新生活のバタバタで投稿が遅れてしまいました!
今後もこんな感じで遅れる事が多々あると思いますが
この作品を今後ともよろしくお願いします
それと遅れましたがドムドムバーガーさんとRIZE.DUMMYさん評価ありがとうございます!
リンは困惑した
「答えて!何でシャーレを襲ったの!?」
「だーかーらー!ちげぇって言ってるだろ!?」
ガルスの事を不良の仲間だと勘違いして詰め寄る先生とそれを必死に否定しているガルス
「嘘つかないで答えてッ!」
「嘘じゃねぇって!?」
…まぁ何も知らない先生からしたらガルスの見た目なんて怪しく見えてしまうだろう……決してリンが先生にガルスの事を伝え忘れた訳ではない
「おいリン!そこで見てねぇで助けてくれ!」
とうとうガルスに見つかってしまったようだ……面倒だったから助けなかった訳ではないし面白かったから放置してた訳ではない
「あ!リンちゃん、危ないよ!」
「先生には伝え忘れましたがそこの彼女はシャーレの部員ですよ」
「オイ!何伝え忘れてんだよ!?」
喚くガルスを無視し、必死にガルスに謝罪している先生に近づく
「……受け取ってください」
「これは…タブレット?」
「これが連邦生徒会長が先生に残したもの。『シッテムの箱』です」
リンが先生にタブレットを渡した
「普通のタブレット端末に見えますが、実は正体の分からない物です。製造会社も、OSも、システム構造も、動く仕組みのすべてが不明」
「…そうなんだ」
「連邦生徒会長は、この『シッテムの箱』は先生の物で、先生がこれでタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。私たちでは起動すらできなかった物ですが、先生ならこれを起動させられるのでしょうか、それとも……」
そう言い黙り込んでしまったリンと先生
「…………では、私はここまでです。ここから先は、全て先生にかかっています。それとガルスにはお話があるのでこちらへ」
「は?今回はなんもやってねぇだろ?」
「ではこちらの粉々になった壁については?」
「…………」
そんな事を話しながら2人は外に出た
「はぁ〜…それより貴女からみてどうですか?」
リンによる長い説教が始まると思ったがどうやら違うらしい
「どうって……何が?」
「先生の事です…貴女からみてどう思いましたか?」
「……俺は先生とやらの全部を見た訳じゃねぇから確証はねぇけど、それでも良いなら話すぜ」
リンが静かに頷いたのを見て話す
「多分だがあの人はな“イカれてる”んだよ」
「イカれてる?」
「勿論ヤクやってる訳でもねぇし気が狂ってる訳でもねぇ…だがなそれがやべぇ」
「あの手の人間は利益とか関係無しに“ただの善意”で人を助ける。人助けで自分が死んじまうタイプだ。」
黙って聞いているリンを横目に話しを続ける
「戦う力はないが誰かを助ける度胸だけはある…言わば“
「ありゃ気ィ付けねぇと色んなモンに首突っ込んであっさり死ぬぞ」
ガルスがそう締め括った時、先生が部屋から出てきた
「終わったよ。2人とも何の話をしてたの?」
「…アンタが救いようの無いお人好しだって話をしてたんだよ」
「それ褒めてるの?」
何やら何処か電話していたリンが
「はい……はい……分かりました」
「サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました。これからは連邦生徒会長がいた頃と同じように、行政管理を進められますね」
「良かった!リンちゃんもお疲れ様!」
「いえ──こちらこそ、お疲れさまでした、先生。キヴォトスの混乱を防いでくれたことに、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします」
そう言って顔を下げていたリンだが、暫くすると顔を上げ
「……ここを攻撃した不良たちと停学中の生徒たちについては、これから追跡して討伐いたしますので、ご心配なく…といっても殆どはそこの
「アハハ…ほどほどにね?」
苦笑いをするしかない先生
「それでは『シッテムの箱』は渡しましたし、私の役目は終わったようで……あ、もう一つありました」
「まだ何かあるの?」
「ついてきてください。連邦捜査部「シャーレ」をご紹介いたします」
リンを先頭に先生が後を追いかけていく
因みにガルスはリンに言われて破壊した壁を修復中である
「ここが、シャーレのメインロビーです。長い間空っぽでしたけど、ようやく主人を迎えることになりましたね」
感慨深い様子で、リンが言う。
ロビーの扉には『空室。近々始業予定』と書かれた紙が貼られている
「そして、ここがシャーレの部室です」
「…ちゃんと整えられてるんだね」
「──ええ。業務の一環として管理していましたので…それにガルスに住み込みでここに居てもらいましたから」
そう、先生が来るまでガルスが1人でこのシャーレのオフィスを使っていたのだ
なので目を凝らせば割と生活の痕跡が見つかる
「ここで、先生の仕事を始めると良いでしょう」
「何からしたら良いとかはあるかな?」
「……シャーレは、権限だけはありますが目標のない組織なので、特に何かをやらなきゃいけない……という強制力は存在しません」
先生が首を傾げている
「キヴォトスのどんな学園の自治区にも自由に出入りでき、所属に関係なく、先生が希望する生徒たちを部員として加入させることも可能です。……面白いですよね。捜査部とは呼んでいますが、その部分に関しては、連邦生徒会長も特には触れていませんでした」
真剣な顔で話を聞く先生
「つまり、何でも先生がやりたいことをやって良い……ということですね」
所属も規制も関係なく活動出来る組織
第三者から聞いたら怪しすぎるとガルスが言っていたが実際に説明していたリンもそう思う
「……本人に聞いてみたくても、連邦生徒会長は相変わらず行方不明のまま。私たちは彼女を探すのに全力を尽くしているため、キヴォトスのあちこちで起きる問題に対応できるほどの余力がありません」
どこを探しても見つからない生徒会長、生徒会メンバー総出で探しているが未だ痕跡の一つも掴めていない
その為、生徒会は他の問題に対応出来る余裕はないのだ
「今も連邦生徒会に寄せられる様々な苦情……。支援物資の要請、環境改善、落第生への特別授業、部の支援要請などなど……」
さっきまでの暗い話しから一変、リンがメガネを怪しく光らせながら先生に向き直る
「もしかしたら、時間が有り余っている『シャーレ』なら、この面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね」
「なるほど」
先生はまたも苦笑いをするしか出来なかった
内心では『この娘、良い性格をしているな』と思っているが
「その辺りに関する書類は、先生の机の上にたくさん置いておきました。気が向いたらお読みください。すべては、先生の自由ですので」
既に書類まで準備しているらしい
用意周到である
「それではごゆっくり。必要な時には、ま・た・ご連絡いたします」
扉が閉まり、リンの姿、そして足音が遠ざかっていく。
「あ、それとガルスの事は好きに扱ってくれて構いません」
閉まった扉がまた開き、リンがそんな事を言ってきた
「好きに扱ってくれって?あの娘生徒会の子じゃないの?」
「いえ、ガルスは連邦生徒会長が選んだシャーレの部員です」
過去を思い出しため息をつくリン
「つい最近生徒会長がどこからか連れてきた生徒です、先生の障害排除は勿論、護衛任務から面倒臭いただの雑用までこなしてくれますよ」
「あはは…まぁそう言う事なら暫くは仕事を手伝って貰おうかな」
私今日苦笑いしかしてないなと思いつつ返事を返す先生
「それでは今度こそ失礼します。」
リンがいなくなり部屋に1人、ようやく一息つけると思った矢先、扉が開きガルスが入ってきた
「よっ!説明は済んだみたいだな先生!」
ヘルメットを脇に抱え、気さくな笑みを浮かべながら挨拶をしてくれるガルス
「うん、今リンちゃんから君の事をこき使ってくれってさ」
「うげっ!?先生まで俺をパシんのかよ…」
ガックリと肩を落とすガルスに先生は自然と笑みがこぼれてしまう
「冗談だよ、改めてこれからよろしくねガルスちゃん!」
「冗談かよ…こちらこそ改めて風拳ガルスだ!よろしくな先生!」
2人はがっしりと握手を交わし、ようやくシャーレが始動したのだ
因みに先生は完全装備のガルスの事を心の中でカッコいいと思っているゾ
後、イフ家とパフェガン消せ