とある貴族令嬢の人生 作:こんな感じの書いてください
私が成長するにつれて遊び回れる自由な時間というのは減っていきました。それもそうでしょう。このまま何事もなく大人になれば私はエドと結婚をしこの国の王の妃となるのですから。
まず始まったのが言葉遣いの矯正でした。前世で何となく読んだ漫画の女性の振りをしていた私でしたがやはり偽物というのは簡単にバレてしまい骨の髄まで女性らしい口調でいることを強いられました。
そうして私の男としてのアイデンティティが一つ失われました。
次に矯正されたのは所作でした。先程も記した様に偽物でしかない所作はすぐさま矯正され、誰もが想像するような立派な貴族の令嬢として私は振る舞いました。
姿勢は勿論のこと、はしゃぎ回って走り回ったあの頃の様なことはもうしてはいけないと言われ私は過ぎ行く時の早さを実感し、それと同時に自分は女であるとまた強く認識してしまいました。
その頃からでしょう。食事があまり喉を通らなくなりました。夜には眠れない日が増えてきました。
よく陰口で私の身体が貧相だと言われる所以はこういうところにあったのかもしれませんね。
話が逸れました。
実は一回、言葉遣いと所作を矯正された後に前世の私らしく男らしい口調や所作を試してみることにしました。
ほんのちょっとの出来心でした。私が最大級の信頼を寄せる両親に
結果はまぁ、記すまでも無いですね。
ほんの少し自分の事を俺と言ってみただけで父と母はすぐさま私を教会に連れて行きました。恐らくは何か悪いものに憑かれたのだと判断したのでしょう。
前世ならともかく今世は神に対する信仰が全盛期の時代でしたからね。
私は教会の台の様なところに載せられ神官らしき人に一日中祈りを捧げられていました。両親がその後ろで涙を流し神に許しを乞いていたことは今でもたまに悪夢として思い出されます。
その時に前世の俺は死にました。もうこの世には決して出さない事を誓ったのです。今はこうして手紙に残していますが今日までの長い間、俺という存在は極力表に出ないように振る舞いました。
そこからというものこの国の歴史を学んだり楽器を演奏する技術を学んだりと多彩である程度のことは一人でできるようにと様々なのことを覚えさせられました。
両親は私のことを自慢の娘だと毎日のように聞かされ複雑な内心でありながら子供として天真爛漫に喜ぶよう振る舞い続けました。
そうしてエドが八歳になる誕生日。パーティーが開かれ私と彼が婚約をする事実を周知のものとするための形式的な儀式の日。
珍しく私は浮かれていました。両親はそんな私を微笑ましい目で見ていました。
エドワード王子と会えるのをそんなに楽しみにしているのかい?
そう聞かれ私は激しく頷きながらも本心はリリーとの再会を歓喜していたのです。
そうしてパーティーは平穏な雰囲気のまま開催されました。そして何事もなく終えました。
パーティーが始まりエドとの婚約を私と彼の両親が発表した後、涙が溢れて止まりませんでした。
嫌だ。男性と結婚したくない。両親を悲しませたくない。けれど女性として生きたくない。逃げようがない。エドは嫌いじゃない。でも、結婚はしたくない。女性と結婚したい
馬鹿げた事を思いながら泣いていた私を全員が好意的に解釈し、歓喜に涙しているのだと微笑んでいました。
その日結局リリーと話すことは叶わず両親に連れられ色んな人と顔合わせをしコネクションを繋ぐだけに注力させられました。
この日のパーティーは今でも思い出したくありません。
急いで書いたから書き直すかも