「きゃああぁぁぁぁっ!?」
「ペロ?」
はい、忍者ペロロだペロ〜。ウタハさんに宇宙服を没収されたので忍ペロくん
いやー、念の為に持ってきてて良かったペロ。中身から空気で膨らませてるタイプだから『戸久銘ムメイ』とか『ダレカちゃん』とは違って嵩張らないし。ペロ。
目覚めたばかりのミドリさんが悲鳴を上げながら部屋端に逃げましたね…ペロ。うんうん、こーやって良い反応をしてくれるなら忍ペロくんもこの着ぐるみ着た甲斐が有るってもんだペロ。
……てかやっぱ怖いペロよね、この姿。これを愛してるヒフミさんがマイノリティなんだペロよね…?
「えっ……だ、誰!?なんでペロロ!?」
「忍者ペロロだペロ。忍ペロくんって呼んで欲しいペロ」
「ヒィッ…!」
ガチビビりやめてペロ。忍ペロくんだって傷付くんだペロ……この語尾クッッッソ邪魔だなペロ。ポリシーだから付け続けるけど……ペロ。
ほら、ミドリさんもはよ受け入れろペロ。モモイさんは存分にギュッッと堪能してからヴェリタスのトコに行ったし、ユズさんは今もロッカーの中でプルプルと感動に打ち震えてるよ。ペロ。
アリスさんに関しては無反応だったペロ。夜中に戻ってきてから朝方まで無言でアリスさんの隣に体育座りしてたペロよ。
「落ち着くペロ。ほら、アリスさんは真顔で『白銀の絆』をやってるペロよ」
「………………これが、四億クレジットパンチ…?」
「アリスちゃん、ニッチなゲームやってるね…!……その…お、お姉ちゃんとユズちゃんは……?」
「…………ケプッ」
「食べたの!?」
「人なんて食わねぇペロ。食べるなら黒髪猫耳のツンデレなアルバイト大好き高校一年生少女を食べたいペロ。てか養われたいペロ。えへ、えへへ……照れるペロねぇ…」
「妙に具体的………もしかしてダレカちゃんなの?」
「忍者ペロロだペロ。忍ペロくんって呼んで欲しいペロ〜」
「もしかして衣装ごとに性格とか口調を変えてるの…?てか声も違うし……もしかして最初からボイスチェンジャーとか使ってた?」
「企業秘密ペロ〜。センセのえっちな本とかゲームの場所なら幾らでも教えるペロよ?酒片手に語っちゃうペロ?」
「や、やめてあげて…………可哀想だから。でも語れるだけは隠してるんだね」
えっちなのはダメペロ、死刑ペロ。てかキヴォトスに終身刑ペロ。寿命まで生きてもらうペロよ、ぬっへっへ。……さっきからペロペロうっせぇなコイツ…ペロ。てか忍者ペロロのキャラってこれで本当に合ってるペロ?つーかアイツらに自我ってそもそもあんの?ペロ。
ま、怖いから
ま、生憎とモモフレンズは興味ねぇんだペロよ。なんなん、アレ…普通にキモイペロ。キモイのはダメペロ、無期懲役ペロ。略してキダ無ペロねぇ…意味わかんねぇだろ。ペロ。
「忍ペロくん」
「なぁにペロ?」
「宇宙服、どうしたの?見当たらないけど」
「里帰りしてるペロよ」
「里帰り」
「もしくは無料版追い剥ぎ系拉致………あ、ペロ」
「無料版追い剥ぎ系拉致……」
しゃーないペロ、ウタハさん曰くボロッボロのボロネーゼだったらしいペロし。被弾ガン無視で忍ペロくんも手加減無しで暴れ回ってまして、色々とやばかったペロね。
まー、普通に宇宙服よりもキヴォトスの住民の体の方が丈夫で、しかも生身の方は故障しても普通に自動治癒するし……宇宙服があまりにも足を引っ張ってるペロ。超パワーモードと内部のクーラーとか駄菓子や飲み物を入れる冷蔵庫、物の収納スペースとかはあって助かるペロけど。
どーせアリスさんの武器探しのときに回収するペロ。便利ではあるし……ペロ。
「――みんなおっはよー!ミドリもやっと起きたんだね。ユズは……ロッカーの中かぁ」
「あ、お姉ちゃん……どこ行ってたの?てっきり忍ペロくんに食べられたかと思ってた」
「食べねぇペロ」
「食べられてないよ!?はい、アリス」
「……?テレレー、アリスは『正体不明の書類』を獲得した」
「したペロ〜」
「アリスも忍ペロくんも、口調がまた変わってるね〜。それ、学生証だよ!つまり私たちがこの学校の生徒だって証明してくれる証明書見たいなやつ!これで正式にアリスも私たちの仲間だね♪」
「仲間……なるほど、理解しました」
「パンパカパーン、ペロ」
「アリスが『仲間』として合流しました!」
「忍ペロくんが効果音やるの!?」
「ふっ……ククッ、人は忍ペロくんをこう呼ぶペロ。"忍ペロくん"、とね……ペロ」
「今まで通りじゃん。…いや今まで通りではないよね?今日の朝からだし」
勘のいいモモイさんは嫌いペロ。は?大好きなんペロが?二回ぐらいなら焼きそばパンを買ってきてやる程度には愛してるペロよ。
「さて、服装と学生証、それに一応は喋り方!その辺を大体は解決出来たから……」
「本当に解決出来てる?特に喋り方とか」
「おぉ、安心したまえ破滅者よ。考えるな、感じるのだ。思慮深い程までに」
「ほら…!忍ペロくんの悪影響まで受けてるよ!?」
「それ言ったの忍ペロくんじゃなくて『ダレカちゃん』ペロ」
「同じだよ!」
違う(ドンッ!)ペロ。親から産まれた子供が親と同一ではないように、素の部分から派生した忍ペロくんとかダレカちゃん、戸久銘ムメイは別人だペロ。いや別人ではねぇペロよ。同一人物だわ、ペロ。
「次は――
「案内、ペロ…?」
「アリスさん、その語尾はやめるペロ。忍ペロくんのアイデンティティが薄くなるから本気でやめろペロ」
「………?」
まず一回ペロ。三回まで言ったら、忍ペロくんは泣き喚くペロ。泣き喚きながらセンセの秘密を暴露し続けるペロ。
「よし行こう、私たちの学校――ミレニアムの案内に!!」
イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!
ペロ。
◆◆◆
そんで、向かう途中ペロ。
みんなが普通に忘れてたけど、センセと合流しましたペロ。そーいえば朝にまた来るって言ってた希ガスペロ。しょーじき今回の案件ではあんま役に立たんし、忘れてたペロ。
難儀ペロねぇ…戦闘とかある危険な場面では必須なのに、今回みたいにゲーム作ろ〜ってノリの時は役立たずペロ。
忍ペロくんとしては、こーゆー平和な空間にずっと居て欲しいだけどね。……ペロ。
「びっくりしたぁ……また不審者が現れたかと思ったよ」
「おいコラ、センセ。まるで普段から身の回りには不審者が居るみたいな言い草ペロよ」
「伝わってるようでなにより」
「…屋上に行こうぜ…久々にキレちまったペロよ…ッ!!」
「そんなことより、忍ペロくん。シャーレにあった非常食とかが軒並み消えてるんだけど、何か言うことはあるかな?」
「一切ないペロ!!」
「言い切られた…」
知らぬ存ぜぬ省みぬペロ。どーせシャーレの非常時なんてシャーレの外に飛び出して各地の補助とか指揮とかするんだし、あるだけ無駄無駄無駄ァ!ペロォ!!
てか、案外早かったペロね。シッテムの箱の管理AI?だかが見つけたんかペロ?スーパーアホナ・チャン・バリアを張ってるヤツペロ。
でも肝心な所でセンセを守ってくれないし、抜けてるアホなんだろーね、ペロ。連邦生徒会長とは真反対ペロねぇ。
「アリス、知ってます。キヴォトスでは弱者は搾り取られるだけだって忍ペロくんが言ってました。よわよわな先生は最強の忍ペロくんだけには搾取され続けても仕方ないらしいです!」
「……屋上に行こうか、忍ペロくん。久々にキレちまったよ……ッ!!」
「ねー、ミドリ。この二人、五分に一回はキレてるよね。さっきから久々にって言ってるけど」
「「キレてないよ(…ペロ)」」
「アリスちゃん、これが反面教師だよ。こうはならないように、ちゃんと勉強しようね」
「………?」
失敬だなペロ。センセも忍ペロくんも、この程度でキレるほど心狭い人間じゃないペロ。センセは元からこんなんだし、忍ペロくんは内心でのそーゆー感性が擦れ擦れになってるペロ。
センセを殺そうとしてる奴とか、間接的に関わりそうな奴にはキレますけど、たかがセンセ如きに易々とキレ散らかしたりなんかしないペロ。
ま、そーゆー会話がありまして。ペロ。
昨日ぶりにエンジニア部にきましたペロ。さーて、宇宙服を返して貰おうペロ〜。着ぐるみって軽いけど案外中身が暑いし、宇宙服のクーラーが恋しいペロ……大切なモノは失ってから気付くんだペロ。そして大切な者は失い続けてると。へへっ、お後が宜しいようで。……うっぷ……
「――へい!ウタハさん、宇宙服返してペロー!!」
「ああ、すまないね。思ったよりも故障が多くてね……普通に半日じゃあ無理だったよ」
「わァ……あ……」
「泣いちゃった!!!」
やかましいわ、モモイさん。泣いてねぇしペロ。心の悲しみが目から溢れ出ただけペロし。で、いつ頃直るペロ?…ふむ、うんうん…………悲報、ミレニアムに居る間は直らない模様ペロ。
え、マジ……ペロ?ミレニアムにいる間、ずっとこの格好をしないといけない系ペロ?無理…既に疲れてるのに……何処かで戸久銘ムメイにチェンジしよっと…ペロ。
ま、それは置いといて。
直ってねぇ物はどーしようもないペロ。それよりもまずは、アリスさんの武器ペロよ。大将…いっちゃんデケェの頼むペロ。大将の度量と同じくらいのを!!
「――と、言うわけで。アリスに丁度いい武器を探しに来たんだ」
「なるほどね。先生が一緒なら、断る訳にもいかないね。それにダレ…忍ペロくんの友達なら尚更だ」
「ほんと!?ウタハ先輩ありがと〜!てか忍ペロくんってウタハ先輩と知り合いだったんだね」
「前世での恋人、って言ったら信じるペロ?」
「……疑問、忍ペロくんとウタハ先輩はいずれ、雌雄を決する殺し合いの運命を背負っているのですか?」
「なんのゲームに影響されたの!?…ごめんなさい、ウタハ先輩。この子達の言ってることは六割ほど聞き流してもらえれば」
「あ、ああ…その様だね。…さて、そっちの方に私達が作ってきた試作品が色々と置いてある。そこにあるものであれば、好きに持って行っても構わないよ」
ん?今なんでもって言ったペロ?ほほう、お宝がありますねぇ!ありますあります!ペロォ!!ついでだから忍ペロも
基本的に、エンジニア部の面々的にはこの辺の発明品は本人さえ使いこなせれば無料で譲ってくれるペロ。だからループ間で使い慣れてるモノだったら確実に今回も貰えるって寸法ペロ。天才って呼んでペロ。
「ウタハさん、ウタハさん」
「…どうしたんだい。何か、キミが欲しいものでもあったのかい?」
「これ欲しいペロ」
「ん?それは……オススメはしないよ。あまりに自分達の作品にこうは言いたくないが…失敗作だよ。いくら忍ペロくんでも、それはやめた方が良い」
はい、毎度酷評なこれ――
大槌にしては軽いけど、ピコピコハンマーにしては妙に重い。明らかに仕掛けがあるペロだけど、なんとこれ、
いやー、ロマン武器だペロ。何かの漫画に影響されて作ったんだろーね、ペロ。ま、致命的な欠陥はあるペロけど。
「そのピコピコハンマーはね、発電と放電を可能とする武器……に、なる予定だったんだ。…いや、可能ではあるんだ…実際。ロマン武器って事で、色々と詰め込んだんだよ」
「へぇ〜、ペロ」
「…直球に言おう。それ、持ち手がかなり熱いんだ。黄色いだろ?それは絶縁体で覆ってはいるからなんだが…まあ、ヘイローを持つ生徒を気絶させるくらいの威力を求めた結果、絶縁体だけでは熱を抑えきれなくなったんだよ。ははっ、使い手にダメージを与える呪いの武器って感じでミレニアムプライスに出してはみたんだけど、普通にダメだったよ。危険物扱いだってさ」
「なら問題ねぇペロ。忍ペロくんはキヴォトス一丈夫だし、常に宇宙服か着ぐるみを着てるから素手で触ったりもしないペロ」
まぁ、前までのループでは素手で使ってたけどペロ。てか生徒相手ってよりもオートマタとか、そっち系の機械をぶっ壊すために使いますしペロ。
てかぶっちゃけると、リオさんとかトキさんとヤる時の特化武器だから今のうちに持っておきたいペロ。後で盗むのも忍ペロくん的には良きだけどペロ。
「………危ない使い方はしないって約束できるかい?」
「危ない武器を作っといて何をいうか……ペロ」
「どんな危険物も使い方次第さ。キミの場合、そこら辺は心得ているとは思うけどね」
「ま、悪い事には使わんペロ。てかマトモな戦闘には使えんでしょ、これ。ペロ」
「……まあ、やっぱりキミなら気付くよね」
別に熱っついくらいだけなら、幾らでも対処できるペロ。それこそ耐熱手袋なんてエンジニア部ならなんぼでも作れるだろーし、ペロ。
この巨大ピコピコハンマーの大きな欠点は――
「
「でも、それじゃあ
「そうだよ!そうなんだよ!!非効率?使い勝手が悪い?はっ、知ったことか!私たちはロマンを追い求めているんだ!!」
ロマン最高ペロ!ロマン最高ペロ!センセもロマン最高と叫ぶペロ。……あ、嫌だ?奇遇ペロねぇ…忍ペロくんも嫌だよ、ペロ。恥ずかしいもん。
この後、ロマンについてめっちゃ語られた後にピコハンを貰ったペロ。そしてレールガンを持ったアリスさんが正座待機してましたペロ。