ちなみにホロメンが抱える愛の大きさは異なってる設定
日本や海外で最近、主に若い世代を中心に『バーチャルYouTuber』が人気を博している。
ここはそんなバーチャルYouTuberこと企業VTuber2大巨塔の1角、『ホロライブ』
毎日数多くのタレントが配信を行い、笑いや感動、そして時たま教訓をも教えてくれる。
しかし、多くの視聴者はタレントを支えるとある1人の男の存在を知らない。
これは、タレントたちことホロメンを陰から大きく支えるとある男の物語……。
「朝……か。今日は何が待ち受けてるかな〜……んしょっとっとと……。」
そうよろけながら起き上がる男。スリッパを履き真っ先に向かったのは寝室の隣の部屋だ。
隣の部屋は男が朝の瞑想に使う部屋であり、加湿器とゆりかごのみが置かれていた。
ゆりかごの中に座り座禅を組んで15分間のタイマーをかける。
この15分間は誰にも邪魔されない唯一の時間であり、彼もこの時間を気に入っている。
そして瞑想が終わると彼は朝食を作り、ニュースを見ながら朝ごはんを食べる。
朝ごはんを食べ終われば食器を片付け顔を洗い、歯を磨き身だしなみを整える。
パジャマを脱ぎ、彼は「仕事着」とも言うワイシャツコートと黒ズボンに身を包む。
彼の仕事着には実は意味があ理、自分の個性を解き放つという意味を込めているらしい。
そしてフェドラハットと呼ばれる帽子を被り、スマホと携帯のみを持ち家を出る。
「行ってきます。」そう、彼の家に声が響くのを確認してから扉を閉じ鍵を閉める。
これが、ホロライブを陰から大きく支える大黒柱『金山宏太』の朝のルーティンである。
「あよざいま〜す」「おはよう〜」「えーちゃんか……昨日は寝れた?」「うん、珍しくね」
「そっか、昨日は仕事早く終われたもんな」「今日も何もなかったら良いんだけど……」
そう宏太と会話を交わすのは裏方スタッフのえーちゃんこと友人Aである。
宏太とは高校時代からの友人であり、数少ないスタッフメンバーの1人である。
ホロメンたちに振り回され、おまけに大量の仕事に向き合っている苦労人である。
「俺も手伝ってはいるけど、気がついたら俺がやってた仕事も取り掛かるからなぁ……。」
「手伝っては欲しいよ?でも宏太は仕事のスピード遅いからさぁ……。」「……さーせん」
「それ心から謝ってる?」「申し訳ございませんでした」「だからって土下座まで……」
「こうでしか謝罪ができないもんでな」「そうだったね、宏太は昔っからそうだった」
「ははっ、すまんな」そう言い2人は笑い合い、それぞれ仕事に向き合うのだった。
そして時は進み昼休憩の時間になった。「宏太、今日はお昼ある?」「……あるけど?」
「……またサラダチキンだけとかだったら許さないって約束、覚えてる?」「ま、まあ……」
「じゃあ、左手に隠してるの出せるよね?」「うっ……サラダチキンです……」
「今日のお昼は?」「サラダチキンだけです……」「約束忘れてんのか?」「申し訳ない……」
「はぁ……私がこんなに怒ってるのは宏太のためを思ってるんだよ?」「はい?」
「宏太ったら高校時代もお昼抜いてたでしょ?だめだよそんなの……体壊すよ?」
「へいへい」「それ絶対壊してから自覚するやつじゃん」「さーせん」
「全くもう……ほら、お弁当作ってあげたから食べて」「え、いいのか?」
「高校の時はいつも食べてくれたじゃん、大人になっていきなり断る気?」
「……弁当作ってもらうってなんか気恥ずかしいなって」「思ったこと言わないでよバカ///」
「ご、ごめんて……痛い痛い……グーで殴らないで……」「あっ……ごめん……」「「……」」
「……べ、弁当なんなら一緒に食べるか?」「じゃ……じゃあお言葉に甘えて……///」
「「い……いただきます」」「……料理の腕上げた?凄い美味しい!」「あ、ありがと……///」
(どれも美味しいしバランスも調整されている……こんな人が俺の生涯の相手だったらなぁ……」
「ねぇ……わざと言ってる?///」「え、声に出てた?」「バッチリ聞こえたよバカ……///」
「あ、ご……ごめん……」「……///」「……」2人は気まずくなりお互いに顔を逸らした。
「ご馳走様。おいしかったよ。」「……お粗末様」「……」「……」「……?」「……」
「……やっぱり……本当にずるい……」
「何がずるいって?」「ふぁぁいっ!?」「うるさっ……いや小声で喋り出すからさ……」
「……乙女の心知らず」「……ただ何を言ったのかを聞きたかっただけんだけどな……」
「(焦ったぁ〜……私の思いがストレートに伝わって余計恥ずかしくなるところだった〜!)」
「もしかしてえーちゃんってさ、心配性なんじゃない?」「えっ!?」
「いや……俺の体調とか心配して弁当すら作ってきてくれるから心配性かなって思ったんだけど」
「ま、まあ……そうなの……かな?あはは……(いきなり本質突かれてドキマギしちゃった……)」
「まぁでも……えーちゃん頼みにしても俺はいいかななんて思ったりもしてるよ?」
「私頼みって……どういう……?」「お昼さ、毎日また用意してくれる?」「えっ?」
「……今日一緒に弁当食べててわかったんだ。誰かとご飯食べるのって楽しいなって……」
「!」「だから嫌ならいいけどまた……用意してくれる?」「……私で、よければ用意させて。」
「そっか!ありがとうえーちゃん!」「!?……あ、ありがと///」
そしてその日、別の意味でルンルンと仕事を片付ける2人のスタッフがそこにはいたという……。
しかし2人は気づいていなかった……このやりとりを、他人に見られていたということを……。
金山宏太
知らないうちに恋慕感情を抱かせる天才であると同時にホロライブの影の大黒柱。
友人Aとは高校からの付き合いで、高校時代には毎日お弁当を作ってもらっては褒め倒していた。
自分の生きたいがままに生涯を過ごし、時には自らの行動からトラブルを引き起こす。
友人A
黙々と事務仕事をこなすホロライブ裏方部門の光のエース。
宏太には高校時代から惚れていて、毎日手料理を作っては褒め倒されていた。
高校時代の友人であるとあるライバーとは実は宏太を取り合うライバル。
こんな感じでときたま書いていく予定なのでよろしく。