久々の『ダレカちゃんは○○します』系サブタイトル。
はい、どーもどーもダレカちゃんだよ。
知ってる?最近ねー、ダレカちゃんねー、アビドスに転校したんよねー。めっちゃカンナ先輩から鬼電きてやんの!ウケる。あ、キリノさんから病み病み長文モモトークが………うんうん、フブキさんが良い感じにしてくれるよ。多分。ゲロ吐きそう。
そんなコトより。今頃はセンセがウサギ共に蹴られてる頃かなー。ダレカちゃんは、ヴァルキューレ連中に会いたくないのでおサボりやけど。
なーのーで!ダレカちゃんは大人しく我が高校アビドスに登校――するわけないよな。ホシノさんとの約束で転校はしたけど、通うとは言ってないんだよなぁ。約束は約束だから転校はしたけどね。
そんで、今ダレカちゃんが何をしているのかと言いますと――
「…………離れなさいな、アズサさん」
「断る。お姉ちゃんと呼んでくれたら離れる」
「それは嫌だけど」
「むぅ……」
むぅ……じゃないよ可愛いかよ。今のダレカちゃんは中身と違って宇宙服だから、ずんぐりむっくりな180cmの巨体なのよね。
それに抱きついてむくれてるアズサさんよ。な?可愛いやろ?やらんぞ、アズサさんはダレカちゃんとヒフミさんのモノやから。頭を撫でるのは許そう。費用はてめぇの
最近は色々とあったから、アズサさんもひっつき虫になっとる次第でして。『彼岸キミ』を殺したアリウスに復讐するとか息巻いてたのに、本人は生きてるしアリウスの生徒も死ぬほど苦労してるし、タカキも頑張ってるし。情緒ぐちゃぐちゃだよね、うんうん、分かる分かる。
ダレカちゃんもね、問答無用でアリウスを更地にしてマダムをサンクトゥムタワーから放り投げた世界線もあったけど、それで全部解決するワケでもないから根深いよね。
「ヒフミさん、ヒフミさん。コレ剥がして?あるいはダレカちゃんを愛して?」
「えっと……む、無理です!力が強いので……」
「えっ、どっち?アズサさんの力が強いから剥がせないってコト?それとも力の強いダレカちゃんは愛せないってハナシ?後者だった場合はトリニティにクソデカイ鉄の蛇と紫の触手が生えたパンを解き放つけど…」
「息をするように脅された!?も、もちろん前者ですよ!?」
「ダレカちゃん、安心して。私はいつでも愛してる」
「ダレカちゃんも、アズサさんが愛しているダレカちゃんを程々に愛してるぜ!」
あ、ちな今居るんは補習授業部の教室です。
ゴタゴタを片付けてやっと顔を出したら、アズサさんに抱き締められて拘束されているのです。なぁにこれ()
頭ピンクコンビはまだ来とらんし、ヒフミさんは黒板にペロロを描いてるし、タカキも頑張ってるし!どうなっとんねん補習授業部。てかこの前解散したやろ補習授業部。何でまた正式に集められとんねん補習授業部。
「で、何だっけ?ヒフヒフはテストサボってペロロのライブに行ったんだっけ?」
「ヒフヒフ…?」
「んでアズサさんはテスト範囲を知らんかったから実質勉強してないと」
「山勘は意外と外れるらしい。ダレカちゃんも覚えておいて」
「コハルさんは普通にお馬鹿ちゃんで、ハナコさんはわざとね。テメェらさては学習してねぇな?前に集められたトキと全く同じ理由じゃんね」
「でも、やる気だけは誰にも負けない自信がある」
「面接に来た新卒じゃねぇんですよ。やる気は前提条件だし、面接で『やる気はありません』なんて言う阿呆は居らんやろがい。では阿慈谷さんに質問です。次にテストとライブが被った際、どちらを優先させますか?」
「えっと、普通にライブですよね…?限定グッズの販売もありますし。確かに配信で見たら良いという意見も当然ありますが、しかしSNSで呟かれた感想を見てしまったら新鮮な気持ちで楽しめないと言いますか……いえ!楽しめはするんです!するんですが!!ペロロ様の大ファンとして、この目で生ライブを観たいというのは当然の気持ちなんです!試験は取り返しがつきますが、人生一度限りのその時間は何事にも代えられない、私の青春でもあるんです!実はですね、定期的に行われるペロロ様のライブには所謂『伏線』と呼ばれる要素があるんですよ?何度も見ている私なら気付けるのですが、例えば前回のペロロ様のダンスで、本来はターンを決める部分があるのですが、そこをおしりをフリフリする実にキューティープリティな振り付けに変更されていました。その『伏線』が、来月に発売される"おしりフリフリペロロ様"の概要そのものたったんです!わかります?わかりますよね!?それだけ、ペロロ様の生ライブには価値があります!これはペロロ様ファンクラブのSNSでも囁かれているのですが、ペロロ様の舌の長さは――」
「いやごめんて。全部ダレカちゃんが悪かったから。その鋭利なツインテでダレカちゃんの眼球を抉り取るのやめて?」
「そんな事してませんよ!?」
とりま勉強でもさせればええんかな?ダレカちゃん、一応副担任的な……あれ?副担ってもう解除されたのかな?もう依頼とかそーゆーのはないし、ナギサさんの腹心をやってた頃とも状況が違うし。
えぇ……?副担任じゃないなら勉強教えなくてもいいんちゃう?もう退学とか関係ないし。アリウスの件は何も解決してないから油断は出来んけど、所謂補習授業部編は無事解決したワケですよ。センセが。
「………よしっ、勉強なんかやめだ!アズサさん!兼ねてより隠してあったアレの準備を!!」
「っ!まさか、アレを……!?本気なのか!!」
「キキッ……にはは、構わんだろう?」
「な、何のことですか…?アズサちゃん?あ、汗が凄いですよ?」
「ヒフミさん………良いんだな?本当に参加するんだな?よしきた、いっちょぶちかまそうぜ!!」
「何をですか!?しかも参加するなんて言ってませんよ!!」
「………ヒフミ、ゲリラ戦の用意を。私はポテチとコーラを持ってくるから」
「ダレカちゃんはお部屋をお飾るね〜」
「私だけ準備する事おかしくないですか!?」
「愉しもうぜ……宴の始まりだ!」
――ナンバーズアヴァロン!!
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「それで、言い訳はありますか?」
「アルティマスアヴァロンの方が良かったかなって。宴もたけなわだ、なんつって。ま、ナギサさんの言いたいこともわかるよ?ヒトリリリカルまで、あと14年は待てって事よな」
「違います。では引き続き正座です」
色々あって、色々やらかして、ナギサさんの前で正座してます。星座になれたらええね。
簡単に説明しますと、宴をしてたら色々あって正義実現委員と闘争になりまして。んで何故かヒフミさんがゲリラ戦の用意をしてたから大半をノックアウトしてしまいまして。
最終的にはツルギさんとポケモン川柳で勝負して判定負けしたので、大人しく捕まった次第です。決め手は『ヒトカゲよ 刹那に嘆く 雨儚き』だったなぁ。意味は分からんけどかっこいいし。
ちなダレカちゃんはイワークの下ネタ川柳で判定負けしたよ。声真似まで添えたのに。
正座したまま今後の予定を整理していると、ナギサさんが依存症で震える手で紅茶をがぶ飲みしながら問い掛けてくる。は?普通に優雅に嗜んでるけど?
「………どうして転校したのですか?」
「おん?」
「彼岸さん。転校するのであれば、トリニティでも良かったのでは?」
「急やん?どしたんすか、ヴァルキューレのお姉様方から詰められた?あとダレカちゃんって呼んで?」
「一部層が混乱している、とだけ。ミカさんに知られたら………少し、面倒事になりますよ。無論、セイアさんも」
「隠して♡ナギサまま♡」
「っ…!し、仕方がありませんね…!子供を助けるのも、母の務め……」
「戦慄するよ?なんか自認家族が増えてる件について。自認姉が複数人と、自認母が一人。ま、お嫁さんはセリカさんだけど」
どーすればセリカさんと円満結婚出来るんやろ?正体を明かしたカンジ、悪印象はなかったらしいからなぁ。でもでも、学生の内での二歳差は結構大きいんよな。大人になったら誤差やのに。
とりま毎日しゅきしゅきアピールはしてるぜ。殆ど毎日通話してるし、愛の言葉も囁いてるし、会ったら優しく抱きしめるように抱きしめてるからね。ダレカちゃんにこうされて、喜ばぬ者はいなかった。セリカさんにしかやってないのは当然だけど。
「……ナギサさん。黒猫は好き?」
「急ですね。嫌いではありませんが…」
「ならヨシ!家族が増えるかもだからね〜」
「ペットでも買うのですか?」
「ワイの嫁」
「………成程、聞いた事があります。一部の人間は、好いている存在を二人称的に『嫁』と称するのだとか……ふふっ、理解してますよ」
「浅い知識で理解者面する母ちゃんかよ。や、別にその認識でいいや。しゅきしゅき、だぁいしゅきな嫁よ。今度紹介するネ」
溢れ出した想いを込めてセリカさんに『愛してるよ』とメッセージを送ってみたり…………なんだろう、浮気した夫が妻に送るメッセージみたいになっちゃった。
大胆な告白は女の子の特権なら、罪悪感からの告白はNTRの流儀やね。こんな世界滅べばいいのに。ぺぇっ!!
「あ、そーいや。ジャイアンとスネ夫の様子はどう?元気?」
「……何方でしょうか?」
「失礼、噛みました。ミカさんと、セクシー病弱シマエナガホイホイ系チビぺったんこ寸詰まり無駄知識垂れ流しロリショタコンフォックスことセイアさんです。お元気かしらぁん?」
「ミカさんは兎も角、セイアさんが今の言葉を聞けば大層元気になりますよ……」
「や、これでも気遣ってるんよ?最近はミカさんをイジリ過ぎて真面目に本名を忘れかけてたから、ミカさんへの誹謗中傷の割合を九割ほどセイアさんに移しただけさ。怒られたら代わりにヒフミさんが謝るから、問題ないさ」
「自らの発言を省みては?」
「誓○約さんって呼ばないだけ理性は残ってるぜよ」
「せい……?」
「あー、こっちの世界のハナシ。深く聞かないでね、取り返しのつかない深淵は覗く事すら禁忌なんだから」
君は知ってるかな?読んでるかな?あれよ、聖書のハナシよ?
――かんわきゅーだい――
「取り敢えず、ご迷惑おかけしましたー。ヒフミさんとアズサさんはダレカちゃんに巻き込まれただけだから、大目に見て欲しいなって。全責任はダレカちゃんとツルギさんが負うので、どーかご勘弁を」
「若干一名程巻き込まれていますよ」
「案ずるな。ダレカちゃんは案じない……案じたけっか、案じないことを案じたのだ。ことばってむずかしい」
「そうですね」
「ダレカちゃんを諦めんといてよぉ……」
「ふふっ、私はいつでもアナタを案じていますよ」
「聖母の顔するやん?」
あかん惚れてまうやろがい!でも、おっかしぃなぁ……前回まではちょーっと心配性で過保護なお姉さんだったのに、この世界では自認ママになっとる。やっぱナギサさんの内心的に、『彼岸キミ』を政治利用しようとしたり、『お友達ごっこ』発言の後に精神を粉微塵に粉砕した事が関係してるのかな?あーかわいそう!
ガチで根深いトラウマになってるんちゃう?あの時、狼狽して絶望しながら気絶させられてたし。人が変わるきっかけって、悪い方向での強い感情やからね。
幸福を感じれば現状に満足して不変に甘んじるけど、絶望したら絶望から脱却したくて決定的なナニカが変わってしまうんよな。欠けた心の行方は知らないけどね……摩耗して無くなったんかな?ナギサさんも、ダレカちゃんも。
その結果がナギサさんママ化ってのはマジで意味わからんけど。
この積み重ねが『大人になる』っつーことなら、夢も希望もないぜ。ゆーて大人に夢や希望を感じたことないけど……こちとらアリウス育ちマダム調教付き非人道的人体実験のモルモットやぞ。最初の世界からずっと『大人』に絶望しとるわ。
や、絶望ってのは違うか。
あー、ゲボ吐きそう。ストレスでDogmaとカルペ・ディエム乱発してトリニティ半壊しそう。
「ナギナギ〜」
「ナギナギ!?」
「あ、スンマセン。ナギナギダンスの構想練ってたら噛みました。んーまぁ、それは置いといて。ちょっとお願いがありまして」
「……話してください」
「ブレイキン……パワームーヴだね。今回は基本的な部分だけでいこうと思ってまして、トップロックとフットワークに加えてツイスト、C.C.……ま、あとはテキトーにぶち込んで、ブレイキンテンプレなチェアーをキメてウィンドミルを――」
「ナギナギダンスの詳細ではなく!」
「おん?あー、お願いのほうね。でもなぁ……アレよ?あんま具体的なモンじゃないし、何をして欲し〜!とは言えんけど――これから、
「……嫌に言い切りますね。彼岸さん……私にはアナタが、その"大災害"を予期……予知しているようにも聞こえます。まるで、予言の大天使と呼ばれる彼女のように」
「予知でも推理でもないよ。純然たる
「紅茶中毒……」
「だからね?ファイト!頑張れナギナギ、トリニティの明日は任せたぞ!!」
「……………え?そ、それだけですか?」
「ん?だって……これで言い張れるやん?
「では私からは、ピンクのカーネーションとアルストロメリアをアナタへ」
「ママからの愛を感じる(小並感)」
……………ん?冷静に考えたら、別にナギサさんは母ちゃんではないのでは……?
とりま一般ティーパーティー生徒に花を買わせに行こうとするナギナギをナギナギダンスでカバディした。
ガチャを引く。ガチャを引く。ガチャを引く。ガチャを引く。ガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引くガチャを引く。
よし、シュミレーションは完璧だ。
まさか十連で全員揃うだなんて……!
私はそっと瞼を閉じた。それしか、涙を塞ぐ方法を知らなかったから。ところで毎年天井な私が今から入れる保険ってありますか?