|朽《く》ちる|薔薇《ばら》の|実《み》、|墜《お》ちるは|月《つき》 作:ディープ・スロート
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※ ⚠️ お読みになるにあたってのご注意 ⚠️ ※
本作品はスマートフォン向けアプリゲーム「ブルーアーカイブ」の二次創作です。独自の解釈が含まれる可能性がある他、新しい生徒などがありますためご了承ください。また、誤字脱字を見逃して投稿してしまうかもしれませんので、ご了承ください。
当作品は2024/02/23に公開されたものであり、それまでに公開されたメインストーリー、イベントストーリー、各生徒の絆ストーリーなどに関係するワード、話、重大なネタバレが出てくる可能性があります。そちらもご了承の上お読みください。
【第一話 プロローグ】
静かな夜に寝台の上で聖霊は宇宙を見ていた。星がやけに騒めき、何かを感じさせる様な、そんな気配だった。先刻、桐藤ナギサがあの者と約束した話は無事成されるであろうかという疑問を思いながら、時間を蝋のように溶かしている。然して、不意に思ったことが一つあった。先生を喚べばきっと何かは成され、何かは喪われるであろうという事を、聖霊は感じて居たのだ。以前と違い、眠る事に虞を抱くことも、不安を覚える事も無く、瞼を閉じ、緩やかに緩やかに、ただそこに在る夢幻へと沈み込んでいく事にしたのである。
少し忙しい夜にベッドの上で息子は明日のことを考えていた。救護騎士団や正義実現委員会、シスターフッドとの関係、会合……政治においてしないといけないことは多くあるというのに、それを追いやって、明日はどう歩いていこうか考えていたのだ。こんな時きっと幼馴染なら上手に出来るのだろうが、自分はあまりそういった事は向いていないのかもしれないとあの時の頃から少しだけ自分は思っている。「あれは有事だったから」なんて先生は言ってくれていたが、自身の身の振る舞いも確かにあるのだからそこから逃げるべきではない。そう私は思っている。様々な考えが渦巻く中、明日の予定をようやく決め終わった息子は眠りにつくことにした。
静まり返ったトリニティの空を鳩が飛んでいる。その鳩は、オリーブも手紙も抱えることなく自由に空を飛んでいた。”トリニティ総合学園”。キヴォトスの三大校として名高いそこは、名門という仮面を被り、政治と謀略、差別と派閥を糧に矛を収めた天使たちの集いである。そんな学園に様々な問題が起こってきた。一つは、エデン条約。ゲヘナ-トリニティ間における休戦協定であると共に、エデン条約機構が設立されるはずであったものだ。しかし、それはトリニティからかつて追放されたアリウスの遺志を継ぐ生徒たちと一人の大人によって消え去った。もう一つは、虚妄のサンクトゥム攻略戦である。トリニティの地下墓坑に現れた色彩に呑まれた|聖徒の交わりを始め、様々な異形の存在に対し、トリニティが団結し戦うことになった問題であった。
そして春が訪れる頃に、また新しく歯車は回り始める。人生は出会いと別れの螺旋というように、新しい人々を巻き込み、時に知り得る人を巻き込まず回り始めるのだ。”怒りを歌え、神性よ”のように、全ての話に始まりがあるとするならば、この物語の始まりは、かの作品から取って、この文を挿し込むべきだろう。
” who will watch the watchmen? ”
最後までご閲覧頂きありがとうございます。ブルーアーカイブをベースにした作品の1話はプロローグではないかということでプロローグを作成するに至りました。今回台詞がないに当たりまして、それなりにキャラクターを立てる方法として地の文の難解さを少しだけ変えることにしました。上の文…百合園セイアの文章はルビを振るような漢字を混ぜ合わせた文章が多いようにして、下の方、即ち普通の文章や桐藤ナギサの文章はあまりト書が少なく、横文字も多いイメージです。
次回より本文にかかっていく予定ですので、しばらくお待ちしてくだされば嬉しく思います。それでは次の話で会いましょう!