バキラー   作:模造品ザギさん

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結成の時
始まりの星


 

   ある晴れた惑星...

 

 「リーダー、この惑星にはちっこい生き物がたくさんいますね」

 「確かに俺も見た事のないヤツらばっかだ。...そろそろ限界か。

  そこら辺の土とか生き物捕まえたら俺らは撤退するぞ」

 「了解しましたぁ」

  彼らはそこらへんの小さな生き物を金属質のケースに入れた。

 「ここの土やけに盛り上がってるな...リーダー!」

 「場所とかはどうでもいい、取りたきゃ取ればいいんだ」

 「はいよぉ」

  彼はシャベルのような道具を使いその土を採取した。

  しばらく掘っていると「コッ」と何かにぶつかる音がした。

 「ん?」

  道具を足元に置き、手でその正体を探った。

 「...!リーダー!大発見です!」

 「今度はなんだ?もう時間がねぇんだ。詳しくは船内で聞かせてくれ」

 「リーダァー!まぁいいや。こんなとこに骨が埋まってるとはな…

   にしても綺麗な骨だなぁ、俺の骨とかいことしてやりてぇなぁ...」

  彼は骨を金属質のケースにしまい、船に乗り込んだ。

 

   宇宙船内

 

 「それで、だ。その大発見と言うモノは?」

 「これですよ!綺麗な骨でしょ!」

 「確かに美しい骨だ。しかし、可哀そうな骨だな...頭蓋骨にヒビが入っている」

 「本当だ、この大きさからしても赤ん坊かな?まだ広い世界を見る前に死んじまったんだな」

 「だが、貴重な資料という事には変わりない。いますぐ保管庫へ」

 「はいよぉい」

  見つかった骨は彼の手によって船内保管庫へと保管された。

 

   数日後...

  

  保管庫に彼が入ってきた。

 「うつくしい花だなぁ...そうだ、あの骨んとこに飾ってあげよう」

  彼はその骨のある場所まで走った。

 「ふぅ、長い保管庫だ」

  骨の手に花を持たせて彼は骨をカチッと鳴らした。

 「...なぁ、花あげたからさぁ...骨1本わけてくんない?

   なーんて、ただの骨に話しても無駄か!それじゃあ1本...」

  腕の骨を取ろうと上にずらした。

 「ォンギャァァアアアァァァァァァアアァァ!」

  大きな声で泣き叫び始めた。

 「だぁぁ!?っとぉあっ!」

  驚いた反動で腕の骨を一本外してしまった。

  泣き叫ぶ中、慌てて腕の骨を付けた。

 「アアアァァァァァァアアァァァァ!」

 「なんだ?なんの鳴き声だ!」

  倉庫の警備が様子を駆け寄って来た。

 「じ、実は...」

  

   彼はその泣き叫ぶ人骨を抱いて保管庫から出た。

 

 「生きてたのか?...これは興味深いぞ」

 「どういう意味で?」

 「あの惑星は何度か調査してきているが、

   俺たちスケルトン一族が存在できない環境だったんだぞ?」

 「つまり、あの惑星でスケルトンが発見されるなんておかしいという事か」

  だんだんと彼の同僚たちがその人骨を見に集まってきた。

 「...ボスのところに報告しに行くぞ」

 「えぇ、ボス嫌いなんすy...」

 「いいから、行くぞ」

  彼はリーダーに腕を引きずられながらボスの部屋へ渋々入った。

 

   ボスの部屋に入る頃、その人骨は静かになった。

 

 「何?新しいスケルトン仲間かっ!惑星レムからスカウトしたのか?」

 「しかし、惑星レムではスケルトンは生存できないはずです。

   それにこの子は発見された際、死んでいました。だよな、バルキ」

 「え、あぁ、まぁ俺が掘り起こした際は土まみれで確かに死んでました」

 「なるほど、確かに珍しいというよりかは興味深い...

   とりあえず、我らの家族になってもらおう!」

 「ボス、確かにそれは良い案ですがどのように育てるのですか??」

 「スケルトンの可能性が高いんだ、だからスケルトンと同じ育て方をするばよいのだ」

 「しかし...バルキ、お前もなんか言ったらどうだ...」

 「えーっと、まず名前を付けましょう!ボス!」

 「あぁもう全く...」

 「そうだな...ボルボンとかどうだ?」

 「ボス、そんなんじゃ特別感がありませんよ...

  俺が付けるならそう、バキラーってのはどうですか!」

 「俺は反対だ。どうせ、自分の名前からとったんだろ」

 「中々良い名前だ。よし、その子の名はバキラーだ!」

 「...決まった」

 「っしゃぁ!それじゃ、バキラーちゃんの世話は俺がするぜ!」

 「俺もする。俺がお前の管轄でもしなきゃお前は絶対やらかす」

 「リーダーだからって、調子乗ん」

 「オギャァァァァァアアァァァァァアァァ!」

 「あああぁぁぁああはいはい、よーしよし、怖かったでしゅね~」

 「うむ、お前たちはバキラーの親として一生懸命育てるのだぞガハハハハ!」

 

   バルキとそのリーダーはバキラーを育てることに専念した。

   しかし失敗が続き、バルキが骨を取ろうとしたり、骨折が多発した。

   そんなこともあり、バキラーは徐々に成長し話せるようになった。

   ある日、バキラーの心臓辺りに青白い炎が見られるようになった。

   そして、身長が1mを越える頃に骨づくりトレーニングを始めさせた。

   骨折を極力減らすためだ。

   多くの言葉を学び、そして戦闘術も身に着けた頃、

   バキラーの身長は1m70cmを越えていた。

   

 「バキラー、結構強くなりやがって...!」

 「凄いだろ父さん!この俺でもこんなに出来るんだぜ!」

 「お前の魂を見れば分かる、最高に燃え上がってやがるぜ」

 「くらえ、うおおおおおおおお!」

  バキラーの持つ竹刀がバルキの脳天に直撃した。

 「っいってぇぇえぇぇ...はぁ、今日はこれでおしまいだ!」

 「えー、もう終わり?父さん」

 「あぁ、次は俺にとってのリーダーと稽古してくれ...」

 「テイルさんの事?」

  バルキはゆっくり頷いた。

 「分かった!」

 

  バキラーはテイルの部屋へと向かった。

 

 「テイルさん!稽古しよう!」

 「バキラー、いいところに来てくれたな...実はだ...」

 「...え?」

  バキラーの竹刀はカタンと落とした。

 

   ボスの部屋には多くの仲間が集まっていた。

 

 「ボス、まだ逝かないでください...」

 「全宇宙をまわるんじゃなかったんですか...!」

 「ボス...」

 「アルボじいちゃん...!」

 「おぉ...お前はバキラーか...遂にこの俺も土に還っちまうのか…」

 「ねぇ!スケルトンは不老不死じゃなかったの?」

 「残念だが、スケルトンにも...寿命という概念はあるのだ...」

 「ボス!俺です、バルキです!」

 「おぉ、バルキか...俺が死んだら跡継ぎになってくれるよな...」

 「え?...はい!」

 「それは...良かった...」

  アルボの胸の赤き灯が消えた。

 「え...?ボス、ボス!ボス!!」

 

   その後、アルボの葬儀は行われその遺骨は彼の母星で埋められた。

 

 「...ボスもお前みたいに掘り起こしたら蘇るかな?」

 「さぁね、俺には分からないけど、たぶん無理だとおもう。

   ...そういえば、父さんが次のボスだったよね?」

 「あぁ、そうだ...え、俺ボスなの...!」

 「聞いてなかったの?」

 「ありがとう...ボス!これでテイルを見下せるぜ!それに...」

 「...?」

 

   アルボの埋葬後、バルキ率いる軍は小さな惑星に降り立った。

 

 「そろそろ...」

  バルキが地面を叩いた。すると地面が割れ、謎の穴に吸い込まれていった。

 「あぁぁあぁぁああぁぁぁぁぁあぁ...」

  

   ・・・

 

 「...お前らがバルキ率いるテミュニクスか?」

  一番にバキラーが目を覚ました。

 「...貴方たちは?」

 「なんだ、知らないのか?俺たちは“ リヴ ”に所属する者だ」

 「リヴ...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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