僕の街の魔法少女と悪の女幹部がどう見てもクラスメイトなのだか? 作:平凡な暮らしにあこがれて
前回のあらすじ。
トレスマジアの正体仲良し三人組とエノルミータの女幹部二人組が接触。
マジアベーゼとレオパルトはレオパルトの爆弾を出す能力とマジアベーゼのムチで叩いたものを怪物に変える能力を使ってコンボ攻撃をトレスマジアに繰り出す。
トレスマジアはマジアサルファのバリア能力で防戦一方。
(トレスマジアの3人は魔法少女の王道とも言える能力を3人とも持ってるけど3人とも接近戦向きだから遠距離攻撃型の幹部2人には相性が悪いんだよなぁ~)
そんなふうに思っているとレオパルトとマジアベーゼの攻撃がマジアサルファのバリアを貫通して大爆発を起こした。
周囲は煙幕に包まれる。
(偶然巻き込まれたふりをするなら今だな!)
僕は煙幕の中へ飛び込もうとすると………
「ちょっとあなた! どこへ行くの!?」
見知らぬ女性に腕を掴まれた。
※:トレスマジアの結界を作る魔法アイテムを壊した撮影スタッフさんです。
「戦いはトレスマジアにまかせて私達は巻き込まれないように避難よ!」
女性は僕の腕を引っ張り煙幕とは逆方向に走り出した。
(ちょっとぉぉっ!? 僕は巻き込まれたくて煙幕へ向かおうとしたんですけど!?)
僕の作戦は実行すらできず、見知らぬ女性によって阻められたのであった。
……。
…………。
………………。
僕は公園のブランコに座って悩んでいた。
柊さん達、悪の組織と仲良くなろうとしても、後をつけても、戦闘に巻き込まれようとしても駄目だった。
となれば他の男子から目をつけられることを覚悟して魔法少女達からのルートへ変更するべきだろうか?
(いや、今からルート変更はできない。だとすると……)
「(じーーーーーー)」
そんなふうに考えているといつの間にか目の前に何やら目のパッチリしたストレートロングの小学生がいた。
その小学生は僕のことをジーと見つめていた。
「えっと……どうしたの? 迷子?」
「(ふりふり)」
小学生は首をふって否定した。しかし、しゃべらない……
なんだろう? この子、可愛いけどなんか絡みづらそう……こういうタイプは魔法少女にも悪の秘密組織にも馴染めなさそうだけど……
僕はとりあえず小学生にブランコを譲ってその場をあとにした。
……。
…………。
………………。
後日、あのときの小学生が悪の秘密組織【エノルミータ】の新メンバー【ネロアリス】として登場したことに僕は仲良くなっておけばよかったと心の底から後悔したのだった。
まさかあの小学生がエノルミータの新メンバーだったとは……察するに能力はぬいぐるみを使ったマジアベーゼに似た召喚系か……
服装は名前通りに不思議の国のアリスモチーフで露出は少なめ。
まぁ、マジアベーゼやレオパルトみたいなカッコさせたらコンプライアンス的にも問題だしね。
魔法少女対悪の秘密組織の戦いには結構な金がかかっている。
魔法少女や女幹部達の衣装代、武器として使ってるグッズ代。壊れた場所や物の修繕費にその他諸々。
おそらく一般者向けグッズとかの収益やスポンサーの寄付金なんかで保っているのだろうがコンプライアンスは守らないと金を出してくれなくなるからな………世知辛い世の中だよ。
もしかしたらこないだあったトレスマジアの写真撮影のギャラや頻繁に投稿される魔法少女の戦い動画の広告料なんかもそれらに使われているのかも?
だったらベーゼやレオパルトのグッズとかも出してくれればいいのに………それは著作権?みたいなのが許さないのかな?
どうせ自作自演なんだからそのくらい大目に見ればいいのに………
いや、むしろベーゼやレオパルトなら格好や言動から同人誌とかにされそうだな……
………同人誌?
(そうだ! 偶然を装って接触できないならこの手があったか!?)
僕は新しい、この魔法少女対悪の秘密組織の戦いに参加する作戦を思いつき、実行することに決めたのだった。
次回からようやく主人公とメインキャラ達が交流します。