悪魔のリドル 女帝君臨   作:masterk

2 / 6
欧州最大マフィアであるベルガモットファミリー
その娘であるレギナ・ベルガモット
彼女がボスである父を待っている時、街ではある一つの事件が起ころうとしていた



第1話 闇への変貌

3月某日イタリア コロッセオ近郊にて

レギナの父であるガイ・ベルガモットはコロッセオ地区の高級ホテルの一室で組織の方面幹部たちと今後の方針について会議をしていた

「今から、ベルガモットファミリーの幹部会を始める、どうやら我々を狙っている組織があるらしい。諸君らの方でその組織についての情報がないか聞きたい」

ファミリーを狙っている組織の情報を求めるガイ

「ボス、警察ではないのですか?」

一人の幹部が警察かと聞いてくる

「いや、違う。そもそも、我々を狙っている組織があるっていう情報をリークしたのが警察署長だからそれはありえない」

「す、すいません」

情報の発信源は警察であることを告げるガイ

「警察じゃないだと」

「一体どこなんだ」

「ここら辺のファミリーは皆不戦協定を結んでいるからちげーよ」

会議が始まって2時間経過するが一向に狙っている組織の尻尾が掴めないでいる

「あの…ボス、俺の担当しているシマで最近黒いシスター服を着た集団がうろついているのですが、多分、署長はそいつらのことを言ったんじゃありませんか?」

ある一人の幹部が不審な集団を見たと言うことを報告する

「おい、それは本当か!?」

真意を確かめるガイ

「は、はい…」

「そうか、分かった。我々を狙っている奴らの手がかりを掴めそうだ、今日の今から傘下組織に通達、黒いシスター服を着た集団を警戒せよ。これで幹部会は終わりとする、御苦労であった」

ガイが終了宣言をすると幹部たちは急いで組織の構成員に通達するべくホテルをあとにした

「ボス、車をお出しします」

直近の部下が車を出す

「御苦労、今日は娘の誕生日でな、いそいで帰るから車を飛ばしてくれ」

「了解です、ボス」

愛する娘のために車を急がせるガイ

しかし、この時ガイは気づいていなかった。車に爆弾が設置してあり、既に組織の魔の手が自分の首にまで伸びていたことを

道中1時間後

ガイが乗っている車は何らかの渋滞に巻き込まれたせいか止まらなければならない状況だった

「ボス、工事中みたいですが、どうします?迂回しましょうか?」

迂回するかを聞いてくる部下

「いや、このままで良い」

工事中による渋滞を待つように指示するガイ

その決断が自分の死につながってしまうことは予想だにしていなかった

渋滞を待つこと30分

「・・・・・・・・」

歩道を歩いている女性は携帯の画面を開き通話を開始する

なんと、その電話の相手はガイであった

「ベルガッツコーポレーションのガイだが、私に何か用かね?」

通話に応答するガイ

「・・・・・貴方は動きすぎた。」

「おい!貴様!どういうことだ!」

女性はこの一言を発すると通話を終了する

そして、通話を終了した瞬間車に仕掛けられた爆弾が爆発し工事現場のフェンスや周囲で渋滞を待っていた車も誘爆する

その頃、レギナはというと

「パパ、今日はレギナの誕生日だから早く帰れるって言ってたけど、いつ帰ってくるのかな~」

愛する父であるガイの帰りを待つレギナ

レギナは自分専用の射撃訓練場で愛する父であり目標である父に近づくために射撃訓練を行っていた

ドォン!ドォン!ドォン!

マグナムの轟音が鳴り響き射撃訓練の的を撃ち抜く

「クイーン、お見事な腕前です」

直近の教官であるガイの部下が腕前を褒める

「クイーン!大変です!急いで訓練を切り上げてテレビを!」

その時だった、別のことを担当している部下が大慌てで訓練場に入ってきた

「クイーン、今すぐテレビを見にリビングへ!」

直近の教官もレギナにテレビを見るように促す

その二人に押されるようにレギナはリビングに向かった

リビングのテレビでは緊急速報でどのチャンネルも一杯だった

『緊急速報です、今日夕方5時頃工事現場で車一台が大爆発を起こし渋滞していた車20台と現場作業員数名を巻き込む事故がありました。今入った情報によりますとヨーロッパ最大規模の会社であるベルガッツコーポレーションの社長であるガイ・ベルガモット氏(48)の死亡が確認されました。この爆発は何者かが爆弾を仕掛けた可能性があるとして警察でも調査を…』

「パ…パパ…」

「「クイーン!」」

愛する父であり目標である父の死の報せを見たレギナはショックが強すぎたためか気を失った

気を失ってから12時間が経過した

「こ、ここは…」

自室のベッドで目が覚めるレギナ

「クイーン、目を覚ましたのですね。これから葬儀ですので、早くお着替えください」

喪服に着替えた部下がレギナの近くにいた

「わ、分かったわ。」

レギナは黒い女性用の喪服に着替え葬儀に向かうべく車に乗った

葬儀場には世界各地から闇社会のトップや会社の社員たちが集っていた

その中には英コンシェルツンのご令嬢である英純恋子

ベルガモットファミリーと兄弟分の契を交わした極道である瑪瑙組の組長の娘である瑪瑙 椿姫もいた

レギナは自分の最愛の父であるガイの亡骸を見た

亡骸は黒くなっていた

「パパ…パパぁぁァァァァァ」

酷い亡骸を見て泣き叫ぶレギナ

「レギナさん…お父様を亡くしてしまわれるなんて」

慰めようと英はレギナを抱きしめる

「スミレ…これから私どうしたらいいのよ…」

英に嘆くレギナ

「あ、あまりにも唐突で悲惨すぎてこ、言葉に困りますわ…」

ガイの死に深い動揺を隠せない英

動揺している二人に椿姫はある一つの答えを発した

「レギナ…これからはあなた自身の義で生きればいい」

椿姫は自分の義を貫けと答えを出す

「私の義…」

椿姫の答えは日本の極道の精神を表したものであった

その後、葬儀は何者の妨害もなく順調に終わった

「ツバキ…スミレ…今日は私の屋敷で泊まっていったら?」

葬儀終了後泊まっていくように促すレギナ

「そ、そうですわね」

「私もそうするとしよう」

椿姫と英はレギナの屋敷に宿泊していくこととなった

 

それから2年後

愛する父の死を心の奥底で持っていたがそれを表に出すことはなく高校3年生になったがある日一通の電話がレギナの闇を引き出すようになった

「私はあなたの父を殺した奴を知っている。知りたければ日本のミョウジョウに来なさい」

この一通の電話を聞いて無言で通話を終了するレギナ

「パパを殺した奴を知っている、復讐…パパの仇…」

この時レギナの目からは輝きが消え2年前のある日のように悪魔が乗り移ったかのような顔をしていた

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。