シャーレ所属のダレカちゃん   作:ブラウンドック

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ウソーノ・ウラギールは黒幕(フィクサー)

 

お勉強ってメンドイよね。

 

ダレカちゃんはダレカちゃんは真顔で呟いてみたり。てか"知識を得る"行為は必ずしも"お勉強"とは限らないってハナシ。や、学生としての在り方を強調するなら勉強も学ぶこと以外の意味を孕んで必要不可欠なものになるけどさ。

 

「で、ダレカちゃんはミレニアムで提案したわけさ。電気信号を用いて人の脳に直接情報を流し込み、強制的に学ばせる機械を。ファンタジー・お勉強ダネフシ」

 

「それは……えっと、本当にあったら画期的ですね」

 

「脳がズタズタになって植物人間になるって結論に落ち着いたけどね!どう?もし困り果ててたらミレニアムの馬鹿な天才どもに相談するけど…」

 

「やりませんよ!?」

 

「やりますねぇ!やりますやります!!」

 

「だからやりませんよ!?」

 

ヒフミさんは元気良いなぁ……羨ましバニバニ、てか脳ってのはよく分からん造りよな。

 

ダレカちゃんの脳にはクッソ情報が内包されてるけど、普通に考えたらパンクするわ。そーなっていないのはダレカちゃんがスーパーミラクル超絶怒涛のヤベェ天才だってのもあるけど、それだけじゃあ脳が持たない。

よく分からんけど、()()()()って点が大きいよね。現状の出来事を()()()()()()って扱いなのか、繰り返し過ぎて脳が辿()()()()()って錯覚して新たに記憶はしていないのか。

 

わからんなぁ…コハルさんに聞いてみよか?ははっ、むりむりかたつむりィィ!!だってバ…限られた叡智趣味に知識の容量をお使いになさってる方ですもの。

 

 

――さて、です。

 

勉強合宿二日目ですが、さっきから勉強漬けです。当たり前だよなぁ!だって勉強しないと馬鹿なママなんだもん。お前がママになるんだよ!!的な事を急に叫んで狂人度数を底上げするのもいいね、後でやろう。

 

この二日目だけど、ホントーなら部長のヒフミさんの要望で初っ端模擬テストをやる予定だったんよね。でも一回目のテストで馬鹿さ加減が露見したので無事キャンセルしました、RTAの基本だね。

でも午後になったらやります。やりますねぇ!は?やるんだが?てかやるんだが??

 

「――じゃあそろそろ休憩にしようか。お昼休憩だね」

 

と、セン公が宣言しやがったので予め用意しておいたテスト用紙はダレカちゃんポケットから取り出してセンセの机に置いとく。後はよろしくってコトで。

 

「ではお昼ご飯を作りましょうか♡朝は先生とダレカちゃんにお任せしたので、お昼は私が作りますね。ふふっ、ご安心してお任せ下さいね?」

 

「………わ、私も手伝う。ハナコだけだと怪しいモノとか入れそうだし…」

 

「あら?コハルちゃんは警戒心が強いですね……午後からの()()()に向けて、少しばかり元気になる物をふんだんに使うだけですよ?」

 

「な、ななな…!え、えっちなのはダメ!ダメなんだからー!!」

 

「…元気になる物…?栄養価が高いのであれば寧ろ使うべきだ」

 

……ちゃいまっせ、アズサさん。それって多分だけどフェニルエチルアミンを豊富に使ったやつだゾ。要するにえっちな気分になるやつ。

セリカさんに使ってふにゃふにゃになった猫々しいセリカさんも見たいけど、流石に犯罪臭がヤベェからやらん。てかセリカさんに使われたい、使われた挙句に拒絶されたいって欲がダレカちゃんにはある訳でして。

 

ま、いつかセリカさんと結婚したら考えよう。………セリカさんに逢いたいなぁ…恋焦がれております。

 

んで、そろそろ()()()()()()()をやるかな。

 

「センセェ!」

 

「ん?ダレカちゃん、どうしたの?」

 

「忙しいから帰るます。夜には戻ってくるけど、帰るます。所属校のお仕事があるから許して赦して?午後にはダレカちゃんがわざわざ作った模擬テストがあるから、それをやった後にさっきと同じように間違い部分を中心的に勉強しやがれや」

 

「あ、うん……ちなみに所属校は?」

 

「あびどす」

 

「それだけは違うよね?」

 

「ってなワケで、じゃーねー」

 

◆◆◆

 

はい、ダレカちゃん改め『ウソーノ・ウラギール』だっす。

 

そろそろアレの回収もしないとね。アレって言っても、昔の銃だけど。しょーじき、使いたくないなぁ…ウソーノ・ウラギールとかアリウス生徒の血肉で造られてるし、■の特性を無理に詰め込もうとして■にしか使えなくなったゴミだからなぁ…

ま、アリウス問題を解決するまでは使おう。それ以降は捨てるか、サッちゃんに託したりでもしようかな。サッちゃんなら使い所を定めてくれるし。

 

「ククッ…黄昏(トワイライト)に象られし哀れな(ナイトメア)よ、破滅(カタストロフ)との戯れ(フィナーレ)は近い……我が漆黒(ノワール)に抱かれて焦がれるがよい」

 

「………何を言っているんだ、コイツ…」

 

「ほう、ククク……混沌(カオス)(フォース)に跪かぬか。良い良い、蛮勇の操り人形(マリオネット)創世記(ジェネシス)破滅(カタストロフ)へ誘うもまた泡沫の摂理(プロヴィデンス)……存在理由(レゾンデートル)(エクリプス)に踊れ、蛮勇よ」

 

「…コイツ、侵入者なのか…?」

 

「迷い込んだ道化だろ。寝かして外にぶん投げとけ、マダムに報告するまでもない。つーか子供だろ?」

 

「それもそうか……」

 

はい、ウソーノ・ウラギールこと我はとあるカタコンベに来ております。とりま入口の警備兵的なアリウス生徒の一部隊と戯れましょう。

 

あ、ちな今の我の格好は仮面も含めてまっくろくろすけだよ。漆黒の能面に漆黒マント、漆黒ブーツと漆黒グローブ、漆黒長ズボンに漆黒ベルト、漆黒下着に漆黒上着。

要するに真っ黒。黒幕(フィクサー)だからしゃーないね、黒幕って黒いし。黒けりゃ黒幕だって誰かが言ってたし。言ってたっけ……うん、言ってたな。

 

ついでに言うと甲冑とか宇宙服、ペロロ着ぐるみを着ていないのでちゃんとチビだよ。142のちびだよ、実年齢的にもこんなモンだな。宇宙服フォームの時は175cmはあるんだけどな。

 

さて、黒幕(フィクサー)なので圧倒的かつ余裕でこいつらをボコしてアリウス自治区に侵入するんだけど、重要なのは武器だよね。

何を使えばスマートなのか、我は考えました。形容し難いバールの様なものは蛮族的なので却下、ついでに戸久銘ムメイのメイン武器こと迷剣ナナシもキャラ被りするからナシナシ。

 

メメント・モリを使うのは論外だな。センセの前で使ったら正体バレるわ、マジで。12歳の低身長がスマートを求めるのも変だけど、精神年齢はもっともっと上だからモーマンタイ!

 

「――我、反逆の審判(リベリオン・ジャッジ)。故に定めよう…蛮勇には身の程を、愚者(フール)運命(フェイト)浄化(カタルシス)を……抗え、そして識れ。貴様らの未来を――ならば戦死した勇者の魂(エインヘリアル)として記憶しよう」

 

「り、りべ…?変な名前だな……知らんけど、大人しくしとけよ。子供に痛い思いをさせる趣味はねぇんだ、静かにしてから疾く気絶させてやるからな」

 

「謳え――憂鬱の糸(メランコリー)。慟哭し、精々傀儡の咆哮を響かせろ」

 

はい、糸です。てかワイヤーです。人生って糸で絡まって憂鬱なのが本質やん?だからメランコリーよ、メラッメラのメランコリーなのよな。

 

我って天才やん?だから武器として成立してるモンなら何でも使える節がありまして、でもワイヤーって色々と使いづらいゴミやん?

だからワイヤーの先っぽにクッソ重くて曲がった針…あー、釣り針みたいなのを付けまして。それを30本くらい用意しました。無論、黒幕なのでぜーんぶ真っ黒だよ。これも黒幕(フィクサー)だからしゃーないぞよ。

 

メランコリーは長袖に隠してるけど、これでスタイリッシュに戦います。シュシュッと戦いますわ。

 

「囲め」

 

「チッ……気が乗らないな」

 

「マダムに見つかるよりはマシだろ…」

 

さーて、やったりますかな。

 

お相手は9人。本来はカタコンベから自治区への侵入を防ぐ為の時間稼ぎ的な役割があるからか、前衛シールド持ちが3人で、残りはテキトーに中衛後衛。

一人でもホシノさんみたいな強つよ盾持ちがいたら面倒だけど、ゆーてコイツらは雑魚よな。や、最低限の強さはあるんだろうけど我は最強だし?てか対集団戦のプロフェッショナルですし?

 

とりまスタイリッシュにマントを靡かせながら緩急のヤベェターンをキメまして、アリウス生徒ちゃん達がアホを見るような目をしている隙に通路にワイヤーをブスブスと刺して蜘蛛の巣みたいな感じにします。

 

で、スタイリッシュに前衛の一人を投げワイヤーで縛って、勢いを付けて手繰り寄せるとワイヤーとワイヤーが交差して意味不な軌道になりまして。

 

「え、は……ぐふぉっ!?」

 

変な軌道で目の前まで飛んできた生徒さんの地面に殴り倒して1kill♪黒い服を着てるから、殴ってもスタイリッシュだね。

 

そんな感じでポンポンと遊びながら相手だったり自分だったりを跳ね回らせてますと、我の大勝利で終わりました。やっぱ薄暗い場所で真っ黒ワイヤーって超絶かっこよいと思うんだよ。つまり我、かっこいい。褒めて?スタイリッシュなカッコ良さを褒め散らかして?

 

「――ふっ…容易い。全ては神々の運命(ラグナロク)命題(テーゼ)が導くが儘に……ククッ」

 

 

とりま自治区に乗り込みましょー!

 

つっても、めっちゃ隠れるんだけどね。小柄だし黒い衣装だし、びっくらするくらい隠れるのに向いてるんだよね。

向かう場所は昔の住処だね。てか隠れ家的な?アズサさんと暮らしてた場所だね。

 

あんま深い場所に行くとマダムから勘づかれるから、精々浅瀬で潜伏しよっとな。昔の住処はクッソボロい廃墟だし、普段はスクワッドに与えられた寝床で暮らしてたから物資の貯め所でしかなかったな、最後の二年くらいは。

 

黙示録(アポカリプス)に記されし全ての贈物(パンドーラー)の在り処――過去の理想郷(アルカディア)外的側面(ペルソナ)を捨てれば廃れたモノだ……否、嘗ての我の居場所ならば戦死者の館(ヴァルハラ)騙る(語る)べきか」

 

アビドスほどじゃないけど、廃墟もそこそこあるんだよね。そん中でもデカイ建物とかは他の生徒も色々と隠したり寒さの凌いだりとかしてたけど、我とアズサさんの隠れ家は壊れてぺっちゃんこになった小さい家の()()()なんだよな。

 

最強の潜伏装備こと段ボールを被りながら実家()に無事到着〜♪

 

「………相変わらずだな」

 

暫くは放置されてるけど、多少は綺麗に保たれてる。

 

アズサさんがトリニティ総合学園に来る前まで、掃除したりしてたんだよね。狭くてボロボロな場所だけど、布団すら薄くて環境的にも不健全な場所だけど……温かかったなぁ…。

寒い日は布団の中でアズサさんから抱き締められたり、訓練でボロボロになった時は内緒で盗んで来た包帯とかを互いに巻き合ったり…やっぱ、大好きな人は沢山いるけど家族ってなるとアズサさんくらいだな。や、姉ではないけど。

 

……感傷に浸るのは時間の無駄だな。

 

補修する感じで壁に貼ってある段ボールをひっぺがすと、ボロボロな土壁がありまして。そこを掘り掘りすると――はい、ありました。

汚れたビニールに包まれた銃…と呼ぶにはあまりにも冒涜的というか、グロいというか……割りと冗談抜きで言葉のまま、彼岸キミの血肉で造られた拳銃。アズサさんを含めたアリウススクワッドの血肉も少しだけ使われてるよ、グロいね。

 

「……よう、ヴァニタス……迎えに来たよ」

 

《――――――》

 

肉質を含む拳銃が脈動する。

 

死体のように冷たかった銃身は徐々に熱を持ち、自身の分身たる我の帰りで()()()()。赤黒く、手に馴染む感覚は違和感がないからこそ気味が悪い。

これ、切り傷とか付けると赤い液体が出るんだよな。怖いね、キモイね、捨てたいね。でも我の最強武器でもあるんだよなぁ……我限定のチート武器ね。

 

「…さて、じゃあ帰るかな」

 

後ろ腰のガンホルダーにしま………ん?し、しま…しまえないが?てか大きさが合わん…ちょい、ヴァニタスくん?ちょっと小さくなって。うんうん、あ…小さくなり過ぎ。そうそう!サンキュ!!

 

んで気配が無いことを確認しながら段ボールに入って、出口へGOー!急がんと見張りだった子達の目が覚めるからな、ゴキブリよりも速くイクゾー!

ちな一応痕跡は残しとくよ?だって黒幕志望の我だからね、アリウスにも黒幕の存在を主張しとかんと。

 

取り敢えず、テキトーな壁にスプレー缶で予告状を書きます。マダム、貴様はマリオネットに過ぎない…と!これでプライド高いベアおばもブチ切れ不可避っすね。

普段ならマダムの似顔絵の一つでも描いてから帰るんだけど、小物感が出るからやらん。ウソーノ・ウラギールはスタイリッシュな黒幕(フィクサー)だから、必要最低限な事しかやらんのです。

 

さーて、今夜もアリウス生徒と戯れるんだしはよ帰ろー!………ちな補習部の合宿期間中はマジの不眠の予定です。不休じゃないだけマシだぞな。

 






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