新年度なので更新。
森!圧倒的、森!!貧弱センセを担いで歩きまひょ〜。
「ぱろ、ろるれーれれー、らろろろらりっりっりー」
「悲報、ダレカちゃんが壊れた件」
「や、ちゃうて。ありとあらゆるバッドエンドを考えてたら、気分が落ち込みまして」
「落ち込んだら謎の音楽を口遊むの、キミくらいじゃないかな」
「えっ、マ?」
ヤッハロー、ダレカちゃんわよ。殺すぞ〜★(気さくな挨拶)ってなわけで、今日はセンセとミレニアムの森林地区を探索しております。
シャーレへの依頼でね、大量に失踪した生徒の捜索がたーんまり。ミレニアムだけじゃなくて沢山の学園から来てるね、捜索依頼。
なんでも、ある日を境に突然消えたんだって。その数なんと、100と13。数千もある学園の集合領域キヴォトスにおいて113……少ないと思う?多いと思う?
あ。ちな犯人は彼岸キミね?
正確にはキミ*テラー、つまり灰色のデカイ無貌タコこと無貌の巨人さんね。ほら、あのバケモノさ……ダレカちゃんと逆で、自分を変貌させられないクセに他人を変貌させるじゃん?今回の被害者は普通に混沌の兵士にさせられて、ダレカちゃんが消し飛ばしましたよね。エデン条約云々中にダレカちゃんとホシノさんでバケモノ退治したのも、良い思い出ですわ。
結論だけ先に言うと。行方不明な生徒は死にました。ダレカちゃんが殺した。痛みも与えない刹那の間に塵にした。
………吐き気がする。最悪だ、屈辱的だ。次に会ったら絶対にぶち殺してやる。もう迷わない……彼岸キミでも、睡蓮スイだとしても。殺す。それだけの話だ。
色々考えたけど、敵の背景とか知ってもしゃーないわな。極論、センセを殺す要因だし早期ぶち殺しが良い。
「……ここが、件の生徒が最後に目撃された場所だって」
「ほぉん。キャンプ場やね、てかキャンプ場やね」
「趣味がキャンプで、研究の合間に一人で度々訪れていたらしいよ。私は聞き込みをしてくるけど、ダレカちゃんはどうする?」
「痕跡を探すっス。それぞれ、得意分野で攻めましょ」
「うん……何かあったら連絡してね」
「そっちこそ。適当に叫べば二秒で駆けつけたるわ」
センセと別れて林の中に入る。犯人は彼岸キミだけど、わっかんないんだよなぁ……
別に隠れてたわけじゃない。そもそも特定範囲から……や、この場合は灰の領域って言うべきか?最初に顕現した場所が唯一の可能な領域で、そこからは基本出れない。
アレが世界を滅ぼしたのって、パンデミック系のギミックボスだからなんよな。彼岸キミが変貌させた奴は彼岸キミになって、新たな領域を得る。そいつが新しい彼岸キミを増やし、また増やし。
あとはねずみ算だね。彼岸キミの本体が二人いる状態では世界の認識とか力の分配とかがバグって完全な変貌は出来ないけどね。アレも、ダレカちゃんも。
まあ、つまり。
「まずは足掛かりでも――」
歩き掛けて、視界を小さな影が横切る。濡羽色の長髪を乱雑に結んだ少女。黄金の瞳と同色の
「あっ」
「ヴァニタス――Dogma」
「ひぎゃああぁぁぁぁっっ!!??め、目がぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「最大出力、メメント・モリ――カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・ディエム。カルペ・デ――」
「また……ころすの……?」
「うん。しね。並行チャージ三十秒――ヴァニタス、メメント・モリ――nemo」
「――――――」
なんか睡蓮スイがいたので殺した。
代わりに前方見渡す限りが更地になったけど、別にいっか。安い安い。お釣りが来るね。
あ、ちな確実に殺しました。砂煙から無傷な怨敵が〜、なんて展開もない。殺した。因果的に死んだ。睡蓮スイというナニカは塵も残さず消滅した。
ダレカちゃんウソつかなーい。信用できる語り部なのだ〜。これは本当だけど、ミカさんの種族はゴリラだしナギサさんはブレイクダンスが得意だよ。
「さーて。スッキリ!帰ろっと」
「酷ない?え、いま因縁の相手を無惨にもぶち殺したあとよな?正気?てか正気なん?スイちゃんをもっと想って?想い尽くして??」
「ちぃ、蛆虫がよォ……!ギャグテンポで死んどけやカス。てか死んだやろ、生き返るな。墓に唾と痰吐き捨ててやるからもっかい寝ろゴミ」
「えぇ…無垢なキミを返して……誰だよ変なコト教えたの。悪影響なんだよな…」
さっきと全く同じ奴が立ってた。服も汚れてないし傷もない。新品。
「誰だよ、お前」
「つれないなぁ。親友の顔を忘れたかいな、キミ」
「外面の話なんかしてねぇわ。誰の
「あっ、ちょっ――」
また、睡蓮スイは死んだ。消し飛んだ。
なんか虚空が歪んで何かが出てきそうだったので、メメント・モリとヴァニタスの銃口を捻りこんで連射。無事死亡。
あ、ダレカちゃんが楽勝に殺しまくってるから勘違いするかもだけど。これほっといたらキヴォトス滅ぶ程度には強いよ。しねばいいのに。あ、またしんだ。
「…何回出てきてもいいけど、話す気はねェぞ。死ね。疾く死ね。以上」
…………………。
おっ?死んだか?……オリジナルは生きてるよなぁ。や、逆に最初のがオリジナルで、以降が別個体なのかな。見分けつかんて。でも『睡蓮スイ』はどっかには存在してるし、殺したけど全滅はしてないワケでして。
スイの
つーか、ここで何してたのかも分からん。散歩?存外、何処にでも普通に生息してんのかね。シャーレとかアビドスに出てみろ、殺さずに苦痛を与え続けて精神崩壊させてやるからな。
更地になった元森を目の前に深い溜息を吐いていると、後ろから慌ただしい足音がした。センセやね、この足音は。
「だ、ダレカちゃん!?」
「あん?誰やテメェ!センセかコノヤロウ!!反省してもろうて」
「こっちのセリフなんだけど……一帯が更地だよ。何してたの?」
「増殖するゴキブリが溢れてたから殺した。整地予定の場所だしモーマンタイ。てか半年後くらいに、今はモグラしてるミレニアム生徒会長が整地を決定する予定だから、モーマンタイ」
「今はダメって事だよね!?」
「こっちから謝っとくって。偶然にもリオさんのモモトークは持ってるから」
「……私とはモモトークも交換していないのに?」
「あ?風が強くて聞こえんかったわ」
「難聴じゃないでしょ、キミ。風も吹いてないし」
なんか予定外に森の一角が消えたけど、しゃーない。目の前に殺す予定の親友が発生したら、手加減なんて出来ませんっての。クソ重い宇宙服の時点で手加減みたいなモンやけど。
とりまリオさんには謝る。そして隠蔽として整地って事にしてもらおう。大丈夫、大丈夫。三年組は彼岸キミに甘いから。ナギサさんはママになったし、ミカさんはゴリラだし、カンナ先輩は飴ちゃんくれるしホシノさんはチビだし。ただしワカモさん、テメェはダメだ。
「んで、なにか分かった?行方不明な生徒について」
「……目撃情報はあったよ。
「言葉そのまま受け取れば?」
「そのままって言われてもね……」
「常識に囚われすぎですよ、センセは。自分の知る常識、物理法則、現実。それって、何処まで信頼出来るの?リンゴは木から落ちる。重力があるから。じゃあリンゴが上に飛んで行った。重力が反転して。それだけの話だヨ」
「現代科学に喧嘩売ってるなぁ」
「範疇外を見ろってハナシ。全てが既知で成り立つなら、センセの持つシッテムの箱はどうなんだよ。オーパーツも、キヴォトスも、
「そっか。それも、そうだね……所でこれだけは聞いておきたいんだけど、今回の大量失踪事件。
「………………きひっ。なーいしょ♡」
……センセ。もし、犯人を教えたとして。貴方は彼岸キミを殺せるの?もう救えない、犯した罪が大き過ぎる、死が救済。其れを理解しながら、ちゃんとトドメをさせるの?
でも、センセは止める。身を呈してでもダレカちゃんを止めて、共存の道を探そうとする。
…………そんな所が嫌いだよ…
覚悟がないとは言わない。ただ、ダレカちゃんとセンセでは覚悟の種類が違う。センセの偽善はセンセを殺す。殺し続けてきた……だから、全てダレカちゃんが片付ける。全て背負う。全員殺す。それしか手がないから。
「ほら、帰りましょ。まだやる事があるだろ、皆の味方でハッピーエンドがだーい好きなセンセには」
「棘のある言い方だね。何か気に触ったかい?」
「別にー?何も変わらないよ、ダレカちゃんの心は」
――初めてセンセが死んだときから、ずっとね。
閑話で殺された睡蓮スイさんに悲しき過去()
次回から本編です。よしなに。