理ね」
瑠唯が口にした日付は彼女達がこの旅行から帰る予定の日で彼女に残された時間は明日だけ。
いくら設備が整っていて作業の効率化が出来るとは言えど、それでも間に合うか怪しいと思わず口にしてしまうが―――――
「よっし!!ルイ!!アタシらも手伝う!!」
「必要ないわ」
「おいっ!!」
そんな彼女に透子が手伝いを申し出るが、瑠唯はそれをバッサリと切り捨てた。
瑠唯の返事を聞いた透子がすぐにツッコむが、彼女がその申し出を断ったのには彼女なりの理由があった。
「桐ヶ谷さん、これは私と白鷺さんの約束よ」
「でも、間に合わなかったら意味ないっしょ!!」
「…白鷺さんで1人で作業して用意したのよ。それなのに私が作業を誰かに手伝ってもらうのはフェアじゃないし、やるなら同じ条件でやらなきゃ意味がないわ」
瑠唯が相手にする千聖はガンプラの用意は1人で準備を行っているのに、自身が誰かに作業を手伝ってもらう訳には行かないと彼女の中ではそこだけはハッキリと決めていた。
その強い言葉を聞いた透子はあることを決めていた。
「よし!!なら、あたし達も徹夜だな!!」
「桐ヶ谷さん?聞いていたかしら?作業は1人でするって言ったのよ?」
「そりゃ聞いてたけど」
「なら、どういうつもりで…」
「あのルイがそこまでやるって言うなら、見守るのが友達っしょ?それに、ルイが途中で寝落ちしたら間に合わないんだから、その時に起こす人は必要でしょ」
「そうだね~。とーこちゃんの言う通りだね~」
「るいさん!!頑張って!!」
「うぅ…頑張んなきゃ…」
「……分かったわ…。好きにしなさい」
彼女がするその行動にはハッキリ言ってしまえば全くの無意味なのだが、透子の言葉を聞いて他の面々も触発されていく様子に瑠唯は言葉を失った。
だが、作業には手を出すつもりもなければ、誰かが起きていれば自身が寝てしまっても起こしてもらえるという一応の保険がかけられると考えた瑠唯は好きにすればいいと言って再び作業に戻っていく。
余談だが、言い出した透子と不安になっていたましろが一番最初に夢の世界に旅立ったのは言うまでも無かった。
「ほー…なるほどな…」
「有咲~!!」
「ちょっと、お姉ちゃん。有咲先輩の邪魔したらダメでしょ」
「はーい…」
そんなことが起こっていた一方、別の部屋では有咲が持ってきていたタブレットで束の間のネットサーフィンを楽しんでいたが、そこへ当然の如く香澄の声による妨害を受けたが今回はいつもと違い妹の明日香と言うストッパーによって被害は少しだけ軽減されていた。
「なんだ?シャワーは終わったのかよ…」
「後はおたえだけだよ!!おたえが出てきたらみんなでトランプだよ~!!」
「だからお姉ちゃん落ち着いて…ところで有咲先輩は何を見てるんですか?」
「ん?あぁ、ただのニュースだよ」
「何か気になるのありました?」
「そうだな…」
明日香に何を見ていたのか聞かれた有咲は素直に答えると、その中で気になったこと内容について聞かれると、有咲はタブレットへと視線を向けて指を走らせるとある一つの見出しが目についていた。
「これなんてどうだ?国内で捕まった犯罪組織の連中が全員脱走だってよ」
「何でそれ選んだんですか?…物騒すぎません?」
「たまたま目に着いたんだよ。まぁ、私達が帰ることには捕まってるだろ」
「そうだといいですね。因みにどんな―――」
「出たよ~。トランプやろ~」
「あっ!!おたえー!!やろ~!!」
「っと明日香ちゃん。ここまでみたいだな」
「そうですね…」
有咲が何故その記事を選んだのか聞こうとした明日香だったが、たえが戻ってきたことで有咲はタブレットの電源を切ってその話が終わってしまい、その後はバンドメンバーに明日香を加えた6人でトランプで遊ぶことにした。
だが、彼女達がこの旅行中に大きな事件に巻き込まれていくことなど、あの有咲にすら予測することが出来なかった。
「前半と後半で落差酷くない?風邪ひきそうなんだけど」
「みーくん!!風邪ひいちゃうの!?」
「大変だわ!!すぐにお医者様を呼びましょう!!」
「違う違う。ただの例えだから、本当に風邪ひくわけじゃないから」
「でも、何か起こるのかな…?」
「花音、心配ないさ。今は旅行を楽しもうじゃないか。では次回、"蠢く影"」
誤字報告・評価感想をお願いします。
因みに制作組が作ってたのは―――
モカ:ザクⅡ改
ひまり:ジュアッグ
友希那先輩:ブリッツ
あこ:レギンレイズ(
こころ:ガンダムローズ
はぐみ:ボリノーク・サマーン
イヴ:78代目武者頑駄無
マスキング:アスタロトオリジン
パレオ:デミバーディング
チュチュ:デミトレーナー (チュチュ専用機)
燈:ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)
愛音:ファルシア
立希:メッサ―F01型
不明
香澄、たえ、沙綾、瑠唯
次回には全員分かるんでね?